トニー・アイオミサウンドを再現するための最適機材ガイド:ギター、アンプ、エフェクターを徹底紹介

Gibson Tony Iommi “Monkey” 1964 SG Special

2022年9月28日ギタリストの機材

Black Sabbath/ ブラック・サバスのギタリスト Tony Iommi(トニー・アイオミ)の象徴的なサウンドを手に入れるためには、使用していたギター、アンプ、エフェクターなど、細部にわたる機材選びが重要です。本記事では、トニー・アイオミが実際に使用していた機材を元に、彼の音を忠実に再現できるおすすめのギター、アンプ、エフェクター、アクセサリー等を詳しく紹介しています。

トニー・アイオミ の音を現行モデルで再現


▼Tony Iommi’s Gear

ギター

トニーが愛用したギター、もしくはトニーになりきるためのギターの紹介。

Tony Iommi SG Special

GIBSON Tony Iommi SG Special
Gibson Tony Iommi SG Special "Monkey"
EPIPHONE Tony Iommi SG Special
Epiphone Tony Iommi SG Special

トニー・アイオミの初期のメインギターであるSG Special “Monkey”が、ギブソンとエピフォンから発売されました。

トニーは1stアルバムの制作途中まではストラトキャスターを使用していたようですが、SGを使ってみたところ、大のお気に入りに。

※1stアルバムの Warning Wicked Worldあたりは、ストラトキャスターっぽいですね。

トニーが愛用していたSG Specialは1964年製(または1965年製)で、メタルカバーがついたP90タイプのシングルコイルピックアップと、バダスタイプのブリッジが特徴です。

“Monkey”という愛称は、ボディエンドに貼られたお猿さんのステッカーに由来しています。

Tony Iommi “Monkey” sticker

 

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 Tony Iommi SG Special – YouTube (動画)


GIBSON SG

GIBSON SG Standard 61

GIBSON SG Special

ギブソンのSGモデルはこちら。

トニー・アイオミといえば、1964年製(または1965年製)の“Monkey”が有名ですが、ハムバッキングピックアップを搭載したSGモデルも愛用しています。

ギブソン以外では、JAYDEE製のトニー・アイオミ・シグネチャーモデルも使用しています。

SGは、中域が強調された(むしろ中域しか出ない?)ギターなので、ドンシャリなサウンドのマーシャルアンプとの相性は抜群。同じメタル系ギタリストでは、アンガス・ヤングもSGの愛用者です。

トニー・アイオミのサウンドを目指すなら、SGモデル以外でも、ボディ材にマホガニーが使われたギターを選ぶと良いでしょう。

もしハムバッキング搭載のSGをお持ちなら、ハムバッキングのスペースにマウントできるP90ピックアップもおすすめです。

SEYMOUR DUNCAN Phat Cat ( SPH90 )
ちょっと変わったピックアップ~ハムバッキング・ピックアップおすすめ 

 

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 YouTube – Gibson SG (動画)


EPIPHONE SG Special P-90

EPIPHONE SG Special P-90

ギブソンのセカンドブランドであるエピフォン製のSG Specialなら、手頃な価格で購入できます。

 

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 EPIPHONE SG Special P-90 – YouTube (動画)


EPIPHONE SG Standard 60s

EPIPHONE SG Standard 60s

EPIPHONE SG Standard 60s Maestro Vibrola

こちらは60年代初頭のSGスタンダードを再現したEPIPHONE SG Standard 61。

ストップテールピース仕様とMaestro Vibrola仕様がラインナップされています。

 

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 EPIPHONE SG Standard 60s – YouTube (動画)


アンプ

LANEY LA100BL

トニー・アイオミは昔からレイニーアンプの愛用者です。同じバーミンガム出身で、ベーシストでもあったリンドン・レイニー氏が立ち上げたアンプメーカーLANEYのLA100BL(廃盤)を使用し、ブラック・サバスのレコーディングに使用します。

Laney LA100BL Play Through:

90年代に入るとレイニーと共同開発したGH100S、GH100TIを使用していたようです(こちらも廃盤)。

トニー・アイオミの愛用アンプ LANEYのLA100BL(廃盤)に似たアンプとして下記2機種を選んでみました。LA30BLは 30wモデルでLA100BLの姉妹機種、LA100SMは100wのモデルです。

共に大きく歪むアンプではないですが、レンジ・マスター系ファズと組み合わせることでトニーサウンドも作れると思います。

LA30BL ( 30w )

LANEY LA30BL

LA30BLは、イギリスのBlack Country Customsワークショップからリリースされた30wのアンプです。

ヴィンテージライクなシンプルなアンプです。

LA30BLのコントロール

Spec;

  • コントロール
    Gain – Treble – Middle – Bass – Presence –  2 x Treble Input – 2 x Bass Input
  • 真空管
    2 x 12AX7、2 x EL34
  • スピーカーアウトプット:
    16 ohms, 8 & 4 ohms (6.3 mm jack)
  • 重量
    (W x D x H): 620 x 220 x 220 mm、12 kg

 

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Laney Black Country LA30BL Head/LA212 Cab:


LA100SM ( 100w )

Laney LA100SM

LA100SMは、ポイントトゥーポイント、ハンドワイヤリングで仕上げた100W仕様のシングルチャンネルアンプです。

マスターボリュームを追加したことにより、LA100SMの独自の倍音成分や純粋なバルブトーンを失うことなく、LA100SMを必要なレベルで使用することが可能です。

Laney LA100SMのコントロール

Laney LA100SMバックパネル

Spec;

  • 真空管
    3 x 12AX7、4 x EL34
  • スピーカーアウトプット:
    16 ohms, 8 & 4 ohms (6.3 mm jack)
  • 重量
    225mm x 765mm x 220mm(HWD)、21.5kg

 

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Laney Supergroup BCC LA100SM 100 Watt Head Demo:


エフェクター

70年代のトニー・アイオミの歪みはトレブルブースター(ファズ)によるものです、英国ダラスのレンジ・マスターが有名です。

アンプを少し歪ませ、トレブルブースターをONにすると、極上のトニー・アイオミ・サウンドを得ることが出来ます。

DALLAS RANGEMASTER
DALLAS RANGEMASTER

また Paranoidのソロなど、オクターブファズを使ったと思われるサウンドも確認できます。

Laney Black Country Customs TI-BOOST

Laney / Black Country Customs TI-BOOST

TI-BOOSTは、トニー・アイオミが1979年まで愛用していた Dallas Arbiter Range Masterを再現しつつ、オーバードライブ風味を加味した幅広い歪みが特徴のシグネチャーペダルです。

レンジマスターはトニー・アイオミの他、エリック・クラプトンブライアン・メイ等、英国のギタリストが使用したことで有名なペダルです。

 

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YouTube – Laney TI-BOOST (動画)

Black Country Customs: Tony Iommi Sig. TI-BOOST Treble Booster:


CATALINBREAD Sabra Cadabra

CATALINBREAD / Sabra Cadabra

Sabra Cadabraは、トニー・アイオミのサウンド(Laneyのアンプにトレブルブースター"Dallas Arbiter Range Master"をかけたメタルサウンド)を再現したペダルです。

コントロールは、Presence、Gain、Vol 4、Rangeの4つ。ちなみに”Vol 4”とはブラック・サバスのアルバムタイトルです。

 

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 YouTube – Catalinbread Sabra Cadabra (動画)

Catalinbread Sabbra Cadabra (Sabbath in a Box):

Tsuneくん
音の潰れ方がまさにトニー・アイオミです。

FULLTONE RANGER

FULLTONE RANGER

FULLTONE RANGERは、Rangemasterを再現したペダルで、初期と後期のRangemasterのモードを含めた6種類のブーストモードを中央のノブで選択可能です。

6種類のサウンドが楽しめるFULLTONE / RANGER

  1. FULL
    フルレンジブーストサウンド
  2. LOW-MIDS
    低音域を強調したサウンド
  3. MIDS
    中音域を強調したサウンド
  4. RM-1
    初期バージョンのRangemasterのような中低音域を強調したサウンド
  5. RM-2
    後期バージョンのRangemasterのような高音域を強調したサウンド
  6. HIGHEST
    より高音域を強調したサウンド。

通常モデルのスタンダードと、貴重なNOS(New Old Stock)ゲルマニウムトランジスターを使用したN.O.S OC-75も数量限定で発売中。

 

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 YouTube – FULLTONE RANGER(動画)

official Fulltone Custom Shop RANGER demo with Michael Fuller:

Tsuneくん

ファズ/トレブルブースターはクリーンなアンプに使うと音が硬いので、アンプ側で少し歪ませるか、ローゲインのオーバードライブを使用し、軽く歪ませた状態で使用すると柔らかなサウンドが得られます。

歪みはギターのボリュームでコントロールしましょう。


TYCOBRAHE PARAPEDAL

TYCOBRAHE / PARAPEDAL

トニー・アイオミの足元に常に鎮座するワウペダル、TYCOBRAHE ( タイコブレア ) PARAPEDAL。

こちらはChicago Iron製のコピーモデルで、本人も愛用しているようです。

驚異的な音質可変幅、ワウ・サウンドの変化に追随するフェイザー/シンセサイザーのようなサウンド・ニュアンスなど、その全てが今甦りました。

もちろん普通のワウでも大丈夫でしょう。

 

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 YouTube – TYCOBRAHE PARAPEDAL (動画)

Tycobrahe PARAPEDAL – vintage wah pedal ( effects pedal demo ):


アクセサリー

008のエレキギター弦

008のエレキギター弦

トニー・アイオミは、.008からの細めのセット弦を愛用しています。

中指と薬指の先端を板金工時代の事故で失っていることも関係しているのでしょうが、トミーは2弦にも.008の弦を張っています。

トニー・アイオミ・セット

  • レギュラーチューニング及び半音下げチューニング(D#).008p, .008p, .011p, .018w, .024w, .032w
  • 1音半下げチューニング(C#).009p, .010p, .012p, .020w, .032w, .042w

 

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✅La Bella(ラベラ)から Tony Iommi シグネチャー弦も発売中です!!

La Bella Tony Iommiシグネチャー弦 

 

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Tsuneくん
私もSGを愛用していますが、SGというギターは、1、2、3弦のプレーン弦はモサッとした音なので、意外と細い弦が合います(逆に巻き弦は太い弦張りたいですけど)。


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