マイケル・シェンカーの音を再現するならこの機材!
2023年10月30日
Michael schenker/マイケル・シェンカー・サウンドを出すための音作りのコツと機材の紹介。
音作り
マイケル・シェンカーのサウンドは非常にシンプル。
機材の基本はフライングVにマーシャル・アンプとワウのみ。
時期によって変わりますが、UFO~MSG初期は50wのマーシャル1987、MSG後期からはマーシャルJCM800(50w)を愛用。
サウンドも時期よって異なりますが、UFO1枚目とMSG初期~中期の歪みは弱めで、彼の場合逆アングルによるピッキングと、ギターピック”HERCO ( ヘルコ ) / FLEX75” によって歪ませているようなところがあります。
逆アングルとは、ソロフレーズを弾くときに、親指を反らせ、ピックの先端が6弦側を向くスタイルで、マイケル・シェンカーやニール・ショーンなど一部のギタリストに見られる弾き方(ジミ・ヘンドリックスなど黒人ギタリストにも多い)。
逆アングル(左)と順アングル(右):
弾くのは難しいですが、やってみると、順アングルに比べ音が大きく、音が前に出る印象です。
※順アングルは平坦になりがち
後述しますが、HERCO ( ヘルコ ) / FLEX75 いうピックも重要で、このピックのグリップ部には滑り止めの突起があるのですが、その部分でカリっと弦を引っ掻くことで魅力的なトーンが生まれます。
※HERCOピックは80年代中期で使用をやめてしまい、以降彼のトーンの魅力は半減してしまいます(;_;)。
▼Michael schenker’s Gear
ギター
マイケル・シェンカーが愛用したギター、もしくはマイケル・シェンカーになりきるためのギターの紹介。
EDWARDS E-FV-125WB
マイケル・シェンカー のギターと言えば白黒ツートーンのフライングV。
80~90年代のキッズにはおなじみですね。エドワーズのフライングVは忠実にコピーされた定番のモデルです。
80年代にメインだったボジションマークがドットのモデルE-FV-125WB DOTと、90年代にメインに昇格したボジションマークがブロックインレイのモデルE-FV-125WB BLOCKをラインナップ。
ピックアップはSeymour Duncan社のSH-1n(The’59)をフロントに、SH-4(JB)をリアに搭載。
※この組み合わせになるのは1990年代以降で、80年代当時のピックアップはGIBSON DIRTY FINGERSだったと記憶していますが・・・。
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EDWARDS E-FV-125WB – YouTube (動画)
EDWARDS E-FV
同じくエドワーズから発売のフライングV。
チェリー・レッド(マルーン)やブラック、ホワイトのフライングVはUFO前~中期、ホワイトのフライングVはUFO後期に実際使っていたカラーです。
ギブソンのフライングVと違い、PUがピックガード・マウントではなく、エスカッション・マウントなのがマイケル・シェンカー風でイカしています。
またこのエドワーズのフライングVは1971年メダリオン以降の、ヘッドが丸い仕様が元になっていて、マイケル・シェンカー・ファンには本家ギブソン以上に魅力的な一品です。
ピックアップはSeymour Duncan社のSH-1n(The’59)をフロントに、SH-4(JB)をリアに搭載。
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GIBSON フライングV
お金に余裕があれば本家ギブソンのギターを狙いたい。
ただし現行のギブソンはヘッド形状が鋭角の1966年仕様。
丸ヘッドがシェンカーVの基本ですが、同じくUFO時代にシェンカーが愛用したブラックのフライングVはとんがりヘッドなのでこちらでもOK。
さらに現行のGIBSONレギュラーラインナップである70s Flying Vはピックガードマウントではなく、エスカッションマウントに変更されましたので、マイケル・シェンカー好きとしてはもってこい!な仕様になりました(動画では確認できませんでしたが、とんがりヘッドのブラックのフライングVもおそらくエスカッションマウントではないかと・・・・)。
ギブソンからもスポット的に、70年代の仕様の丸ヘッドのフライングVが発売されることもあるのでチェックしましょう。
フライングVのヘッドの違い
フライングVのオリジナルはコリーナ・ボディーで1958~1959年に98本のみ生産されますが、マイケル・シェンカーが愛用するのは1966年以降に発売されたマホガニー・ボディの通称:再生産フライングV。
再生産フライングVにも種類があって、1966年から1970年まで生産されることになる再生産フライングVは以下のようにヘッドが鋭角で長いのが特徴。
ジミ・ヘンドリックスが愛用したのはこちらのタイプ。
次に、1971年に再々発売されるフライングVが後のマイケル・シェンカーのメインとなるフライングVのヘッド形状です。
1966年のフライングVと基本設計は同じですが、ヘッドが丸く仕上げられ、鋭角的なヘッドのフライングVとは好みが分かれる所です。
詳しくは:
✔フライングV おすすめ
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GIBSON Flying V – YouTube (動画)
NAVIGATOR N-FV-LTD
上記エドワーズの上位機種 ESP/ NAVIGATOR ( ナビゲーター )のフライングV。
マホガニー単板による薄めのボディーはその独特の形と相まって非常に明るく、きらびやかな音色を奏でます。
ピックアップはSeymour Duncan社のSH-1n(The’59)をフロントに、SH-4(JB)をリアに搭載。
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DEAN GUITARS MICHAEL SCHENKER
DEAN GUITARS ( ディーン )のマイケル・シェンカー・シグネチャー・フライングV。
USAメイドの最上位モデルからお買い求めやすアジア生産のモデルまでラインナップしています。
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YouTube – DEAN MICHAEL SCHENKER (動画)
DEAN GUITARS Michael Schenker Lights Out
マイケル・シェンカー・モデルのPU、その名はLights Out。
セラミックマグネット、直流抵抗:9k(ネック)、17k(リア)
ポールピース・ピッチはFスペース(主にフェンダー用)とGスペース(主にギブソン用)の2種類。
お気に入りのギターに。
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DEAN Lights Out PickUp – YouTube (動画)
アンプ
マイケル・シェンカーが愛用したギターアンプ、もしくはマイケル・シェンカーになりきるためのギターアンプの紹介。
MARSHALL 1987X ( 50w )
マイケル・シェンカーが愛用していたアンプはマーシャル1987。
1987の出力は50wで100Wの1959よりマイルドで歪みやすいと言われていますが、マスターボリュームがないためにアッテネーターを使わないとデカ過ぎて使えません。
現行1987XはON/OFF(バイパス)可能なエフェクトループ搭載モデルです。
Spec;
真空管:ECC83x3、EL34x2
重量:15.3kg
最近はマーシャル・サウンドの出るエフェクターも多数発売されているので、それを利用しても良いでしょう。
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YouTube – MARSHALL 1987X (動画)
MARSHALL JCM800 ( 100w )
’80年代後半以降の マイケル・シェンカー はこのJCM800(50wの2204)も使っていました。
こちらはエフェクトループ搭載のリイシュー100wモデル。
Spec;
真空管:ECC83×3、EL34×4
重量:74W×29H×21Dcm、21kg
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YouTube – MARSHALL JCM800(動画)
MARSHALL SV20 ( 20w / 5w )
お手頃サイズの1959/1987をお探しならこのSV20(Studio Vintage)がおすすめ。
MARSHALL 1959SLPを元に開発された出力20w(5w切り替え可能)のモデルです。
オリジナル1959/1987同様の4Input入力をもち、マスターボリュームは未搭載ですが5wモードもあるのでオリジナルよりも歪みは得やすいでしょう。
リアパネルにはエフェクトループ、DIアウト、スピーカーアウト搭載。
コンボとヘッドをラインナップ。
Spec;
スピーカー:1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ)
スピーカー出力: × 5 (16Ω×1、8Ω×2、4Ω×2)
真空管:3xECC83 / 2xEL34
重量:
H460xW500xD245、15.85kg(コンボ)
H240xW500xD230、9.25kg(ヘッド)
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MARSHALL SC20 ( 20w / 5w )
80年代の名機 JCM800 2203を元に開発された20w/5w切り替え可能な小型アンプSC20 (Studio Classic)。
マスターボリュームを搭載し、かつ5wモードもあるのでオリジナルJCM800よりも扱いやすくおすすめです。
エフェクトループ、DIアウト搭載。
コンボとヘッドをラインナップ。
Spec;
スピーカー:1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ)
スピーカー出力: × 5 (16Ω×1、8Ω×2、4Ω×2)
真空管:3xECC83 / 2xEL34
重量:
H460xW510xD255、14.55kg(コンボ)
H240xW510xD240、9.4kg(ヘッド)
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MARSHALL Origin シリーズ
Marshall ORIGIN シリーズはヴィンテージマーシャルを踏襲しながらも、ゲイン・ブースト機能、サウンドキャラクターを変化させられるTILTコントロールを搭載し、モダンなオーバードライブ・サウンドも出力可能なモデルです。
※TILTコントロールはTHE AMP SHOP西田製作所さんの動画によりますと、ヴィンテージの4インプット仕様のマーシャルアンプのチャンネルリンクのサウンドを再現したものだそうです。
※写真はORIGIN 20
5wのORIGIN 5、20wのORIGIN 20、50wのORIGIN 50をラインナップ。
それぞれ出力を落とすことの出来るパワーリダクションスイッチを搭載しているので音量を出せない自宅練習にも。
エフェクトループ搭載。
アンプヘッドとコンボをラインナップ。
※ORIGIN 5はコンボのみ
※付属の2Wayフットスイッチでゲインブースト機能とエフェクトループ機能のON/OFFが可能です。
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エフェクター
マイケル・シェンカーが愛用したギターエフェクター、もしくはマイケル・シェンカーになりきるためのギターエフェクターの紹介。
MARSHALL BLUESBREAKER
長らく廃盤であったマーシャルのドライブペダルが復刻されました!!
BLUESBREAKERは、同じマーシャル系サウンドでも最初期のJTM45:1962 Bluesbreaker Comboのサウンドを再現したペダルで、エッジの効いたTHE GUV‘NORと比較するとややウォームなオーバードライブ的サウンドのペダルです。
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YouTube – Marshall BluesBreaker (動画)
エフェクターでマイケル・シェンカーの歪みを作るなら、このマーシャルBLUESBREAKERはどうでしょう。
BLUESBREAKERの柔らかなオーバードライブ的な歪みにHERCO ( ヘルコ )ピックのカリッとしたサウンドをプラスするとかなり似ると思います。
TC ELECTRONIC JIMS 800 PREAMP
Ampworx HI-GAIN Series:
JIMS 800 PREAMPは、マイケルも愛用したマーシャルJCM800のサウンドを再現したデュアルチャンネルペダルです。
フットスイッチモード:
AMPWORXは、デュアルチャンネルモードとバイパスモードの2種類のフットスイッチモードが備わっており、用途に応じてCHANNELフットスイッチの機能を変更することができます。
両方のフットスイッチを同時に押すことで、フットスイッチモードが切り替わります。
- デュアルチャンネルモード:
デュアルチャンネルモードでは、AMPWORXペダルは常にONの状態になっていて、CHANNELスイッチを踏むたびにGREEN/RED 2つのアンプチャンネルを切り替えることができます。
- バイパスモード:
バイパスモードは、CHANNELスイッチでペダルのON/OFFを行うモードで、GREEN/REDのチャンネルはデュアルチャンネルモードで最後に選択したチャンネルが適用されます。
- GREENチャンネル:
Marshall JCM 800の"Low" inputサウンドがベースになっています。 - REDチャンネル:
REDチャンネル – Marshall JCM 800*の"High" inputサウンドがベースになっています。
主な特長:
- カスタムショップによって改造されたMarshall JCM800*のサウンドを完全に再現しています。
- リアルなサウンドとディティールを提供する革新的なTC AMPWORXモデリングテクノロジー。
- オリジナルユニットのLow inputおよびHigh inputのそれぞれをベースにした2chを切り替え可能。
- PRE/POST切り替えが可能なブーストを搭載。
- Celestion公式 4 x 12” G12-65 IRキャビネットシミュレータを搭載。
- 自宅での練習に最適なヘッドフォンアウト(サイドパネル)。
- ホームレコーディングに使用可能なDIアウトプット搭載。
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YouTube – TC Electronic JIMS 800 PREAMP (動画)
TC Electronic JIMS 800 PREAMP:
マイケルは80年代中期以降はJCM800がメインアンプになります。
JCM800は近年のモダンなアンプほど歪みませんが、クランチサウンドが素晴らしいですアンプです。
同社のJIMS 45 Preampでも良いかもしれません。
JIM DUNLOP CRY BABY
マイケルシェンカー が使っていたワウ JENクライベイビー の後継と言えるのはこのペダル。
マイケルシェンカーの場合はワウワウさせる用途では使用せず、ペダルを一定の場所に固定しイコライザーとして使用します。
ワウ内部の歯車のかみ合わせを調整し、最も踏み込んだ時に中域が出るように改造するのもマイケル・シェンカー流。
CryBabyは様々なアーティストモデルやミニサイズのペダルなどもラインナップ。
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YouTube – JIM DUNLOP CRY BABY(動画)
Dunlop Cry Baby GCB-95 | Reverb Demo Video:
VOXも良いですがワウでソロを弾くならJim Dunlopがおすすめ👍
JIM DUNLOP EP103 Echoplex Delay
マイケル・シェンカーが70年代~80年代初頭に愛用していたディレイ(テープエコー)は WEMのCopy Cat。
テープエコーは現在主流のデジタルディレイと比べると柔らかなサウンドが特徴で、またテープエコーのプリアンプはつなぐだけで音が太くなると言われ、当時のギタリストの多くが愛用していました。
JIM DUNLOP EP103 Echoplex Delayは、そんなテープエコーの代表的なモデルであるマエストロ「Echoplex(エコープレックス) EP-3」をリアルに再現したペダルです。
JIM DUNLOP EP103 Echoplex Delayのコントロールは、ディレイ(タイムを設定)、サステイン(リピート回数を設定)、ボリューム(エフェクト・レベルを調整)に加え、テープエコー独特のテープ・サチュレーション(歪み)がアップする AGE・モードを搭載。
ディレイタイムは65~750msですが、外部タップテンポ・スイッチを接続することにより、最大4000msのディレイタイムを実現。
プリアンプ部は再現されていませんが、下記のEchoplex Preampと組み合わせればEchoplex EP-3の完成です。
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YouTube | Jim Dunlop EP103 Echoplex Delay (動画)
Dunlop EP103 Echoplex Delay Pedal Demo:
JIM DUNLOP Echoplex Preamp
エコープレックスはつなぐだけで音が太くなると人気のテープエコー/プリアンプでしたが、こちらはMaestro(マエストロ)エコープレックスEP-3のプリアンプ部分のみを独立させたブースター。
JIM DUNLOP Echoplex Preampは、FETを使用したそのオリジナル回路レイアウトをそのまま再現し、ゲインを+11dBまでアップ。
エコー機能はありませんが、上記EP103 Echoplex Delayと組み合わせれば「Echoplex(エコープレックス) EP-3」の完成です。
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YouTube – JIM DUNLOP Echoplex Preamp (動画)
MXR M293 Booster Mini
MXR M293 Booster Mini、人気の JIM Dunlop Echoplex Preamp の唯一の欠点であったBoost幅+11dBを、MXRのテクノロジーにより+25dBまでアップし、さらにトーンコントロールを追加したモデルです。
内部のトリムポットでEchoplex Preampサーキットのアウトプットをコントロールすることが出来ます。
小さくエフェクトボードに収めやすくなったのもポイントです。
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YouTube – MXR M293 Booster Mini(動画)
BOSS CE-5
90年代以降足元に置かれることになるコーラスペダル。
BOSSのCE-5コーラスアンサンブル。
名器CE-1の後継機種です。
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YouTube – BOSS CE-5 (動画)
BOSS DD-8
コンパクトながらディレイタイムも最大10秒と長く、音質もラックタイプに匹敵のコンパクトエフェクターBOSS DD-8。
90年代以降、マイケルの足元に置かれることになるディレイペダルは、BOSSのデジタルディレイDD-3ですが、DD-8にはマイケルの使用していたWEMのテープエコーに近い音質のアナログディレイをシミュレートしたモードもあるのでお買い得(11種のディレイモードを搭載)。
その他ディレイタイムを足元でコントロール可能なタップテンポ機能も搭載しているのでライブには便利です。
※DD-3も(DD-3Tとなり)本体スイッチまたは外部フットスイッチを使用してのタップテンポ対応になりました。
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YouTube – dd-8 boss (動画)
ギターピック
HERCO FLEX75
FLEX75の丸い部分(ティアドロップタイプのイボイボの付いたグリップ部分)で引っ掻くように弾くのがマイケル・シェンカー流。
アンプの高域は絞り気味で。
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アクセサリー
弦
1981年の初来日時にマイケル・シェンカーが使用していた弦は、フェンダーのロックン・ロール、エクストラ・ライトで太さは.009~.040のセットでした。
現在は廃盤のようなので、こんな弦はいかがでしょう。
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ERNIE BALL Mighty Slinky(8.5 / 11 / 15 / 22w / 30 / 40 ):
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DADDARIO EXL120BT(9、12、015、22、30、40):
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スライドバー
Tales Of Mystery、Attack Of The Mad Axemanなどマイケル・シェンカー奏法に欠かせないスライドバー。
ブラスに比べウォームなサウンドが特徴のガラス製を好んで使用しています。
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81年初来日時の マイケル・シェンカー の機材紹介
現在とはピック以外にも使用 機材が異なりますが私はこの頃の音が好きです。
参考書籍 伊藤 政則 (著) マイケル・シェンカー―フライングV伝説
ギター
白黒ツートーン・カラーでおなじみ フライングVですが、元は兄でありスコーピオンズのギタスト、ルドルフ所有のギターで、諸説ありますがある日のギグの前に弦を切ってしまい急遽兄のVを借り使用したところ気に入ってしまい、無理矢理?自分のモノにしてしまったらしいです(^^;)。
それまでのマイケルシェンカーはレスポールスタンダード(ピグスビー・トレモロ付き)を使用していました。
以下の動画でレスポール(ピグスビー付きではないですが)を持つマイケルが見られます>若い!
YouTube – Scorpions 1972 w- Michael Schenker
この動画でルドルフシェンカーが持っているギター(メダリオン)が後のマイケルの所有になるフライングVで、マルーンカラーから後に白や黒に塗り替えられ、最終的にブラック&ホワイトのツートーンカラーになります。
写真は彼のメインギター(’84年位?まで)である2本のフライングVです。
右は’69年に再生産されたシリアル・ナンバー#59のフライングV(ルドルフの証言によると、71年製)。
当初マルーン・フィニッシュであったものをブラック&ホワイトのツートーンにリフィニッシュしたのをはじめにビブロラ・ユニットを外し、ストップテールピースに、ピックアップカバーを外してエスカッションを加えるといった改造や、ペグをシャーラー製のロトマチック・ペグに変更し、ナットをブラス製のものに変えるなどの改造。
また、コントロール・ノブをストラト用のモノに変えるなどのカスタマイズが施されています。
左の’76年製にもほぼ同様の改造が施されています。
ギターアンプ
初来日時の使用アンプはご存じマーシャル・ユニット15。
’70年代後半に作られたこのシステムは50wのヘッド 1987と30cm(12インチ)セレッション・スピーカー4本がマウントされたキャビネット1960モデルから成り立っています。
マイケルシェンカーが最も気に入っていたシステムはUFOを辞めるときに没収されてしまったらしく(^^;)、これに落ちついた模様です。
なので当然アンプもカスタマイズされており、1987はパーツを旧タイプのモノに交換されていて、オールド・マーシャルと同じ様なサウンドを生み出せるようになっているとのこと。
ステージではこのユニット15を4セットと、マスターボリューム付きのユニット15マークII(ヘッド2204&キャビネット1960モデル)を4セット用意し、アンプを直列に繋ぐ方法でドライブさせているようです。
*シンコーミュージック「天才ギタリスト マイケル・シェンカー」より~
メイン・アンプである1987の設定のVolが「7」である以外は、すべて同じセッティングで、Vol「1」、プリアンプVol「10」、トレブル「5」、ミドル「7」、ベース「10」、プレゼンス「5」という内容らしいです。
やはりマイケルシェンカーは、いわゆるドンシャリ・サウンドはあまり好みではないようですね。
エフェクター
こちらはイタリアのメーカー、ジェンの CRY BABY(ワウペダル)です。
マイケルシェンカーはこのワウペダルをいわゆるワウワウさせる用途には用いず、イコライザーとして使用しています。
さらに踏み込んだときに一番良いサウンドを得るために内部の歯車を調整しています。
ワウペダルの歯車調整例:
ワウペダルの仕組みは非常に単純で、このように歯車のかみ合わせを変えることで、踏み込んだときに最も良いトーンが出るように調整が出来るようになっています。
WEMのテープエコーCopy Catです。
マーシャルにはリバーブが内蔵されていないためにリバーブ的に使用しているようです。
また、このテープエコーを通す事で音が太くなる事から、プリアンプ(ブースター)的にも使用していたようです。
「テイルズ・オブ・ミステリー」1曲をプレイするために用意されたフェンダー・ツインリバーブ 。
レコーディング時に使用したところ、そのきめ細かなサウンドが気に入って以来使用しているとのこと。
マイケル・シェンカー愛用のピックは HERCO FLEX75 。
グリップ・サイドのイボイボ部分で弾く(引っ掻く)ことで極上のトーンが生まれます(普通に弾いても他のピックよりはらしさが出ます)。ジミー・ペイジも愛用者の一人ですね。
ピックのところで紹介した画像は1976年のライブ動画からのキャプですが、こちらは1977年。
ピックの先端が飛び出ている(グリップ部で弾いてる)のが確認できると思います。
サウンドで分かりやすいのはUFOに加入後初のシングル曲
Give Her the Gun (動画)
初のレコーディングにあたり新品のピックを用意したのでしょう、カリッとした音が良く聴こえます👍
*スタジオ盤を聴いてくださいね
その他ギタリストの機材はこちらから
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