
レスポールの特徴とおすすめモデルの紹介
レスポール・モデルの特徴とおすすめモデルを紹介しています。レスポールの選び方。
レスポールの特徴と魅力
レスポールは1952年にレスポール氏のシグネイチャー・モデルとして発売されます。レスポールというと、ハムバッキングPUによる太く甘い音が魅力ですが、発売当初は歯切れのよい音が特徴的な P90というシングルコイル・ピックアップが搭載されていました。
スケール ( 弦長 )
フェンダー社のロングスケールのギターの比べ、ミディアムスケール(ナットからブリッジまでの長さが24 3/4インチ(628mm))を採用しているため、複雑なコードも比較的楽に押さえることが出来ます。
詳しくは:
➡初心者にオススメのエレキギター
ハムバッキング・ピックアップ
1957年からハム(ノイズ)をキャンセル出来る2つのコイルを組み合わせたハムバッキング・ピックアップ(通称:PAF)が搭載されます。
ハムバッキング・ピックアップは、シングルコイルPUと比べ、甘くパワーのあるサウンドが特徴です。
*PAFとは、特許出願中(PATENT APPLIED FOR)の略で、最初期のギブソン社のハムバッキングピックアップの裏側にこのシールが貼られていたことからこう呼ばれています。
レスポールのコントロール
レスポールのコントロールは2ボリューム、2トーン。2つのボリュームとトーンにより多彩な音が出せるのが特徴です。片側のボリュームを0にしてトグルスイッチをカチカチ動かす、スイッチングトレモロ奏法も2ボリュームのギターならではの機能です。
ピックアップセレクターは3wayでフロントとリアピック単独の他に、2つをミックスして使うことも出来ます。2つのPUをミックスしたサウンドはコンプ感のある音が特徴でコード弾きやソロ両方で使うことが出来ます。
エリック・クラプトンやジミー・ペイジの使用でブレイク
1960年代になるとエリック・クラプトンがブルース・ブレーカーズで、1970年代になるとレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジがレスポールを使用したことで レスポール の人気は一気にブレイク!
1980年代になるとストラト系コンポーネント・ギターに人気を奪われますが、80年代後半からガンズ&ローゼスのスラッシュや、オジー・オズボーン・バンドのザック・ワイルドの登場で再び人気に。
各モデルの下に貼っている動画リンクで音の特徴を聴いてみてください。
レスポールの材による 音の違い
発売以来、少しずつ仕様を変えてきたレスポールですか、基本となる材は以下の通り。
ネック材/指盤
マホガニー/ローズ
マホガニーネックにローズウッド指板を貼ったレスポールスタンダード定番の組み合わせ。レスポールの甘く歯切れのよいサウンドはこの組み合わせでないと出せないのかもしれませんね。
マホガニー/エボニー
マホガニーネックにエボニー指板を貼ったものは主にレスポールカスタムで使われる組み合わせ。エボニーは黒檀と言うだけあって黒くて硬くて光沢があります。導管が小さく目立たないので高級ギターによく使われる材です。
サウンドはローズウッド同様歯切れの良さが特徴です。
ボディー材
メイプル/マホガニー
マホガニーボディーに、削りだしたメイプルをトップに貼りつけたものがレスポール・スタンダードの仕様(メイプルトップ、マホガニーバック)です。
同じメイプル材でも木目のないものから、フレイムメイプルやバーズアイメープル、キルトメイプルと呼ばれるものなど種類があり見た目の印象がかなり変わります。
サウンドの特徴は高域から低域までバランスの良い音。ジャズ~ハードロック/メタル系まで用途は広い。 廉価モデルの場合、薄いメイプルを表面に貼っただけのものや、虎目のプリントを貼ったモノもあります。
マホガニー
メイプルを貼らず、マホガニーのみで仕上げたもの。 スタンダード・モデル以外の初期のレスポール・カスタムやJr.、スペシャルなどがこの仕様。ストレートでロックンなサウンドにファンは多いです。
年代によるレスポールの違い
レスポールといえばサンバースト・カラーに、ハムバッキング・ピックアップが有名ですが、歯切れのよいサウンドで人気のP90(シングルコイル)ピックアップ搭載モデルや、ゴールドトップカラーのモデルも人気です。
主なレスポール・モデルの変遷
ブリッジ/テールピース | PU | カラー | その他 | |
52年 | トラピーズブリッジ /テールピース | P90 | ゴールド | |
53年 | スタッドブリッジ/テールピース | ↑ | ↑ | ・ネックの仕込み角度が1度から3度に変更 |
54年 | ↑ | ↑ | ↑ | |
55年 | チューンOマチック/スタッドテールピース | ↑ | ↑ | |
56年 | ↑ | ↑ | ↑ | |
57年 | ↑ | ハムバッキング | ↑ | |
58年 | ↑ | ↑ | チェリーサンバースト | ・太目のネックシェイプ ・木目が見えるようになったことで、トップのメイプル材がセンターブックマッチに |
59年 | ↑ | ↑ | ↑ | ・やや細くなったネックシェイプ |
60年 | ↑ | ↑ | ↑ | ・ネックの仕込み角度が5度に ・スリムネック ・ペグのデザインが1コブから2コブに ・退色しない塗料採用 |
61年 | SGにモデルチェンジ |
主なレスポールプレーヤー
あのギタリストのレスポールは何年製だろ?非常に気になるところです。大好きなギタリストと同じ音を出すなら、同じ仕様のギターを選びたいですね。
52年 | キース・リチャーズ、ミッキー・ムーディ、マディー・ウォーターズ、ジョン・リー・フッカー、BBキング |
53年 | フレディー・キング、マイク・ブルームフィールド、ミッキー・ムーディ、 |
54年 | ジェフ・ベック(オックスブラッド)、ディッキー・ベッツ、ドン・フェルダー、 |
55年 | マイク・ブルームフィールド、トム・ジョンストン、リック・ニールセン、PATA(X Japan) |
56年 | ジェフ・ワトソン、ジョー・ボナマッサ |
57年 | ジョージ・ハリスン、デュアン・オールマン、ディッキー・ベッツ、ブラッド・ウィットフォード、スコット・ゴーハム、ミック・マーズ、ラリー・カールトン、ジョー・ボナマッサ、松浦善博(ツイスト)、 |
58年 | ジミー・ペイジ、 スティーヴ・ルカサー、レニー・クラヴィッツ、松浦善博(ツイスト)、高崎晃(ラウドネス)、 |
59年 | ジミー・ペイジ、キース・リチャーズ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、 スティーヴ・ルカサー、ドン・フェルダー、スラッシュ、ゲイリー・ムーア(exピーター・グリーン)、ピーター・グリーン、ミック・テイラー、マイク・ブルームフィールド、トム・キーファー、リック・ニールセン、リッチー・サンボラ、バーニー・マースデン、ジョー・ボナマッサ、PATA(X Japan)、日高富明(ガロ) |
60年 | スティーヴ・ルカサー、ジョー・ウォルシュ、リッチー・サンボラ、エリック・クラプトン、ジョー・ペリー、トミー・ボーリン、ジョー・ボナマッサ |
GIBSON Les Paul 現行モデルカタログ
Gibsonの各モデルにはオリジナル、モダン、アーティスト、カスタムショップをラインナップ。特にエイジド処理で定評のトムマーフィー率いるMurphy Lab Collection(マーフィーラボ・コレクション)は必見!
Les Paul Standard 50s
Les Paul Standard 50sは1957年から搭載されたハムバッキングピックアップ搭載の王道モデル。
カラーは1952年の初期モデルから1957年までに採用されたゴールドカラー(ゴールドトップ)と、1958年から採用されたサンバーストをラインナップ。
ピックアップにはアルニコ2マグネットのPAF系ハムバッキングPU、バーストバッカー(ネック:Burstbucker 1、ブリッジ:Burstbucker 2)を搭載。
価格比較(レビューあり)
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GIBSON Les Paul Standard 50s – YouTube (動画)
Les Paul Standard 50s P90
Les Paul Standard 50s P90は、レスポール誕生時から1956年ま採用されていたP90ピックアップ搭載モデル。カラーはゴールド。
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GIBSON Les Paul Standard 50s P90 – YouTube (動画)
Les Paul Standard 60s
Les Paul Standard 60sは、50sにくらべスリムなネックを採用した弾きやすいレスポールとして人気のモデル。
ピックアップは60年モデル用にチューンされた、アルニコVマグネットのバーストバッカー61R(ネック)、バーストバッカー61T(ブリッジ)を搭載。
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Les Paul 70s Deluxe
長らく生産していなかったレスポールモデルが1969年に再発売。ピックアップにはミニハムバッカーが搭載され、歯切れの良いサウンドが人気でした。
こちらはそのレスポール・デラックスを復刻させたモデルです。
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Les Paul Special
ボディートップにカーブドトップのメイプル材を貼らない、シンプルなレスポール Les Paul Special。
マホガニーボディーとP90ピックアップの組み合わせは、飾らないシンプルなロックに最適。歯切れのよいコードカッティングが気持ち良いギターです。
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Les Paul Junior
Les Paul Juniorは名前の通り、ジュニア~ビギナー向けのギターとして1954年のリリース。P90ピックアップ1発のみのシンプルなサウンドは、Special同様ロックサウンドには欠かせないギター。
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Les Paul Classic
レスポール・クラシックは、名前の通りクラシカルなルックスと1960年のレスポールを再現した細いネック(スリムテーパーネック)が特徴のモデル。
さらにコイルタップ可能なオープンハムバッカーの採用で元気な音を奏でます。
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Les Paul Studio
レスポール・スタジオは、プレーン・メイプルのボディートップに、バインディングなど余計な装飾を廃したシンプルなレスポール・モデル。
ウルトラ・モダン・ウェイト・リリーフ加工ボディーにより軽量化にも成功しています。
タイトで高出力な490R / 498Tの2基のハムバッキングピックアップは、プッシュ・プル・ポットによりコイル・タップが可能です。
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Les Paul Tribute
余計な装飾を省いたシンプルな50年代仕様のレスポールをコンセプトに開発。ウルトラ・モダン・ウェイト・リリーフ加工ボディーにより軽量化にも成功。
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Les Paul Modern
Gibson Les Paul Modernは従来のレスポールに多くのアップデートを組み込んだ革新的なモデル。
ボディーはウルトラ・ライト・ウェイトリリーフにより軽量化を行い、ネックは非対称シェイプのスリムテーパーネック、コンパウンド・ラディアス指板、さらに新しいヒールレス加工によりハイフレットでの演奏性が劇的にアップ。
Groverのロックペグはチューニングの安定と弦交換の容易さをもたらします。
コントロール部には4基のプッシュプルポットが採用されており、コイルタップやピュアバイパス、フェイズに対応。ピックアップはBurstbucker Pro(ネック)、Burstbucker Pro Plus(ブリッジ)を搭載。
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Custom Shop シリーズ
ギブソンのカスタムショップ・シリーズは、1950年代~60年代前半のヴィンテージ・ギブソンのレスポールをリアルに再現すべく、材やパーツの選定はもちろん、トーン、プレイアビリティ、ルックス面などにもとことんこだわったモデルです。
人気の1957、1958、1959、1960 Les Paulの他、バーテールピース仕様の1954 Les Paul Goldtopなどマニアックなモデルをラインナップ。
Les Paul Customも忘れてはいけませんね。
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Gibson Custom Shop Les Paul – YouTube (動画)
EPIPHONE
ギブソンのセカンド・ブランドであるエピフォン。ギブソン以外で“Les Paul”と名乗って良い唯一のブランド。
Les Paul
ギブソンのセカンド・ブランド。はじめてのレスポールにおすすめです。
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Epiphone Les Paul – YouTube (動画)
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