SGの魅力や歴史、おすすめモデルを紹介
SGモデルの特徴と魅力を解説。現行モデルカタログ。
SGの特徴と魅力
SGとは、ギブソン社のギターで、レスポールのモデルチェンジ版として1961年に発売。
当時人気のフェンダー社のストラトキャスターの影響からか、今までのシングル・カッタウェイからダブル・カッタウェイに変更され、ハイポジションでの演奏性がアップ。
ネック/指板材はレスポール同様ですが、ボディーにはメイプルトップ、マホガニーバック(レスポール・スタンダード)から、マホガニーに変更され、高域成分が減り中域の良く出るロックなサウンドのするギターとして人気があります。
SGの個性
SGのボディーは非常に薄く、軽量なので、同じPUを搭載したレスポールと比べると低域/高域共に不足しがちですが、ブーミーさがない分扱いやすく、またレスポールとストラトの中間のようなサウンドは非常に使い勝手の良いギターだと思います。
スライドギター(ボトルネック)との相性もよく、デュアン・オールマンやゲイリー・ロッシントン(Lynyrd Skynyrd)、デレク・トラックスなどブルース~サザンロックのギタリストにも愛用されています。
エリック・クラプトンでおなじみのトーンを絞ったウーマントーンの色気のあるサウンドもSGならでは。
各モデルの下に貼っている動画リンクで音の特徴を聴いてみてください。
SGのコントロール
SGのコントロールはレスポールと同じ2ボリューム2トーン。
2つのボリュームとトーンにより多彩な音が出せるのが特徴です。
また、PUセレクターはライバルであるフェンダーのストラトキャスターを意識してか、ボリュームの近くに移動されていることもポイントで、これによりレスポールより操作性が良くなっています。
SGを使用する主な使用ギタリスト
アンガス・ヤング ( AC/DC )、トニー・アイオミ ( BLACK SABATH )、デレク・トラックス、エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン ( The beatles )、ピート・タウンゼント ( The Who )、 ミック・テイラー ( The Rolling Stones )、ジミー・マカロック ( Wings )、グレン・ティプトン ( Judas Priest )、フランク・マリノ ( Mahogany Rush )、ゲイリー・クラークJr、和嶋慎治(人間椅子)など
SGモデルの変遷
1961~1963年
レスポールのモデルチェンジ版として1961年に発売されたSG。
当時はSGというモデル名ではなく、そのままレスポールという名称でした。
SG スモールピックガード・モデル
トラスロッドカバーにもLes paulと刻印されていました。
リイシューモデルの多くはストップテールピース仕様ですが、オリジナルのSGにはスウィング・アウェイ・プル・サイドウェイ・トレモロが標準搭載されていました。
主なプレーヤー:
デュアン・オールマン ( 61年製 )
和田唱 ( 61年製 )
ゲイリー・クラークJr ( 61 SG Reissue )
1964~1967年
ギブソンとギタリストのレスポールとの契約解消により名称をSG(Solid Guitar)に変更。
Solid Guitar(ソリッドギター)とは空洞のないギターのこと。
トラスロッドカバーは無地になり、トレモロは重厚なスウィング・アウェイ・プル・サイドウェイ・トレモロから通称 板バネ と呼ばれるマエストロ・ヴァイブローラー(写真)に変更されます。
主なプレーヤー:
エリック・クラプトン ( 64年製 )
ジョージ・ハリスン ( The beatles ) ( 64年製 )
トニー・アイオミ ( Black Sabbath ) (65年製SGスペシャル)
1967~1969年
ピックガードがスモールからラージタイプに。
それに伴いPUもエスカッションマウントから、ピックガードマウントに変更されます。
SG ラージピックガード・モデル
主なプレーヤー:
アンガス・ヤング ( 68年製 )
ピート・タウンゼント ( 67年製SGスペシャル )
GIBSON SG 現行モデルカタログ
Gibsonの各モデルにはオリジナル、モダン、アーティスト、カスタムショップをラインナップ。
特にエイジド処理で定評のトムマーフィー率いるMurphy Lab Collection(マーフィーラボ・コレクション)は必見!
SG Standard
SGシリーズは大きく分けて2種類。
スモールピックガードの1960年代前半のモデルは SG Standard 61。
ラージピックガード仕様で、1960年代後半に登場したモデルはSG Standardというモデル名になります。
✅スモールピックガードのSG Standard 61は、ストップテールピース仕様のほか、オリジナルのSG仕様であるスウィング・アウェイ・プル・サイドウェイ・トレモロが標準搭載されたSG Standard ’61 Sideways Vibrolaも素敵です。
他にもマエストロ・ヴァイブローラー仕様のSG Standard ’61 Maestro Vibrola(正確には1964年からの仕様です)と、4つのモデルがラインナップされています。
オリジナルにこだわるならこちらの2モデルでしょうね。
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Gibson SG Standard – YouTube (動画)
SG Special
シングルコイル・ピックアップであるP90を2基搭載のSG Special。
歯切れのよいサウンドはSGにぴったりで、ハムバッキングの載ったSGよりもこちらのほうが好きという方もかなり多くいます。
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GIBSON SG Special – YouTube (動画)
SG Junior
ビギナー向けモデルとしてリリースされたSG Jr.ですが、そのシンプルな回路とサウンドで数多くのギタリストに愛用されています。
よりソリッドなSGサウンドを体感するにはこのSG Jr.です。
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GIBSON SG Junior – YouTube (動画)
Custom Shop SG
ヴィンテージにとことんこだわった仕様のカスタムショップ製SG。
当時のSGをそのまま再現したVOS (ヴィンテージオリジナルスペック )や、塗装の風化を再現したエイジドフィニッシュ(Aged)などをラインナップ。
エリック・クラプトンも愛用した1964 SG StandardのReissueや、ジミ・ヘンドリックスも愛用した1963製の3PUのLes Paul SG Customなどマニアックなモデルも。
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GIBSON CUSTOM SHOP SG – YouTube (動画)
EPIPHONE
ギブソンのセカンド・ブランドであるエピフォン。
初心者の方にもお買い求めやすい価格帯が魅力ですが、近年のモデルはギブソンに負けない完成度を誇ります。
SG Custom
ヘッドのダイヤモンドインレイ、ネックのブロックインレイ、エボニー指板などSGスタンダードの上位機種であったカスタムを再現。
※2024年よりUSAナッシュビルにあるGibson Custom Shopとのコラボレーションによって製作されるシリーズ ”Epiphone Inspired by Gibson Custom Collection" が登場しました。
”Epiphone Inspired by Gibson Custom Collection" は、従来のエピフォンのヘッドストックではなく、ギブソンと同じヘッド形状である"Open Book" Headstockが採用されているところも大きな特徴です。
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EPIPHONE SG Custom – YouTube (動画)
SG Special P-90
P90ピックアップ搭載のギブソンSGスペシャルを再現。
歯切れのよいサウンドにファンの多いモデルです。
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EPIPHONE SG Special P-90 – YouTube (動画)
SG Standard
ギブソン同様、60年代後期のラージピックガードのSGを再現したSG Standard。
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EPIPHONE SG Standard – YouTube (動画)
SG Standard 60s
60年代初頭のSGモデルを再現したEPIPHONE SG Standard 61。
ストップテールピース仕様とMaestro Vibrola仕様をラインナップ。
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EPIPHONE SG Standard 60s – YouTube (動画)
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