ストラトキャスターを1Vol、1Toneにして組んでみた
ストラトのボリューム位置はどう考えても邪魔なのです。長い間放っておいたストラトキャスターを1ボリューム、1トーンにして、さらにセレクターも移動して甦らせました。
フェルナンデスのストラト詳細
数年前に購入し、改造しようとこんな状態で放置してあったフェルナンデスのストラトキャスター・モデルを組んでみました。
このフェルナンデスのストラトキャスター・モデルは、数年前に格安で購入したものですが、手持ちのちょっと高いギターと比べても遜色ないストラトらしい枯れた音が非常に素晴らしいギターです。
ネックポケットに”ST-503”というスタンプがあったので、フェルナンデスのヴィンテージライン リバイバル・シリーズ(RST-50?)と思ったのですが、シリアルもないし、オリジナルのパーツも安っぽいものが付いていました。
調べてみると、新星堂(Rock Inn)オリジナルにこういうモデル(RST-50)があったらしく、ボディーやネック材はフェルナンデスのリバイバル・シリーズと共通で、パーツ類を安いものに変え、新星堂オリジナルモデルとして売っていたもののようです。
ピックアップ交換
ならば良いパーツで組んでしまえ!ということで、ピックアップはVANZANDT ( ヴァンザント )のROCKをリアに、VANZANDT ( ヴァンザント )のJimi’sをフロントに、フェンダージャパンのST62についていたUSA製ピックアップをセンターに搭載してみました(といっても家にあったものだけど)。
*VANZANDT ( ヴァンザント )のJimi’sは、ギターメーカー クルーズがVANZANDTにオーダーしたジミ・ヘンドリックス・モデルで、ポールピースが左用になったモデルです。
通常のストラトキャスターのピックアップは2弦側のポールピースの高さが低いのですが、このモデルは5弦側が低くなっていて、右用ギターをひっくり返して使っていたジミ・ヘンドリックスと同じ音が出るようにというコンセプトのピックアップです。
ポールピースの高さの違いは、若干音にも反映されているようですが、よく分かりません。
現行モデルでは、LINDY FRALIN ( リンディーフレーリン )や、SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン )から同じコンセプトのピックアップが発売されていますのでジミ・ヘンドリックスのファンはチェックしてみましょう。
ポットとコンデンサ
ボリュームとトーンのポットはすべてCTSです。CTSのポットは耐久性と、音を絞った時のトーンが良いのでおすすめです(安価なポットはボリュームを絞ると音が痩せてしまいます)。
コンデンサは、これも在庫で持っていたオイルコンデンサのビタミンQを載せました。ギターのトーンコントロールとして作用するコンデンサですが、実はギターのトーンを全開の10にしてもバイパスされるわけではないので、良い物に変えると音が艷やかになります。特にクリーン~クランチ系のギタリストにおすすめのチューンです。
ペグ ( マシーンヘッド )
ペグはゴトーのロトマチックペグを取り付けました。
ブリッジ ( シンクロナイズドトレモロ )
ブリッジは、フリーダムのSP-ST-01
50~60年代のシンクロナイズドトレモロのイナーシャブロックは鉄製のブロックが採用されていて、これに変えるとガツンとしたメリハリの有る音に変わります。
ストラトキャスターのチューンには定番の改造です。SP-ST-01は、現行モデルの採用などヴィンテージの良い部分と、現行モデルの使いやすさをを取り入れたモデル。
ベースプレートから出てくる穴をテー パー加工し弦切れしにくくなっているのもポイント。
ピックガード加工 ( 1ボリューム、1トーン化とセレクターの移動 )
さて、ここからが本題。
ストラトキャスターは色々な音が出せる便利なギターですが、個人的にボリューム・ノブが近すぎて邪魔だし、ピックアップセレクターも弾いていると触って動いてしまうしとてもストレスのたまるギターです。
どうせ組むならと、ボリュームを1ボリューム1マスタートーンにして、ピックアップセレクターを後方に移動してたらどうだろう、ということで、ピックガードを雑に加工して弾いてみると、ものすごく弾きやすくなったので、お店にオーダーしました。
オリジナル(下)とオーダーしたピックガード(上)
デザイン的にカッコ悪くなっちゃうかなと思ったのですが、そうでもなくてひと安心。
ストラトキャスターはこのようにピックガード・マウントなので、ボディーを傷つけずに色々出来ちゃうのが良いですね>元に戻すのも簡単です。
また、今までの1ボリューム、1センタートーン、1フロントトーン(リアピックアップにはトーンが噛んでいません)が、1ボリューム、1マスタートーンになったことで、トーンを絞ってハムバッキングピックアップのようなトーンを出すことも可能になり非常に使えるギターになりました、特にリアピックアップ。
ピックガードは他のストラト用にとあと数枚オーダーしたので、いずれそちらにも装着したいと思います。
ちなみに、ストラトを1ボリューム、1トーン(マスター)で組んでみたい方はこちらを参照して下さい。
DIY派の皆さんはぜひココをブックマークしておきましょう↓
Wiring Diagrams – Seymour Duncan (配線パターンが沢山載っています)
フェルナンデスのストラトを組んでみて
当時5万円程度で売っていたと思われるフェルナンデスのストラトキャスター・モデル。
ネックはメイプル1ピース、ボディ材はアルダーか、もしくは代替材のバスウッドやポプラの3ピースと、高いギターでない、いわゆる安ギターの部類に入るものですが、非常に良い音のするギターです。
もともと良い音のするギターでしたが、あらためて良いパーツで組んでみると、手持ちのストラトキャスターと比べても遜色ないというか、しなやかで、枯れたトーンは同じ57年モデルのCrews SECよりも好みかも(^^)。
ギターは値段じゃないんですね~。
多くのストラトキャスター・モデルは大抵、市販のリプレイスメント・パーツが使えるので、このように改造して楽しむことが出来るんです。
パーツの組み合わせによっては大化けすることもあるので、お気に入りのギターがあるなら積極的にパーツ交換してみると面白いですよ。
※ストラトキャスターの見た目はそのままで、マスタートーンに改造したい方は、ブレンダー配線がおすすめです。配線キットも発売されています。
同じく1ボリューム1トーンにしてセレクターも後方に移動したストラト
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