レスポールは、豊かなサステインと重厚なサウンドで知られるエレキギターの名機です。本記事では、そのレスポールの特徴や魅力、歴史、そして現行モデルについて詳しく紹介しています。

レスポールの特徴と魅力
レスポールは、1952年にレスポール氏のシグネチャー・モデルとして発売され、その後、エレキギターの代表的な存在となりました。
P90ピックアップ
レスポールといえば、ハムバッキングピックアップによる太く甘いサウンドが魅力ですが、発売当初は P90というシングルコイル・ピックアップが搭載されており、歯切れの良い音が特徴でした。


ハムバッキング・ピックアップ
1957年から、レスポールにはハムバッキング・ピックアップ(通称:PAF)が搭載されるようになりました。このピックアップは、2つのコイルを組み合わせてノイズをキャンセルする甘くパワフルなサウンドが特徴です。


PAFとは、「特許出願中(Patent Applied For)」の略で、初期のギブソン社のハムバッキング・ピックアップにこのシールが貼られていたことに由来しています。

GOLDTOP SHOOTOUT: 1952 & 1958 Gibson Les Pauls (P90s vs PAFs):
スケール ( 弦長 )
レスポールは、フェンダー社のロングスケールギターと比べて、短いサイズのミディアムスケール(ナットからブリッジまでの長さは24 3/4インチ=628mm)を採用しています。このため、複雑なコードも比較的楽に押さえることがでます。
ブリッジの変遷
トラピーズブリッジ
1952年に発売されたレスポールの最初期モデルには、トラピーズブリッジが搭載されていました。トラピーズブリッジはレスポール初期の特徴的なブリッジですが、オクターブチューニングが合わないなどの問題があり、1952年のみで終了しました。

バーブリッジ
その後、登場したのがバーブリッジタイプ(またはスタッドブリッジ、ラップアラウンドブリッジ)です。このタイプのブリッジは、ブリッジとテールピースが一体になったもので、特にジェフ・ベックがP90ピックアップをハムバッキングに載せ替えて使用していたことで有名です。現在もレスポール・ジュニアなど一部モデルには採用されています。



チューンオーマチック
次に登場したのが、現在のレスポール・スタンダードに採用されているチューンオーマチックタイプのブリッジ/テールピースです。ブリッジとテールピースを分けることで、オクターブ調整が可能になり、音の安定性が向上しました。


ブリッジの違いによるサウンドの変化
トラピーズブリッジ、バーブリッジ、チューンオーマチックとブリッジの変遷を見てきましたが、ギタリストの山岸潤史氏によると、「バーブリッジはほうが音が太く、チューンオーマチックにはこの太さがない(チューンオーマチックは音が柔らかい)」と述べています。
G’CLUB TOKYO『春の勉強会』ゲスト:山岸潤史 Part 2:
ブリッジについて語っているのは 4:52~。このあたりもレスポールを選ぶ際の指針になりそうですね。
※バーブリッジはオクターブチューニングが合わないなどの欠点もありますが、現在ではバダスタイプのブリッジも発売されていますので交換すれば問題ありません(テレキャスターなどオクターブチューニングが合いにくいギターは他にもありますが、それも個性です)。
レスポールのコントロール

レスポールのコントロールは、2ボリューム、2トーンです。これにより、多彩な音を作り出すことが可能で、片側のボリュームを0にしてトグルスイッチを切り替えることで、スイッチングトレモロ奏法ができるのも2ボリュームのギターならではの機能です。

ピックアップセレクターは3wayで、フロントピックアップ、リアピックアップ、そして両方のミックスを使用できます。ミックスサウンドはコンプレッションの効いた音でピックアップ単独では決して得ることが出来ないとても魅力的な音になります。
レスポールの材による 音の違い
レスポールは発売以来、少しずつ仕様が変化してきましたが、基本となる材の組み合わせは今も多くのモデルに継承されています。材によってサウンドやプレイアビリティに違いが出るため、各組み合わせの特徴を理解しておきましょう。
ネック材/指盤
マホガニー/ローズ

マホガニーネックにローズウッド指板を採用したこの組み合わせは、レスポールスタンダードの定番の組み合わせです。甘く温かみがあり、かつ歯切れの良いトーンが特徴です。
マホガニー/エボニー

マホガニーネックにエボニー指板を貼った組み合わせは、主にレスポールカスタムに見られます。エボニーは非常に硬い材で、黒檀のように深い黒色と光沢を持ち、導管が小さく目立たないため、高級なギターで使用されることが多い材です。
エボニーの指板は、ローズウッドよりも明瞭でシャープなアタック感を与え、キレのあるサウンドを生み出します。
ボディー材
ボディー材は、サウンドに大きな影響を与える要素です。特にメイプルやマホガニーといった材はレスポールのサウンドを形作る上で非常に重要なものです。
メイプル+マホガニー


レスポール・スタンダードは、主にマホガニー材をボディーをバックに、トップに分厚いメイプル材を貼り合わせ、削り出した仕様です。トップのメイプルにはソフトメイプルとハードメイプルがあり、ヴィンテージのレスポールには主にハードメイプルが使われていたと言われています。
また、メイプルは材の美しさにも定評があり、シンプルなプレーントップから、フレイムメイプルトップ、バーズアイメープル、キルトメイプルなど様々な模様が出るのが特徴です。
サウンドは、高域から低域までバランスが良いのが特徴で、この組み合わせは、ジャズからハードロック/メタルに至るまで、非常に幅広いジャンルに対応します。
※ギブソン以外の廉価モデルでは、薄いメイプルが表面に貼っただけのものや、虎目模様をプリントして貼ったものもあるので購入時には注意が必要です。
マホガニー

メイプルを貼らず、マホガニーのみで仕上げたボディです。この仕様はレスポール・カスタムやレスポール・ジュニア、レスポール・スペシャルなど、スタンダードモデル以外のレスポールで見られる仕様です。
マホガニーは、柔らかく温かみのあるサウンドが特徴で、P90ピックアップとの組み合わせることで、ストレートで力強いロックサウンドを奏でます。
年代によるレスポールの違い
オリジナルのレスポールは年代により仕様が異なりますので表にまとめてみました。
主なレスポール・モデルの変遷
| ブリッジ/テールピース | ピックアップ | カラー | その他 | |
| 52年 | トラピーズブリッジ /テールピース | P90 | ゴールド | |
| 53年 | スタッドブリッジ/テールピース | ↑ | ↑ | ・ネックの仕込み角度が1度から3度に変更 |
| 54年 | ↑ | ↑ | ↑ | |
| 55年 | チューンOマチック/スタッドテールピース | ↑ | ↑ | |
| 56年 | ↑ | ↑ | ↑ | |
| 57年 | ↑ | ハムバッキング | ↑ | |
| 58年 | ↑ | ↑ | チェリーサンバースト | ・太目のネックシェイプ ・木目が見えるようになったことで、トップのメイプル材がセンターブックマッチに |
| 59年 | ↑ | ↑ | ↑ | ・やや細くなったネックシェイプ |
| 60年 | ↑ | ↑ | ↑ | ・ネックの仕込み角度が5度に ・スリムネック ・ペグのデザインが1コブから2コブに ・退色しない塗料採用 |
| 61年 | SGにモデルチェンジ |
主なレスポールプレーヤー
あのギタリストのレスポールは何年製だろう。非常に気になるところです。大好きなギタリストと同じ音を出すなら、同じ仕様のギターを選びたいですね。
| 52年 | キース・リチャーズ、ミッキー・ムーディ、マディー・ウォーターズ、ジョン・リー・フッカー、BBキング |
| 53年 | フレディー・キング、マイク・ブルームフィールド、ミッキー・ムーディ、 |
| 54年 | ジェフ・ベック(オックスブラッド)、ディッキー・ベッツ、ドン・フェルダー、 |
| 55年 | マイク・ブルームフィールド、トム・ジョンストン、リック・ニールセン、PATA(X Japan) |
| 56年 | ジェフ・ワトソン、ジョー・ボナマッサ |
| 57年 | ジョージ・ハリスン、デュアン・オールマン、ディッキー・ベッツ、ブラッド・ウィットフォード、スコット・ゴーハム、ミック・マーズ、ラリー・カールトン、ジョー・ボナマッサ、松浦善博(ツイスト)、 |
| 58年 | ジミー・ペイジ、 スティーヴ・ルカサー、レニー・クラヴィッツ、松浦善博(ツイスト)、高崎晃(ラウドネス)、 |
| 59年 | ジミー・ペイジ、キース・リチャーズ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、 スティーヴ・ルカサー、ドン・フェルダー、スラッシュ、カーク・ハメット(exピーター・グリーン~ゲイリー・ムーア)、ミック・テイラー、マイク・ブルームフィールド、トム・キーファー、リック・ニールセン、リッチー・サンボラ、バーニー・マースデン、ジョー・ボナマッサ、PATA(X Japan)、日高富明(ガロ) |
| 60年 | スティーヴ・ルカサー、ジョー・ウォルシュ、リッチー・サンボラ、エリック・クラプトン、ジョー・ペリー、トミー・ボーリン、ジョー・ボナマッサ |
GIBSON Les Paul 現行モデルカタログ
GIBSON Les Paulの現行モデルをまとめてみました。各モデルには動画のリンクを貼っていますので、気になるモデルがあればサウンドを聴いてみてください。
Standard 50s


Les Paul Standard 50sは、1957年に初めてハムバッキング・ピックアップを搭載した王道のモデルです。
主な特徴
カラー:
- ゴールドトップ(1952年の初期モデルから1957年まで採用されたモデル)
- サンバースト(1958年以降に採用されたモデル)
ピックアップ:
ピックアップには、アルニコ2マグネットを使用したPAF系ハムバッキングピックアップでおなじみのBurstbuckerが搭載されています。
- フロント:Burstbucker 1
- リア:Burstbucker 2
クラシックなトーンと、伝統的なデザインを備えた一本です。
GIBSON Les Paul Standard 50s – YouTube (動画)
Gibson Les Paul Standard 50s, Heritage Cherry Sunburst:
Standard 50s P90

Les Paul Standard 50s P90は、レスポール誕生時から1956年まで採用されていたP90ピックアップを搭載した、クラシックな“ゴールドトップ・レスポール”です。
伝統的なゴールドトップ・デザインに加え、P90特有の歯切れの良いヴィンテージトーンが楽しめる一本となっています。
GIBSON Les Paul Standard 50s P90 – YouTube (動画)
No Talking…Just Tones | Gibson Les Paul Standard ’50s P90 – Gold Top:
Standard 60s

Les Paul Standard 60sは、50sにくらべスリムなネックを採用した弾きやすいレスポールとして人気のモデルです。
ピックアップは60年モデル用にチューンされた、アルニコVマグネットのBurstbucker 61R(フロント)、Burstbucker 61T(リア)が搭載されています。
GIBSON Les Paul Standard 60s – YouTube (動画)
No Talking…Just Tones | Gibson Les Paul Standard ’60s:
70s Deluxe

Les Paul 70s Deluxeは、小型のハムバッキングピックアップ「ミニハムバッカー」が搭載された70年代仕様のレスポールを復刻させたモデルです。
PAFともP90とも異なる歯切れの良さと色気のあるサウンドに人気があります。
GIBSON Les Paul 70s Deluxe – YouTube (動画)
TONE CHECK: Gibson Les Paul ’70s Deluxe Gold Top Demo | Cream City Music:
コメント:
レスポール・デラックスというと、私世代ですと、シン・リジーのスコット・ゴーハムやイエローモンキーの菊地”EMMA”英昭氏でしょうか。
現行モデルとしては初のラインナップでしょうか。
Special

Les Paul Specialは、ボディートップにメイプル材を貼らないシンプルなレスポールです。マホガニーボディーとP90ピックアップの組み合わせは、飾らないシンプルなロックに最適です。
GIBSON Les Paul Special – YouTube (動画)
Gibson Les Paul Special, TV Yellow | Gear4music demo:
Junior

Les Paul Juniorは名前の通り、ジュニア~ビギナー向けのギターとして1954年にリリースされたモデルです。P90ピックアップ1発のみのシンプルなサウンドは、Special同様、ストレートなロックサウンドには欠かせないギターです。
GIBSON Les Paul Junior – YouTube (動画)
1957 Gibson Les Paul Junior:
Classic

Les Paul Classicは、名前の通りクラシカルなルックスと1960年のレスポールを再現した細いネック(スリムテーパーネック)が特徴のモデルです。
さらにコイルタップ可能なオープンハムバッカーの採用で元気な音を奏でます。
GIBSON Les Paul Classic – YouTube (動画)
Gibson Les Paul Classic 2019, Honeyburst | Gear4music demo:
Studio

Les Paul Studioは、プレーン・メイプルのボディートップに、バインディングなど余計な装飾を廃したシンプルなレスポール・モデルです。
ボディ内部に空洞を設けるウルトラ・モダン・ウェイト・リリーフ加工により軽量化にも成功しています。
※Les Paul Studioに、ヒールレスカットが施された Les Paul Modern Studioが登場しました。

GIBSON Les Paul Studio – YouTube (動画)
Gibson Les Paul Studio, Wine Red | Gear4music demo:
Tribute

Les Paul Tributeは、余計な装飾を省き、シンプルかつヴィンテージ感あふれる50年代スタイルを再現したモデルです。
ウルトラ・モダン・ウェイト・リリーフ加工により、ボディ内部に空洞を設けることで軽量化を実現しつつ、優れたサスティンとレスポールらしい音の厚みを保っています。これにより、長時間の演奏でも快適な設計が特徴です。
GIBSON Les Paul Tribute – YouTube (動画)
Gibson Les Paul Tribute, Satin Honeyburst | Gear4music demo:
Supreme

Les Paul Supreme(レスポール・シュプリーム)は、美しいAAAフィギュアド・メイプル・トップを備えた、贅沢なデザインの新しいレスポールモデルです。
マホガニーボディにはウルトラ・モダン・ウェイト・リリーフ加工が施され、軽量化と優れた演奏性を両立。マホガニーネックにはエボニー指板を採用し、滑らかで快適なプレイ感を実現しています。
また、指板は弾きやすさを追求したコンパウンド・ラジアス仕様で、ハイポジションでの演奏が快適なモダン・コンタードヒールを採用しています。

ボジションマークには、ニール・ショーンのレスポール ”Les Paul Limited Edition”のようなスクエアなインレイ(スーパースプリット・ブロック・マザー・オブ・パール・インレイ)が施されています。
ヘッドにはギブソンのアーカイブから発見された1940年代のデザインにインスパイアされた新しいデザインのマザー・オブ・パールのインレイが施されています。

ピックアップはBurstbucker ProとBurstbucker Pro+ピックアップで、プッシュ/プルのVolumeとToneポテンショメーターと組み合わせで、フレキシブルなコイルタップ、フェイズ、ピュアバイパスの切り替えが可能です。
GIBSON Les Paul Supreme – YouTube (動画)
新しいギブソン レスポール シュプリーム シリーズのご紹介:
コメント:
Les Paul Supremeが復活しました。以前のモデルは”ヒールレス加工は”ありませんでしたし、ヘッドインレイのデザインも違っていました。弾きやすいレスポールをお探しの方におすすめです!!
5:53秒からはプッシュプル(コイルタップ)のサウンドが色々と聴けますが、ストラトキャスターやテレキャスターとはまた違うサウンドが素晴らしいですね。

Modern

Les Paul Modern
Les Paul Modernは従来のレスポールに多くのアップデートを組み込んだ革新的なモデルです。
ウルトラ・ライト・ウェイトリリーフ加工により、ボディを軽量化しつつも豊かなトーンを維持。ネックには非対称シェイプのスリムテーパーデザインを採用し、快適なグリップ感を実現しています。
さらに、コンパウンド・ラディアス指板と新しいヒールレス加工により、ハイフレットでの演奏性が大幅に向上しました。

Groverのロックペグはチューニングの安定と弦交換の容易さをもたらします。コントロール部には4基のプッシュプルポットが採用されており、コイルタップやピュアバイパス、フェイズにも対応。
ピックアップはBurstbucker Pro(ネック)、Burstbucker Pro Plus(ブリッジ)を搭載。
Les Paul Modern Lite
Les Paul Modern Liteは、Les Paulのスタイルを継承しつつ、ボディを薄く軽量化したモデルで、こちらはヒールレス加工されていません。

ピックアップは、カバーのない490Rと498Tハムバッカーピックアップが搭載されており、どのようなスタイルの音楽にも対応する幅広いサウンドを持っています。
Les Paul Modern Studio
Les Paul Modernは、バインディングなどの装飾を省いたシンプルな Les Paul Modernです。

GIBSON Les Paul Modern – YouTube (動画)
Les Paul Modern from Gibson – In-Depth Demo!:
Custom Shop シリーズ


ギブソンのカスタムショップ・シリーズは、1950年代から60年代前半のヴィンテージ・レスポールを忠実に再現したプレミアムモデルです。材やパーツの厳選はもちろん、音色(トーン)、演奏性(プレイアビリティ)、そして外観(ルックス)に至るまで、細部にわたり徹底的にこだわった究極のレスポールです。
Les Paul Customも忘れてはいけませんね。

Gibson Custom Shop Les Paul – YouTube (動画)
[アーティストモデル] Slash “Jessica” Les Paul Standard

Slash “Jessica” Les Paul Standardは、スラッシュがガンズ・アンド・ローゼズ初期に手に入れ愛用したレスポールです。
ボディーは3ピースのプレーンメイプルトップ、50年代スタイルのネックプロファイルを持つマホガニーネック、オレンジドロップコンデンサー、ハンドワイヤリングされたアルニコIIマグネットを採用したCustom Burstbuckerピックアップが搭載されています。
Gibson Slash Jessica Les Paul – YouTube (動画)
“Jessica” | Slash’s BRAND NEW Les Paul Has Arrived!:
コメント:
3ピースのプレーンメイプルトップを見れば分かる通り、当時のレギュラーラインのレスポールモデル(しかもファクトリーセカンドのアウトレット品)ですが、ガンズ・アンド・ローゼズやヴェルヴェット・リヴォルヴァーで聴くことの出来るそのサウンドは極上です。
ピックアップは本人同様、SEYMOUR DUNCANのAlnico II Pro ( APH-1 )ピックアップに交換しても良いでしょう。
[アーティストモデル] Slash “Victoria” Les Paul Standard Goldtop

Slash “Victoria” Les Paul Standard Goldtopは、1950年代初期のゴールドトップカラーにハムバッキング・ピックアップを搭載したレスポールモデルです。
ピックアップはGibson Custom BurstBucker Alnico 2ピックアップが搭載されています。
Gibson Slash “Victoria” Les Paul Standard Goldtop (動画)
[アーティストモデル] Kirk Hammett Greeny

Kirk Hammett Greeny Les Paulは、1959年製のレスポール・スタンダードで、元々フリートウッド・マックのギタリスト、ピーター・グリーンが愛用していたことで知られる伝説的なギターです。
このレスポールはその後、ゲイリー・ムーアに譲られ、ゲイリーの死後、メタリカのカーク・ハメットの手に渡りました。
Greenyの最大の特徴は、フロントピックアップの磁石が反転されている点です。この設計により、リアピックアップとのミックス時に逆位相の“アウト・オブ・フェイズ・サウンド”が生み出され、独特のトーンを奏でます。
※Greenyはエピフォンからも発売中されています。
Gibson Kirk Hammett Greeny Les Paul (動画)
Guitar Talk – Gibson Kirk Hammett Les Paul Standard Greeny Review:
アウトオブフェイズサウンドは、このKirk Hammett Les Paulを手に入れるのが一番ですが、セイモアダンカンから”GREEN MAGIC”というピックアップも発売されているため、レスポールユーザーは購入してマウントすることも可能です。
[アーティストモデル] Mary Ford

Mary Ford Les Paulは、レスポール氏のパートナーである「メアリー・フォード」氏のレスポールモデルです。ゴールドトップカラーに、クリームとゴールドの花柄のピックガードとアームレストが特徴のギターです。
メイプルトップのマホガニー・ボディ、ローズウッド指板とスリムテーパープロファイルのマホガニー・ネック、ピックアップにはネック・ポジションにBurstbucker 2、ブリッジ・ポジションにBurstbucker 3をピックアップを搭載しています。
Gibson Mary Ford Les Paul (動画)
メアリーフォード レスポール スタンダード ゴールドトップ:
EPIPHONE
ギブソンのセカンド・ブランドであるエピフォン。ギブソン以外で“Les Paul”と名乗って良い唯一のブランド。
Les Paul

ギブソンのセカンド・ブランド。はじめてのレスポールにおすすめです。
※2024年よりUSAナッシュビルにあるGibson Custom Shopとのコラボレーションによって製作されるシリーズ ”Epiphone Inspired by Gibson Custom Collection” が登場しました。
”Epiphone Inspired by Gibson Custom Collection” は、従来のエピフォンのヘッドストックではなく、ギブソンと同じヘッド形状である”Open Book” Headstockが採用されているところも大きな特徴です。

Epiphone Les Paul – YouTube (動画)
エピフォンから、ギブソン・カスタム・ショップ監修の決定版的レスポール:
この記事を読んでいるあなたにおすすめ








コメント