
KINMAN AVn-Blues Set~ピックアップレビュー
見た目は普通のシングルコイル、実はコイルを縦に積み上げたハムバッキング構造のスタックタイプと呼ばれるPUをレビューします。音は果たしてシングルコイルのままなのか?
スタックタイプのPUってなに?
ストラトキャスターモデルはいくつか持っていますが、最近あまり弾いてないギターがあります。
それはフェルナンデスのストラトモデル。
いわゆる安ギターですが、非常に枯れた良い音するんです(^^)。
ただ、我がギターコレクションの並み居る強豪?に打ち勝つには何か特徴がないと・・・
そんな時に、押し入れの片隅から出てきたのこのPU。
KINMAN ( キンマン ) AVn-Blues Set
2008年に購入したPUで、以前は別のギターに付けていたのですが、他のピックアップを試してみたくて外してしまって、それっきりになっていました。
KINMAN ( キンマン ) AVn-Blues Set は、見た目は普通のシングルコイルなのだけど、実はコイルを縦に積み上げたハムバッキング構造のPU。スタック・タイプとか、積層型とか呼ばれているピックアップです。
見た目はシングルコイルなのに、中身はハムバッキング構造なのでノイズに強く、しかも音はシングルコイルそのもの??という夢のようなPUです。
といっても昔に付けていただけで、どんな音だったかは全く覚えていません(^^ゞ。
PUの上下に仕切りがありますがこれは通常のシングルコイルPUには無い構造で、おそらく巻き数の少ない写真の下側コイルがハムキャンセル用だと思います。
スタックタイプのPUに交換してみる ピックアップ交換
スタックタイプのPUというと、イングヴェイ・マルムスティーンが使用していたディマジオのHS-3が有名ですね。フェンダーからもエリック・クラプトン・モデルに搭載されているVintage Noiselessや、ジェフ・ベック・モデルに搭載されている Hot Noiselessが発売されています。
ちなみに今付いているPUは、LINDY FRALIN ( リンディーフレーリン )BLUES SPECIAL
こちらはスタックタイプではなく、ヴィンテージ系PUにコイルを多めに巻いて出力を強め、ブルージーに仕上げたPUです。
なかなか良い音するPUですが、ちょっとお休みしていただきましょう。
KINMANのAVn-Blues Setは、フロントとセンターにはAVn62という60年代前半のPUを再現したものと、リアにはSCnというやや出力の高いPUの組み合わせ。
トーンチャート:
直流抵抗値を計測してみると、フロントが5.92kΩ、ミドルが6.10kΩ、リアが6.92kΩでした。フロントはヴィンテージ系ストラトキャスター・ピックアップとほぼ同じくらい、ミドルとリアはやや高め直流抵抗値ですね。
どんな音がするのかな((o(´∀`)o))ワクワク
ピックアップ交換完了!!
KINMANのサイトを見てみると、ボリュームポット、トーンポットは250kΩが最適で、500kΩにすると明るい音になるとあります(トーンポット1Mでも可)。
コンデンサーは0.022uFとありますね。ストラトキャスターなどのシングルコイルには通常0.047uFを選択することが多いのですが、スタックタイプだからでしょうか?といっても通常のストラトキャスターに0.022uFを付けるのも間違いではありません(私はシングルコイルにも0.022uFコンデンサーを付けるのが好きです)。
LINDY FRALIN ( リンディーフレーリン )BLUES SPECIALとの比較
(リンディーはターン数を増やし音を太くしているPUですが)一応純粋なシングルコイルであるPUのBLUES SPECIALと、今回のKINMAN ( キンマン ) AVn-Blues Setと比較すると、ヴィンテージ系サウンドに近いのは、意外にもKINMAN ( キンマン )。
スタックタイプのPUはノイズを除去してる分高域が出にくい?という思い込みがあったのですが、カリンカリンなストラトサウンドも普通に出ていて、これ本当にハムバッカー??という感じ。
LINDY FRALIN ( リンディーフレーリン )BLUES SPECIALと、KINMAN ( キンマン ) AVn-Blues Setをブラインドテストしたらほぼ100%の人がKINMAN ( キンマン )をシングルコイルと答えると思う(°д°;;)スゲー。
これが純粋なストラトキャスター用シングルコイルなら、歪ませるとノイズも増えてしまうんだろうけど、ハムバッキング・ピックアップですからね、ブーストしてもノイズが少なく用途は広いです(^^)。
その他のストラトキャスターとの比較
次はCREWSのストラトキャスター(左)との比較です。
どちらもメイプルネックのストラトキャスターで、PUはフロントにVANZANDT ( ヴァンザント )のJimi’s、リアにVANZANDT ( ヴァンザント )のROCKが付いています。
VANZANDT ( ヴァンザント )のROCKと、AVn-Blues Setと比較するとほぼ同じサウンドですが、低音はむしろAVn-Blues Setのほうが出てるかもしれません。
ボリュームを絞っても不自然さはない
この手のPUはボリューム10では良くても、ボリュームを絞ると不自然さが出ちゃうんじゃないか?と少し心配したのですが、ボリュームを絞っても普通のシングルコイルPU同様、しっかりと使えるクリーンな音になってくれます。
ハーフトーンもキラキラした良い音です。デレク・アンド・ザ・ドミノス弾きたくなります(^^)
これは良いぞ。
KINMAN ( キンマン )PU 参考動画
Strat Pickup Swap – Kinman vs Fat 50:
https://www.youtube.com/watch?v=OKOujDSTrNY
通常のシングルコイルPU FAT50 との比較ですが、どう聴いても普通のシングルコイル・サウンドです。特に後半6:31秒からの歪みサウンドの比較では(灰色の服はFAT50なので字幕が間違っていますが)ノイズがないのにほぼ同じ音。
Kinman Blues Set Pickups – 2004 Std. Strat:
https://www.youtube.com/watch?v=45n95ZNyNi4
こちらは比較動画ではないですが、クリーンから歪みサウンドまで様々なパターンの音が聴けます。
ノイズレスPU見直した
スタックタイプのノイズレスPU、久しぶりに付けましたけど、こんなに良かったかな??ちょっと驚きです(^^)。
ノイズがないのにちゃんとシングルコイルの音がするもの(^o^)。ここまで良いのなら他のギターにも搭載してみたいです。
KINMAN ( キンマン )は昔は代理店があったのだけど、今は見かけませんね?日本語サイトはまだ残ってるけど多分もう扱ってないんじゃないかな?>サウンドハウスさんで買えるようになりました👍
こちらが本家
Zero-Hum Guitar Pickups Kinman Guitar Pickups
KINMAN ピックアップラインナップはこちらから
その他気になるストラトキャスター用ノイズレスPU
KINMANの直流抵抗値は、フロントが5.92kΩ、ミドルが6.10kΩ、リアが6.92kΩでしたが、直流抵抗値のみで判断するなら、スタックタイプのノイズレスピックアップで近いのはこのへんかな?
音も張っておきます
DiMarzio Area’58 ( DP415 )
エリア58は、1958年製のストラトPUを再現。フロントとセンターでの使用が最適ですが、リア・ピックアップとしてもご使用いただけます。
*すべてのVirtual Vintageピックアップはフルサイズのハムバッカーよりもノイズの軽減を実現しました。中でもArea’58とArea’61は特にノイズが少ないピックアップです。
直流抵抗 6.15k
マグネット:アルニコ 2
posted with カエレバ
DIMARZIO DP415の音を聴いてみる♪
DiMarzio Area’61 ( DP416 )
エリア61は、1961年製のストラトPUを再現。もし、ナッシュビルからテキサスまで一本のギターでプレイするなら、Area’58と組み合わせてリア・ピックアップにセットすると完璧です。
*すべてのVirtual Vintageピックアップはフルサイズのハムバッカーよりもノイズの軽減を実現しました。中でもArea’58とArea’61は特にノイズが少ないピックアップです。
直流抵抗 6.15k
マグネット:アルニコ 2
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DIMARZIO DP416の音を聴いてみる♪
DiMarzio Area’67 ( DP419 )
エリア67は、1967年のブライトでクリーンなシングル・コイル・ピックアップを再現。
DiMarzioでは、エリア・テクノロジーを採用することで完全にノイズを取り除き、クラシックなブライト感、そしてクリーン・サウンドを実現しました。
直流抵抗 5.86k
マグネット:アルニコ 2
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DIMARZIO DP419の音を聴いてみる♪
ディマジオのエリアシリーズも良いですね。今までスタックタイプのPUには興味なかったのですが、試してみたくなりました。
同じシングルコイルでも、↑スタック・タイプとシングルコイルサイズのハムバッカー↓とは全く違いますから注意です。
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