ストラトキャスターやテレキャスター、レスポールなど主要モデルの配線図
![フェンダー・ストラトキャスターの回路図/配線図](https://guitar-kaizou.net/wp/wp-content/uploads/2018/04/s-duncan-strat-wiringdiagram-st.jpg)
2022年10月27日配線,ギターパーツ,フライングV,レスポール,SG,ストラトキャスター,テレキャスター
ストラトキャスターやテレキャスターなどのフェンダー系、レスポール、SG、フライングVなどギブソン系主要モデルの配線図の紹介。
特にギブソン系ギターの配線パターンは50s Style WiringやModern Style Wiringなど種類が豊富です。
主要モデルの配線/回路図
PU交換など、ギターの改造/ 調整を自分でやるときはギターの回路図を手に入れ、作業前には必ず元の写真を撮っておきましょう。
分からなくなったときに写真や回路図があると安心です。
Stratocaster ストラトキャスター
一般的な3シングルコイルのストラトキャスターの配線図。
白黒2芯のPUの場合、ホット(+)は白、コールド(-)は黒になります。
2つのPUを同時に鳴らした(ミックスした)ときにペラペラした音になるときは位相が合っていない場合が考えられますのでこちらを参考にして下さい。
シングルコイルのギターの場合250kΩのポットを使用します。
コンデンサは0.047μF(マイクロファラッド)が一般的ですが、50s~60sのヴィンテージのストラトキャスターには0.1μFのコンデンサが使われていたので交換してサウンドの違いを楽しむのも面白いと思います。
HSHやSSHなどのバリエーションモデルには500kΩのポット、0.022μFのコンデンサを使用する場合もあります。
Telecaster テレキャスター
一般的なテレキャスターの配線図。
白黒2芯のPUの場合、ホット(+)は白、コールド(-)は黒になります。
ミックスしたとにきペラペラした音になるときは位相が合っていない場合が考えられますのでこちらを参考にして下さい。
シングルコイルの場合、ポットの数値は250kΩコンデンサは0.047μF(マイクロファラッド)が一般的ですが、70年代のテレキャスター(正確には1967年かららしい)やカスタムやデラックスなどハムバッキング仕様のギターには1メグΩのポットが採用されています。
以下は「エレクトリックギター・メカニズム」より~
Esquire & 50s,60s,70s Telecaster
Telecaster Deluxe
Telecaster Custom
Telecaster Thinline
JazzMaster ジャズマスター
一般的なジャズマスターの配線図。
ジャズマスターはシンプルな1ボリューム1トーンの回路に、1クリックでウォームなトーンに移行できるプリセットスイッチが搭載されていますので少し複雑です。
またポットは一般的な250kや500kではなく1メグΩを使用している点もチェックです。コンデンサはメイン回路は0.03μF、プリセットスイッチ用には0.02μF。
Jaguar ジャガー
一般的なジャガーの配線図。
ジャガーもジャズマスターとほぼ同じ回路で、ポットは1メグΩを使用していますので注意しましょう。
コンデンサはメイン回路には0.01μF、プリセットスイッチ用には0.01μF、PUのセレクター部には0.003μF。
Mustang ムスタング
一般的なムスタングの配線図。
ムスタングのピックアップはストラトキャスターと同じ規格のシングルコイルですのでポットは250kΩです。
コンデンサは0.047μFが一般的です。
上部の2つのスイッチでミックス時の位相を(インフェイズ←・→アウトオブフェイズと)切り替えられるのが特徴です。
Duo Sonic デュオソニック
一般的なデュオソニックの配線図。
ムスタングの姉妹機種デュオソニックもほぼストラトキャスターと同じで、ポットは250kΩ、コンデンサは0.047μFが一般的です。
オリジナルモデルはミックス時に2つのピックアップがシリーズ(ハムバッキング)になる点も注目です(現行モデルはパラレルミックス)。
参考サイト
上記回路図はセイモアダンカンのサイトより引用していますが、セイモアダンカンのサイト(英語)では様々なギターやベースの回路図を検索できますので非常に便利です。
➡Wiring Diagrams – Seymour Duncan | Seymour Duncan
GIBSON系 2ボリューム2トーン
2ボリューム2トーンのレスポール、SG、ES-335などの配線パターン。
➡レスポール配線図 (サウンドハウスより):
上記は一般的な配線。
ハムバッキングPUの場合のポットは500kΩ、コンデンサは0.022μFを使用するのが一般的です。
ギブソン系ギターは同じギター機種であっても年代によって配線が異なります。
ちなみに私のレスポールは、下記サイトのTypically Stock、SGは50s style wiringでした。
Gibson Wiring Diagrams – Wiring Library – Schematicsより~
Modern Style Wiring Typically Stock:
Modern Style Wiring with Independent Volume Controls:
50s style wiring:
50s Style Wiring with Independent Volume Controls:
Modified Standard Wiring:
✅ObsidianWire Vintage MKII for Les Paul:
ワイヤリングキットでおなじみの ObsidianWireからレスポールの50sと60sの配線をスイッチで切り替え可能なワイヤリングキットが発売されています。
50s配線:Volumeを絞ったときに高域のロールオフを考慮し、暖かなクリーンとリードの間をスムースにコントロールできます。
60s配線:現代の一般的なスタイルで、ボリュームを絞っても明瞭なままで、高域の損失を防ぎます。
※ObsidianWire Vintage MKII for Les Paul SCは Split Coil(コイルタップ)に対応したモデルです。
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GIBSON系 2ボリューム1トーン
フライングVなど2ボリューム1トーンの配線パターン。
Gibson Wiring Diagrams – Wiring Library – Schematicsより~
50s Style Wiring 1:
50s Style Wiring 2:
Modern Style Wiring 1:
Modern Style Wiring 2:
▼その他配線はセイモア・ダンカンのこちらのサイト(英語)が参考になります。機種名やピックアップの数を指定するだけで様々なモデルにはの配線図を見ることが出来ます。
Wiring Diagrams – Seymour Duncan | Seymour Duncan
コイルタップ可能なピックアップ
コイルタップ可能なピックアップ(4C SHIELDED)とはハムバッキングピックアップの2芯シールド線を内部で分割し、4芯シールド仕様ににしたピックアップのこと。
4芯シールド仕様のピックアップの利点は、ハムバッキングピックアップとしてもちろん、片側シングルコイルや位相を変えるといったバリエーションがスイッチで行えるので様々な音を出したいギタリストには人気です。
※コイルタップ可能な4芯のカラーはメーカー毎に異なります。詳しくは公式サイトまたはマニュアルを参照してください。
セイモアダンカン:
黒をホット、白と赤を繋ぎ、緑をコールドにすると通常のハムバッキングPU(直列/シリーズ)として動作します。
→ コイル1 黒(+) 白(-)
コイル2 赤(+) 緑(-) →
ディマジオ:
赤をホット、黒と白を繋ぎ、緑をコールドにすると通常のハムバッキングPU(直列/シリーズ)として動作します。
→ コイル1 赤(+) 黒(-)
コイル2 白(+) 緑(-) →
おすすめ書籍:エレクトリックギター・メカニズム
巻末の豊富な配線例がありがたい。ギターピックアップの交換はもちろんその他の改造にも無くてはならない本ですのでギターの調整は改造に興味のある方は是非。
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ディスカッション
コメント一覧
今のギター2ピックアップ1ボリューム1トーン
ピックアップのオンオフスイッチ2個です、そこに、あと1つピックアップを付けオンオフスイッチ、あとマスターボリュームを
付けたいのですが、配線はどのようにすればよいでしょうか、宜しくお願いいたします⁉
いただいた情報だけですと、ギターの種類もピックアップの種類も分かりませんし。。。ダンカンのこのサイトで検索してみるとあるかもしれませんね。申し訳ありません。
https://www.seymourduncan.com/wiring-diagrams?schematic=3s_1v_1t_5w