アンガス・ヤングのギターサウンドを再現するための機材ガイド

AC/DCのリードギタリスト Angus Young(アンガス・ヤング)の象徴的なサウンドを手に入れるためには、使用していたギター、アンプ、エフェクターなど、細部にわたる機材選びが重要です。本記事では、アンガス・ヤングが実際に使用していた機材を元に、彼の音を忠実に再現できるおすすめのギター、アンプ、エフェクター、アクセサリー等を詳しく紹介しています。
音作り
アンガス・ヤングのサウンドは非常にシンプルです。基本はボリュームを上げたマーシャルアンプにSGをプラグインするだけです。
しかしそれでは大きな音を出せない環境では再現が難しいので、歪みエフェクターも併用しましょう。現在ではアンガス・ヤングも愛用した「マーシャルアンプの音を再現した歪みエフェクター」も多数発売されていますので、こちらではそれらのエフェクターも紹介します。
アンプはできればチューブアンプを使用しましょう。トランジスタアンプでも良いですが、トランジスタアンプは音が硬く、また歪みエフェクターとの相性もあまり良くないのでおすすめしません。
このページでは、アンガス・ヤングサウンドを再現するためのギター、アンプ、エフェクターなどの機材を紹介しています。
ギター
GIBSON SG
アンガス・ヤングはといえばSG。
身長157 cmの彼からすれば、SGの軽さ、ボディーの小ささ、ミディアムスケールでローポジションからハイポジションにかけての弾きやすさは当然の選択だったのかも。
SGは中域の良く出る(というか中域しか出ない?)ギターなので、ドンシャリと言われるマーシャル・アンプとの相性も抜群。アンガス・ヤング・サウンドを目指すなら、SGモデルはもちろんですが、ボディー材にマホガニーが使われたギターを選びたい所です。
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YouTube – Gibson SG (動画)
AC/DC Legend Angus Young’s Live SGs:
EPIPHONE SG Standard
こちらは60年代後期のラージピックガードのSGを再現したEPIPHONE SG Standard。
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EPIPHONE SG Standard – YouTube (動画)
SEYMOUR DUNCAN HIGH VOLTAGE HB
HIGH VOLTAGEは、”HIGH VOLTAGE(1stアルバムのタイトル)”の名称でも分かるように、AC/DC(アンガス・ヤング)のサウンドを再現するためのピックアップです。
High Voltageハムバッカーは、"オールドスクール"を彷彿とさせるアルニコ2マグネットを搭載し、よりアグレッシブなボイシングになるようにコイルを巻いており、際立ったサウンドを生み出しています。
ブリッジ・ピックアップはネック・ピックアップにあわせて消磁されており、非常にバランスの取れたトーンを実現しています。
コイルタップ可能な4C SHIELDED仕様。
フェンダースタイルのギター用に幅広のトレムバッカー仕様もラインナップされています。
- 直流抵抗値:Neck: 7.9k、Bridge: 7.7k、トレムバッカー9.4k
- マグネット:アルニコ 2
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SEYMOUR DUNCAN HIGH VOLTAGE – YouTube (動画)

アンプ
MARSHALL 1959 ( 100W )
アンガス・ヤングのメインアンプはマーシャル1959。レコーディングではヴィンテージのJMP50やJTM45なども使用しているようです。
Spec;
真空管:ECC83x3、EL34x4
重量:20.5kg
最近はマーシャル・サウンドの出るエフェクターも多数発売されているので、それを利用しても良いでしょう。
➡マーシャル系ペダル一覧
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YouTube – marshall 1959SLP (動画)
MARSHALL ST20 ( 20W / 5W )
STUDIO JTM:
ST20は、アンガス・ヤングも愛用したマーシャル初期のJTMシリーズ(JTM45)のデザインとサウンドをコンパクトなサイズと出力で再現したアンプです。
ヴィンテージマーシャルには定番の4インプットでチャンネルリンクにも対応しています。
オリジナルモデルにはないエフェクトループ、レコーディングに便利なDIアウトを搭載。
アンプはヘッド(ST20H)とコンボ(ST20C)がラインナップされ、スピーカーキャビネットは、12インチx1のST112と、12インチを縦に2つ積んだST212があります。スピーカーはセレッションのG12M-65 Creambackを採用。
Spec;
スピーカー:Celestion G12M-65 Creamback (16Ω, 65W)(コンボのみ)
出力: DI output and 5 x 1/4” speaker outputs (16Ω / 8Ω / 4Ω )
真空管:2 x ECC83(12AX7)、1 x ECC83 (phase splitter) / 2×5881(6L6)
重量:
H460xW500xD265、17.8kgkg(コンボ)
H240xW500xD230、9.25kg(ヘッド)
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Studio JTM | Official Demo | Marshall:

オリジナルのJTM45は、Fenderの人気アンプBassmanをもとに開発されたアンプで、アンガスだけでなくピート・タウンゼントやジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン等も愛用した伝説のアンプです。
外装はマーシャル1959などと同じ風貌の後期モデルではなく、初期のデザインが採用されているところもマニアックで良いですね。
MARSHALL SV20 ( 20W / 5W )
お手頃サイズの1959をお探しならこのSV20(Studio Vintage)がおすすめです。
SV20は、MARSHALL 1959SLPを元に開発された出力20W(5W切り替え可能)のモデルで、オリジナル1959同様の4インプット仕様で、マスターボリュームは未搭載ですが、5Wモードもあるので100Wの1959よりは歪みが得やすくおすすめです。
リアパネルにはエフェクトループ、DIアウト、スピーカーアウトが搭載され、さまざまな環境で柔軟に使用できます。
コンボとヘッドがラインナップされています。
Spec;
スピーカー:1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ)
スピーカー出力: × 5 (16Ω×1、8Ω×2、4Ω×2)
真空管:3xECC83 / 2xEL34
重量:
H460xW500xD245、15.85kg(コンボ)
H240xW500xD230、9.25kg(ヘッド)
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Studio Vintage | Official Demo | Marshall:

歪むアンプではないですが、クランチサウンドの美しさ、音の粘りなどが1959同様に素晴らしいですね。
IbanezのチューブスクリーマーやBOSSのSD-1など使ってドライブさせれば70年代から80年代ロックなら何でもこなせそうなサウンドです。
MARSHALL Origin シリーズ
Marshall ORIGINシリーズは、ヴィンテージマーシャルのデザインを踏襲しつつ、モダンな機能を搭載したモデルです。
特に、ゲインブースト機能とサウンドキャラクターを変化させられるTILTコントロールが特徴で、これによりモダンなオーバードライブサウンドを得ることも可能です。
TILTコントロールは、THE AMP SHOP西田製作所さんの動画によると、ヴィンテージの4インプット仕様のマーシャルアンプのチャンネルリンクのサウンドを再現したものだそうです。
ラインナップには、5WのORIGIN 5、20WのORIGIN 20、50WのORIGIN 50があり、いずれも出力を落とすことができるパワーリダクションスイッチが搭載されていますので、小音量での使用にも対応できます。
ORIGIN 5を除き、アンプヘッドとコンボの両方がラインナップされており、さらに、付属の2Wayフットスイッチを使用することで、ゲインブースト機能とエフェクトループ機能のON/OFFが可能です。
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Marshall: ORIGIN 20C Combo:

エフェクター
アンガス・ヤングはエフェクターは使わず、SGとマーシャルアンプとピッキングであのサウンドを作り出します。
あるギタリストがアンガスと同じセッティングで弾き比べしたところ、全く違う音だったそうです。しかしそれでは寂しいので、AC/DCサウンド要であるマーシャル系サウンドのペダルをいくつかピックアップしてみました。
MARSHALL THE GUV‘NOR(ディストーション)
長らく廃盤であったマーシャルのドライブペダルが復刻されました!!
THE GUV‘NORとは、1988年に発売されたオーバードライブ/ディストーションペダルで、このペダルは、マーシャルのアンプ特有のエッジの効いたブリティッシュ・ロックサウンドを再現したペダルです。
コンパクトタイプペダルには珍しい、3バンドEQが搭載されているのでアンプライクな音作りが可能となっています。
※THE GUV’NORにはY字ケーブルを使用することでEQ後段にエフェクターを接続できるエフェクトループ(LOOP端子)が搭載されています。
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YouTube – Marshall The Guv’nor (動画)
Marshall The Guv’nor Pedal Demo:
TC ELECTRONIC JIMS 45 Preamp(オーバードライブ)
TC Electronic Ampworx Vintage Series:
JIMS 45 Preampは、1965年のMarshall JTM 45のサウンドを再現したギター用デュアルチャンネルプリアンプペダルです。
フットスイッチモード:
AMPWORXは、デュアルチャンネルモードとバイパスモードの2種類のフットスイッチモードが備わっており、用途に応じてCHANNELフットスイッチの機能を変更することができます。
両方のフットスイッチを同時に押すことで、フットスイッチモードが切り替わります。
- デュアルチャンネルモード:
デュアルチャンネルモードでは、AMPWORXペダルは常にONの状態になっていて、CHANNELスイッチを踏むたびにGREEN/RED 2つのアンプチャンネルを切り替えることができます。
- バイパスモード:
バイパスモードは、CHANNELスイッチでペダルのON/OFFを行うモードで、GREEN/REDのチャンネルはデュアルチャンネルモードで最後に選択したチャンネルが適用されます。
- GREENチャンネル:
1965 Marshall JTM 45のトーンスタック後に50%に設定したマスターボリュームがアクティブになったサウンドがベースになっています。 - REDチャンネル:
1965 Marshall JTM 45のマスターボリュームの無い"オリジナル回路"のサウンドがベースになっています。
主な特長:
- 1965 Marshall JTM 45のサウンドを完全に再現
- リアルなサウンドとディティールを提供する革新的なTC AMPWORXモデリングテクノロジー
- マスターボリューム有無でサウンドの異なる2チャンネルを切り替え可能
- PRE/POST切り替えが可能なブーストを搭載
- Celestion公式 4 x 12” G12M Creamback IRキャビネットシミュレータを搭載
- 自宅での練習に最適なヘッドホンアウト
- ホームレコーディングに使用可能なDIアウトプット
- 9V センターマイナス 300mA (電源アダプター別売り、電池駆動不可)
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YouTube – TC Electronic JIMS 45 Preamp (動画)
Ampworx Jims45 – TC Electronic:

AC/DC風のクランチサウンドが素晴らしいJIMS 45 Preamp。側面にはプレゼンスコントロールが搭載されています。
J ROCKETT AUDIO DESIGNS .45 Caliber(オーバードライブ)
.45 Caliber(フォーティーファイブキャリバー)は、マーシャル 1962 / JTM 45 のサウンドを再現したモデルです。
AC/DCのマルコム・ヤングやThe Whoのピート・タウンゼントのリズム・サウンドに肉薄しており、名器の再現と呼ばれるにふさわしいドライブ・サウンドを実現しています。
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YouTube – J Rockett Audio Designs 45 CALIBER (動画)
Strings Quick Demo : J.Rockett Pedals .45 Caliber:

JHS Pedals Charlie Brown(オーバードライブ)
Charlie Brownは、マーシャルの初期モデル”JTM45”サウンドを再現したペダルです。
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YouTube – JHS Pedals Charlie Brown (動画)
JHS Pedals Charlie Brown V4:

アクセサリー
ERNIEBALL SUPER SLINKY
マーシャルアンプとSGで、ヘヴィーなサウンドを出すアンガス・ヤングの使用弦は意外にも細めの.009~.042のゲージです。
メーカーはERNIEBALL ( アーニーボール ) スーパー・スリンキーが有名です。
ワウンド弦にピュア・ニッケル・メッキの巻線を採用し、豊かで深みのあるヴィンテージ・トーンが特徴のCLASSIC SUPER SLINKY もおすすめです。
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