フライングVの魅力と歴史、現行モデルカタログ

2018年4月11日

フライングVの特徴と魅力を解説。現行モデルカタログ。


フライングVの特徴と魅力

VシェイプがカッコいいフライングVですが、1958年にギブソン社から発売された当初はその奇抜すぎるデザインから人気が出ず、1958年~1959年の間でわずか98本の生産に終わった幻のギターです。

オリジナル・フライングV

1958~1959年に98本のみ発売されたフライングVオリジナルモデルは、ボディー材にコリーナ(アフリカン・リンパウッド)を採用し、後のマホガニー材の再生産フライングVと比較すると、フェンダーテレキャスターのように弦をボディー裏側から通す仕様というのもあり、サウンドは明るく、シャープでハリのある音が特徴でした。

オリジナル・フライングV
www.epiphone.comより~

 Gibson FlyingV 1958 – YouTube (動画)

使用ギタリスト

アンディー・パウエル(ウィッシュボーン・アッシュ)
ジェレミー・スペンサー(フリートウッド・マック)
ジョー・ボナマッサ
ジョニー・ウィンター
スティーヴン・スティルス(CSN)
ルドルフ・シェンカー(スコーピオンズ)など

再生産フライングV

奇抜なデザインで98本のみの生産で終わってしまった、オリジナル・フライングVの発売から7年後の1966年に発売された、通称 再生産フライングV。

再生産フライングV
Gibson.comより~

ボディー材をコリーナからSG同様のマホガニーにチェンジし、ピックガードも大きくなり、弦も裏通しから、マエストロバイブローラー(通称・板バネアーム)仕様やレスポール同様のストップテールピース仕様に。

発売当初は奇抜であったデザインも60年代になると見直され、ロックギタリストやブルースギタリストに愛用され始めます。

1966年から1970年まで生産されることになる再生産フライングVは、後に発売されるフライングVと比べると、ヘッドが鋭角で長いのが特徴。

1966 Flying Vのヘッド形状

次に、1971年に再々発売されるフライングVは、1966年のフライングVと基本設計は同じですが、ヘッドが丸く仕上げられ、鋭角的なヘッドのフライングVとは好みが分かれる所。

1971 Flying Vのヘッド形状

 Gibson FlyingV 1966 – YouTube (動画)

使用ギタリスト

アルバート・キング
アンディー・パウエル ( ウィッシュボーン・アッシュ )
カルロス・カバーゾ ( クワイエット・ライオット )
キース・リチャーズ ( ローリング・ストーンズ )
KKダウニング ( ジューダス・プリースト )
ジミ・ヘンドリックス
スティーヴィー・レイ・ヴォーン
マイケル・シェンカー ( UFO、MSG )
ルドルフ・シェンカー ( スコーピオンズ )
高崎晃 ( ラウドネス )
橘高文彦 ( 筋肉少女帯 ) など


フライングVの音

ギブソンのレスポールモデルは、ハイからローまでバランス良く出るギターですが、音に関してはどちらのフライングVも1弦から6弦まで非常にバランスのとれた音のするギター(再生産の方はやや中域にシフトしたサウンド)です。

フロントピックアップの音に関して言えば、レスポールよりもブーミーさがないぶん扱いやすいかもしれません。

 

フライングVコレクターで有名な、ルドルフ・シェンカー曰く「最高に良いフライングVはビリー・ギボンズがプレイする59年のレスポールのサウンドに近い」とのことですので、各モデルに貼ってある動画で是非確認してみてください。

 

フライングVのコントロール

フライングVのコントロール部

オリジナル、再生産共にコントロールは、2ボリューム、1トーン。2ボリューム仕様はボリュームを絞ったフロントピックアップでクリーンを弾き、ボリューム10のブリッジピックアップで歪んだ音を切り替えて弾くという使い方もできるので便利です。

 

片側のボリュームを0にしてトグルスイッチをカチカチ動かす、スイッチングトレモロ奏法も2ボリュームのギターならでは。

 

フライングVの魅力は何と言っても弾きやすさ

その独特な形から、フライングVは弾きにくいのでは??と思われるかもしれませんが、フライングVは立っても座っても実はとても弾きやすいギター。

 

ハイボジションの弾きやすさはもちろんのこと、椅子に浅めに腰掛けて股に挟めば(ストラップ無しでも)ギターをホールドできるので安定性は抜群。

 

はさみ方によっては、ギターを立てて弾いたり、横にして弾いたり、また高さも、低め、普通、高めなど、普通ならストラップを調整しないと無理なような弾き方も簡単に出来ますし、股関節の強化も可能(^^)

 

また、立って弾いたときと、座って弾いたときの差を感じにくいというのも良い点です。

 

機会があれば是非フライングVの弾きやすさを体感してみて下さい。

 


GIBSON FLYING V 現行モデルカタログ

Gibsonの各モデルにはオリジナル、 現行モデルカタログ 現行モデルカタログモダン、アーティスト、カスタムショップをラインナップ。

特にエイジド処理で定評のトムマーフィー率いるMurphy Lab Collection(マーフィーラボ・コレクション)は必見!

FLYING V

GIBSON Flying V

新しくなったフライングVはピックガードの形状を一新し、初期のフライングVにも似たデザインを採用。

ピックアップはPAF系ヴィンテージ・ピックアップであるバーストバッカー2とバーストバッカー3を搭載しています。

 

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 Gibson Flying V – YouTube (動画)


70s Flying V

GIBSON 70s Flying V

従来のデザインのフライングVが好きな方はこちら。

ただしピックアップはピックガードマウントではなくエスカッションマウントになっていますので、出音はややタイトでよりロックに向いたサウンドかもしれません。

 

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 GIBSON 70s Flying V – YouTube (動画)


Custom Shop シリーズ

GIBSON Custom Shop 1958 Mahogany Flying V

GIBSON Custom Shop 1967 Flying V W/ Vibrola

ギブソンのカスタムショップ・シリーズは、ヴィンテージ・ギブソンのフライングVをリアルに再現すべく、材やパーツの選定はもちろん、トーン、プレイアビリティ、ルックス面などにもとことんこだわったモデルです。

 

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EPIPHONE

ギブソンのセカンドブランド、EPIPHONE ( エピフォン )のフライングV

Flying V

EPIPHONE Flying V

初期のオリジナルシェイプのデザインがカッコいい、エピフォンのフライングV。

 

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Flying V Prophecy

EPIPHONE Flying V Prophecy

高級感のあるレスポール・カスタム風のデザインがカッコいい Flying V Prophecy。

搭載されている2基のカスタム・ヴォイシングが施されたFishman Fluence Epiphone Prophecyピックアップは、ボリューム/トーン・ポットに装備されたプッシュ/プル操作により、ふくよかなPAF系ビンテージ・ハムバッカーサウンド、ホットでモダンなアクティブ・ハムバッカー・サウンド、そして煌びやかでノイズレス、わずかにオーバーワウンドされたシングルコイル・サウンドの3つのトーンを選択することが出来ます。

 

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