スティーヴ・ルカサーサウンドを再現するための最適機材ガイド:ギター、アンプ、エフェクターを徹底紹介

Ernie Ball Musicman LUKE SSH

2022年3月25日ギタリストの機材

TOTOのギタリスト Steve Lukather(スティーヴ・ルカサー)の象徴的なサウンドを手に入れるためには、使用していたギター、アンプ、エフェクターなど、細部にわたる機材選びが重要です。本記事では、スティーヴ・ルカサーが実際に使用していた機材を元に、彼の音を忠実に再現できるおすすめのギター、アンプ、エフェクター、アクセサリー等を詳しく紹介しています。

Ernie Ball Musicman LUKE SSH


音作り

スティーヴ・ルカサーは、デビュー当時にレスポールにコンプレッサーをかけたサウンドを特徴としていましたが、中期以降はEMGピックアップ搭載のストラトキャスターにハーモナイザーを加えたモジュレーションサウンドへと大きく変化しました。それでも一貫して、粒の揃ったピッキングタッチや、滑らかで力強いトーンが彼のサウンドの特徴です。

スティーブ・ルカサー愛用のVALLEY ARTS

後期には、本人のシグネチャーモデルであるMUSIC MAN Lukeギターを使用し、レコーディングではFENDERやMARSHALLなど多彩なアンプを組み合わせ、幅広い音色を表現しています。

さらに、エフェクトの使い方にも独自のセンスがあり、初期にはMXRやBOSSのコンプレッサーやコーラスを活用して、独特の魅力を持つサウンドを作り上げていました。

 

このページでは、スティーヴ・ルカサーサウンドを再現するためのギター、アンプ、エフェクターなどの機材を紹介しています。

ギター

MUSICMAN LUKE

MUSICMAN / LUKE

Ernie Ball Musicman LUKE SSH

MUSICMAN LUKEは、スティーヴ・ルカサー・シグネチャー・モデルです。

スティーヴ・ルカサーといえば長年のEMGピックアップの愛用者でしたが、最新モデルの L IIIのピックアップはパッシブ仕様になりました。

 

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 YouTube – MusicMan LUKE (動画)

Steve Lukather demos his Ernie Ball Music Man LUKE Electric Guitar:


DiMarzio Transition ( DP255 /  DP254 )

DIMARZIO Transition ( DP255 / DP254 )

ルークの新しいシグネチャーモデルL IIIに搭載されているパッシブ仕様のピックアップが発売。ブリッジ用のTransition Bridge(DP255)と、ネック用のTransition Neck(DP254)がラインナップされています。

また、弦間ピッチの異なるノーマル用(主にギブソンなど)、Fスペース用(主にフェンダーなど)が用意されています。

DP254:

  • 直流抵抗値:10.23k
  • マグネット:セラミック

DP255:

  • 直流抵抗値:11.05k
  • マグネット:セラミック

 

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 DiMarzio Transition PU for Steve Lukather (動画)


EMG SL20

EMG Steve Lukather ( スティーヴ・ルカサー ) / SL20

EMG SL20は、スティーヴ・ルカサー愛用のピックアップセットで、 EMG SLVと、85を組み合わせたSSHセットです。

SLV
SLVは、EMGとSteve Lukather/スティーヴ・ルカサーとのコラボレーションにより生まれたピックアップです。SLVの特徴であるアルニコ5、フラットポールピースによる自然なサスティン、レスポンスに磨きをかけ、ピッキング、フィンガリング・ニュアンスに対するセンシティビティを極限まで高めています。

85
EMG-85はアルニコマグネットを使用した2つのコイルに微妙なすき間をとり、 力強いローエンドとファットなトップエンドを獲得します。リズムポジションでもミッドレンジは鮮明で、音がこもったり、にごったりすることはありません。

Zakk Wyldeは、ネック側にEMG-85を、ブリッジ側にEMG-81をセットするコンビネーションで、 EMG-85の素晴らしい能力を120%引出しています。
※Steve Lukatherは彼のErnie Ballシグネーチャー「Luke」モデルのブリッジポジションに リードピックアップとしてEMG-85を使用しています。

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 YouTube – EMG SL20(動画)


GIBSON Les Paul Standard

GIBSON Custom Shop 1959 Les Paul Standard Reissue

Gibson Les Paul 70s Deluxe

スティーヴ・ルカサー初期のメインギターは1958~1960年製のレスポールです。軽く歪ませたギターにコンプを掛けたサウンドはとても魅力的でした。

▼こちらのレスポールは1stアルバムのレコーディング中に2500ドルで入手したという1958年製スタンダード(#8 5656)。

※カラーがゴールドトップなので1958年初期モデルだと思われます。

スティーヴ・ルカサー所有のレスポールスタンダード
Toto – Hold The Line PVより~

こちらは1stアルバムでメインに使用されたミニハムバッカー搭載の1971年製レスポールDX。

スティーヴ・ルカサー所有のレスポールDX
Toto – All Us Boys PVより~

レスポールは他に1959年製レスポール・スタンダード、1960年製レスポール・スタンダード等も所有しています。

 

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Les Paul Standard

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 YouTube – Gibson Les Paul Standard(動画)

Les Paul 70s Deluxe
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 GIBSON Les Paul 70s Deluxe – YouTube (動画)


その他ギター

ルークの初期のメインギターはレスポールですが、後に赤いネックが印象的なストラトキャスター(MOON製)や、VALLEY ARTSも愛用します。

スティーブ・ルカサー愛用の赤いネックが印象的なストラトキャスター(MOON製)

スティーブ・ルカサー愛用のVALLEY ARTS

Toto – Live For Today:(MOON製ストラトキャスター)

Super Technical Approach (Full) Steve Lukather:(VALLEY ARTS Custom Pro USA)

Toto – Rosanna (Live At Montreux 1991):(VALLEY ARTS Custom Guitar “Robot")

これらのギターは廃盤ですが、見かけたら手に入れたいギターです。

アンプ

FENDER DELUXE REVERB ( 22W )

FENDER / 65 DELUXE REVERB

初期~中期のルークのメインアンプはJose Arredondoの改造マーシャルやメサブギー(Mark III)等が有名ですが、レコーディングでは(ポールリベラにより改造された)このデラックスリバーブや、80年代の名器フェンダーのスーパーチャンプやプリンストンリバーブ等も使用していたらしいです。

スティーブ・ルカサー愛用のアンプ Mesa Boogie Mark III

DELUXE REVERBは出力が22Wで、レコーディングやライブなどにちょうどよいサイズで人気のアンプです。

Spec;
スピーカー:12インチ×1(Jensen C-12K)
真空管:12AX7×4、12AT7×2、6V6×2、5AR4×1
重量:19.1kg

※現行のデラックスリバーブにはブラックフェイスの65、64、シルバーフェイスの68モデルがラインナップされていますが64 DELUXE REVERBはハンドワイヤード仕様、Tone Masterシリーズは真空管未使用のデジタルアンプになります。

 

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 YouTube – FENDER DELUXE REVERB (動画)


FENDER 65 PRINCETON REVERB  ( 15W )

FENDER / 65 PRINCETON REVERB

FENDER 65 PRINCETON REVERBはルークが初期のレコーディングで多用したアンプです。

参考:
レジェンダリー・ギタリスト 特集●スティーヴ・ルカサー

艶やかなフェンダーらしいクリーンサウンドを堪能したい方におすすめで、自宅にライブにレコーディングにちょうどよいサイズです。

Spec;
スピーカー:10インチ×1(Jensen C-10R)
真空管:12AX7×3、12AT7×1、6V6×2、5AR4×1
重量:15.4kg

※現行のプリンストンリバーブにはブラックフェイスの65、64、シルバーフェイスの68モデルがラインナップされていますが64 PRINCETON REVERBはハンドワイヤード仕様、Tone Masterシリーズは真空管未使用のデジタルアンプになります。

 

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YouTube – Fender Princeton Reverb (動画)


エフェクター

TC Electronic Combo Deluxe 65(オーバードライブ)

TC Electronic Combo Deluxe 65

TC Electronic Combo Deluxe 65は、ルークがレコーディングで多用したフェンダーの1965年のデラックスリバーブアンプのサウンドを再現したペダルです。

TC Electronic Ampworx Vintage Series
Combo Deluxe 65は、1965年のFender Blackface Deluxe Reverbのサウンドを再現したギター用デュアルチャンネルプリアンプペダルです。

フットスイッチモード
AMPWORXは、デュアルチャンネルモードとバイパスモードの2種類のフットスイッチモードが備わっており、用途に応じてCHANNELフットスイッチの機能を変更することができます。

両方のフットスイッチを同時に押すことで、フットスイッチモードが切り替わります。

  • デュアルチャンネルモード
    デュアルチャンネルモードでは、AMPWORXペダルは常にONの状態になっていて、CHANNELスイッチを踏むたびにGREEN/RED 2つのアンプチャンネルを切り替えることができます。
  • バイパスモード
    バイパスモードは、CHANNELスイッチでペダルのON/OFFを行うモードで、GREEN/REDのチャンネルはデュアルチャンネルモードで最後に選択したチャンネルが適用されます。
  1. GREENチャンネル
    1965 Fender Blackface Deluxe ReverbのNORMALチャンネルサウンドがベースになっています。
  2. REDチャンネル
    1965 Fender Blackface Deluxe ReverbのVIBRATOチャンネルサウンドがベースになっています。

主な特長

  • 1965 Fender Blackface Deluxe Reverbのサウンドを完全に再現
  • リアルなサウンドとディティールを提供する革新的なTC AMPWORXモデリングテクノロジー
  • オリジナルユニットのNormal Channel/VIBRATO Channelそれぞれをベースにした2チャンネルを切り替え可能
  • オリジナルユニットと同様のGIBBSスプリングリバーブユニットからキャプチャされた4秒のIRを使用した高品質なコンボリューションリバーブを搭載
  • Celestion公式 1 x 12” G12M Creamback IRキャビネットシミュレータを搭載
  • サウンドの表現を広げるREVERB TONE、BRIGHT SWITCH、MIDDLE CONTROLを搭載
  • 自宅での練習に最適なヘッドフォンアウト
  • ホームレコーディングに使用可能なDIアウトプット
  • 9V センターマイナス 300mA (電源アダプター別売り、電池駆動不可)

TC Electronic Combo Deluxe 65の入出力

 

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 YouTube – TC Electronic Combo Deluxe 65 (動画)

Ampworx Combo Deluxe 65′ -TC Electronic:

Tsuneくん
スティーヴ・ルカサーがレコーディングで愛用したブラックフェイス期のフェンダーアンプサウンドはこのペダルで。


IBANEZ TS808(オーバードライブ)

IBANEZ ( アイバニーズ ) / TS808

1982年の来日公演のスティーヴ・ルカサーのエフェクトボードにはこのTS808チューブスクリーマーが鎮座していました。

Ibanez TS808は、伝説的なオーバードライブである初代チューブスクリーマーを復刻したペダルです。チューブスクリーマーは、ミッドレンジ(1~3kHzあたり)が強調された、たまろやかな歪みが特徴のオーバードライブで、リードサウンドを引き立てるのに最適です。

 

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 YouTube – TS808 (動画)


IBANEZ TS9(オーバードライブ)

TS9は、TS808の後継機種である、二代目チューブスクリーマーのリイシューモデルです。ルークの2012年のツアーのボードにはこのTS9がセットアップされていました。

スイッチが通称”キャラメルスイッチ”から大型のものに変更されるなど、初代TUBE SCREAMERのサウンドを継承しながらも、いくつかの改良が施されています。

 

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 YouTube – TS-9 (動画)


BOSS CE-2W(コーラス)

BOSS CE-2W

BOSS CE-2Wは、ルークも愛用したBOSSの初代コーラスCE-1と、コンパクトエフェクトペダル初のコーラスCE-2のサウンドをWAZA CRAFTで再現したモデルです。

BOSS CE-1
BOSS CE-1

ステレオ対応
CE-2Wはステレオ出力に対応しています。

モード切替(スタンダード/CE-1コーラス/CE-1ビブラート):
CE-2Wは、モード切替機能を備えており、CE-2と、BOSSが1976年に世界に先駆けて発表したコーラスCE-1の2つコーラスサウンドモードを切り替えることができます。

  • CE-2モード(S):
    STANDARDモードではCE-2のコーラスサウンドを再現。CE-2では得られなかったステレオ出力による広がりも実現します。
  • CE-1モード(CHORUS、VIBRATO):
    暖かなサウンドで人気のCE-1の2つのモード(CHORUS/VIBRATO)では、オリジナル機にはなかったCHORUSのDEPTHコントロールも可能となりました。

 

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 YouTube | BOSS CE-2W (動画)


MXR DYNACOMP(コンプレッサー)

MXR DYNACOMP

DYNACOMPは、1stなど初期のレコーディングで多用しているコンパクトタイプのコンプレッサーです。

クリーン/クランチサウンドにかければ気持ち良いコンプサウンドが得られます。アウトプットを上げればブースターとしても使えます。

 

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 YouTube – DYNACOMP (動画)


EVENTIDE H9(マルチエフェクター)

EVENTIDE / H9

3rdアルバムTURN BACKなどで聴けるフランジャー/コーラス風のモジュレーションサウンドはEventide H910(ハーモナイザーによるデチューン機能)だそうで、Eventide (イーブンタイド)のH9なら間違いないでしょう。

※Detune/デチューンとは原音に微妙にずらした音を加える事で音に厚みと広がりを与えるエフェクターです。

コーラスでもフランジャーでもない、デチューンってなに??

 

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 YouTube | EVENTIDE H9 (動画)


BOSS RE-202 Space Echo(ディレイ)

BOSS RE-202

BOSS RE-202 Space Echoは、ルークも愛用していたテープ・エコーの名機ローランドRE-201のサウンドをのサウンドを再現したテープエコー系ペダルです。

Roland Space Echo RE-201

コンパクトサイズのSpace Echo RE-2でも良いでしょう。

BOSS RE-2

 

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 YouTube | BOSS RE-202 (動画)

BOSS RE-202 Space Echo:

Tsuneくん

テープエコーやアナログディレイのような発振もします(動画の8分過ぎから)。


TOTO初期のオリジナルアルバム[5CD]がセットになったお買い得品!

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Original Album Classics: Toto


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