イングヴェイ・マルムスティーンサウンドを再現するための最適機材ガイド:ギター、アンプ、エフェクターを徹底紹介
Yngwie Malmsteen(イングヴェイ・マルムスティーン)の象徴的なサウンドを手に入れるためには、使用していたギター、アンプ、エフェクターなど、細部にわたる機材選びが重要です。本記事では、イングヴェイ・マルムスティーンが実際に使用していた機材を元に、彼の音を忠実に再現できるおすすめのギター、アンプ、エフェクター、アクセサリー等を詳しく紹介しています。
音作り
マーシャル・アンプとストラトキャスターのサウンドでクラシカルなサウンドを奏で、80年代のギター界を席巻した、イングヴェイ・マルムスティーン。
サウンドは至って明快で、マーシャル・アンプのサウンドを、DOD 250などのオーバードライブでブーストするだけ。当然ノイズは増えますので、ギターのノイズ処理はもちろん、ノイズレス系のピックアップとノイズゲートの導入は必須です。
弦は1弦側は細め、6弦側は太めのセット008、011、014、022、032、046を張ると、らしくなりますね。
このページでは、イングヴェイ・マルムスティーンサウンドを再現するためのギター、アンプ、エフェクターなどの機材を紹介しています。
ギター
FENDER Yngwie Malmsteen Stratocaster
Yngwie Malmsteen Stratocasterは、彼の愛用する「The Duck」と呼ばれる1972年製のラージヘッドストラトキャスターをベースにしたシグネチャーモデルです。
このギターの最大の特徴は、深くえぐられたスキャロップドフィンガーボードで、スキャロップ加工により、弦に触れる際の抵抗が少なくなり、速弾きやビブラート、ベンドが非常にしやすく、イングヴェイの流れるようなフレーズを支える重要な要素となっています。
また、ピックアップには、ノイズレスでありながらヴィンテージライクなトーンを持つセイモア・ダンカン製のYJM Fury(STK-S10)が搭載されており、彼の求めるクリアで力強いサウンドを再現するには最適なピックアップです。
「The Duck」はメイプル指板のストラトキャスターですが、ユーザーの好みによりローズウッド指板のモデルもラインナップされています。
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YouTube – Yngwie Malmsteen Stratocaster (動画)
イングヴェイやリッチー・ブラックモアでおなじみのスキャロップド・フィンガーボードのメリットは軽いタッチで弾けるという点。しかし慣れないとピッチが安定しないというデメリットも。
あえて指板を削らなくても高さのあるフレットに打ち替えるというということでも代用できる気がします。
FENDER 70s Stratocaster
イングヴェイ・マルムスティーンの長年のメインギターである"The Duck"は72年製なので、ストラトキャスターを選ぶなら、ラージヘッドを持つ70年代のモデルがおすすめです。
彼が愛用するストラトキャスターのほとんどはメイプル指板ですが、アルカトラス時代にはローズウッド指板のモデルも頻繁に使用していたので、好みによっては選んでもよいでしょう。
スキャロップドフィンガーボードが苦手、もしくは不安に感じる方は、シグネチャーモデルではなく、通常の70s Stratocasterを選ぶのが正解かもしれません。
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YouTube – Fender 70s Stratocaster(動画)
GRASSROOTS G-SE-58 /SC
G-SE-58 /SCは、GRASSROOTSから発売のストラトキャスターモデルです。お手頃価格で、しかもスキャロップドフィンガーボードが採用されているので、スキャロップド・フィンガーボードを試してみたい方にとって、最適な一台です。
G-SE-58M/SCはメイプル指板、G-SE-58R/SCはローズウッド指板です。
ボディにはアルダー材を使用しており、サウンド面でもバランスの良いトーンが期待できます。
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GRASSROOTS G-SE-58 – YouTube (動画)
SEYMOUR DUNCAN YJM FURY
YJM FURY ( STK-10 )
YJM Furyは、セイモアダンカンが開発した最新のイングヴェイ・マルムスティーン・シグネチャー・ピックアップです。従来のシングルコイル・サウンドを保ちながら、ハムノイズをキャンセルする機能を備えており、内部でコイルを縦に積み上げる「スタック・コイル」方式により、ピックアップのハムノイズを効果的に排除しつつ、クラシカルなストラトトーンの透明感と鮮明さを維持しています。
末尾のnはネック用、bはブリッジ用。
ピックアップカバーは色はブラック、ホワイト、オフホワイト。
直流抵抗値:Neck: 25.5k, Middle: 25.5k, Bridge: 25.7k
マグネット:アルニコ 5
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SEYMOUR DUNCAN YJM FURY – YouTube (動画)
DIMARZIO HS-3 ( DP117 )
DiMarzio HS-3(DP117)は、イングヴェイ・マルムスティーンが現在のセイモアダンカン製ピックアップを使用する以前に愛用していたことで有名なピックアップです。
このピックアップは、ノイズを抑えつつもヴィンテージストラトキャスターのシングルコイルトーンを維持するようにデザインされており、イングヴェイの独特の音楽スタイルに非常にマッチしたピックアップです。
直流抵抗 23.72k
マグネット:アルニコ 5
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DIMARZIO FS-1 ( DP110 )
FS-1 ( DP110 )
FS-1(DP110)は、イングヴェイ・マルムスティーンがアルカトラス時代からソロ2作目のアルバム『Marching Out』まで愛用していたピックアップです。
FS-1は、シングルコイルながらも出力が高く、よりファットでパンチの効いたトーンを持ち、別名「ファットストラト」の名前通り、イングヴェイが求めていた、ヴィンテージストラトのシングルコイルサウンドと、より厚みのあるパワーを両立させたピックアップです。
直流抵抗 14.23k
マグネット:アルニコ 5
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SEYMOUR DUNCAN Yngwie Loaded Pickguard
Yngwie Loaded Pickguardは、イングヴェイ・マルムスティーン・シグネチャーピックアップであるYJM Furyが搭載されたピックガードセットです。
このセットにはイングヴェイのプレイスタイルに欠かせない、軽いトルクのボリュームポットも搭載されていて、このポットにより、演奏中に素早く音量をコントロールするのはもちろん、バイオリン奏法もやりやすくなります。
その他パーツ類も高品位なものが搭載されているので、お手持ちのストラトキャスターの音質アップも期待できます。
直流抵抗値:25.50k、25.50k、25.70k
マグネット:アルニコ 5
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SEYMOUR DUNCAN YJM High Speed Volume Pot
YJM High Speed Volume Potは、イングヴェイ・マルムスティーンとの共同開発によって生まれたボリューム/トーンポットで、そのスムーズなトルク感が最大の特徴です。
イングヴェイのスピード感あふれる演奏スタイルに合わせて設計されており、交換することで、演奏中のボリュームコントロールが非常に快適になります。
バリエーション:
このポットには2つのバリエーションがあり、250kΩ Aカーブは主にストラトキャスターなどのシングルコイルピックアップ用、500kΩ Aカーブは主にハムバッキングピックアップ用となっています。
※シャフトはミリサイズを採用
※レスポールなどロングシャフトのポットのギターには取り付け出来ません。
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アンプ
MARSHALL 1987X ( 50W )
MARSHALL 1987は、初期のイングヴェイのメインアンプです。 アルカトラス時代のライブ映像でもはっきりと確認できます。
現在のアンプは動画を見る限り1987などのナローパネルではなく、ワイドパネルのものが映っているのでJCM系など使用しているようです。
Spec;
真空管:ECC83x3、EL34x2
重量:15.3kg
最近はマーシャル・サウンドの出るエフェクターも多数発売されているので、それを利用しても良いでしょう。
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YouTube – MARSHALL 1987X (動画)
MARSHALL SV20 ( 20W / 5W )
お手頃サイズの1959をお探しならこのSV20(Studio Vintage)がおすすめです。
SV20は、MARSHALL 1959SLPを元に開発された出力20W(5W切り替え可能)のモデルで、オリジナル1959同様の4インプット仕様で、マスターボリュームは未搭載ですが、5Wモードもあるので100Wの1959よりは歪みが得やすくおすすめです。
リアパネルにはエフェクトループ、DIアウト、スピーカーアウトが搭載され、さまざまな環境で柔軟に使用できます。
コンボとヘッドがラインナップされています。
Spec;
スピーカー:1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ)
スピーカー出力: × 5 (16Ω×1、8Ω×2、4Ω×2)
真空管:3xECC83 / 2xEL34
重量:
H460xW500xD245、15.85kg(コンボ)
H240xW500xD230、9.25kg(ヘッド)
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Studio Vintage | Official Demo | Marshall:
歪むアンプではないですが、クランチサウンドの美しさ、音の粘りなどが1959同様に素晴らしいですね。
IbanezのチューブスクリーマーやBOSSのSD-1など使ってドライブさせれば70年代から80年代ロックなら何でもこなせそうなサウンドです。
MARSHALL Origin シリーズ
Marshall ORIGINシリーズは、ヴィンテージマーシャルのデザインを踏襲しつつ、モダンな機能を搭載したモデルです。
特に、ゲインブースト機能とサウンドキャラクターを変化させられるTILTコントロールが特徴で、これによりモダンなオーバードライブサウンドを得ることも可能です。
TILTコントロールは、THE AMP SHOP西田製作所さんの動画によると、ヴィンテージの4インプット仕様のマーシャルアンプのチャンネルリンクのサウンドを再現したものだそうです。
ラインナップには、5WのORIGIN 5、20WのORIGIN 20、50WのORIGIN 50があり、いずれも出力を落とすことができるパワーリダクションスイッチが搭載されていますので、小音量での使用にも対応できます。
ORIGIN 5を除き、アンプヘッドとコンボの両方がラインナップされており、さらに、付属の2Wayフットスイッチを使用することで、ゲインブースト機能とエフェクトループ機能のON/OFFが可能です。
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Marshall: ORIGIN 20C Combo:
エフェクター
MXR YJM308 YNGWIE MALMSTEEN OVERDRIVE(ディストーション)
YJM308 Yngwie Malmsteen Overdriveは、LEVELとGAINのみのシンプルなオーバードライブ/ディストーションペダルです。
このペダルは、イングヴェイ・マルムスティーンが長年愛用しているDODのOverdrive PreampのMXR版で、彼のシグネチャーサウンドに合わせて特別に調整されています。両方のノブを右に回し切ることで、イングヴェイサウンドを体験することができます。
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YouTube – MXR YJM308 YNGWIE MALMSTEEN OVERDRIVE (動画)
名称はオーバードライブですが、サウンドは荒めでディストーションの質感も持っています。DODのOverdrive Preamp 250との違いも気になるところです。
DOD Overdrive Preamp 250(ディストーション)
DOD Overdrive Preamp 250は、イングヴェイ・マルムスティーンが使用していたことで有名になった”本家”オーバードライブ/ディストーションです。
アンプのゲインブースターとして使用することで、イングヴェイ・サウンドを再現することができます。
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YouTube – DOD 250 (動画)
DOD / OVERDRIVE PREAMP 250【デジマートNew Gear Showcase】:
オーバードライブという名称ですが、実態はファズライクなディストーションです。単体ではさほど歪みませんが、アンプのゲインブースターとしての使用すればメタリックなサウンドも得られるでしょう。
JHS Pedals OVERDRIVE PREAMP(ディストーション)
JHS Pedals OVERDRIVE PREAMPは、イングヴェイ・マルムスティーンも愛用したDODの名機『OVERDRIVE PREAMP』のJHS Pedals版です!
JHS製は、DODの初期のV1を忠実に再現したモデルですが、オリジナルのDOD 250には搭載されていなかったスライダー・スイッチも追加され、このスイッチによりゲルマニウムとシリコンの2つのダイオードの切替えが可能です。
電源はDC9V~18Vのセンターマイナスに対応(消費電流値は5mA)。
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YouTube – JHS Pedals OVERDRIVE PREAMP (動画)
JHS Overdrive Preamp Pedal Demo:
TC ELECTRONIC JIMS 800 PREAMP(オーバードライブ)
Ampworx HI-GAIN Series:
JIMS 800 PREAMPは、イングヴェイも愛用したマーシャルJCM800のサウンドを再現したデュアルチャンネルペダルです。
フットスイッチモード:
AMPWORXは、デュアルチャンネルモードとバイパスモードの2種類のフットスイッチモードが備わっており、用途に応じてCHANNELフットスイッチの機能を変更することができます。
両方のフットスイッチを同時に押すことで、フットスイッチモードが切り替わります。
- デュアルチャンネルモード:
デュアルチャンネルモードでは、AMPWORXペダルは常にONの状態になっていて、CHANNELスイッチを踏むたびにGREEN/RED 2つのアンプチャンネルを切り替えることができます。
- バイパスモード:
バイパスモードは、CHANNELスイッチでペダルのON/OFFを行うモードで、GREEN/REDのチャンネルはデュアルチャンネルモードで最後に選択したチャンネルが適用されます。
- GREENチャンネル:
Marshall JCM 800の"Low" inputサウンドがベースになっています。 - REDチャンネル:
REDチャンネル – Marshall JCM 800*の"High" inputサウンドがベースになっています。
主な特長:
- カスタムショップによって改造されたMarshall JCM800のサウンドを完全に再現しています。
- リアルなサウンドとディティールを提供する革新的なTC AMPWORXモデリングテクノロジー。
- オリジナルユニットのLow inputおよびHigh inputのそれぞれをベースにした2チャンネルを切り替え可能。
- PRE/POST切り替えが可能なブーストを搭載。
- Celestion公式 4 x 12” G12-65 IRキャビネットシミュレータを搭載。
- 自宅での練習に最適なヘッドフォンアウト(サイドパネル)。
- ホームレコーディングに使用可能なDIアウトプット搭載。
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YouTube – TC Electronic JIMS 800 PREAMP (動画)
TC Electronic JIMS 800 PREAMP:
近年のモダンなアンプほど歪みませんが、クランチサウンドが素晴らしいです。
これにDOD Overdrive Preamp 250を噛ませてブーストしてあげると、1980年代のイングヴェイサウンドが再現できるかもしれません。
同社のJIMS 45 Preampでも良いかもしれません。
JIM DUNLOP CRY BABY(ワウ)
CRY BABYは、イングヴェイをはじめ、ジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、マイケル・シェンカーなど多くの偉大なミュージシャンが愛用した伝説のワウです。
イングヴェイも、ジミ・ヘンドリックスのナンバー Spanish Castle Magicなどを演奏する際にこのペダルを使用しています。
[ 定番ワウ ] VOXとJIM DUNLOPのワウ おすすめはどっち?[ 比較 ]
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YouTube – JIM DUNLOP CRY BABY(動画)
Dunlop Cry Baby GCB-95 | Reverb Demo Video:
アクセサリー
弦・Yngwie Malmsteen Signature Electric Guitar Strings
Yngwie Malmsteen Signature Electric Guitar Stringsは、008からのセットを基本に6弦がちょっと太めのセットです。
ゲージサイズは008、011、014、022、032、046
ブレット・エンド採用
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ギターピック・Yngwie Malmsteen Pick
Yngwie Malmsteen Pickは、デルリン素材の厚めのピックです。厚さは2.0mm、1.5mm、1.14mmがラインナップされています。
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