ニール・ショーンサウンドを再現するための最適機材ガイド:ギター、アンプ、エフェクターを徹底紹介
ジャーニーのギタリスト Neal Schon(ニール・ショーン)の象徴的なサウンドを手に入れるためには、使用していたギター、アンプ、エフェクターなど、細部にわたる機材選びが重要です。本記事では、ニール・ショーンが実際に使用していた機材を元に、彼の音を忠実に再現できるおすすめのギター、アンプ、エフェクター、アクセサリー等を詳しく紹介しています。
音作り
ニール・ショーンは、レスポールやストラトキャスターなどのトラディショナルなモデルを使用し、アンプはマーシャルアンプを基本に、BOSSのSD-1やELECTRO-HARMONIX Hot Tubesでゲインを補い、ソロ時はBOSS GE-7などのイコライザーでブーストしています。
Rolandのギターシンセサイザー「G-505」を愛用していたことでも有名です。
このページでは、ニール・ショーンサウンドを再現するためのギター、アンプ、エフェクターなどの機材を紹介しています。
ギター
GIBSON Les Paul
ニール・ショーンの愛機といえばレスポールが有名です。特に有名なのはGibson LesPaul Limited Editionというスクエアなインレイが印象的な限定モデル。
他にも、25/50th Anniversaryモデルや、
フロイドローズ・トレモロユニットを搭載し、ネックピックアップにP90、ブリッジピックアップにハムバッキングを搭載したレスポール・プロ・デラックス。
ジャーニー初期には3ピックアップのGibson LesPaul Custom。
サンタナ時代はゴールドトップ・レスポール等を愛用(後に2ハムバッキング仕様に改造)していました。
とりあえずレスポールモデルは1本手に入れておきたいですね。
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Les Paul – YouTube (動画)
FENDER Stratocaster
Lights のPVで愛用しているのはローズ指板のストラトキャスター。
ローズ指板ならではのダークで、ロングスケールならではの弦のテンション感がそのままプレイに表れています。
ニールは他にもストラトキャスターを所有していますが、ほとんどがPAFなどのハムバッキング・ピックアップを搭載(HSHやSSHに改造)し、また指板はメイプルではなくローズ指板採用の60s系ストラトキャスターがお気に入りのようです。
購入するなら1960年代のモデルである60s Stratocasterが良いと思います。
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60s Stratocaster:
サウンドハウスで見る
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FENDER 60s Stratocaster – YouTube (動画)
ストラトキャスターの魅力とその歴史 ~ 現行モデルラインナップ
BOSS EURUS GS-1 ( ROLAND G-505 )
ジャーニー全盛期のライブ『 Live In Houston 1981:Escape Tour』を見ていると、ニールは見たこともないギターを弾いていました。
調べてみると、RolandのギターシンセサイザーG-505とのこと。通常のギターとしての完成度も素晴らしいですね。
ギターシンセはアルバムEvolution収録のMajesticで使用しているとのことですが、それ以外ではアルバムDepartureのLine of Fireでのギターソロ後半のキーボードとのユニゾンで弾いてるサウンドはギターシンセっぽいです。
ギターシンセサイザーは他にもRoland GS-500、G-808なども入手して使用していたようです。
現行モデルで選ぶならBOSSから発売のギターシンセ EURUS GS-1でしょう。
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BOSS EURUS GS-1 – YouTube (動画)
ARIA PE
日本が誇るギターメーカー ARIA (アリア) のフラッグシップモデルPE。
海外のギタリストは宣伝用で国内のライブで数回使用して終わりという方も多いですが、ニールはかなりの期間実際に愛用していたようです。
レスポールよりも薄いボディー、ハイポジションが楽に弾けるヒールレス仕様と、レスポールの欠点が解消されているとても弾きやすいギターです。
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ARIA PE – YouTube (動画)
アンプ
MARSHALL 1959SLP ( 100W )
ニール・ショーンが80年代に愛用していたマーシャルアンプは、70年代以降のスクエアスイッチ仕様の4インプットJMP100や、2インプットでマスターボリュームを搭載したJMP2203などです。
現行モデルで選ぶなら、Marshall 1959やJCM800が良いと思います。
他にもPeavey Mace VTや、FENDER SUPER SIXなども愛用していたようです。
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YouTube – marshall 1959SLP (動画)
MARSHALL JCM800(100W)
JCM800は1959などのアンプとは異なり、マスターボリュームが搭載されており、ハイゲインな特性を持っています。80年代のハードロックやヘヴィメタル系ギタリスト御用達アンプです。
こちらはエフェクトループ搭載のリイシュー100Wモデル。
Spec;
真空管:ECC83×3、EL34×4
重量:74W×29H×21Dcm、21kg
最近はマーシャル・サウンドの出るエフェクターも多数発売されているので、それを利用しても良いでしょう。
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YouTube – MARSHALL JCM800(動画)
MARSHALL SV20 ( 20W / 5W )
お手頃サイズの1959をお探しならこのSV20(Studio Vintage)がおすすめです。
SV20は、MARSHALL 1959SLPを元に開発された出力20W(5W切り替え可能)のモデルで、オリジナル1959同様の4インプット仕様で、マスターボリュームは未搭載ですが、5Wモードもあるので100Wの1959よりは歪みが得やすくおすすめです。
リアパネルにはエフェクトループ、DIアウト、スピーカーアウトが搭載され、さまざまな環境で柔軟に使用できます。
コンボとヘッドがラインナップされています。
Spec;
スピーカー:1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ)
スピーカー出力: × 5 (16Ω×1、8Ω×2、4Ω×2)
真空管:3xECC83 / 2xEL34
重量:
H460xW500xD245、15.85kg(コンボ)
H240xW500xD230、9.25kg(ヘッド)
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Studio Vintage | Official Demo | Marshall:
歪むアンプではないですが、クランチサウンドの美しさ、音の粘りなどが1959同様に素晴らしいですね。
IbanezのチューブスクリーマーやBOSSのSD-1など使ってドライブさせれば70年代から80年代ロックなら何でもこなせそうなサウンドです。
MARSHALL SC20 ( 20W / 5W )
SC20(Studio Classic)は、80年代の名機「JCM800 2203」を元に開発された、20W/5W切り替え可能な小型アンプです。マスターボリュームを搭載し、さらに5Wモードもあるため、オリジナルのJCM800よりも扱いやすくおすすめです。
背面にはエフェクトループ、DIアウトが搭載されています。
コンボとヘッドがラインナップされています。
Spec;
スピーカー:1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ)
スピーカー出力: × 5 (16Ω×1、8Ω×2、4Ω×2)
真空管:3xECC83 / 2xEL34
重量:
H460xW510xD255、14.55kg(コンボ)
H240xW510xD240、9.4kg(ヘッド)
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Studio Classic | Official Demo | Marshall:
SV20よりも若干歪み、ハイも強めにセットアップされている印象。
といっても現代のモダンなアンプほど歪みませんので1959同様、チューブスクリーマーやBOSS SD-1などのコンパクトエフェクターをゲインブースターとして使用することで往年のロックサウンドが得られます。
MARSHALL Origin シリーズ
Marshall ORIGINシリーズは、ヴィンテージマーシャルのデザインを踏襲しつつ、モダンな機能を搭載したモデルです。
特に、ゲインブースト機能とサウンドキャラクターを変化させられるTILTコントロールが特徴で、これによりモダンなオーバードライブサウンドを得ることも可能です。
TILTコントロールは、THE AMP SHOP西田製作所さんの動画によると、ヴィンテージの4インプット仕様のマーシャルアンプのチャンネルリンクのサウンドを再現したものだそうです。
ラインナップには、5WのORIGIN 5、20WのORIGIN 20、50WのORIGIN 50があり、いずれも出力を落とすことができるパワーリダクションスイッチが搭載されていますので、小音量での使用にも対応できます。
ORIGIN 5を除き、アンプヘッドとコンボの両方がラインナップされており、さらに、付属の2Wayフットスイッチを使用することで、ゲインブースト機能とエフェクトループ機能のON/OFFが可能です。
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Marshall: ORIGIN 20C Combo:
ROLAND JAZZ CHORUS
ロック系ギタリストには珍しく、ニール・ショーンはトランジスタアンプの名機ジャズコーラス(JC-160)も愛用しています。ジャズコーラスは透き通ったクリーンとコーラスサウンドで人気のアンプです。
現行モデルは出力120W(60W+60W)のJC-120のほか、出力40W(20W+20W)のJC-40、自宅での使用に便利な出力30WのJC-22もラインナップされています。
※JC-22はクリーンに特化したアンプなのでディストーションとビブラートがありませんのでクリーンなギタリスト向けです(もちろん歪みエフェクターを使えば問題ありません)。
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YouTube – jc-120 roland (動画)
エフェクター
ELECTRO-HARMONIX Hot Tubes(オーバードライブ)
ニール・ショーンの歪みは初期はエレクトロハーモニクスのHot Tubesです。
現行モデルのHot Tubesは、1970年代に人気を博した伝説のCMOS仕様をダウンサイジングしてリイシューしたものです。
※CMOSとは、トランジスタやオペアンプでは得られないダイナミックなレスポンスと、自然な倍音成分を持ったクリーンからオーバードライブまでチューブアンプのような幅広いトーンを持っているのが特徴です。
トーンコントロールが搭載されていますが、ピンスイッチでトーン回路をオフにすることも可能です。
人気のトランスペアレント系オーバードライブ Crayon(クレヨン)と、Hot Tubes(ホットチューブス) を1台にまとめたデュアル・オーバードライブペダル Hot Waxも発売中。
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YouTube – ELECTRO HARMONIX Hot Tubes (動画)
Electro Harmonix Hot Tubes Distortion | Gear4music demo:
BOSS SD-1(オーバードライブ)
1982年の来日時の写真を見ると、BOSSのSD-1(スーパーオーバードライブ)の使用が確認できました。
BOSS SD-1は、オーバードライブとしてはもちろん、アンプをプッシュするゲインブースターとしての使い方も定番です。
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YouTube – BOSS SD-1 (動画)
BOSS GE-7(イコライザー)
BOSS GE-7は、100Hzから6.4kHzまでをブースト・カットできる7バンドイコライザーです。ブースターとしてだけでなく、ノイズカットやハウリング対策にも活用できます。
ニール・ショーンが使用していたのは、BOSSの6バンドグラフィックイコライザーGE-6と、7バンドグラフィックイコライザーGE-7です。GE-6はGE-7の前身で、100Hzから3.2kHzまでをブースト・カット可能ですが、各周波数帯のみの調整で、マスターレベルのブースト・カットはできません。
BOSS GE-6(左)とGE-7(右)
1980年の来日時には、GE-6を使用し、800Hzと1.5kHzをピークにした山形の設定が採用されていましたが、1981年の来日時には、800Hzをピークにした設定に変更されていました。
GE-7はマスターレベルがかなり上げられており、ギター・ソロ時のブースターとして使われていたと考えられます。
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YouTube – BOSS GE-7 (動画)
BOSS CS-3(コンプレッサー)
ニール・ショーンが1981年のツアーで愛用していたコンプレッサーは、BOSSのCS-1(廃盤)です。現行モデルでは、同じくBOSSのCS-3が最適です!
AttackとSustainを控えめに設定し、Levelを上げると、ブースターとしても使用可能です。
さらに、トーン回路が搭載されており、使い勝手が良いのも特徴です。
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YouTube – BOSS CS-3 (動画)
BOSS RE-202 Space Echo(ディレイ)
ニール・ショーンは1980年代のツアーで、Roland RE-301 Chorus Echoを2台セットアップして使用していました。
以前はマエストロのエコープレックスを使っていたというインタビューもありました。
Roland RE-301 Chorus Echoとは、テープエコー、リバーブ、コーラスの3つのエフェクトを搭載したモデルで、現行モデルでは、ローランドの名機RE-201スペースエコーのサウンドを再現したBOSSのRE-202テープエコーが最適です。
ただしコーラスは内蔵されていないので適当に選びましょう。時代的にCE-1系コーラスが良いでしょうか。
コンパクトなサイズのRE-2でも良いでしょう。
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YouTube | BOSS RE-202 (動画)
BOSS RE-202 Space Echo:
テープエコーやアナログディレイのような発振もします(動画の8分過ぎから)。
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