GIBSON のエレキギターまとめ
GIBSON(ギブソン)のおすすめエレキギター。
GIBSONとは
GIBSONは、1894年に創業された老舗楽器製造ブランドで、創業者はオーヴィル・ヘンリー・ギブソン氏です。当初はマンドリンをはじめとするアコースティック楽器を製造していましたが、1936年に初のエレクトリック・アコースティックギター「ES-150」を発売。このモデルをきっかけにエレクトリックギターの製造を本格的に開始します。
1952年には初のソリッドボディギター「Les Paul」を発売し、さらに1958年にはセミアコースティックギターの名機「ES-335」を発表するなど、ギターの分野で確固たる地位を築きました。
このページでは、ギブソンの代表的なエレキギターを紹介しています。各モデルにはレギュラーモデルから、高級ラインであるカスタムショップ製もラインナップされています。
ギブソンのカスタムショップは、1950~60年代のヴィンテージ・レスポールを忠実に再現した高級ラインです。中でも、トム・マーフィー氏が率いるMurphy Lab Collection(マーフィーラボ・コレクション)は、エイジド処理が特徴でコレクター必見のシリーズです。
ギブソンの名器「レスポール」や「SG」をはじめ、歴史的なモデル一覧はこちらからチェックしてください!
LES PAUL レスポール
LES PAUL(レスポール)は、1952年に当時の人気ギタリストであったレス・ポール(Lester William Polsfuss)氏のシグネチャーモデルとして誕生しました。
P90ピックアップ搭載のレスポール
当初は「P90」と呼ばれるシングルコイル・ピックアップを搭載していましたが、1957年からは、ノイズを打ち消すダブルコイル構造のハムバッキング・ピックアップ(通称:PAF)が採用されます。
レスポール・スタンダード:
1957年から1960年まで製造された「レスポール・スタンダード(通称:バーストレスポール)」は、その鮮やかなカラーリングと太く艷やかなサウンドで、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジなどの名プレイヤーに愛され、ジャズからブルース、ロックまで幅広いジャンルで人気を博しました。
その他レスポールモデル:
レスポールには、さまざまな派生モデルも存在します。
- Les Paul Special:
ボディートップにカーブドトップのメイプル材を使用せず、シンプルなデザインが特徴。 - Les Paul Junior:
1954年にビギナー向けギターとして登場したモデルです。P90ピックアップ1基のみを搭載し、歯切れの良いサウンドが特徴です。 - Les Paul Custom:
高級仕様モデルで、ゴージャスなインレイとエボニー指板が特徴です。
これらのモデルは、それぞれ異なる魅力を持ち、幅広いプレイヤー層に支持されています。
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Gibson Les Paul – YouTube (動画)
ギブソン:レスポール現行モデル(2022年)徹底試奏 by AssH:
SG エスジー
SGは、レスポールのモデルチェンジ版として1961年に登場したギターです。当初は「レスポール」という名称で発売されましたが、レス・ポール氏の承認が得られなかったため、SG(Solid Guitarの略)に名称が変更されました。
特徴とデザイン:
SGの最大の特徴は、レスポールにはないダブルカッタウェイ仕様です。このデザインによりハイポジションでの演奏性が向上しています。また、ボディにはコンター加工が施され、体にフィットしやすい形状になっているのもポイントです。
ボディ材にはマホガニーが使用されており、軽量であるため、特にライブ向きのギターともいえるでしょう。
SGのサウンド:
SGは、多くの名プレイヤーに愛用されていますが、特に有名なのは、AC/DCのアンガス・ヤングやBlack Sabbathのトニー・アイオミなどのメタル系ギタリスト達です。彼らは特に有名なためにSGはロックやヘヴィメタル系のギターかと思われるかもしれませんが、レスポールと比較すると、マイルドなサウンドを持っています。そのため、アメリカ南部のサザン・ロック系のギタリストたちにも愛され、主にスライドプレーでもよく使われます。
Lynyrd Skynyrd – Freebird – 7/2/1977 – Oakland Coliseum Stadium:
SGのバリエーション:
SGは発売当初、スモールピックガードを採用していましたが、1967年にモデルチェンジされ、ラージピックガードが標準仕様となりました。また、レスポール同様、多彩なバリエーションがラインナップされています。
- SG Special:
P90ピックアップを2基搭載。 - SG Junior:
P90ピックアップ1基のみのシンプルモデル。 - SG Custom:
高級仕様で、レスポール・カスタムに匹敵する豪華なデザイン。
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Gibson SG – YouTube (動画)
AKIHIDE(BREAKERZ)× Gibson SG 10 models 2016 〜SG10本弾き比べ【週刊ギブソンVol.118】:
Flying V フライングV
Flying Vは、1958~1959年にわずか98本だけ生産された幻のギターです。当時は斬新すぎるデザインが受け入れられず、商業的には失敗に終わりました。
初期モデルのボディ材にはコリーナ材(アフリカン・リンパウッド)が使用されており、歯切れの良いサウンドが特徴でした。
1966年再生産モデル:
1966年に再生産されたFlying Vは、ボディ材がマホガニーに変更されました。またブリッジも変更されたことで、柔らかなサウンドに変わります。このモデルは、ジミ・ヘンドリックスが使用したことで特に注目を集め、徐々に人気が高まります。1966年から1970年まで製造されたこのモデルは、後のFlying Vと比べてヘッドが鋭角で長いのが特徴です。
1971年再々生産モデル:
1971年には再々生産モデルが登場します。このモデルは、基本設計は1966年のFlying Vとほぼ同じですが、ヘッドの形状が丸みを帯びており、デザインの好みが分かれるポイントでが、日本ではマイケル・シェンカーが使用したことで人気があります。
近年のFlying V:
現代のFlying Vでは、ピックガードの形状が一新され、1958年の初期モデルを彷彿とさせるデザインが採用されています。伝統を引き継ぎつつも、新たなスタイルが加えられたギターですが、旧デザインのモデルも発売されています。
Flying Vは実はとっても弾きやすいギター:
その個性的な形状から、Flying Vは「弾きにくそう」と思われがちですが、実は立っても座っても非常に弾きやすいギターです。
ハイボジションでのプレイヤビリティはもちろんのこと、椅子に浅めに腰掛けて股に挟めば(ストラップ無しでも)ギターをホールドできるので安定性は抜群ですし、はさみ方によっては、ギターを立てて弾いたり、横にして弾いたり、また高さも、低め、普通、高めなど、普通ならストラップを調整しないと無理なような弾き方も簡単に出来ますので、初心者の方にもおすすめできます。
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Gibson Flying V – YouTube (動画)
週刊ギブソンVol.67〜164が弾く! Gibson USA Flying V 2015 Japan Limited:
Explorer エクスプローラー
Explorer(エクスプローラー)は、1958年にFlying Vと同時期に発売されたギターです。発売当初はFlying V同様、コリーナ材(アフリカン・リンパウッド)がボディ材として使用されていましたが、1975年の再生産以降はマホガニー材が採用され、音質やコスト面で改良されました。
Explorerは、その斬新なデザインから当初はFlying V同様に敬遠されがちでしたが、ギターの設計として非常に優れた特徴を持っています。具体的には、ボディーバランスの良さで、座っても立っても安定感があり、ハイポジションからローポジションまで快適に演奏できます。
また、奇抜さの中に洗練されたデザインを感じる外見は、ロックやメタル系のギタリストに愛されています。
有名なところでは、エリック・クラプトンや、スコーピオンズのマティアス・ヤプスが特に有名でしょうか。
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Gibson Explorer – YouTube (動画)
Gibson USA Explorer 2016 T【週刊ギブソンVol.108】:
Firebird ファイヤーバード
Firebirdは、1963年に発売されたギターで、カーデザイナーであるレイ・ディートリッヒがデザインを担当しました。特徴的なスルーネック構造(ネックがボディエンドまで一体化した構造)を採用し、美しいラインを描くデザインとともに、他のギターにはない魅力を持っています。
エリック・クラプトンやジョニー・ウィンターも愛用したこのギターには、小さなミニハムバッカーが搭載されているのが特徴で、パワフルさには欠けるものの、ブルースに最適な歯切れのよいトーンを持っています。
ノンリバースモデルへの変更:
1965年、Firebirdはモデルチェンジされ、セットネック構造(ネックをボディに接着する方式)に変更されるとともに、ボディ形状も変更されます。この形状は「ノンリバース」と呼ばれ、元のリバースシェイプとはまた異なる個性的格好良さがあります。
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Gibson Firebird – YouTube (動画)
週刊ギブソンVol.59〜Gibson USA Firebird V 2015:
ESシリーズ
ESシリーズは、ボディの両脇にf型サウンドホール(空洞)を持つセミアコースティックギターで、ギブソンの代表的なラインのひとつです。ソリッドボディギターとフルアコースティックギターの中間的な特徴を持ち、幅広いジャンルで使用されています。
代表的なモデル:
- ES-335:
1958年に登場したES-335は、セミアコースティックギターの代名詞ともいえるモデルで、センターブロック(ボディ中央のソリッド部分)を備えることで、フルアコースティックギターの空洞からくるハウリングを抑えつつ、柔らかで空気感のある音色を実現しています。クリーンサウンドが美しく、特にジャズやブルースギタリストに愛用されています。 - ES-345:
ES-345は、ES-335の上位機種として1959年に登場しました。特徴的なのは、音域を切り替えられるバリトーン・スイッチ(ローカットフィルター)ですが、近年のモデルではこのスイッチを搭載していない仕様が主流になりつつあります。 - ES-339:
ES-339は、名機ES-335をベースにボディサイズをコンパクトにしたモデルで、2007年に登場しました。ソリッドギターから持ち替えても違和感が少なく、携帯性にも優れているため、より幅広いプレイヤーに支持されています。
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Gibson ES- – YouTube (動画)週刊ギブソンVol.45〜田中義人が弾く! Gibson Memphis 1963 ES-335TD:
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