初心者の為のエレキギターQ&A
初心者がエレキギターで感じる疑問をQ&A(一問一答)形式にまとめてみました。
ギター全般
Q:どんなギターを買えばよいの?
A:ギターに触れる回数が多いほど上達も早いので、気に入った形のものを選ぶのが一番だと思いますが、レスポール、ストラトキャスター、テレキャスターなど定番の機種は扱いやすかったり、弾きやすかったりと、人気の理由があるのです。
Q:ピックアップのシングルコイルとハムバッキングの違いは?
A:ピックアップとは弦振動を拾うマイクの事。
シングルコイルPUとは、主にフェンダー系のギターに搭載されているPUで、音の特徴は、細くキレのあるサウンド。
ハムバッキングPUとは、ハムノイズを消す為に開発されたPUで、ノイズのない太いサウンドが特徴ですが、アンプやエフェクターの設定によって色々な音が出せるので、はじめのうちは特にこだわらくてもよいでしょう。
Q:ギターによって指板の長さ ( スケール )が違うようだけど
A:ストラトキャスターやテレキャスターなどフェンダー系のギターは、ロングスケールを採用していて、ナット(0フレット)から12フレットまでの長さが324mm、レスポールやSGなどギブソン系のギターは314(312)mmのスケールが採用されています。
弦間ピッチもフェンダーUSAは11.2mm(フェンダー・ジャパンは10.8mm)、ギブソンは10.5mmとわずかな違いですが弾き心地や弦の張りの強さはかなり違います。
手の小さな方は0~12Fが305mmのショートスケールのギター(フェンダー・ムスタング)もおすすめです。
Q:弦はどれを買えばいいの
A:.009~.042(.046)のスーパーライト・ゲージと呼ばれるものがおすすめ。
メーカーは安いものでも良いですが、ピッチが悪かったり、特に外国の廉価弦に多いのですが、錆びていたりといった物が多いのでそういうものは敬遠しましょう。
最近はアーニーボールやダダリオなどの定番の弦も安いですよ。
Q:弦交換の目安は?
A:キラキラした音が出なくなって、ピッチが甘くなったら交換時期です。
使用頻度にもよりますが、張って3日程度で音が曇ってきますので、出来れば2週間程度、長くても1ヶ月に一度は交換したいところです。
特に弦にサビが出るとフレットを削ってしまうので、早めの交換をおすすめします。
Q:コーティング弦ってどうなの?
A:通常の弦に比べ、張りたてのキラキラ感は弱いですが、サビに強く、音質も落ちません。
練習で毎日弾いても2~3ヶ月程度は余裕で使えますので値段は高いですが、コスパは良いと思います。
Q:高いシールドケーブルはそんなに良いの?
A:音の太さ、特に高域の伸びがまるで違います。
丁寧に使っていれば10年~20年と使えるのもなので、決して高いものではないと思います。
Q:弾いているとシールドケーブルが抜けてしまう。良い方法は?
A:最近はジャックでロックできるものもあるようですが、ストラップとストラップピンの間を通してからジャックに挿すと抜けなくなります。
ギターの調整
Q:ギターの標準的な設定を教えて
A:好みによりますが、(12フレット上にスケールを当て、弦の下側とフレットまでが)6弦1.8mm~2.5mm、1弦1.2mm~1.8mm辺りが標準です。
音がビビったり、チョーキングしたときに、音詰まりが発生する場合は、ネックの反り、フレットの摩耗等が考えられますので調整(修理)してみましょう。
Q:弦高が高くて弾きにくい
A:六角レンチや、ブリッジのナットを回して弦高を下げてみましょう。
その際、音がビビったり、チョーキングしたときに、音詰まりが発生する場合は、ネックの反り、フレットの摩耗等が考えられますので調整(修理)してみましょう。
Q:ピックアップの高さ調整
Q:ピックアップは交換したほうが良いの?
A:問題なく音が出るのであれば、交換の必要はありません。
ただ、ピックアップにも種類があって、音を太くしたいとか、ノイズを減らしたい、ヴィンテージ風のサウンドにしたいといった場合は交換してもよいでしょう。
Q:ストラトを改造したい
A:フェンダー・ジャパンのストラトキャスターST62をとことんいじる(改造)
Q:レスポールを改造したい
Q:テレキャスターを改造したい
Q:ギターをリフィニッシュしたい ( 色を変えたい )
奏法/弾き方
Q:座って弾く場合、ストラップは必要ですか
A:必要です。
練習は本番と同じ姿勢でしないと意味がありません。
ストラップがない場合、左右どちらかの太ももにギターを置いて弾くと思いますが、それだとギターが安定しませんし、立って弾いたときとギターの位置も変わってしまいますのでいつまで経っても上達しません。
➡ ギターストラップの選び方~エレキギターは座って弾くときもストラップを使いましょう
Q:ピックはどれを買えば良いの?
A:一般的に、三角のトライアングル・タイプはバッキング用、涙型のティアドロップ・タイプはソロ用などど言われることが多いですが、こればかりは好みなので何とも言えません。
また、シン(ソフト)、ミディアム、ハードなど厚さ(固さ)も色々なので、長い時間かけて探していくしかありません。
種類の違うピックを沢山買って一枚ずつ試してみることをおすすめします。
Q:アドリブソロを弾きたい
A:まずはメジャー・スケールとペンタトニック・スケールを徹底的に覚えましょう。
例えばキーがAのペンタトニック・スケールを覚えると、ポジションを平行移動すれば簡単にキーチェンジが出来ます。
また、Cのメジャースケールを徹底的に練習するということは、Aナチュラル・マイナー・スケールを練習してることと同じということに気がつくはずです(平行調)。
➡ [ かんたんな音楽理論 ] ギターを買ったら覚えたい5つのこと
Q:練習にはメトロノームを使ったほうが良いと聞いたのですが
A:メトロノームを使わないと、知らず知らずのうちに自分の弾きやすいテンポでのみ弾いてしまっていることが有ります。
メトロノームを使って色々なテンポで弾けるようにしておくと弱点が見えてきますので、是非メトロノームを活用しましょう。
まずはゆっくり弾くことからはじめましょう。
➡ メトロノーム色々
Q:メトロノームは地味だからドラムマシン ( リズムマシン )じゃダメなの?
A:ドラムマシン(リズムマシン)は非常にカッコイイリズムを刻んでくれますよね?しかしカッコ良さにプレーの粗がかき消されてしまうと練習になりません。
ドラムマシンの使用も良いと思いますが、ハイハットだけとか、スネアだけにしての練習も忘れずに行うようにして下さい。
➡ メトロノーム色々
Q:耳コピーの方法が分からない
A:全くの初心者が耳コピーを出来る訳ありません。
まずはコピーしたい楽曲のTAB譜を買って練習しましょう。
するとコードの形とか何となくコツが掴めてきます。
Q:TAB譜はどこで手に入る?
A:楽器屋さんか書店へ行きましょう。
洋楽ファンにはこんなサイトもおすすめです。
Q:カラオケに合わせて弾きたい
A:洋楽ファンにはこんなサイトありますよ。
エフェクター
Q:初めて買うエフェクターは?
A:使っているアンプにもよりますが、音を歪ませるエフェクターであるオーバードライブやディストーションを買うとよいでしょう。
Q:オーバードライブとディストーションの違いは?
A:オーバードライブは、真空管アンプのボリュームを上げた時のような、柔らかな歪みが特徴です。
ディストーションは機械的に歪ませた、オーバードライブよりも過激な歪みが特徴です。
➡ お気に入りの オーバードライブを探してみよう
➡ お気に入りのディストーションを探してみよう
Q:ファズって古臭い歪みだけど必要なの?
A:歪ませると低域はブリブリ、高域はジャリジャリとした強い古臭い歪みが特徴のファズですが、ぜひギターのボリュームを少し絞ってみて下さい。
シャリ~ンとした鈴鳴りサウンド(クリーン)がとっても使える音ですよ(トランジスタを使用したファズのみ)。
Q:TS系エフェクターって何?
A:IBANEZ ( アイバニーズ )のオーバードライブ、チューブスクリーマーを模したエフェクターをTS系と呼びます。
チューブアンプをドライブさせたような、柔らかな歪みが特徴です。
➡ TS系ペダル特集
Q:マーシャル・サウンドが出るペダルが欲しい
Q:メタルが好きです。メタルなエフェクターを教えてください
Q:ブースターはどうやって使うの?
A:ブースターとは、アンプの音質はそのままにペダルによってアンプの入力レベルを増幅し、音圧とアンプの歪みを増やすエフェクターです。
イコライザーを使う場合や、オーバードライブなどの歪みペダルのゲインを絞り(レベルを上げて)ブースターとして使う場合もあります。
Q:ワウのカッコイイ使い方を教えて?
A:リズムに合わせてペダルを踏み込みフレーズを弾くのが一般的ですが、マイケル・シェンカーのようにトーンのポイントを決めてイコライザー的に使うのもカッコイイですよ。
➡ Michael schenker ( マイケル・シェンカー )・サウンド
➡ Wah ( ワウ / オートワウ ) 一覧
Q:アナログディレイとデジタルディレイはどう違うの?
A:
アナログ;ディレイタイムは短いが、テープエコーのような丸く(太く)ナチュラルな音が特徴。
デジタル;ディレイタイムが長く、原音に忠実な音が特徴。
最近はタップ・テンポ機能搭載機が多く、足でディレイタイムを変えられるので便利です
➡ Delay ( ディレイ ) 一覧
Q:最近のディレイに付いているのタップテンポ( TAP )って何?
A:ON/OFFスイッチの横に付いているTAPスイッチをリズムに合わせて踏むだけでディレイタイムが変えられる機能。
ライブでは便利です。
Q:マルチエフェクターって何?
A:オーバードライブなどの歪みエフェクターからディレイ、コーラス、リバーブ、アンプシミュレータまで、複数のエフェクターが入った手軽で便利エフェクターです。
最近はUSBでPCと繋ぎ簡単にレコーディング出来るものもありますね。
➡ Multi-EFFECT ( マルチエフェクター ) 一覧
アンプ
Q:アンプを買いたいんだけど
A:初心者のかたは、ギターとセットのアンプでも良いかと思いますが、最近は(有名ギターアンプのサウンドを模した)モデリング機能や、エフェクター内蔵のアンプも発売されていますのでおすすめです。
Q:真空管 ( チューブ )アンプとトランジスタアンプの違いは?
A:文字通り音の増幅に真空管(チューブ)を使ったのが真空管(チューブ)アンプ、真空管(チューブ)の代わりにトランジスタを使ったのがトランジスタ(ソリッドステート)・アンプです。
音の特徴としては、真空管アンプは(機種にもよりますが)音が柔らかく自然な歪みが特徴のアンプです。
ピッキングニュアンスを活かしたブルース系ギタリストに好まれます。
トランジスタアンプは、クリーンが非常に綺麗です。
真空管の特性として、ボリュームを上げると徐々に歪みがのってくるので、クリーンな音を出したいギタリストや、歪みはエフェクターで、というギタリストに愛用されます。
歪みに関しては、自然な歪みの真空管アンプに対して、トランジスタアンプは音がやや固く平坦な印象がありますが、ザクザクと歯切れのよいリフを刻むハードコア/メタル系ギタリストに愛用されることも多いです。
どちらが良いかは好みだと思いますが、私はチューブアンプ派です。
Q:真空管 ( チューブ )アンプ購入のポイントは?
A:真空管アンプは、事前に真空管を温める必要があるので、(大きな出力のアンプの場合)パワーとスタンバイという2つのスイッチがあります。パワーは真空管を暖めるスイッチ 、スタンバイはアンプ全体を通電するスイッチです。
電源を入れる = Power(30~1分程待って)On → Stand By On
電源を切る = Stand By Off → Power Off
シールドの抜き差しや、ちょっとした休憩 = Stand Byのみoff
ギター再開 = Stand Byをon
Q:プロギタリストに真空管 ( チューブ )アンプ愛用者が多いけど?
A:柔らかな音と、ピッキングの強弱に反応してくれるからではないでしょうか?ただ、最近はトランジスタ(ソリッドステート)・アンプでも、真空管(チューブ)アンプの特性に似せたアンプが数多く発売されていますよ。
➡ おすすめのソリッドステート ( トランジスタ )アンプ
➡ チューブアンプ( 真空管アンプ )の選び方
Q:ハンドワイヤリングって?
A:現代の電子機器の多くは、プリント基板といって基板上にプリントされた薄い銅箔で繋いだものが一般的です。
対して、ハンドワイヤリング(ポイント・トゥー・ポイント方式)は、銅箔ではなく、実線で繋いだアンプのことをいいます。
一般的に、ハンドワイヤリング(ポイント・トゥー・ポイント方式)方式は信号のロスが少なくクリアで、音が太いと言われていますがどうなのでしょう?手間がかかる分、ハンドワイヤリング方式のアンプは圧倒的に高価です。
Q:自宅で使えるおすすめアンプは?
A:自宅練習から小規模ライブに最適な小型アンプを探そう ( ~15w )
Q:自宅でもライブでも使えるアンプは?
A:自宅からライブまで万能の中型アンプを探そう ( ~30w )
Q:ライブで使える大型アンプは?
A:爆音炸裂!大型チューブアンプを探そう ( ~100w )
Q:フェンダー・アンプは歪まないってホント??
A:(ボリュームが1つの)昔のフェンダー・アンプのイメージからそう思ってる方も多いと思いますが、現在はラインナップも豊富で、例えばホットロッド・デラックスや、スーパーソニックなどはジャンルを選ばずに使える良いアンプです。
良く歪むアンプの目安として、一つのチャンネルに2つ又は3つボリューム(VolumeとMaster または、Gain、Leadなどの名称のもの)が搭載されている、チャンネルが複数あるかどうかがポイントになります。
Q:エフェクトループとは
A:コーラスやディレイなど空間系エフェクターをつなぐのに便利な端子です。
エフェクターは通常、ギター⇒エフェクター⇒アンプの順に繋ぎますが、アンプで歪を作る場合、空間系エフェクターをアンプの前に繋いでしまうと反響/残響音までもが汚く歪んでしまいます。
そこでエフェクトループの登場です。
主に歪みを作るアンプのプリアンプ部を通過した信号の後にコーラスやディレイなどのエフェクターを繋ぎ、音を増幅するパワーアンプの手前でアンプに戻してあげることで、綺麗なエフェクトをかけることが可能になります。
トラブル
Q:音が出ない
A:原因はギターなのか、エフェクターなのか、アンプなのか??まずはそれぞれを切り離してみましょう。
ギター;
アンプとギターだけの状態にしてジャックに接触不良がないか動かしてみる(アンプのボリュームを下げて行います)、ピックアップセレクターを動かしてみる、ボリュームやトーンのツマミを動かしてみる(ガリが出ていないか?)、ピックアップをドライバーなどで軽く叩いてみる
エフェクター;
数台つないでいる場合は、一台ずつチェック。
ジャックに接触不良がないか動かしてみる、9vのアダプターの差し込みをチェック、電池のチェック(交換してみる)、ツマミを動かしてみる(ガリが出ていないか?)
アンプ;
ジャックに接触不良がないか動かしてみる。
ツマミを動かしてみる(ガリが出ていないか?)
シールドケーブル;
シールドケーブルを交換してみる、端子を布等で磨いてみる
Q:ガリが出る
A:ツマミを何度か動かしていると消える場合があります。
消えない場合は接点復活剤を少量付けてみましょう。
Q:半田付け作業は簡単ですか?
A:失敗は成功のマザーです(笑)。
私も大してうまくないですが、自分でやってしまいます。
綺麗に仕上げるコツは、十分に温めることですかね?ギター用は30w程度の半田ごてがおすすめです。
スタジオ/ライブ
Q:スタジオにあるフェンダー・アンプの電源スイッチが見当たらない
A:アンプの裏をみて下さいパワーとスタンバイというスイッチがあります。
Q:立って弾いているとシールドケーブルが抜けてしまう。良い方法は?
Q:緊張してしまうのですが・・・
A:体に力が入っていると緊張します。
私も緊張しやすいのですが、体の力を抜く方法を覚えるとリラックスできる事が分かりました。
方法は、口をぽかんとあけて舌を少しだけ出してみる・・・・とても簡単ですが、緊張する場面でやってみてください。
Q:ゲネプロって何?
A:通し稽古のこと。
ライブ前には個別の曲の練習だけでなく、一曲目からの通し稽古を何度か行うと良いでしょう。
一曲目からアンコールまで、曲間に何を話すか?等も決めておくとライブ余計な緊張しなくてすみますよ。
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