音楽理論 ギターを買ったら覚えたい5つのこと

ギター改造ネットのブログ

2018年4月16日音楽理論教則本

ギターを買ったらTABなどの譜面を買ってきて好きなアーティストのコピーや、バンドを組んで演奏したりすると思いますが、それと並行して簡単な音楽の基礎(音楽理論)の勉強もしておましょう。

まずはドレミファソラシド(メジャースケール)の練習から。

[ 音楽理論 ] ギターを買ったら覚えたい5つのこと


ギターでドレミファソラシドを弾けるようになろう

ドレミファソラシドとCDEFGABC

ギターを買ったらまずはあらゆるポジションでドレミファソラシドを弾けるようになるように練習しましょう。

学校で習う、一般的なドレミファソラシドはCメジャースケールといいます。

Cメジャースケールとは、Cの音(ド)を基準に組み立てた音階で、ピアノの白鍵でおなじみの音階ですね。
ピアノの音階

ドレミファソラシドはイタリア語で、CDEFGABCは英語でどちらも同じものですが、ロックやジャズなどのポピュラー音楽ではドレミファソラシドよりも、CDEFGABCのアルファベットの方が一般的なのでそちらで覚えるようにしましょう。

ギターにはAmやC、E7などのコードが出てきます。

例えばAmならAがルートの音なんだなとか、CはCがルートの音なんだとすぐに分かりますが、A=ラ、C=ドと、ドレミにいちいち変換していると混乱してしまいます。

クラシックの世界では日本式のハニホヘトイロハを元にした、例えばキーがCの曲をハ長調と呼んだりしていますが、まず使うことはありません。

混乱してしまいますので、初心者の方はCDEFGABCと英語で覚えるようにしましょう。

※後述しますがドレミは相対的な名称(階名)で使われることが多いです


Cメジャースケール ( イオニアンスケール )を基本に覚える

ドレミ(CDEFGABC)を覚えるには、まずは基本のCメジャースケール(イオニアンスケール)から。

音の並びはピアノの鍵盤を見るとわかりますが、ドとレの間に黒い鍵盤があり、ミとファの間には黒い鍵盤がありません。

黒い鍵盤はドとレの中間の音(半音)で、レとミの音の間にも中間の音(半音)があります。ミとファの間には中間の音ありませんよね?

音の並びをまとめてみると、
ピアノで弾くCメジャースケール

ギターには白鍵と黒鍵はありませんが、ギターのフレットは半音ずつフレットが区切られていますので、全とはフレット2個分、半とはフレット1個分をそのまま弾いてみると、ピアノの白鍵と同じ、キーがCのドレミファソラシド Cメジャースケールになります。

ギターで弾くCメジャースケール
5弦3フレットはC(ド)の音です。

メジャースケールは、全 全 半 全 全 全 半 という音の並びで出来ている

メジャースケール/イオニアンスケールは、全 全 半 全 全 全 半 という音の並びだということを覚えましょう。

ちょっとややこしいのですが、Cの音を2フレットずらして、5弦5フレットからドレミファソラシド(全 全 半 全 全 全 半) を弾くと、キーがD(レ)のDメジャースケールになります。

*キーとはベースとなる音のこと。

さらに2フレットずらして、5弦7フレットのEの音からドレミファソラシド(全 全 半 全 全 全 半) を弾くとキーがE(ミ)のEメジャースケールになります。

ピアノでキーを変えて弾くのは大変ですが、ギターの場合、全て半音区切りなので、平行移動するだけで様々なキーの曲を弾けてしまう、自由度の高い楽器であることが分かります(電子ピアノにはトランスポーズ機能がありますが)。

DやEのスケールは置いておいて、まずはCの音から始まるドレミファソラシド(Cメジャースケール/イオニアンスケールともいいます)をどのポジションでも弾けるように徹底的にマスターしましょう


キーがCのメジャースケールを練習する意味

キーをCの音階に絞って練習する意味は色々ありますが、第一に音の並びを把握しやすいことがあげられます。

上にも書きましたが、ドレミファソラシドはキーによっていろいろあるので、初心者の方は混乱しがちです。

例えば、キーがCのドレミファソラシドはCDEFGABですが、キーがDのドレミファソラシドはDEF#GABC#となり#(や♭)が出てくるので混乱してしまいます。

#や♭の出てこないCメジャースケールは非常に覚えやすいのです。

また、Cメジャースケールを徹底的に練習するということは、音感トレーニング(イヤートレーニング)にもなります。

Cメジャースケールを視覚的にとらえることも大切ですが、音で覚え、あれ、この音なんか違うなと思えるようになることも重要です。


Cメジャースケールを覚えるということは、実はたくさんのスケールを練習していることになる

意味がわからないと思いますが、Cメジャースケールのドレミファソラシドを、2つ低い音A「ラ」から同じポジションで弾いてみるとどんな感じの音になるでしょうか?

Cの音から始まるCメジャースケール
ギターで弾くCメジャースケール

CメジャースケールをAの音から弾いてみると
Aナチュラルマイナースケール

メジャースケールは明るい雰囲気の音階ですが、A(ラ)の音から弾きはじめると、暗い感じの音階になりますね。

実はこれ、同じ音の配列なのですが、キーがAのナチュラルマイナースケール(エオリアンスケール)でもあるのです。

※メジャースケールは明るい系、マイナースケールは暗い系の音階です、

これを平行調といい、Cメジャースケールと練習するということはAナチュラルマイナースケールも同時に練習していることにもなるのです。

始まる音が変わるだけで雰囲気が変わるなんて、とても不思議ですね。

また、Cメジャースケール/イオニアンスケールのポジションはそのままで、Aのナチュラルマイナースケール同様、2番めのD音から弾いてみると、ドリアン・スケールというマイナー系の少し暗い音階になります(この場合キーがDに変わるので、Dドリアン・スケール)。

Cメジャースケール/イオニアンスケール

Dドリアン・スケール

他にも、CメジャースケールのEから始めるとEフリジアンスケール、Fから始めるとFリディアンスケール、Gミクソリディアンスケール、Aエオリアンスケール、Bロクリアンスケールとなります(これをチャーチ・モード/教会旋法といいます)。

このように1つのスケール(Cメジャースケール)を練習することは、たくさんのスケールを練習していることにもなりますので、難しいことは考えずにまずはCメジャースケールを頭に叩き込みましょうp(^^)q。

できれば開放から、オクターブ上の15フレットくらいまでは覚えたいですねp(^^)q。


Cメジャースケールの覚え方

Cメジャー・スケールのポジションを指板に落とすと以下のとおりです。

Cメジャースケール/イオニアンスケールのポジション
Cメジャースケール/イオニアンスケールのポジション

ランダムに並んだ黒円を1弦から6弦、15フレットまでの覚えるのは大変ですが、以下のように区切って覚えると楽に覚えることが出来ます。

C型とはローコードのCを元にしたスケールポジション、A型とはローコードのAを元にしたスケールポジションです。

コードと連動しているので覚えやすいと思います。


C型:
Cフォーム
Cメジャースケール Cフォーム


A型パターン1:
Aフォーム
Cメジャースケール Aフォーム


A型パターン2:
Cメジャースケール Aフォーム2


G型:
Gフォーム
Cメジャースケール Gフォーム


E型(F型):
Eフォーム


D型:
Dフォーム
Cメジャースケール Dフォーム


C型(オクターブ上):
Cフォーム
Cメジャースケール Cフォーム オクターブ上


音感のトレーニングも兼ねているので、音は必ず低いC(ド)の音から順番に弾きましょう。

それぞれのポジションの一番低いC(ド)の音から弾き始めることで、ポジションの暗記はもちろん、音感トレーニングや運指トレーニングを効率的に行えます。

速く弾く必要はありません。

慣れてきたら、1音を3回ずつの3連符で弾いてみるとか、CDEC|DEFD|EFGE|FGAF|GABG などパターン変えて弾いてみるのも良い練習になります。

1本の弦のみでドレミを弾いてみるのも、ポジションを把握するには有効な方法です。

初心者には敷居の高いアドリブソロも、実は特定の音階をパターンに従って弾いてるだけに過ぎないんですよ(°д°;;)。

ってちょっと暴言かな。


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指板の音名を覚える

Cメジャースケールの位置は覚えたでしょうか。

次に行っていただきたいのは、Cメジャースケールの指板上の音名を覚えること。

Cメジャースケールの練習で、Cの音がどこにあるかは覚えたと思いますが、残りの音名もついでに覚えてしまいましょう。

指板の音名の覚え方

メジャースケールは全 全 半 全 全 全 半という音の並びだと上の章で説明しましたが、まずは6弦と5弦の音名を15フレットまでは覚えたいですね。

6弦の音名:
6弦の音名

5弦の音名:
5弦の音名

6弦の音名を覚えると6弦のルートのコードが、5弦の音名を覚えると5弦ルートのコードが瞬時に押さえられるようになります。

*ルートとはコードを構成する音の一番低い音(根音)

指板上の音名を覚えると、コードをすぐに押さえられるようになる

ギターにはコード譜や、バンドスコアTAB譜などがあるので、音名を知らなくてもある程度は弾けてしまいます。

しかしそれですと応用が効きません。

指板上にある音名が分かるようになると、コードを探すのも簡単になります。

前の章で、キーがCのドレミファソラシドと、キーがDのドレミファソラシドを少し触れましたが、ギターはフレットをそのまま平行移動するだけで、色々なキーの曲が弾けてしまう便利な楽器です。

コードも同様で、ギターは基本となるコードフォームを覚えてしまえば、そのまま平行移動するだけで色々なコードに変わります。

押さえる場所が変わる(ルート)だけで形は同じ

ローコードのAを元にしたフォーム:
Aフォームのコード一覧

ローコードのE(F)を元にしたフォーム:
E(F)フォームのコード一覧


4弦、3弦、2弦、1弦の音名の覚え方

6弦と5弦を覚えたら、後は比較的簡単です。

4弦の覚え方

例えば、4弦のCの音を探すには、覚えた6弦のCの音を探せば簡単です。

6弦8フレットのCのオクターブ上の音は4弦10フレットです。

この位置関係を覚えましょう。
4弦の音の探し方

4弦7フレットの音は、6弦の5フレットのオクターブ上ですからAですよね。
4弦7フレットの音はA


3弦の覚え方

3弦も同様で、5弦3フレットのオクターブ上の3弦5フレットがCになります。
3弦の音の探し方


2弦の覚え方

2弦はオクターブの位置関係がやや異なりますが、4弦の音名を6弦の位置関係から導き出せれば簡単です。

4弦と、2弦のオクターブの位置関係はこちらになります。
2弦の音の探し方


1弦の覚え方

1弦は6弦開放と同じEの音なので、6弦8フレットと1弦8フレットの音は同じCになります。
3弦と1弦のオクターブの位置関係はこちらになります。
1弦の音の探し方

Cの音で見てみましたが、他の音も平行移動するだけなので探し方は同じです。

CDEFGABCを逆から読んでもスラスラ言えるようになると、音を探すのも簡単になります。


度数(インターバル)で覚える

Cメジャースケールと、指板の音名を覚えた後は、度数(インターバル)でも覚えることができれば完璧です。

Cメジャースケール度数
Cメジャースケール度数

度数(インターバル)とは、ルート(R)からドレミで数えて何番目の音かを表します。

Cメジャースケールなら一番低いCの音(ルート)が1度、二番目のDの音が2度、三番目の音のEが3度となります。

度数はキーが変わっても同じですので、特定のスケールを練習するときは、音名とともに声に出して練習すると良いかもしれません。

音名と度数の対応表

1度 Tonic 完全1度 P1   C D E
 #/b   短2度/増1度 m2     C#/Db D#/Eb F
2度 2nd 長2度 M2   D E F#/Gb
#/b   短3度/増2度 m3     D#/Eb F G
3度 3rd 長3度 M3   E F#/Gb G#/Ab
4度 4th 完全4度 P4 ファ   F G A
#/b   増4度/減5度 +4/-5     F#/Gb G#/Ab A#/Bb
5度 5th 完全5度 P5   G A B
#/b   短6度/増5度 m6/+5     G#/Ab A#/Bb C
6度 6th 長6度 M6   A B C#/Db
#/b   短7度/増6度 m7     A#/Bb C D
7度 7th 長7度 M7   B C#/Db D#/Eb
8度 Tonic 完全8度 P8   C D E

*#=シャープ、b=フラット
*Pはパーフェクト、mはマイナー、Mはメジャー、-はディミニッシュ、+はオーギュメント
*ドレミと度数は相対的なもので、CDEFGなどの音名は絶対的なものです


度数を覚える意味

度数をなぜ覚える必要があるかというと、コードブックを見なくても、メジャーかマイナー(明るい暗い)を分ける3度の音や、ルートから7番目の音のセブンスコードなどが簡単に理解できるようになるからです。

ルートがCの場合コードの構成音だけだと・・・

コード名 ルート 3度/4度 5度 7度/6度
C C E G  
Cm C Eb G  
Caug C E G#  
Cdim C E Gb  
Csus4 C F G  
C6 C E G A
C7 C E G Bb
CM7 C E G B
Cm7 C Eb 5 Bb

何がなんだかわかりませんよね。

しかし度数を知っていると、マイナーコードは3度の音を半音下げる、□6は6度を足す、□M7は7度を足すというのが簡単に理解でるようになるので、基本的なコードを覚えてしまえばコードブックは必要なくなります。


コードの構成音一覧

コード名 ルート 3度/4度 5度 7度/6度 備考
□メジャー 1 3 5    
□マイナー 1 b3 5   3度を半音下げる
□M7 1 3 5 7 7度を足す
□7 1 3 5 b7 7度を半音下げる
□m7 1 b3 5 b7 3度、7度を半音下げる
□6 1 3 5 6 6度を足す
□m6 1 b3 5 6 6度を足す。3度を半音下げる
□aug 1 3 #5   5度を半音上げる
□dim 1 b3 b5   3度、5度を半音下げる
□sus4 1 4 5   3度の音を半音上げる

*□にはCDEFGAのルート音が入ります。


5弦3FのCのコードで見てみましょう
5弦3FのCコード
5弦3FのCコード その2


6弦8FのCコードはこちら
6弦8FのCコード
6弦8FのCコード 02

このように、基本的なコードと度数を理解していれば色々なコードを押さえられるんですね。

当然他のコードも平行移動で押さえることが可能です。

ということで、Cメジャースケールのポジション、音名、度数(インターバル)は頑張って覚えてしまいましょう。

その他のスケール/コードを知りたい方は、この本が便利です。


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ダイアトニックコード

ここまで来たら、ついでにコードの基礎も覚えてしまいましょう。

ダイアトニックコードとは、メジャースケールなど、音階の構成音で成り立つコードのこと。

Cメジャースケールは、CDEFGABで出来ていますから、Cメジャースケール(ドレミファソラシド)の構成音で成り立つダイアトニックコードは以下の通り。

三和音の場合

C Dm Em F G Am Bm(b5)

ダイアトニックコード 三和音

四和音の場合

C△7 Dm7 Em7 F△7 G7 Am7 Bm7(b5)

ダイアトニックコード 四和音
*△=メジャー

これらのコードはCメジャースケール(ドレミファソラシド)の構成音で出来ているので、Cメジャースケールの曲で使えるわけです。

しかしCメジャースケールの曲はこれで弾けたとして、キーが変わった場合はどうでしょうか。すぐに対応できますか。

そこで、この便利なローマ数字の登場です。

I IIm IIIm IV V VIm VIIm(b5)

このローマ数字は構成音に連動していて、Cのメジャースケールなら、Iの部分にC、IIにD、IIIにEを入れてみると。

C Dm Em F G Am Bm(b5)

となり、Cメジャースケールにおいて、使えるコードが瞬時に導き出せるわけです。便利ですね(^o^)。

これはメジャースケールであればキーが変わっても同じなので以下のようになります。


メジャースケールのダイアトニックコード

三和音の場合

  I IIm IIIm IV V VIm VIIm(b5)
C C Dm Em F G Am Bm(b5)
D D Em F#m G A Bm C#m(b5)
E E F#m G#m A B C#m D#m(b5)
F F Gm Am Bb C Dm Em(b5)
G G Am Bm C D Em F#m(b5)
A A Bm C#m D E F#m G#m(b5)
B B C#m D#m E F# G#m A#m(b5)

四和音の場合

  I△7 IIm7 IIIm7 IV△7 V7 VIm7 VIIm7(b5)
C C△7 Dm7 Em7 F△7 G7 Am7 Bm7(b5)
D D△ Em7 F#m7 G△ A7 Bm7 C#m7(b5)
E E△ F#m7 G#m7 A△ B7 C#m7 D#m7(b5)
F F△ Gm7 Am7 Bb△ C7 Dm7 Em7(b5)
G G△ Am7 Bm7 C△ D7 Em7 F#m7(b5)
A A△ Bm7 C#m7 D△ E7 F#m7 G#m7(b5)
B B△ C#m7 D#m7 E△ F#7 G#m7 A#m7(b5)

メジャースケールの全 全 半 全 全 全 半という音階に、メジャー、マイナー、セブンスコードを当てはめたものです。

この数字は便利なので是非覚えておきましょう。

I IIm IIIm IV V VIm VIIm(b5)
I△7 IIm7 IIIm7 IV△7 V7 VIm7 VIIm7(b5)

ここでは述べませんが、メジャースケール以外にも、ナチュラルマイナースケール、ハーモニックマイナースケール、メロディックマイナースケールにもダイアトニックコードがありますので興味のある方は調べてみて下さい。


トニック、ドミナント、サブドミナント

ローマ数字を置き換えるだけで、簡単にスケールに合ったコードを導き出せることが分かりました。

もちろんこれだけでもよいのですが、もう少し深くコードについて知らべてみると、コードは響きによってトニック、ドミナント、サブドミナントという3つのグループに分類することが出来ます。

トニック(tonic)は、主音という意味ですが、このコードを始めや終わりに持ってくると落ち着いた感じになります。

ドミナント(dominant・属音)はそびえ立つという意味ですが、このコードの仲間はトニックに比べると落ち着きのない不安定な音になります。

サブドミナント(subdominant・下属音)は、ドミナントよりはマシだけど、トニックに比べると落ち着きのない中間的なグループになります。

トニック I△7、IIIm7、VIm7
ドミナント V7、VIIm7(b5)
サブドミナント IIm7、IV△7

キーCを例にコードを当てはめてみると。

トニック C△7、Em7、Am7
ドミナント G7、Bm7(b5)
サブドミナント Dm7、F△7

*セブンスコード7を外すと3和音になります

どんな感じになるのか、(三和音で)実際に弾いてみましょう。


C(トニック)→F(サブドミナント)→C(トニック)=曲が終わった感じ(落ち着く)
コード進行CFC


C(トニック)→F(サブドミナント)→G(ドミナント)次に行きたい感じ
コード進行CFG


C(トニック)→F(サブドミナント)=もう終わり?
コード進行CF


C(トニック)→Dm(サブドミナント)→G(ドミナント)=なんか足りない
コード進行CDmG


最後はCやAm、おしゃれにするなら? C△7やAadd9あたりを使ってみたい
CコードAmコードもしくは⇒C△7コードAadd9コード
*add9とはメジャコード1度3度5度に9度の音(テンションコード)を足したもの


音楽は、安定(落ち着き)だけでは面白くないので、不安定な音を時折混ぜつつ作るとと魅力的な曲になるんですね。

もちろん、こんなルールは知らなくても、センスで曲作りは可能ですが、音楽理論を知っていると心強い味方になりますね(^^)。

私も、もっと勉強しよう


最後に

Cメジャースケール元にした 音楽理論の基礎の基礎を少しだけお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。

今まで書いてきたことをまとめると、

  • ギターのあらゆるポジションでCメジャースケール(ドレミファソラシド)を弾けるようにする
  • ついでに指板の音名も覚える
  • C(ド)の音に対する度数も覚える
  • できればダイアトニックコードも覚える

と、覚えることがたくさんありそうですが、Cメジャースケール(ドレミファソラシド)は学校の授業でも勉強したことのある馴染みのある音階ですから、意外と簡単だと思いますよ(^^)。

また、メジャースケールはギターの運指のトレーニングにも最適なので、以下で紹介する本で音楽理論を学び、エクササイズとイヤートレーニングもしてみて下さい。


本の紹介

音楽理論の基礎の基礎を説明してきましたが、もう少し詳しく学んでみたい方は以下の本が参考になります。

音楽理論は幅広いので、1冊で理解することはなかなか難しいですが、初心者のかたは上から順番に読んでみることをおすすめします。

音楽理論 初心者向け:

指板図くんのギターコード講座

コードブックから脱却したい方に。

音楽理論なにそれ?という方はこの本から。


ギターのスケール&コード虎の巻

スケール帳、コードブックの丸暗記から脱却するための、スケール&コード一覧表。

単なるスケールやコードの羅列でなく、スケールやコードの構成音、音名、度数が表記してあるので理解度が深まります。


最後まで読み通せる音楽理論の本

先生と生徒の対話形式で書かれているので読みやすい。


ギターが自由に弾けるメジャー・スケールの本

トモ藤田氏の本は初心者から中級者におすすめ。

メジャースケールを極めましょう。


音楽理論 中~上級者向け

ギターで覚える音楽理論 確信を持ってプレイするために

初心者がいきなり読むと挫折しますが、基礎を学んだあとにチャレンジしたい本。

より詳しく学びたい方におすすめ。


エクササイズ/運指トレーニング

一生使えるギター基礎トレ本 ギタリストのためのハノン

こちらは音楽理論ではなく、定番のエクササイズ本。

キーをCに特化しているため、上の章で説明したように、運指練習はもちろん、イヤートレーニングも出来てしまいます。パターンはCD2枚分(157パターン+α)と豊富で、初級者から中級者の方におすすめ。


音楽理論教則本

Posted by Tsune