ストラトキャスターを改造するならここをチェック!~Crews SEC編

2018年4月15日レビュー,エレキギター,ギターパーツ,ストラトキャスター,Crews Maniac Sound,My Guitar

クルーズ・マニアックサウンドのエリック・クラプトン・モデルSECの特徴と使い方、改造のポイント、改造履歴を紹介。

ピックガードを加工し1ボリューム、1トーンにし、セレクターも移動してみました


Crews SECとは

アルダー(1ピース)ボディーに、メイプル1ピースの三角ネックの1957年モデルが元になっていて、PUはレースセンサー・ゴールド+ミッドブースト・サーキットが搭載されていました。

しかし現在は、見る影も無く、ミッドブースト・サーキットは取り外し、PUもレースセンサーからポールピースがみえる普通のシングルコイルに交換してあります。

クラプトン・モデルの意味ないですね(^^;。

電池を入れる面倒臭さ、アクティブ・サーキットの不自然な音(トーンを絞っても純粋なシングルにならない)が気に入らず、TBX、ミッド・ブーストは外してあります>クラプトン・モデルの意味なし(^^;。

しかし、ギターそのものの完成度は高く、57年モデル特有の枯れた音と、通常のストラトキャスターにありがちな、3弦14Fなどデットポイント(音が伸びない箇所)もなく、素晴らしいギターです。

PUはいくつか持っているので気分に応じて気軽に交換してしまうのですが、現在はVANZANDT ( ヴァンザント )のROCKがリアに、VANZANDT ( ヴァンザント )のJimi’sがフロントに載っています。


VANZANDT ( ヴァンザント )のJimi’sとは、日本のギターメーカー、クルーズがVANZANDTにオーダーしたジミ・ヘンドリックスモデルで、ポールピースが左用になったモデル。

通常は2弦側ポールピースの高さが低いのだけど、このモデルは5弦側が低くなっていて、右用ギターをひっくり返して使っていたジミ・ヘンドリックスと同じ音が出るようにというコンセプトで作られたPU。

VANZANDT ( ヴァンザント )のJimi'sは、ジミ・ヘンドリックスが右用ギターを左に持ち替えて弾いていたというのを再現し、5弦側のポールピースが低くなっています
現行モデルでは、LINDY FRALIN ( リンディーフレーリン )や、SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン )から同じコンセプトのPUが発売されています。


ストラトをカッコよくするためのパワーアップ・パーツ

ピックアップ

音を変える一番の近道はPU交換。

注目のピックアップを集めてみました。

シリーズ中最も枯れたサウンドが特徴の1957年モデルのストラトキャスターにはヴィンテージ系のピックアップが似合います。

LACE / LACE-SENSOR

LACE ( レース ) / LACE-SENSOR

旧エリック・クラプトンモデルに搭載されていたレースセンサーPU。

ノイズがなく軽やかで枯れたニュアンスのゴールドのサウンドは未だに忘れられません。

直流抵抗値:5.8K

LACE-SENSOR – YouTube (動画)


VANZANDT / ROCK

VANZANDT ( ヴァンザント ) / ROCK

ヴァンザント ロック・モデルは、VINTAGE PLUS のコイルのターンを増やし、ロックに最適なパワーを持たせたモデル。

センターPUには、ハーフトーン時にノイズ・キャンセルが可能になる、リバース・ワイヤリングモデルをおすすめします。

直流抵抗値:7.2kΩ前後

VANZANDT ROCK – YouTube (動画)


VANZANDT / BLUES

VANZANDT ( ヴァンザント ) / BLUES

ヴァンザント ブルース・モデルは、VINTAGE PLUS の中域にふくらみを持たせ、ブルージーなサウンドに仕上げたPU。

センターPUには、ハーフトーン時にノイズ・キャンセルが可能になる、リバース・ワイヤリングモデルをおすすめします。

直流抵抗値:6.8kΩ前後

VANZANDT BLUES – YouTube (動画)


SEYMOUR DUNCAN / Jimi Hendrix Signature Strat set

SEYMOUR DUNCAN / Jimi Hendrix Signature Strat set

こちらはセイモア・ダンカンから発売のジミ・ヘンドリックス・モデル。

こちらもポールピースの高さが変えられています。

直流抵抗値:6.07k
マグネット:アルニコ5

SEYMOUR DUNCAN Jimi Hendrix Signature Strat – YouTube (動画)


ペグ

ペグでロック出来ればチューニングが安定します。

ペグには径の異なるクルーソンタイプとロトマチックタイプがあり、互換性はありませんが、コンバージョン・ブッシングを使用すれば、ロトマチック→クルーソンへは交換可能です。


ブリッジ/テールピース

ギターにとって非常に重要な部分である ブリッジ。

特にストラトキャスターで人気の50sや60sのヴィンテージサウンドを得るには、イナーシャブロックをスチール(鉄)のものに交換するのが効果的です。


コンデンサ/キャパシタ

コンデンサをちょっと良いものに変えてみましょう。

トーンの効きやヌケの改善はもちろん、音の細いシングルコイルPUであってもトーンを絞ると太いハムバッキングPUのような音を出すことも可能になります。

ストラト等シングルコイルには0.047uFが一般的


ボリュームポット

安価なポットだと、ボリュームを絞ると音が痩せてしまうのですが、CTS製トーンポットは太いままクリーンになってくれるので非常に使いやすいんです。

もちろん耐久性もGood。

ストラトキャスターなどパッシブタイプのシングルコイルには通常250KΩのポットを使用します。


CREWS SEC の調整・改造の履歴

過去に行ったCrews SECの調整・改造 履歴一覧です。

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