
トミー・ボーリンの音を再現するならこの機材!
ジャズ/ファンクからハードロックまで、ジェフ・ベックが70年代に最も影響を受けたギタリスト、Tommy Bolin ( トミー・ボーリン )のギターサウンドを出すために必要な機材(ギター、エフェクター、ギターアンプ)を紹介。
音作りのコツ
トミー・ボーリンの音作りのポイントはストラトキャスターのセンターPUを使うこと。ギターはメイプル指板、アルダーボディの50年代後半のストラトキャスターモデルがオススメ。
センターPUを使うことでファズを使用しているにも関わらず柔らかなオーバードライブのようなサウンドを得ることが可能になります。
ファズの使い方
トミー愛用のファズはSam Ash製Fuzzz Boxxが有名ですが、(ファズ全般にも言えることですが)トミー・ボーリンのような柔らかなファズサウンドを得るためにはアンプはクリーンではなくクランチ程度にセットするのがポイントです。
クリーンなアンプしか用意できない場合は、後ろにチューブスクリーマーなどをかけ軽く歪ませた上でファズをかけると、柔らかでありながらもオーバードライブ単体では得ることの出来ないエッジの効いた魅力的なサウンドが得られるようになります。
また、ファズはギターのボリュームを絞ることで、ファズ→ディストーション→艷やかなクランチ~クリーンという感じで音が変化しますので、ファズを使用する場合はON/OFFするのではなく、ギターのボリュームで歪みのコントロールするようにしてみましょう。
✅Sam Ash製Fuzzz Boxx:
Sam Ash Fuzzz Boxxとは、ニューヨークの楽器店Sam Ashがトミーのために制作したファズとのことで、音の特徴は、中音域が強めで、低域の出ないファズという感じ。
Sam Ash Fuzzz Boxx – YouTube(動画)
低域が出ないので、トミーはギターもしくはアンプのトーンを絞って使用していると、インタビューで語っていますが、ディープ・パープルのアルバム「Come Taste The Band」の音はまさにSam Ash Fuzzz Boxxの音そのものです。
それ以外では、Hartman ( ハートマン )の Tommy Bolin Fuzzがオススメ。こちらはまだ手に入れることが可能?で、トミー・ボーリンの名の通り、Sam Ash Fuzzz Boxxにかなり似たサウンドを出すことが可能です
Hartman ( ハートマン )の Tommy Bolin Fuzz
テープエコー(ディレイ)
トミー愛用のディレイペダル(テープエコー)はMaestro(マエストロ)エコープレックスですが、トミーの十八番”発振”の出来るものが良いでしょうね。
※発振とは、ディレイのフィードバック(リピート回数)を長めにして、ディレイをかけた状態でディレイタイムツマミを回すことでシュワシュワと音が鳴りっぱなしの状態になること。
テープエコーやアナログディレイ特有の技ですが、最近はデジタルでも再現可能なものもあります。
DeepPurpleのComin’ Homeや、James GangのStanding In The Rain のイントロが有名です。
▼Tommy Bolin’s Gear
ギター
トミー・ボーリンが愛用したギター、もしくはトミー・ボーリンになりきるためのギターの紹介。
FENDER / Stratocaster
✅50s Stratocaster:
トミー・ボーリンのメインはアルダーボディ+メイプル1ピースネックのストラトキャスター。
ナチュラルフィニッシュでテレキャスターのネックが付いた50年代中期と思われるギターと、3トーンサンバーストの58年製のストラトを愛用。
※ストラトキャスターのカラーは1957年までは2トーンですが、1958年から赤の入った3トーンサンバーストになります。1959年になるとロース指板の60年代仕様になるので、3トーンカラーでメイプル指板のストラトキャスターはとても貴重です。
ザ・ギターマン 特集●炎のギタリスト~
ゴツゴツ、シャリシャリのローズ指板の60年代のストラトキャスターよりは、メイプルネックのストラトキャスターのほうがトミー・ボーリン・サウンドを再現しやすいでしょう。
PUはもちろんセンター(ミドル)で。
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✅American Vintage II Stratocaster:
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FENDER American Vintage II Stratocaster – YouTube (動画)
✅50s Stratocaster:
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Fender 50s stratocaster – YouTube (動画)
GIBSON / Les Paul Standard
ストラトほど使用頻度は高くなかったようですが、トミー・ボーリンは星条旗カラーのピックガードとビグスビートレモロ(B5)搭載のレスポール・スタンダード(1960年製)も愛用していました。
以下は1970年のFilmore Eastでのライブ映像ですが、星条旗カラーのピックガードはそのままに、ビグスビートレモロがまだ未搭載という貴重な映像です。
背後にはフェンダーアンプ(ブラックフェイス?)が見えますね。
現在はジョー・ボナマッサが所有しているようです。
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GIBSON Les Paul Standard – YouTube (動画)
GIBSON / Les Paul Gold Top
ゼファー時代はP90ピックアップ(シングルコイル)が搭載されたレスポール・ゴールドトップ(54年製)も愛用していました。
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GIBSON Les Paul Gold Top P90 – YouTube (動画)
アンプ
トミー・ボーリンが愛用したギターアンプ、もしくはトミー・ボーリンになりきるためのギターアンプの紹介。
トミー・ボーリンが愛用するアンプは時代により変わりますが、ゼファー期のメインアンプはシルバーフェイスのフェンダー・ツイン・リバーブ。
その後の加入するジェイムス・ギャング期はマーシャルのスタックであったと言われています。その後のディープ・パープルではハイワットを使用します。
FENDER / 68 Custom Twin Reverb ( 85w )
こちらはオリジナルモデルにはない、"Vintage""Custom"というチャンネル(入力)を持ち、Vintageは従来の銀パネサウンド、Customは59Bassmanのトーンを再現。
セレッション製スピーカーを搭載することで、よりロックテイストなアンプに仕上がっています。
Spec;
スピーカー:12インチ×2(12″ Celestion G12V-70)
真空管:4 x 12AX7, 2 X 12AT7、4 x 6L6
重量:50.46 cmx66.4 cmx21.9 cm、29 kg
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YouTube – Fender ’68 Custom Twin Reverb (動画)
FENDER / 68 Deluxe Reverb ( 22w )
こちらはシルバーフェイスののデラックスリバーブ22w。
オリジナルモデルにはない、"Vintage""Custom"というチャンネル(入力)を持ち、Vintageは従来の銀パネサウンド、Customは59Bassmanのトーンを再現。
セレッション製スピーカーを搭載することで、よりロックテイストなアンプに仕上がっています。
ツインよりも出力が低いために歪ませやすいと思います。
Spec;
スピーカー:12インチ×1(Celestion G12V-70)
真空管:4 x 12AX7, 2 X 12AT7、2 x 6V6
重量:44.5 cmx62.2 cmx24.13 cm、19.05 kg
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YouTube – Fender 68 Custom Deluxe Reverb (動画)
MARSHALL / SV20 ( 20w / 5w )
お手頃サイズの1959/1987をお探しならこのSV20(Studio Vintage)がオススメ。MARSHALL 1959SLPを元に開発された出力20w(5w切り替え可能)のモデルです。
オリジナル1959/1987同様の4Input入力をもち、マスターボリュームは未搭載ですが5wモードもあるのでオリジナルよりも歪みは得やすいでしょう。
リアパネルにはエフェクトループ、DIアウト、スピーカーアウト搭載。
コンボとヘッドをラインナップ。
Spec;
スピーカー:1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ)
スピーカー出力: × 5 (16Ω×1、8Ω×2、4Ω×2)
真空管:3xECC83 / 2xEL34
重量:
H460xW500xD245、15.85kg(コンボ)
H240xW500xD230、9.25kg(ヘッド)
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エフェクター
トミー・ボーリンが愛用したギターエフェクター、もしくはトミー・ボーリンになりきるためのギターエフェクターの紹介。
Hartman / Tommy Bolin Fuzz
ハートマンの トミー・ボーリン・ファズは、トミー愛用のSam Ash製Fuzzz Boxxを再現したペダル。
アンプはクランチ、もしくはオーバードライブで軽く歪ませた状態で使うのがポイントで、ペダルの設定はトーン以外はフルアップ。
音量と歪みの調整はギターのボリュームで行います。
中高域のつぶれ方はまさにCome Taste the Bandの音で、またギターのボリュームを絞ることでGettin’ Tighterのカリンカリンな音も再現可能です。
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YouTube – Hartman Tommy Bolin Fuzz (動画)
BSM / SPECTRUM
上記ハートマンが発売される以前から密かに注目していたBSMのスペクトラム。 『トミー・ボーリン のファズ・ブースターを再現しています』とはSam Ash製Fuzzz Boxxの事か??YouTubeにも動画はほぼ無いし、値段も高いので全てが謎です。
私はハートマンのトミー・ボーリン・ファズで満足ですが、お金のある人はポチってみてはいかがでしょう。
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JIM DUNLOP / Fuzz Face
Sam Ash製Fuzzz Boxx以前(ゼファー時代)の歪みのメインはこのファズフェイス。ディープパープル時代の歪みに比べブリブリした低域の効いた歪みが特徴ですが、こちらもギターのボリューム次第で色々な音を出すことが可能です。
扱いやすいACアダプター対応のミニサイズのファズフェイスが発売されました。
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YouTube – Dunlop Fuzz Face (動画)
MXR / Phase90
トミー・ボーリンのプレイには欠かせないフェイザー。本人が愛用していたのはMXRではなく特注品もしくは本物のレスリースピーカー(ロータリースピーカー)とのことですがMXRのフェイザーで十分代用できます。
MXRの代表的機種であるPHASE90の他、70年代のものを再現した’74 Vintage Phase90やヴァン・ヘイレン・シグネチャーなど豊富にラインナップしています。
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YouTube – Phase90 (動画)
JIM DUNLOP / Echoplex Preamp
JIM DUNLOP Echoplex Preampは、繋ぐだけで音が太くなるとトミー・ボーリンをはじめ多くのギタリストに愛用されたテープエコーの名機、Maestro(マエストロ)エコープレックスEP-3のプリアンプ(バッファ)部分を独立させたエフェクター。
FETを使用したそのオリジナル回路レイアウトをそのまま再現し、ゲインを+11dBまでアップ。エコー機能はありません。
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YouTube – JIM DUNLOP Echoplex Preamp (動画)
MXR / M293 Booster Mini
こちらは人気の JIM Dunlop Echoplex Preamp の唯一の欠点であったBoost幅+11dBを、MXRのテクノロジーにより+25dBまでアップしさらにトーンコントロールを追加することで幅広いジャンルに対応させたモデルです。
また、内部のトリムポットでEchoplex Preampサーキットのアウトプットをコントロールすることが出来ます。
小さくエフェクトボードに収めやすくなったのも嬉しい仕様です。
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YouTube – MXR M293 Booster Mini(動画)
JIM DUNLOP / EP103 Echoplex Delay
EP103 Echoplex Delayはプリアンプではなく、テープエコーの名機マエストロ「Echoplex(エコープレックス) EP-3」のエコー部を再現したもの。
コントロールはディレイ(タイムを設定)、サステイン(リピート回数を設定)、ボリューム(エフェクト・レベルを調整)。
✅AGEモード搭載:
AGEモードとは、テープエコー独特のテープ・サチュレーション(歪み)がアップする機能で、、ボリュームノブを押すことでエイジ・モードになります。
✅ディレイタイム:
ディレイタイムはオリジナルに準じて65~750msですが、外部タップテンポ・スイッチを接続することで最大4000msのディレイタイムを得ることも可能です。
Dunlop EP103 Echoplex Delay Pedal Demo:
トミー・ボーリンの十八番”発振”もしますよ👍(4:45~)
上記Echoplex Preampと組み合わせればEchoplex EP-3の完成です。
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YouTube | Jim Dunlop EP103 Echoplex Delay (動画)
CATALINBREAD / Belle Epoch
こちらもトミー・ボーリンのほか、ジミー・ペイジやブライアン・メイ、ヴァン・ヘイレンなども愛用したMaestro Echoplex EP-3テープエコーを再現したペダル。
ディレイタイムは80~800msで、もちろん発振もします。
※2022年モデルよりカラーがブラック/シルバーになりました。

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YouTube – CATALINBREAD Belle Epoch (動画)
BOSS / RE-202 Space Echo
BOSS / RE-202 Space Echoは、ローランドの名機RE-201 スペースエコーのサウンドを再現したテープエコー系ペダル。
トミー・ボーリンはエコープレックスでRE-201は使用していませんでしたが、このRE-202にはペダルを踏み続けることで、発振状態をつくり出すツイストモードもありますのでトミーのプレーを再現するには良いかもしれません。
コンパクトサイズのSpace Echo RE-2にもツイストモードが搭載されているので良いと思います。
▼詳しくは:
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YouTube | BOSS RE-202 (動画)
アクセサリー
ギターピック・JIM DUNLOP / HERCO FLEX50
トミー・ボーリン・サウンドの要であるHERCO FLEX50(ヘルコ)ピック。ややスリ減ったときのカリカリとしたトーンは一度体験すると手放せません。
厚みがあってThinに近い柔らかさが特徴で、トミーはピックの先端を丸くカットして使用していました。
写真はトミーを真似てカットしたピック(下2枚はオリジナル)。
1960年代の型から再現したこだわりのピック Vintage 66 Nylon Picksでも良いでしょう。
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弦・ERNIEBALL
トミー愛用の弦はアーニーボールのエクストラ・スリンキー(008、011、014、022、030、038)。
柔らかい弦に柔らかいピックでガシガシ弾く・・・。ファズを使っていながら、柔らかなトーンを出すトミー・ボーリン・サウンドの秘密はここにもあるのかもしれません。
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スライドバー/ボトルネック
トミー奏法で欠かせないのがスライド(ボトルネック)奏法。
スライドバーは材質により音質が異なりますが、youtubeをみると金属製のものを使っているようです。
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