SSHのストラトキャスターを改造するならここをチェック!~MusicMan Silhouette Special編

2018年4月15日ストラトキャスターMy Guitar

MusicMan Silhouette Specialの特徴と使い方、改造のポイント、改造履歴を紹介。

Ernie Ball Musicman Silhouette Special とパワーアップ・パーツ


Special Silhouette Specialとは

Musicmanとは、フェンダーの創設者レオ・フェンダーが、フェンダー社を自身の健康上の理由でCBSに売却後、1972年に新たに設立したギターメーカーです。

その後、ギター弦/アクセサリーで有名なErnie Ball( アーニーボール )社に経営移行し、Ernie Ball Musicmanに名称変更。

1986年には、Silhouetteを発表し、キース・リチャーズがツアーで使用したことで一躍有名になりました。

Ernie Ball Musicman Silhouette

Musicman Silhouetteはハムバッキングですが、テレキャスターと同じ裏通しだからでしょうか、ハリのある良い音してます!!

Keith Richards – Live in Boston, 1993:

Special Silhouette Specialの特徴

24F、ピックアップ配列はHSH仕様、ノントレモロのSilhouette に対し、Silhouette Specialは22F、ピックアップ配列はSSH、トレモロ搭載が基本仕様になっています。

Ernie Ball Musicman Silhouette Special

4対2のコンパクトなヘッドとボディーで、発売当初は航空機内に手荷物として持ち込めるギターとして人気がありました。同じMusicmanのギターであるLUKEやSteve Morse Signatureの元になったデザインとしても有名ですね。

Silhouette SpecialはLUKEやSteve Morse Signatureの元になったデザインとしても有名です。


ピックアップはディマジオ製カスタムピックアップで、SSH共に中域にピークのあるディマジオらしいサウンド。

通常この手のピックアップはボリュームを絞ると音が痩せてしまうのですが、ボリュームを少し絞るとキラキラしたテレキャスター風のサウンドも出るので非常に重宝するギターです。

ネックの形状も素晴らしく、ロングスケールを感じさせないプレイアビリティは素晴らしいの一言。

セレクターは特殊配線が可能なOAK製5wayスイッチ?で、センターピックアップ単独では使えませんが、真ん中にセット(Coils 2&4)すれば音量が下がり、クリーンな音を出したいときにはなかなか便利です。

シルエット・スペシャル(SSH)のサーキット

サイレントサーキット搭載

サイレントサーキットとは、シングルコイル選択時にハムノイズをカットする機能です。9v電池を入れることで動作し、原音を変えることなくノイズのみがカットされます。

アクティブサーキットではないので、電池を入れないとサイレントサーキットが動作しないだけでピュアなシングルコイルサウンドがそのまま出力されます。


Ernie Ball Musicman Silhouette Special

Ernie Ball Musicman Silhouette Special

 

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 MusicMan Silhouette Special (動画)


Silhouette Special をカッコよくするためのパワーアップパーツ

ピックアップ

音を変える一番の近道はピックアップ交換。注目のピックアップを集めてみました。

▼シングルコイルピックアップ

DIMARZIO / TRUE VELVET ( DP175 )

DIMARZIO / TRUE VELVET ( DP175 )

TRUE VELVET (DP175) は、ヴィンテージシングルコイルのサウンド特性を持ちながら、現代の音楽ニーズにも応えるピックアップです。明るくクリアなトーンから荒々しいブルーストーンまで対応し、多様なジャンルや演奏スタイルで使用可能です。

ミドルポジション用DP175SはDP175、DP176とのハーフトーンでノイズキャンセルとなるリバーズワイヤリング仕様です。

直流抵抗 6.21k
マグネット:アルニコ 5

DiMarzio DP175 – YouTube (動画)


DIMARZIO / TRUE VELVET ( DP176 )

DIMARZIO / TRUE VELVET ( DP176 )

TRUE VELVET ( DP176 )は、DP175との組み合わせが最適なブリッジポジション用ピックアップです。

直流抵抗 6.49k
マグネット:アルニコ 5

DiMarzio DP176 – YouTube (動画)


SEYMOUR DUNCAN / SSL-1

SEYMOUR DUNCAN / Vintage Staggered ( SSL-1 )

SSL-1は、最もストラトらしい音が出ると人気のピックアップです。1つでもセットでの交換もおすすめです。

センター用リバースモデルもラインナップされています。

※ピックアップカバーは付属していません。

直流抵抗値:6.5k

SEYMOUR DUNCAN SSL-1 – YouTube (動画)


▼ハムバッキングピックアップ

DIMARZIO / PAF

DIMARZIO / PAF

ディマジオの定番モデルPAF。

PAF ( DP103 ):
ヴィンテージPAFサウンドを再現し、50年代当時の最高のハムバッカーと評価されたピックアップと同等の最高のパフォーマンスを発揮します。
直流抵抗値:
DP103 PAF 36th Anniversary:7.31k
マグネット:アルニコ 5

PAF(DP223):
DP223はビンテージピックアップがもつ特徴的なサウンドが得られるようPAFを再設計。

磁力の弱いマグネットを採用することで、弦の振動を妨げることなくプレイヤーのタッチを正確にアウトプットします。DP103(ネック)との組み合わせがおすすめ。
直流抵抗値:
DP223 PAF 36th Anniversary:8.6k
マグネット:アルニコ 5

PAF Pro ( DP151 ):
PAFを改良し中域にピークをもたせ、どんなギター、どんなエフェクターにもマッチ。
直流抵抗値:
PAF Pro ( DP151 ):8.40k
マグネット:アルニコ 5

PAF Joe ( DP213 ):
ジョー・サトリアーニ・シグネチャーモデル。

クリアな低音とウォームな中高域を程よくブレンドし、ギブソンPAFとディマジオのPAF Proそれぞれの良さを併せ持つ。
直流抵抗値:
PAF Joe ( DP213 ):8.26k
マグネット:アルニコ 5

DiMarzio PAF – YouTube (動画)


DIMARZIO / Air Classic ( DP190 / DP191 )

DIMARZIO / Air Classic ( DP190 / DP191 )

Air Classic ( DP190 / DP191 )は、ヴィンテージPAFサウンドをベースに、豊かな倍音と繊細さを加味したとピックアップです。

フロント用にはDP190、リア用にはDP191が最適です。

DP190 Air Classic Neck:直流抵抗 8.34k
DP191 Air Classic Bridge:直流抵抗 8.62k
マグネット:アルニコ 5

DiMarzio Air Classic – YouTube (動画)


コンデンサ/キャパシタ

トーンの効き、ヌケの改善はコンデンサ/キャパシタの交換がおすすめです。レスポールなどハムバッキングピックアップには0.022uF、ストラト等シングルコイルには0.047uFが一般的ですが、0.022uFコンデンサーはこもりが少なく中域の立ち上がりが良いのでシングルコイルのギターに使用するのもおすすめです。

詳しくは:
おすすめコンデンサ
ハムバッキング用に最適のコンデンサー

ボリュームポット

安価なポットだと、ボリュームを絞ると音が痩せてしまうのですが、CTS製トーンポットは太いままクリーンになってくれるので非常に使いやすいんです。もちろん耐久性もあります。

パッシブピックアップのストラトキャスター・シングルコイル・タイプには通常250KΩ、ハムバッキング・タイプには500KΩを使用します。SSHのギターの場合はどちらを優先させるかによりますが、私は250Kの方が好きですね。


Ernie Ball Musicman Silhouette Special の調整・改造の履歴

過去に行ったシルエット・スペシャルの調整・改造 履歴一覧です。

MUSICMAN Silhouette Special のサドル交換


ESPのトレモロスプリングの音質にうっとり


MusicMan Silhouette Specialのフレット交換・すり合わせ