
ジェフ・ベックの音を再現するならこの機材!
天才!Jeff Beck ( ジェフ・ベック )のギターサウンドを出すために必要な機材(ギター、エフェクター、ギターアンプ)を紹介。
音作りのコツ
ジェフ・ベックの機材はシンプルです。
ギターとアンプに60~70年代はファズ、80年代はRATT ( ディストーション )などを使用していたようですが、基本的な音は指 ( ピック )と、ギターのボリュームやトーンを調整することで出しています。
60年代のヤードバーズ~ジェフ・ベック・グループ、70年代のフュージョン期に至るまで一貫して使用したペダルは、ファズ(トーンベンダー)が有名で、ファズと言うと激しい歪みを想像される方も多いと思いますが、実はギター側のボリュームを絞ることで、とても魅力的なクリーンなトーンを出せるペダルでもあるのです。
例えばジェフ・ベック・グループの1stアルバム Truth を聴くと、音はクリーンなのにチリチリとした音が混ざって聴こえますが、それはファズをONにし、ギターのボリュームを絞ってクリーンにした音です。
歪んだ音でギターのボリュームを絞っても通常はこもったクリーンになるだけですが、そこにファズがかかっていると艷やかな高域がプラスされ、非常に魅力的な音になりますがその独特のサウンドは鈴鳴りと呼ばれています。
これは60~70年代のギタリストがよく使った方法で、ジェフだけでなく、ジミ・ヘンドリックスやジミー・ペイジ、トミー・ボーリン、リッチー・ブラックモアなども多用しています。
ジェフ・ベックのサウンドを極めるには、ギターのボリュームやトーンのコントロールを極めることでもありますが、質の良いファズペダルを見つけることでもあります。
ちなみに鈴鳴りサウンドはモデリングのファズでは得ることが出来ませんので、ゲルマニウムやシリコントランジスタを使用した、本物のファズを手に入れましょう。
▼Jeff Beck’s Gear
ギター
ジェフ・ベックが愛用したギター、もしくはジェフ・ベックになりきるためのギターの紹介。
ジェフ・ベックの現在のメインはストラトキャスターですが、ヤードバーズ時代はテレキャスター、ジェフ・ベック・グループ時代はサンバースト・レスポールやストラトキャスター、BBA(ベック・ボガート・アピス)時代はオックスブラッド・カラーの1954年製レスポール等を愛用していました。
FENDER Telecaster HH
セイモアダンカンが組み上げ、ジェフ・ベックにプレゼント(ヤードバーズ時代のエスクワイヤーと交換)した、2つのハムバッカーが搭載されたテレキャスター通称”テレギブ”。
名曲『悲しみの恋人達 ” Cause We’ve Ended as Lovers”』はこの2ハムのギターでレコーディングしたのだとか。
そんな通称”テレギブ”風モデルがFENDERとSQUIERから発売されています。
通常のテレキャスターと比較すると、ブリッジが異なるのでハムバッキングPUが搭載されていることを除いても出音はテレキャスターとは違う太い音がすると想像できます。
ジェフ・ベック好きは要チェック!
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ピックアップ
ジェフ・ベックがダンカン氏から送られた2ハムバッキングのテレキャスター 通称”テレギブ”に搭載されていたPUは、ギブソンのPAFピックアップをセイモア・ダンカンが巻き直したものですが、後にJazz(フロント)、JB(リア)として発売されます。
どちらもセイモア・ダンカンを代表するピックアップです。
Jazz model ( SH-2 ):
直流抵抗値:ネック7.72K、ブリッジ7.9k
マグネット:アルニコ 5
JB model ( SH-4 ):
直流抵抗値:16.40k
マグネット:アルニコ 5
Seymour Duncan Jazz model:
サウンドハウスで見る
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SEYMOUR DUNCAN SH-2 – YouTube (動画)
Seymour Duncan JB model:
サウンドハウスで見る
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SEYMOUR DUNCAN SH-4 – YouTube (動画)
FENDER Telecaster
ジェフ・ベックがヤードバーズ時代に使用していたのは1ピックアップのエスクワイヤー(テレキャスター)。
現行モデルなら、アッシュボディ、メイプル1ピースネックの50年代前半のモデルのテレキャスターが良いでしょう。
50s Telecaster:
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Fender 50s Telecaster – YouTube (動画)
GIBSON Les Paul
後期ヤードバーズから、Truth (1968年)、Beck-Ola (1969年)の第一期ジェフ・ベック・グループのあたりのメインギターはサンバースト・レスポール・スタンダード。
UPP/BBA ( ベックボガードアピス )時代は、P90ピックアップをハムバッキングに交換したオックス・ブラッド ( 雄牛の血の色 )と呼ばれる独自の色合いのブリッジ/テールピース一体式の1954年製レスポールをメインに使用していました。
オックスブラッドと呼ばれるカラーの1954年製レスポールを持つジェフ。

Gibson Les Paul Standard:
サウンドハウスで見る
イシバシ楽器で見る
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YouTube – Gibson Les Paul Standard(動画)
1954 Les Paul:
イシバシ楽器で見る
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Gibson Les Paul Standard – YouTube (動画)
1954 Les Paul – YouTube (動画)
FENDER Stratocaster
Rough and Ready (1971年)、Jeff Beck Group (1972年)の第二期ジェフ・ベック・グループから使用を始めるストラトキャスター。
1弦側ピックガード先端をカットし、ジャズマスター用ノブの付いたナチュラルフィニッシュ、メイプル指板の50年代のものと思われるストラトキャスターや、PUセレクターがON/OFFスイッチになったホワイトカラー、ローズウッド指板の60年代のものと思われるストラトキャスターが有名です。
ヴィンテージストラトキャスターを再現したAmerican Vintage II Stratocasterならおすすめです。
American Vintage II Stratocaster:
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FENDER American Vintage II Stratocaster – YouTube (動画)
ジャズマスター用ノブ
ジェフ・ベックのナチュラルフィニッシュのストラトキャスターを再現するなら、ジャズマスター用のノブは必須です。
あとはピックガードを適当な位置でカットしましょう。
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FENDER Jeff Beck Stratocaster
80年中盤以降は自身のモデルを使用するジェフ・ベック。
ハードなアーミングを支える2点支持トレモロ、ローラーナット、ノイズレスでハイゲインなPU ( Hot Noiseless Strat PickUps )というのが特徴です。
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FENDER Jeff Beck Stratocaster – YouTube (動画)
Hot Noiseless Strat PickUps
ジェフ・ベックの為に開発され、現行のジェフ・ベック・モデルに搭載されているPU。
ストラトキャスターのシングルコイルらしいニュアンスは残しつつも、スタンダードなシングルコイルPUに比べ出力が高く、広いダイナミックレンジを実現。
直流抵抗値:10.4k
マグネット:セラミック
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FENDER Hot Noiseless Strat Pickups – YouTube (動画)
アンプ
ジェフ・ベックが愛用したギターアンプ、もしくはジェフ・ベックになりきるためのギターアンプの紹介。
ジェフ・ベックはアンプには特こだわりがないようで、ヤードバーズ期はVOX AC30、 ジェフ・ベック・グループ時代はAmpegやMarshall1959などを使用。
近年もMARSHALL 1987XやJCM800など会場に応じて使っているようです。
Ampegアンプとジェフ・ベック。隣にはシルバーパネルのフェンダー・チャンプらしきアンプも確認できます(トーキング・モジュレーター用?)。
ロックギタリストの定番マーシャル。
MARSHALL 1959 ( 100w )
Spec;
真空管:ECC83x3、EL34x4
重量:20.5kg
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YouTube – marshall 1959SLP (動画)
MARSHALL SV20 ( 20w / 5w )
お手頃サイズの1959/1987をお探しならこのSV20(Studio Vintage)がおすすめ。
MARSHALL 1959SLPを元に開発された出力20w(5w切り替え可能)のモデルです。
オリジナル1959/1987同様の4Input入力をもち、マスターボリュームは未搭載ですが5wモードもあるのでオリジナルよりも歪みは得やすいでしょう。
オリジナル1959同様の4Input入力をもち、マスターボリュームは未搭載ですが5wモードもあるので100wの1959よりも歪みは得やすいでしょう。
リアパネルにはエフェクトループ、DIアウト、スピーカーアウト搭載。
コンボとヘッドをラインナップ。
Spec;
スピーカー:1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ)
スピーカー出力: × 5 (16Ω×1、8Ω×2、4Ω×2)
真空管:3xECC83 / 2xEL34
重量:
H460xW500xD245、15.85kg(コンボ)
H240xW500xD230、9.25kg(ヘッド)
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MARSHALL SC20 ( 20w / 5w )
80年代の名機 JCM800 2203を元に開発された20w/5w切り替え可能な小型アンプSC20 (Studio Classic)。
マスターボリュームを搭載し、かつ5wモードもあるのでオリジナルJCM800よりも扱いやすくおすすめです。
エフェクトループ、DIアウト搭載。
コンボとヘッドをラインナップ。
Spec;
スピーカー:1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ)
スピーカー出力: × 5 (16Ω×1、8Ω×2、4Ω×2)
真空管:3xECC83 / 2xEL34
重量:
H460xW510xD255、14.55kg(コンボ)
H240xW510xD240、9.4kg(ヘッド)
MARSHALL Origin シリーズ
Marshall ORIGIN シリーズはヴィンテージマーシャルを踏襲しながらも、ゲインブースト機能、サウンドキャラクターを変化させられるTILTコントロールを搭載し、モダンなオーバードライブ・サウンドも出力可能なモデルです。
※TILTコントロールはTHE AMP SHOP西田製作所さんの動画によりますと、ヴィンテージの4インプット仕様のマーシャルアンプのチャンネルリンクのサウンドを再現したものだそうです。
※写真はORIGIN 20
5wのORIGIN 5、20wのORIGIN 20、50wのORIGIN 50をラインナップ。
それぞれ出力を落とすことの出来るパワーリダクションスイッチを搭載しているので音量を出せない自宅練習にも。
エフェクトループ搭載。
アンプヘッドとコンボをラインナップ。
※ORIGIN 5はコンボのみ
※付属の2Wayフットスイッチでゲインブースト機能とエフェクトループ機能のON/OFFが可能です。
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エフェクター
ジェフ・ベックが愛用したギターエフェクター、もしくはジェフ・ベックになりきるためのギターエフェクターの紹介。
ジェフ・ベックがキャリア初期から80年代初頭まで愛用したのはColorsound (Sola Sound)などから発売されていたトーンベンダー(ファズ/トレブルブースター)。
ファズは常にかけっぱなしで歪みと音量はギターのボリュームで行います。
JIM DUNLOP CRY BABY
ジェフ・ベックのプレーには欠かせないワウ(JEN)。
JENの後継はこのジムダンロップのクライベイビーです。
CryBabyは様々なアーティストモデルやミニサイズのペダルなどもラインナップ。
[ 定番ワウ ] VOXとJIM DUNLOPのワウ おすすめはどっち?[ 比較 ]
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YouTube – JIM DUNLOP CRY BABY(動画)
Manlay Sound Bender
ジェフ・ベックやジミー・ペイジ、ビートルズも愛用したトーンベンダーがManlay Sound ( マンライサウンド )から。
※2014年3月以降のモデルには"ヴィンテージ/モダン"のバイアススイッチを搭載しています。
Ronno Bender(65 Bender):
Yardbirds時代のジェフ・ベックや、The Whoのピート・タウンジェントなどが愛用したTone Bender MK1のレプリカ。
ゲルマニウム・トランジスタをベースにコンプレッション感のある中域に特徴のあるウォームなファズサウンドを表現しています。
66 Bender:
かの有名なFuzz FaceとVox Tone Benderにインスパイアされたサーキットが印象的なTone Bender MK1.5のレプリカ。
2つの完全ハンドセレクトのゲルマニウム・トランジスタにより極上の60′s ファズトーンを生み出しています。
ビートルズ・ファンにはあのRubber Soulの Think for Yourself のファズサウンドといえば良く分かるクラシックファズの銘機です。
Super Bender:
ジミー・ペイジがヤードバーズ後期からレッド・ツェッペリンの初期のアルバムで使用したことでも有名なTone Bender MK2のサウンドを再現。
ZOSO logoバージョンもラインナップ。
MK3:
トーンベンダーの完成系ともいえる1968年のサウンド再現。
オリジナルのトーンベンダーMK3はRotosoundブランドのバージョンが有名です。
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YouTube – Manlay Sound Bender (動画)
PROCO RAT
80年代にジェフ・べック が愛用したことで一躍有名になったディストーション・ペダル ”RAT”。
トーンベンダーを愛用していたジェフが気に入るの分かるよなという図太く、ファズに似た荒々しいサウンドが特徴です。
RATラインナップ:
RAT2:
RATの後継モデル。軽いクランチから荒く激しいファズライクな歪みまで出力。
LIL’ RAT:
サウンドと操作つまみはRAT2と同じながら、幅わずか2インチ(5cm)でRAT2の約半分のサイズになったLIL’ RAT。
TURBO RAT:
RATと同じ回路でありながらクリッピングダイオードにLEDが使用され、よりアグレッシブな音を出力。
You Dirty RAT:
クリッピングダイオードがゲルマニウムに変更されたヴィンテージRATに似たサウンド。
FAT RAT:低域のブーストと高域のカットを行うFATスイッチと、アンプライクなMOSFETと従来のRATサウンドのゲルマニウムを切替可能にした2つのスイッチを搭載したモデル。
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YouTube – PROCO RAT (動画)
CATALINBREAD Katzenkonig
ジェフ・ベックも愛用したヴィンテージUKファズを代表するTone Benderと、同じく80年代にジェフ・ベックが愛用したRATディストーションを融合したドライブペダル。
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Catalinbread Katzenkonig – YouTube(動画)
Behold the Katzenkönig!:

Cause We’ve Ended as Loversのトーンが見事に再現されていますね。
最大に歪ませると荒くボーボーいう感じもファズっぽくて良いです👍
※一緒に写っているのはリバーブ”Catalinbread Talisman”です。
MXR Talk Box
ギターの音をビニールホース通して口腔内で共鳴させ、人が喋っているような効果を出すエフェクターがトークボックス/トーキング・モジュレーター。
ジェフ・ベックは She’s A Woman (Live)等でトークボックス/トーキング・モジュレーターを使用。
トーキング・モジュレーターの愛用者は他にも、ピーター・フランプトンやジョー・ペリー、ジョー・ウォルシュ、マティアス・ヤプス、リッチー・サンボラなどが有名です。
MXR M222 Talk Boxは、別途専用のアンプを用意する必要のないトークボックスで、Volume、Tone、Gainコントロールでトーンと歪みを調節できます。
本体にチューブが付属しています。
詳しくは下記の動画を御覧ください。
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YouTube | MXR Talk Box (動画)
アクセサリー
スライドバー
ヤードバーズ以前から多用されているジェフのスライドプレーは一聴の価値有り。
金属やガラス、陶器など材質により音質が異なるので色々ためしてみましょう。
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