ストラトキャスターを改造するならここをチェック!~Crews SEC編

2018年4月15日ストラトキャスターMy Guitar

クルーズ・マニアックサウンドのエリック・クラプトン・モデルSECの特徴と使い方、改造のポイント、改造履歴を紹介。

Crews Maniac Sound SEC


SECはCrews版「エリック・クラプトン・モデル」

Crews SECとは、正確には「Crews Maniac Sound」のSECというギターです。ボディー材はアルダーの1ピース、ネック材はメイプルの1ピース(三角ネック)で、1957年製のフェンダー・ストラトキャスターがモデルになっています。

ピックアップは、レースセンサー・ゴールド+TBXコントロール+ミッドブースト・サーキットで、一昔前のエリック・クラプトン・モデルですね。

Crews SECは、エリック・クラプトン・モデルと同様ですが、違いはCrewsのほうは1ピースボディーである点でしょうか(私のモデルはレースセンサーですが、現行モデルはフェンダー同様の”Vintage Noiseless”が載っています)。

【製品紹介】Crews SEC 2019 ウーマントーン… だけじゃない?:

【製品紹介】Crews SEC 2019 ウーマントーン... だけじゃない?

 

詳細を見る

posted with カエレバ

 Crews SEC – YouTube (動画)


FENDER Eric Clapton Stratocaster

FENDER Eric Clapton Stratocaster

特徴

  • ピックアップ
    旧エリック・クラプトンモデルに搭載されていたポールピースのないレースセンサー・ゴールドからヴァージョンアップし、現在はよりリアルなシングルコイルサウンドをノイズレスで再現する”Vintage Noiseless”が搭載されています。
  • TBXコントロール
    TBX(Treble Bass Expander)コントロールとは、フェンダーが開発したトーンコントロールシステムで、センタークリックを中心に絞ると通常のトーンと同様に作用し、開いていくと低音が削られていくコントロールです。
  • ミッドブースター
    ミッドブースターとは文字通り中音域をブーストサーキット(+25db)させるためのサーキットです。

エリック・クラプトン・モデルは、ストラトキャスターのシングルコイルサウンドから、ギブソン系のハムバッキング風サウンドまで出せる便利な仕様になっています。

 

詳細を見る

サウンドハウスで見る サウンドハウスで見る
イシバシ楽器ロゴ イシバシ楽器で見る

posted with カエレバ

 Fender Eric Clapton Stratocaster – YouTube (動画)


で、私のSECに戻りますが、現在は見る影も無く、ミッドブースト・サーキットは取り外し、ピックアップもレースセンサーからポールピースがみえる普通のシングルコイルに交換してありますので、単なる1957年製のフェンダー・ストラトキャスターがモデルになってしまっています。

電池を入れる面倒臭さ、アクティブ・サーキットの不自然な音(トーンを絞っても純粋なシングルにならない)が気に入らず、TBX、ミッド・ブーストは外してあります>クラプトン・モデルの意味なし(^^;。

理由は、57年モデル特有の枯れた音が素晴らしく、ギターそのものの完成度が非常には高いので、アクティブではなくパッシブの本物のストラトキャスターの回路を載せてみたかったから。

ピックアップはいくつか持っているので気分に応じて交換していますが、SEC(エリック・クラプトン・モデル)の汎用性は失われてしまったものの、本当に素晴らしいストラトキャスターに仕上がりました。


以下で、ストラトキャスターを改造するためのおすすめパーツの紹介と、このSECの改造履歴をご覧いただけますのでよろしければどうぞ!

ストラトをカッコよくするためのパワーアップ・パーツ

ピックアップ

音を変える一番の近道はピックアップ交換です。注目のピックアップを集めてみました。シリーズ中最も枯れたサウンドが特徴の1957年モデルのストラトキャスターにはやはりヴィンテージ系のピックアップが似合います。

LACE / LACE-SENSOR

LACE ( レース ) / LACE-SENSOR

旧エリック・クラプトンモデルに搭載されていたレースセンサーピックアップ。ノイズがなく軽やかで枯れたニュアンスのゴールドのサウンドは未だに忘れられません。

  • 直流抵抗値:5.8K

LACE-SENSOR – YouTube (動画)


VANZANDT / ROCK

VANZANDT ( ヴァンザント ) / ROCK

VANZANDT / ROCKは、VINTAGE PLUS のコイルのターンを増やし、ロックに最適なパワーを持たせたモデルです。

センターピックアップには、ハーフトーン時にノイズ・キャンセルが可能になる、リバース・ワイヤリングモデルをおすすめします。

  • 直流抵抗値:7.2kΩ前後

VANZANDT ROCK – YouTube (動画)


VANZANDT / BLUES

VANZANDT ( ヴァンザント ) / BLUES

VANZANDT / BLUESは、VINTAGE PLUS の中域にふくらみを持たせ、ブルージーなサウンドに仕上げたピックアップです。

センターピックアップには、ハーフトーン時にノイズ・キャンセルが可能になる、リバース・ワイヤリングモデルをおすすめします。

  • 直流抵抗値:6.8kΩ前後

VANZANDT BLUES – YouTube (動画)


SEYMOUR DUNCAN / Jimi Hendrix Signature Strat set

SEYMOUR DUNCAN / Jimi Hendrix Signature Strat set

こちらはセイモア・ダンカンから発売のジミ・ヘンドリックス・モデル。こちらもポールピースの高さが変えられています。

  • 直流抵抗値:6.07k
  • マグネット:アルニコ5

SEYMOUR DUNCAN Jimi Hendrix Signature Strat – YouTube (動画)


ペグ

ペグでロック出来ればチューニングが安定します。ペグには径の異なるクルーソンタイプとロトマチックタイプがあり、互換性はありませんが、コンバージョン・ブッシングを使用すれば、ロトマチック→クルーソンへは交換可能です。


ブリッジ/テールピース

ギターにとって非常に重要な部分である ブリッジ。特にストラトキャスターで人気の50sや60sのヴィンテージサウンドを得るには、イナーシャブロックをスチール(鉄)のものに交換するのが効果的です。


コンデンサ/キャパシタ

コンデンサをちょっと良いものに変えてみましょう。トーンの効きやヌケの改善はもちろん、音の細いシングルコイルピックアップであってもトーンを絞ると太いハムバッキングピックアップのような音を出すことも可能になります。

ストラト等シングルコイルには0.047uFが一般的


ボリュームポット

安価なポットだと、ボリュームを絞ると音が痩せてしまうのですが、CTS製トーンポットは太いままクリーンになってくれるので非常に使いやすいんです。もちろん耐久性もあります。

ストラトキャスターなどパッシブタイプのシングルコイルには通常250KΩのポットを使用します。


CREWS SEC の調整・改造の履歴

過去に行ったCrews SECの調整・改造 履歴一覧です。

ストラトキャスターのナット交換 今回はデルリン


[ Raw Vintage ]ストラトキャスター用サドルとスプリング レビュー


弾きやすくて音も良い!ストラトにおすすめのブリッジ GOTOH 510TS


チューニングの安定と音質調整に ゴトーマグナムロック・レビュー


Crews ストラトキャスター 改造まとめ


ストラトキャスターを1Vol、1Toneにして組んでみた


その他ストラトキャスター関連記事一覧