SSHのストラトキャスターを改造するならここをチェック!~MusicMan Silhouette Special編
アーニーボールミュージックマンのシルエットスペシャルの特徴と使い方、改造のポイント、改造履歴を紹介。
Special Silhouette Specialとは
Musicmanとは、フェンダーの創設者レオ・フェンダーが、フェンダー社を自身の健康上の理由でCBSに売却後、1972年に新たに設立したギターメーカー。
その後、ギター弦/アクセサリーで有名なErnie Ball( アーニーボール )社に経営移行し、Ernie Ball Musicmanに名称変更。
1986年にSilhouetteを発表し、キース・リチャーズがツアーで使用したことで一躍有名になりました。
Special Silhouette Specialの特徴
24F、ピックアップ配列はHSH仕様、ノントレモロのSilhouette に対し、Special Silhouette Specialは22F、ピックアップ配列はSSH、トレモロ搭載が基本仕様になっています。
4対2のコンパクトなヘッドとボディーで、発売当初は航空機内に手荷物として持ち込めるギターとして人気がありました。
同じMusicmanのギターであるLUKEやSteve Morse Signatureの元になったデザインとしても有名ですね。
PUはディマジオ製カスタムPUで、SSH共に中域にピークのあるディマジオらしいサウンド。
通常この手のPUはボリュームを絞ると音が痩せてしまうのですが、ボリュームを少し絞るとキラキラしたテレキャスター風のサウンドも出るので非常に重宝するギターです。
ネックの形状も素晴らしく、ロングスケールを感じさせないプレイアビリティは素晴らしいの一言。
セレクターは特殊配線が可能なOAK製5wayスイッチ?で、センターPU単独では使えませんが、真ん中にセット(Coils 2&4)すれば音量が下がり、クリーンな音を出したいときにはなかなか便利です。
サイレントサーキット搭載
サイレントサーキットとは、シングルコイル選択時にハムノイズをカットする機能。
9v電池を入れることで動作し、原音を変えることなくノイズのみがカットされます。
アクティブサーキットではないので、電池を入れないとサイレントサーキットが動作しないだけでピュアなシングルコイルサウンドがそのまま出力します。
Why I Love My Ernieball MusicMan Guitar:
MusicMan Silhouette Special (動画)
Ernie Ball Musicman Silhouette Special
詳細を見る
posted with カエレバ
Silhouette Special をカッコよくするためのパワーアップパーツ
ピックアップ
音を変える一番の近道はPU交換。
注目のピックアップを集めてみました。
▼シングルコイルPU
DIMARZIO / TRUE VELVET ( DP175 )
トゥルーベルベットDP175は、ブライトでありながら決してか細くない周波数帯にコイルをチューニングされています。
コード弾きでも最高の明瞭さを再現します。
ミドルポジション用DP175SはDP175、DP176とのハーフトーンでノイズキャンセルとなるリバーズワイヤリング仕様です。
直流抵抗 6.21k
マグネット:アルニコ 5
DIMARZIO / TRUE VELVET ( DP176 )
トゥルーベルベットDP176は、ブライトでありながら決してか細くない周波数帯にコイルをチューニングされています。
コード弾きでも最高の明瞭さを再現します。
DP175との組み合わせが最適なブリッジポジション用。
直流抵抗 6.49k
マグネット:アルニコ 5
SEYMOUR DUNCAN / SSL-1
Vintage Staggered ( SSL-1 );
ストラトらしい音が出ると人気のPU SSL-1 。
1つでも、セットで交換もおすすめです。センター用リバースモデルもラインナップ
※PUカバーは付属していません。
直流抵抗値:6.5k
SEYMOUR DUNCAN SSL-1 – YouTube (動画)
▼ハムバッキングPU
DIMARZIO / PAF
ディマジオの定番モデルPAF。
PAF ( DP103 ):
ヴィンテージPAFサウンドを再現し、50年代当時の最高のハムバッカーと評価されたピックアップと同等の最高のパフォーマンスを発揮します。
直流抵抗値:
DP103 PAF 36th Anniversary:7.31k
マグネット:アルニコ 5
PAF(DP223):
DP223はビンテージピックアップがもつ特徴的なサウンドが得られるようPAFを再設計。
磁力の弱いマグネットを採用することで、弦の振動を妨げることなくプレイヤーのタッチを正確にアウトプットします。DP103(ネック)との組み合わせがおすすめ。
直流抵抗値:
DP223 PAF 36th Anniversary:8.6k
マグネット:アルニコ 5
PAF Pro ( DP151 ):
PAFを改良し中域にピークをもたせ、どんなギター、どんなエフェクターにもマッチ。
直流抵抗値:
PAF Pro ( DP151 ):8.40k
マグネット:アルニコ 5
PAF Joe
( DP213 ):
ジョー・サトリアーニ・シグネチャーモデル。
クリアな低音とウォームな中高域を程よくブレンドし、ギブソンPAFとディマジオのPAF Proそれぞれの良さを併せ持つ。
直流抵抗値:
PAF Joe ( DP213 ):8.26k
マグネット:アルニコ 5
DIMARZIO / Air Classic ( DP190 / DP191 )
ヴィンテージPAFサウンドをベースに、豊かな倍音と繊細さを加味したというAir Classicエアークラシック。
フロント用にはDP190、リア用にはDP191が最適
DP190 Air Classic Neck:直流抵抗 8.34k
DP191 Air Classic Bridge:直流抵抗 8.62k
マグネット:アルニコ 5
DiMarzio Air Classic – YouTube (動画)
コンデンサ/キャパシタ
トーンの効き、ヌケの改善はコンデンサ/キャパシタの交換がおすすめ。
レスポールなどハムバッキングPUには0.022uF、ストラト等シングルコイルには0.047uFが一般的ですが、0.022uFコンデンサーはこもりが少なく中域の立ち上がりが良いのでシングルコイルのギターに使用するのもおすすめです。
ボリュームポット
安価なポットだと、ボリュームを絞ると音が痩せてしまうのですが、CTS製トーンポットは太いままクリーンになってくれるので非常に使いやすいんです。
もちろん耐久性もGood。
パッシブPUのストラトキャスター・シングルコイル・タイプには通常250KΩ、ハムバッキング・タイプには500KΩを使用します。SSHのギターの場合はどちらを優先させるかによりますが、私は250Kの方が好きですね。
Ernie Ball Musicman Silhouette Special の調整・改造の履歴
過去に行ったシルエット・スペシャルの調整・改造 履歴一覧です。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません