ストラトキャスターにブレンダー配線・完成!

ストラトキャスターのブレンダー配線・取り付けと比較

2018年5月21日改造,コンデンサ,ポット,レビュー,配線,ストラトキャスター,Fernandes

ストラトキャスターのブレンダー回路、直列と並列どちらがおすすめ?

ストラトキャスター改造の定番であるブレンダー回路で有名なのはSONICのターボブレンダーですが、今回はキット使用せず自分で組み込みを行いました。

こちらは並列のブレンダー回路になります。比べてみました!

ストラトキャスターにブレンダー配線・完成!


ストラトキャスターのブレンダー配線

先日ポストしたストラトキャスター用ブレンダー回路の比較記事。

ストラトキャスターにブレンダー回路。どちらがおすすめ?

実際、組んでみたくなりました。

ギターは部品取りでバラしたままのフェルナンデスのストラトキャスターモデルがあるのでこれを使いましょう。

ストラトキャスターにブレンダー配線

これは通常レイアウトのストラトキャスターは、ボリュームの位置が邪魔で、1Vol、1Toneで組んだもの。

詳しくは:
ストラトキャスターを1VOL、1TONEにして組んでみた

非常に使いやすかったのですが、いつの間にか通常レイアウトのストラトキャスターが弾けるようになっていたので、そろそろ元に戻しても良いかな??と(^^)。

回路は、通常のストラトキャスターと同様でもよかったのですが、リアPUにもトーンを噛ませた方が用途が広がるし、ブレンダー回路の配線図も見つけたので今回は、ブレンダー回路で組んでみます。


ブレンダー回路とは

通常のストラトキャスターの回路は、1ボリューム、フロントトーン、センタートーンですが、ブレンダー回路にすると、1ボリューム、1マスタートーン、ブレンダーとなります。

ブレンダー回路にすると

ブレンダーのツマミがフルの時は、通常のストラトキャスと同じで、ブレンダーを絞っていくことでリアPUにフロントPUの音がミックスされるという魅力的な回路。

もちろん電池のいらないパッシブ回路です。

ブレンダー回路で最も有名なのは、SONICのTURBO BLENDER。

SONIC ( ソニック ) / TURBO BLENDER:
SONIC ( ソニック ) / TURBO BLENDER

こちらは私所有のほとんどのストラトキャスターにつけていましたが、1Vol、1Toneにするにあたり外してしまっています。

その他、EMERSON CUSTOMからもブレンダー回路のキットが発売されていますね。

EMERSON CUSTOM GUITARS 配線キット

通常であれば、これらのキットを使うのが最も簡単なのですが、今回は節約で、自分で組み上げます。

配線図は以前購入した「エレクトリックギター・カスタマイズクラブ」という本に載っていたこの回路で組んでみます。

ブレンダー配線図~エレクトリックギター・カスタマイズクラブより


PUは、リンディーフレーリンのブルーススペシャル、その他のパーツはほぼ流用しますが、ブリッジ/サドルCTS製ポットオイルコンデンサクロスワイヤーケーブル(布被覆ケーブル)等、ちょっと音質にもこだわってみました。

LINDY FRALIN BLUES SPECIAL

ブリッジ、ワイヤー、ポット、コンデンサーなど


ブリッジは汚いので金属磨きの定番、ピカールで磨いて綺麗にしてから作業開始です。

シンクロナイズドトレモロ 清掃前

シンクロナイズドトレモロ 清掃後

ギター用メンテナンスグッズ

それでは作業開始!!


ピックアップ交換 (取り付け)

まずは既存のケーブルを外し、古いハンダはソルダーウィックで吸い取ります。

ストラトキャスターにブレンダー配線・作業その1

ソルダーウィックとは、このようにハンダの上に乗せて熱することで、毛細管現象で余ったハンダを綺麗に吸い取ってくれるとても便利なグッズ。

ストラトキャスターにブレンダー配線・ソルダーウィックで古いハンダを吸い取ります

✅ソルダーウィック ( ハンダ吸取線 )

ソルダーウィック ( ハンダ吸取線 )

 

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綺麗になりました🙂
ストラトキャスターにブレンダー配線・作業その2

配線完了🎸

ストラトキャスターにブレンダー配線・完成!

トレモロスプリングは、人気のRawVintageを使用。

トレモロスプリングは、人気のRawVintageを使用

普通のストラトキャスターを弾いてみて

あれほど邪魔だったボリュームポットも、問題なく避けて弾けるようになってます(^^)。

ただピックアップ・セレクターは相変わらず邪魔、移動しようかな(^^ゞ

音量と歪みの調整を素早く行えるので、ボリュームポットは近いほうが便利は便利ですね。

 

ストラトキャスター ブレンダー回路の比較

同じブレンダー回路の仲間、SONICのTURBO BLENDERが搭載されたCrewsのこのギターと比較してみましょう。

PUは同じLINDY FRALIN ( リンディーフレーリン )のBLUES SPECIALなので比較にはもってこいです。

SONICのTURBO BLENDERは、トーン10の時は通常のストラトキャスターと同じ回路で、ブレンダーを絞る(効かせる)ことで、フロントPUの音がシリーズ(直列)でブレンドされるので、ハムバッキングPUのように徐々に太くなって、フルにするとレスポールのセンター(フロント+リア)のようなパワフルなサウンドになります。

対して今回のこのサーキットは、トーン10の時は通常のストラトキャスターと同じ回路というのはそのままで、ブレンダーを絞る(効かせる)ことで、パラレルミックス(並列)されるのかな??音は太くならずに、レスポールというよりはテレキャスターのフロント+リアのミックスのような艷やかな音が出せるようになります。


ストラトキャスターには(リア+センターまたはフロント+センターの)ハーフトーンという素晴らしいサウンドも出せますが、このフロント+リアのミックスでコード・カッティングや5~10フレットあたりの単音を弾くとめっちゃ気持ち良い音します😍

ブレンダー配線のストラトキャスター


シリーズ(直列)とパラレル(並列)どちらを選ぶ

例えばストラトキャスターの見た目はそのままで、ハムバッキングPUのようなパワフルな音を出したい場合はSONICのTURBO BLENDERが良いと思いますし、ストラトキャスターそのものの音には満足していて、テレキャスターようなサウンドバリエーションが欲しい場合はターボブレンダーよりはこちらのブレンダー回路の方が良いと思います。

また、通常のストラトキャスターとは違い、トーンがマスタートーンになりますので、トーンを絞ればリアPUでもハムバッキング・ピックアップのような丸く太いサウンドも出せるというのも良い点です。

*コンデンサはオイルなど、良質なものへの交換をおすすめします

おすすめコンデンサ一覧
オススメのコンデンサー シングルコイル用

 


ブレンダー配線キット

ハンダゴテなどを使ったことのある方は特に難しい配線ではありませんが、EMERSON CUSTOM GUITARSから、同じようなブレンダー回路が発売されています。

ハンダ作業を最小限にしたいという方はこちらを利用しても良いでしょう。

CTSのポットやオイルコンデンサなどで組み上げてあるので、音質アップも期待できます👍

EMERSON CUSTOM

EMERSON CUSTOM GUITARS 配線キット

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スイッチレイアウトを確認してみると、今回組んだものと同じなので、おそらくパラレル(並列)ブレンダーだと思われます。

■スイッチレイアウト
ノーマル:
・Position 1: Bridge
・Position 2: Bridge & Middle
・Position 3: Middle
・Position 4: Middle & Neck
・Position 5: Neck

ブレンダー:
・Position 1: Bridge w/ Neck Pickup Blended in
・Position 2: Bridge & Middle w/ Neck Pickup Blended in
・Position 3: Middle
・Position 4: Middle & Neck w/ Bridge pickup Blended in
・Position 5: Neck w/ Bridge Pickup Blended in


SONICのTURBO BLENDER

SONIC ( ソニック ) / TURBO BLENDER
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ストラトキャスターはブレンダー回路がおすすめです👍。

ストラトキャスターのブレンダー配線

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