レスポールのサドル交換

ブリッジ ABR-1用サドルの交換と調整 – レスポールをとことんいじる

2018年11月4日レスポール,ブリッジ/テールピース

レスポールのサドル交換を行いました。サドルは弦が直接載る部分なので長年使用していると摩耗してきます。溝の調整や、減りすぎた場合は交換が必要になります。

サドル交換の手順を解説します。

レスポールのサドル交換


ABR-1とナッシュビルの違い

サドルとは弦を載せる部分のことで、レスポールなどギブソン系のギターには、ブリッジとサドルが別になったチューンオーマチックと呼ばれるタイプのブリッジ(Tune O Matic)が採用されています。

チューンオーマチックタイプのブリッジには2つのタイプがあり、主にヴィンテージタイプのギターに使われるABR-1タイプと、主に現行モデルで採用さてれいるナッシュビルタイプとに分けられます。

ABR-1タイプ;
ヴィンテージ系モデルに採用されるABR-1ブリッジ

ナッシュビル・タイプ;
現行モデルに採用されるナッシュビルタイプのブリッジ

ABR-1タイプのブリッジはスリム、ナッシュビル・タイプのブリッジはゴツい見た目のブリッジで、それぞれ互換性はありませんが、ヴィンテージタイプのABR-1はやはり人気があり、コンバージョンポストなどを使い交換する方もいます。

SCUD / HW11A

詳しくは:
レスポールブリッジ周りの改造


ABR-1用サドルの交換

KTS / PR-02

サドルは弦が直接載る部分なので長年使用していると摩耗してきます。純正のサドルの素材はブラス製で、意外と柔らかく、違う場所に弦を乗せてたりすると、いつの間にか跡が付いてしまうほど。

正常に使用していても、次第に減ってきて弦高がバラバラになるので、サドルが高いうちは溝を調整しますが、減ってくると、オクターブ調整用のネジに当たったりという弊害が出てくるので交換が必要になります。


サドルのタイプは色々ありますが、今回購入したサドルは弦を乗せる溝がないので、自分で溝切りをします。

レスポールのABR1用サドル交換

使用するのは、ナットの溝加工に使用するヤスリ、 ナットファイル 

ナットやブリッジの溝切りにオススメのナットファイル

オクターブ調整が楽にできるように、サドルの位置をおおよそでマーキング。

弦がポールピース上に来るようにチェックしながら溝切り

弦がポールピース上に来るようにチェックしながら位置を決め、溝切りをします。

サドルの溝切り完了。これで現行も適切になりました

バラバラだった弦高もこれでバッチリになりました!!

サドル交換ではなく、ブリッジ一式交換という方法もありますが、ブリッジは弦が乗る部分なので、交換すると音が変わってしまう場合があります。特に音が気にっている場合は一式交換ではなく、サドルのみの交換が無難です。

逆に音質を改善したい場合は、ブリッジ一式交換は有効です。


ABR-1用ブリッジサドルはこちらで購入できます

KTS / PR-02

 

サウンドハウスで見る

 


ナット用ヤスリ

ナット用ヤスリ / TL-NF10

ナット用ヤスリ10本セット。

010、013、016、024、028、032、036、042、046、056に対応。

ナットやブリッジの溝切り、調整に。

11本セットのTL-NF11もラインナップ(010、013、016、024、028、032、036、042、046、050、056)

 

TL-NF10:
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TL-NF11:
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