Cornell-Romany Plusの紹介と改造のポイント

2018年4月15日チューブアンプCornell,My AMP,レビュー

Cornell-Romany Plusの特徴と使い方、改造のポイントを紹介。

Cornell-Romany Plus


Cornell-Romany Plus ( 10w )

Cornell-Romany Plus
Cornell-Romany Plusはハンドワイヤードの10wチューブアンプです
クリックで詳細

エリック・クラプトンやキース・リチャーズが使用しているということで一躍有名になった小型アンプ” Romany ”の12インチスピーカー(+リバーブ付き)版がこのCornell-Romany Plus。

ハンドワイヤリングで組み上げられたRomanyは、出力10w(2w、0.25wと3段階で切替可能)の小型アンプですが、フルチューブ+12インチスピーカー搭載のため、かなり大きな音が出ます(スピーカーを交換してからさらに)。


フェンダーサウンドからマーシャルサウンドまで!?

ロマニーアンプの製作者デニス・コーネル氏のインタビューによると

Romanyはボリュームコントロールだけの初期のチャンプと、その後のモデルでトレブルとベースコントロールもつけたチャンプの両方をベースにした。

とあります。

”初期のチャンプ”とは1950年代のツイード生地をまとったチャンプで、コントロールはボリュームのみ。

ツイード・チャンプ(現行モデル)ツイード・チャンプのコントロール・パネル

”トレブルとベースコントロールもつけたチャンプ”とは1960年代に発売されたブラック・トーレックスのチャンプのことで、上位モデルと同様にトーンコントロールが搭載されました。

ブラックフェイス・チャンプ

 

▼以下は10インチのCornell Romanyの動画です。EQのONでブラックフェイス、EQカットでツイード風の中域の張り出した荒いドライブサウンドが出ているのが分かりますね。

ホームユースで上質なチューブトーンCornell Romany 10のご紹介:

 


Romanyは10インチスピーカーのアンプですが、このRomany Plusは12インチ・スピーカー+リバーブ回路を搭載しているので、EQをONにするとチャンプではなくて、少し上のクラスのブラックフェイスのデラックスリバーブのようなキラキラしたサウンドが楽しめます。

Romany Plus コントロール・パネル

EQをカットしボリュームを上げると、同じツイード期のアンプでも、ツインやベースマンのようなブーミーで中高域の持ち上がった音圧のある粗いファズライクなアンプサウンドに変化します(トーン回路が効かないのでギターのボリュームで歪みや音量をコントロールしましょう)。

※マーシャル最初期のアンプ JTM45や1962はベースマンのコピーと言われているので、ジミ・ヘンドリックスやAC/DC風のクランチサウンドも出すことも可能です。

シンプルなチューブアンプながら2つのサウンド出す事ができるということですね。

FENDER DELUXE REVERB
FENDER DELUXE REVERB
FENDER BASSMAN
FENDER BASSMAN

フェンダー・アンプのトーンコントロール

ヴィンテージのフェンダー系アンプのトーンコントロールの基本はトレブル / ベースの2バンドの場合は0がフラット、3バンドの場合、トレブル0、ミドル10、ベース0がフラットなのだそうです。

このアンプもフェンダー系なので、トレブル / ベースは0から音を作っていくのが正解。

最近はこのフラットなトーンがものすごく気に入っています。


新しいRomanyは名前が変わりました

Spec(Romany Plus);
スピーカ::12インチx1(Jensen speaker CH1270)
真空管:2×12AX7(Pre)、1×12AT7、1×6L6(Power)
重量: 16.5kg

10インチスピーカー搭載のRomany 、12インチスピーカー+リバーブ搭載のRomany PlusはそれぞれRomany 10Romany 12に名称変更されました。

出力は今までの10w3段階から、4段階(10w、1.5w、0.3w、0.05w)になり、フルボリュームがさらに小さな音で楽しめるようになりました。


ギターアンプ・パワーアップ・パーツ

スピーカー

音を変える一番の近道はスピーカー交換、インピーダンス(Ω)、許容入力、口径、小さなアンプの場合奥行きにも注意

■ CELESTION:
G12H
英国を代表するスピーカー。

マーシャル・アンプやVOXアンプに搭載され、今も人気ナンバーワンのスピーカ・ブランドです。

詳しくは:
CELESTION ( セレッション )スピーカー一覧


■ EMINENCE:
RAGIN CAJUN
フェンダーを始め多くのアンプ・メーカーが採用しているエミネンス。
アメリカン・サウンドはパトリオット(青)、ブリティッシュ・サウンドはレッドコート(赤)と分類されているので分かりやすいです。

詳しくは:
EMINENCE ( エミネンス )スピーカー一覧


■ JENSEN:
P8R
フェンダーのヴィンテージ・サウンドを狙うならジェンセン。

50年代のツイードサウンドならJENSEN P(アルニコマグネット)シリーズ、60年代のブラックフェイスならJENSEN C(セラミック/フェライトマグネット)シリーズがおすすめ。

*末尾のアルファベット(R、Q、N、K)順に許容入力が大きくなります

詳しくは:
JENSEN ( ジェンセン )スピーカー一覧


真空管

チューブアンプを買ったら避けて通れないのが真空管の交換。

タマを変えることで音質も変化します。

グルーブチューブの真空管
詳しくは:
おすすめの真空管
そのサウンドはヴィンテージUS管に匹敵?RUBY 12AX7AC5レビュー

Cornell-Romany Plusの調整・改造の履歴

過去に行ったCornell-Romany Plusの調整・改造 履歴はこちらから。

Cornell-Romany Plusの調整・改造の履歴