キング・オブ・エレクトリックギター、GIBSON ( ギブソン )のハムバッキング・ピックアップ一覧。

GIBSONピックアップとは
GIBSONのピックアップは、1950年代から続く伝統を受け継ぎつつ、現代のギタリストが求める豊かな倍音や温かみのあるトーンを実現するモデルが揃っています。
ヴィンテージトーンを追求するなら、GIBSON初のハムバッキングピックアップ「PAF(正式名称は:P-490)」のサウンドとディテールを再現した57 Classicをはじめ、さらに細かくチューニングされたBurstbuckerやCustombuckerなどがラインナップされています。これらのモデルは、GIBSONのヴィンテージ・ギタートーンの魅力を存分に引き出し、リッチで深みのあるサウンドを提供します。
よりモダンでパワフルなサウンドを求めるギタリストには、Dirty Fingersをおすすめします。1970年代に登場した有名なスーパーホット・ハムバッカーの精緻なレプリカで、強力な音圧と力強いサウンドが特徴です。
このように、GIBSONのハムバッキングピックアップは、ギタリストのプレイスタイルや音楽ジャンルに合わせて最適なモデルを選べるようになっています。あなたにぴったりのトーンを見つけて、ギブソンのサウンドをぜひ体験してみてください。
4芯ピックアップのケーブルカラー
4C SHIELDEDの表記のあるものは内部でコイルタップ可能なモデルです。GIBSONの4芯ピックアップの配線は以下の通りです。
詳しくは公式サイトまたはマニュアルを参照してください。
通常のハムバッキングピックアップ(直列/シリーズ)として使用する場合、赤をホット、白と緑を繋ぎ、黒をコールドに接続してください。
ケーブルのカラーはメーカー毎に異なりますので作業前に確認しましょう。
ヴィンテージ
ヴィンテージ系ピックアップは、主に1950~1960年代のクラシックなトーンを再現したピックアップです。温かみのある音色とクリアな高音、豊かな中低音が特徴で、ブルースやロック、カントリーなどに最適なピックアップです。
57 Classic

57 Classicピックアップは、ギブソン社の初のハムバッキング・ピックアップ「PAF」を再現したピックアップです。コイルタップ可能な4C SHIELDED仕様もラインナップされており、多彩なサウンドを得ることも可能です。
50年代後半のPAFに確認されているコイル巻き数が多めのバージョンを再現した57 Classic Plus、通常モデルよりもコイルの巻き数を減らしたモデル 57 Classic Underwoundもラインナップされています。
※Quick Connectシリーズは、ピックアップのリード線がハンダ付けではなく基板に「カチッ」と差し込むタイプのピックアップです。

- 直流抵抗値:7.2k(Underwound)、8k(57 Classic)、8.3k(Plus)
- マグネット:アルニコ 2
GIBSON 57 CLASSIC – YouTube (動画)
Burstbucker

BURST BUCKERは、PAFのレプリカ「57 Classic」をより緻密に細かく分類したピックアップです。
Burstbucker 1:
Burstbucker 1は、コイル・ターン数を押さえた低出力タイプのピックアップ。
- 直流抵抗値:7.8k
- マグネット:アルニコ 2
Burstbucker 2:
Burstbucker 2は、コイル・ターン数は標準的なモデル。
- 直流抵抗値:8.4k
- マグネット:アルニコ 2
Burstbucker 3:
Burstbucker 3は、コイル・ターン数を増やした最もハイゲインなピックアップ、リア向き。
- 直流抵抗値:8.7k
- マグネット:アルニコ 2
Burstbucker Pro:
Burstbucker Proは、アルニコ 5マグネットを使用し、従来のBurstbuckerよりエッジの効いたトーンが特徴のピックアップです。
- 直流抵抗値:8.3k(ブリッジ用)、Rhythm用7.8k(ネック用)
- マグネット:アルニコ 5
60s Burstbucker:
60s Burstbuckerは、同じくアルニコ 5マグネットを使用し、ワックスポッティングのないオリジナルPAFを再現したモデルです。
- 直流抵抗値:8k
- マグネット:アルニコ 5
GIBSON BURST BUCKER – YouTube (動画)
Custombucker


Custombuckerは、カスタムショップのヒストリックリイシューに標準装備されているピックアップで、その伝説的な「PAF」トーンで世界中のプレイヤーに愛されています。
Custombucker はアルニコ 3 マグネット、42AWGワイヤーとアンバランス コイルを使用した暖かくて甘いトーンで初期のハムバッカーの音響特性を正確に再現しています。
- 直流抵抗値:8k
- マグネット:アルニコ 3
GIBSON Custombucker – YouTube (動画)
定番の57クラシックやバーストバッカーはアルニコ2マグネットですが、Custombuckerに採用されているアルニコ3は、より高音域の表現力が豊かで、かつ低音域が締まったよりくっきりした輪郭のトーンが特徴です。
T-Type

T-Typeハムバッカーピックアップは、ロック黄金期の1966年から1979年にかけてギブソンが製造したピックアップ「T-Topピックアップ」にちなんで名づけられたモデルです。
オリジナルと同様、ビンテージライクなトーンを再現する為にワックスポッティングはされていません。
- 直流抵抗値:7.6k(ブリッジ用)、7.3k(ネック用)
- マグネット:アルニコ 5
コメント:
オリジナルのT-Topピックアップは、PAFほど有名ではありませんが、著名なギタリストにも愛用されていて、例えば、ジミー・ペイジのNO.1レスポールのピックアップのリアピックアップや、ジェフ・ベックが愛用したオックスブラッドのレスポール、マイケル・シェンカーが兄、ルドルフから譲り受けた(奪い取った?)1972年製のフライングV(メダリオン)に搭載されていたピックアップもT-Topです。
出力はやや弱めで、クリアでダイナミックなヴィンテージトーンが特徴です。T-Typeピックアップは、現行モデルではES-335に標準搭載されています。
Greenybucker Set

Greenybucker Setは、ピーター・グリーン、ゲイリー・ムーアに愛用されてきた”Greeny” Les Paul”のピックアップを、現オーナーであるメタリカのカーク・ハメットの指導のもとに開発されたPAF系ピックアップです。
二つのコイルの巻き数をあえて一致させないアンバランス・コイル、表面が非研磨のアルニコ2 マグネットなど、リアルなPAF系ハムバッキング・ピックアップを再現しています。
※ワックスポッティングはされていません。
- 直流抵抗値:8.7k(ブリッジ用)、8.3k(ネック用)
- マグネット:アルニコ 2
GIBSON Greenybucker – YouTube (動画)
コメント:
ピーター・グリーンのレスポールといえば、ネックピックアップの磁石を反転させた仕様でおなじみです。
Greenybucker Setでは、ネック、ブリッジ個々のピックアップで弾けば1950年代後半のGibson PAFを再現したサウンド、ミックスで弾けばおなじみの逆位相の”アウト・オブ・フェイズ・サウンド”が出るようにデザインされています。
アウトオブフェイズといえばピーター・グリーンが有名ですが、実はジミー・ペイジも多用しています(彼の場合は配線によるフェイズ)ので、ジミー・ペイジ・ファンにも注目の一品です!
490

490ピックアップは、PAFの特性を継承しつつ、コイルタップ可能な4C SHIELDED仕様にしたピックアップです。プレーヤーはコイルを分割して汎用性を高めることができ、空気層をなくすワックスポッティングによりマイクロフォニックフィードバック(ハウリング)を最小限に抑えます。
フロント用の490Rは、PAFトーン特性を持つハムバッカーで、中高域のレスポンスがわずかに向上しています。
リア用の490Tは490Rと同様の特性を持っていますが、リア用での用途に合わせポールピースの間隔が少し広く取られています。
- 直流抵抗値:8k(ブリッジ用)、8k(ネック用)
- マグネット:アルニコ 2
GIBSON 490 pickups – YouTube (動画)
ギブソン初のハムバッキング・ピックアップ”PAF”の正式名称はP-490だそうで、この490はそのPAFを引き継いだモデルとなっています。直流抵抗値もPAF系に準じで低めの8kで、490モデルはコイルタップ可能な4芯仕様になっています。
496R

496Rは、強力なセラミックマグネットを採用したピックアップで、信じられないほどのサステインとパワーを出力し、濁りをまったく発生させることなく高音域と解像度を向上させます。
コイルタップ可能な4C SHIELDEDにも対応し、またワックスポッティングされていますのでマイクロフォニックフィードバック(ハウリング)にも強いピックアップです。
- 直流抵抗値:8.4k
- マグネット:セラミック
496Rは同じくセラミックの500Tピックアップとの組み合わせがおすすめです。
ハイパワー
高出力のハイパワーピックアップは、ヴィンテージ系ピックアップに物足りなさを感じるロックやメタルなどのギタリストにおすすめのピックアップです。高いゲインと圧倒的な出力で、力強いサウンドと攻撃的なリードトーンを生み出します。
70s Tribute

70s Tributeは、70年代半ばのハードロックプレーヤーがシーンに登場し始めたときにリリースしたホットなピックアップを再現しています。出力が高く、簡単にオーバードライブできるため、ハードロックやヘヴィメタル、ドロップチューニングのギターにも最適です。
パワフルなアルニコ 5マグネットに加え、ワックスポッティングを施すことで大音量レベルでのマイクロフォニックフィードバック(ハウリング)にも強いピックアップです。
- 直流抵抗値:15k(ブリッジ用)、16.2k(ネック用)
- マグネット:アルニコ 5
GIBSON 70s tribute pickups – YouTube (動画)
70s Tributeは、現行モデルの70s Explorerや70s Flying V に標準搭載されているピックアップです。
Dirty Fingers

Gibson “Dirty Fingers”は、1970年代にGibsonによって導入された有名なスーパーホット・ハムバッカーの精緻なレプリカです。ギター本来のトーンを損なうことなく、大音量の出力を実現しています。
- 直流抵抗値:15k
- マグネット:セラミック
GIBSON DIRTY FINGERS – YouTube (動画)
70年代後半~80年代に人気を博したハイゲインピックアップです。ジョン・サイクス(シン・リジー / ホワイトスネイク)や、トム・デロングの愛用で有名です。ダブルアジャスタブルポールピースが特徴です。
498T

Gibson 498T “Hot Alnico” Bridge Pickupは、アルニコ5マグネット採用のパワフルなレスポンスを持つピックアップです。ピックアップの中高域の周波数に重点が置かれ、アンプを容易にオーバードライブさせ、ハードロックなどのジャンルに最適なピックアップです。
- 直流抵抗値:14.2k
- マグネット:アルニコ 5
ハードロックに最適で出力は高めです。アルニコの中でもパワーのあるアルニコ5ピックアップを採用しているところもポイントです。
500T

Gibson 500T “Super Ceramic” Humbucker Pickupはマグネットにセラミックを採用したピックアップです。パワフルなマルチ・セラミックマグネット構造により、豊かな低音とクリスタルクリアな高音を失うことなく、高域では叫ぶようなトーンを、低域で唸るようなトーンをもたらしてくれるハードロックに最適なピックアップです。
- 直流抵抗値:15.2k
- マグネット:セラミック
GIBSON PICKUPS 一覧
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