ランディー・ローズサウンドを再現するための最適機材ガイド:ギター、アンプ、エフェクターを徹底紹介
オジー・オズボーン・バンド の初代ギタリスト Randy Rhoads(ランディー・ローズ)の象徴的なサウンドを手に入れるためには、使用していたギター、アンプ、エフェクターなど、細部にわたる機材選びが重要です。本記事では、ランディー・ローズが実際に使用していた機材を元に、彼の音を忠実に再現できるおすすめのギター、アンプ、エフェクター、アクセサリー等を詳しく紹介しています。
ランディー・ローズの音作り
ランディ・ローズといえば、マーシャルアンプにMXRのDistortion+(ディストーション)を使用していたことが有名ですが、オジー加入前のクワイエット・ライオット期の『Quiet Riot I』『Quiet Riot II』、オジー・オズボーンの1stアルバム『Blizzard of Ozz』のサウンドを聴くと、かなり中域が持ち上がったサウンドになっています。
ランディはこれらの機材に加えて、MXRの10バンドイコライザーも使用していたため、おそらく500Hzや1kHzあたりの周波数を中心に持ち上げていたと考えられます。
使用ギターやアンプの設定にもよりますが、BOSSのイコライザー(GE-7)でも800hzあたりを中心に持ち上げてあげるとそれらしいサウンドが得られると思います。
▼Randy Rhoads’s Gear
ギター
ランディー・ローズが愛用したギター、もしくはランディー・ローズになりきるためのギターの紹介。
GIBSON Les Paul Custom
ランディー・ローズの愛機といえばホワイト(経年劣化でクリーム色になった)の74年製ギブソン・レスポール・カスタム。
カスタムはスタンダードに比べ中域が太く柔らかな音が特徴といわれているので、ファンならばスタンダードではなくカスタムを狙いたいところ。
噂によると1stアルバムのバッキングのほとんどはカスタムらしいですよ。
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YouTube – Gibson Les Paul custom (動画)
1974 Les Paul Custom
ランディー・ローズが愛用していた1974年製ギブソン・レスポール・カスタムは、従来のモデルとは異なり、ネックは3ピースのマホガニー、ボディはトップにメイプル、バックはマホガニー/メイプル/マホガニーの貼り合わせ構造(通称パンケーキ構造)という少し変わった仕様です。
この時期のレスポールはヴィンテージ的な価値は高くないものの、ランディー・ローズ仕様ということで一部のファンから人気があります。
最近では、ギブソンからランディー・ローズ・モデルや1974年製レスポール・カスタムとして復刻版が発売されているため、こだわりのある方は探してみると良いでしょう。
もちろん、ヴィンテージの1974年製レスポール・カスタムもおすすめです。70年代のレスポールは比較的手頃な価格で入手できることも多いです。
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JACKSON Randy Rhoads
通称ランディーVと呼ばれるこのギターは、ランディー・ローズがジャクソンギターにオーダーしたモデルです。特徴的なのは、左右非対称のボディとコンコルドヘッドです。
オリジナルモデルはトレモロなしですが、現在では様々なカラーバリエーションや仕様が展開されています。
また、オジー・オズボーン加入前のクワイエット・ライオット時代には、カール・サンドバルがデザインした水玉模様のフライングV “Polka Dot V”を愛用していました。
オジー・オズボーン加入初期には、ジャクソン製でネックジョイントがやや深いデザインのV “RR1/コンコルド”も使用していました。
なお、トレモロはフロイドローズではなく、シンクロナイズドトレモロが採用されています。
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MADE FOR RANDY RHOADS! Jackson RR3 GUITARS IN THE ZONE #1:
こちらのギターはRR3と呼ばれるもので、グローバー・ジャクソンがランディー・ローズのために製作した3番目のギターです。しかし残念なことに、ランディーはこのギターを受け取る前の1982年3月19日、飛行機事故で亡くなりました。
RR3のボディはメイプルトップと5ピースのマホガニーバックで、ランディーが愛用していたレスポールカスタムに似た構造だと言われています。メイプルネックにはエボニー指板が貼られ、ネックはボディのエンドまで伸びたスルーネック構造が採用されています。
ちなみに白のV(コンコルド)のボディーはメイプル、黒のV(RR2)のボディーはポプラとのこと。
JACKSON JS1X RR Minion
JACKSON(ジャクソン)から発売されている非対称V(ランディー・ローズV)のミニギター。
おなじみのシャークフィン・インレイが入った指板に、グラファイトで補強されたメイプルネックをボルトオンで装着しています。
弦長(スケール)は22.5インチ(572mm)。
ファンならぜひコレクションに加えたい1本です。
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Jackson JS1X RR Minion – YouTube (動画)
ピックアップ
ランディー・ローズの1974年製レスポール・カスタムのピックアップは、ストックのままで特に変更はされていないようです。
しかし、カール・サンドバルがデザインしたポルカドットV(水玉V)のピックアップは、リアにDIMARZIO(ディマジオ)のスーパーディストーション、フロントには同じくディマジオのPAFが搭載されていたようです。
スーパーディストーション(DP100)は、70~80年代を代表するハイパワーなピックアップで、PAF(DP103)はその名の通り、ギブソン社のPAF(Patent Applied For)を再現したピックアップです。
直流抵抗値:
DP100 Super Distortion:13.68k
DP103 PAF 36th Anniversary:7.31k
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Super Distortion:
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PAF:
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アンプ
ランディー・ローズが愛用したギターアンプ、もしくはランディー・ローズになりきるためのギターアンプの紹介。
MARSHALL 1959SLP ( 100w )
カスタマイズされてゲインアップしたマーシャル1959と、MXRディストーション+の組み合わせが、ランディー・ローズの基本的となるセットです。
少し前に発売されたホワイトトーレックス仕様のランディー・ローズ・モデルも話題になりましたが、このモデルは、インプットIが通常のJMP1959に相当するサウンド、インプットIIは2203のようなマスターボリューム仕様になるという特別でデザインされたモデルでした(この場合、MasterがVol.I、GainがVol.IIとなります)。
ただし、マーシャルユーザーにおなじみのカスケード接続は不可とのことです。
Spec;
真空管:ECC83x3、EL34x4
重量:20.5kg
最近はマーシャル・サウンドの出るエフェクターも多数発売されているので、それを利用しても良いでしょう。
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YouTube – marshall 1959SLP (動画)
MARSHALL SV20 ( 20w / 5w )
お手頃サイズの1959をお探しならこのSV20(Studio Vintage)がおすすめ。
MARSHALL 1959SLPを元に開発された出力20w(5w切り替え可能)のモデルです。
オリジナル1959同様の4Input入力をもち、マスターボリュームは未搭載ですが5wモードもあるので100wの1959よりも歪みは得やすいでしょう。
リアパネルにはエフェクトループ、DIアウト、スピーカーアウト搭載。
コンボとヘッドをラインナップ。
Spec;
スピーカー:1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ)
スピーカー出力: × 5 (16Ω×1、8Ω×2、4Ω×2)
真空管:3xECC83 / 2xEL34
重量:
H460xW500xD245、15.85kg(コンボ)
H240xW500xD230、9.25kg(ヘッド)
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Studio Vintage | Official Demo | Marshall:
歪むアンプではないですが、クランチサウンドの美しさ、音の粘りなどが1959同様に素晴らしいですね。
IbanezのチューブスクリーマーやBOSSのSD-1など使ってドライブさせれば70年代から80年代ロックなら何でもこなせそうなサウンドです。
MARSHALL Origin シリーズ
Marshall ORIGINシリーズは、ヴィンテージマーシャルのデザインを踏襲しつつ、モダンな機能を搭載したモデルです。
特に、ゲインブースト機能とサウンドキャラクターを変化させられるTILTコントロールが特徴で、これによりモダンなオーバードライブサウンドを得ることも可能です。
TILTコントロールは、THE AMP SHOP西田製作所さんの動画によると、ヴィンテージの4インプット仕様のマーシャルアンプのチャンネルリンクのサウンドを再現したものだそうです。
ラインナップには、5WのORIGIN 5、20WのORIGIN 20、50WのORIGIN 50があり、いずれも出力を落とすことができるパワーリダクションスイッチが搭載されていますので、小音量での使用にも対応できます。
ORIGIN 5を除き、アンプヘッドとコンボの両方がラインナップされており、さらに、付属の2Wayフットスイッチを使用することで、ゲインブースト機能とエフェクトループ機能のON/OFFが可能です。
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Marshall: ORIGIN 20C Combo:
エフェクター
ランディー・ローズが愛用したギターエフェクター、もしくはランディー・ローズになりきるためのギターエフェクターの紹介。
MXR DISTORTION+
MXR DISTORTION+は、明るく荒い歪みが特徴のディストーション+、低域の出るマーシャルとの相性はピッタリで、ランディー・ローズ・サウンドを再現する上で欠かせないペダルです。
▼ランディー・ローズ・シグネチャー・ディストーション+が登場です。
RANDY RHOADS DISTORTION +は、ランディのビンテージ Distortion+ を丹念に分析し、ランディの最も愛されたヒット曲で聞かれるのと同じオーバードライブトーンを生み出すように製品化されたモデルです。
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YouTube – MXR DISTORTION PLUS (動画)
MARSHALL THE GUV‘NOR
長らく廃盤であったマーシャルのドライブペダルが復刻されました!!
THE GUV‘NORとは、1988年に発売されたオーバードライブ/ディストーションペダルで、このペダルは、マーシャルのアンプ特有のエッジの効いたブリティッシュ・ロックサウンドを再現したペダルです。
コンパクトタイプペダルには珍しい、3バンドEQが搭載されているのでアンプライクな音作りが可能となっています。
※THE GUV’NORにはY字ケーブルを使用することでEQ後段にエフェクターを接続できるエフェクトループ(LOOP端子)が搭載されています。
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YouTube – Marshall The Guv’nor (動画)
MXR M117R Flanger
MXR M117R Flangerは、ランディー・ローズや、エドワード・ヴァン・ヘイレンも愛用した伝統の名機。強力なジェットサウンドからコーラス/フェイザー系の軽やかなサウンドまで幅広いサウンドメイクが可能です。
電源:
乾電池006Px2または18VACアダプター仕様。
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YouTube – M-117R FLANGER (動画)
分かりやすいところでは Quiet Riotの Picking Up The Piecesのイントロや、 You Can’t Kill Rock And Rollのエンディングではフランジャーともフェイザーともワウとも思える激しいモジュレーションサウンドが聴けます(なんですかね)。
このフランジャーは18V動作で、9Vのフランジャーと比べるとより広いヘッドルームが特徴なのでそのあたりに秘密があるのかも。。。。
MXR STEREO CHORUS
70年代の名器をバージョンアップしたMXR STEREO CHORUSは、Rate、Width、Intensityのコーラスコントロールに加え、コーラスエフェクト専用のベースおよびトレブルのEQを搭載しています。
さらに、ギターの低音にかぶるエフェクトを除去するBass Filterスイッチも備えています。
電源:
乾電池006Px2または18VACアダプター仕様。
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MXR Stereo Chorus:
MXR 10 BAND GRAPHIC EQ
ランディー・ローズが愛用したMXR 10バンドイコライザーは、定番の10バンド・グラフィックイコライザーM-108のコントロールを継承しつつ、ノイズリダクション回路を追加し、トゥルーバイパス化されています。さらに、出力を2系統にして多彩に使用できるように設計されています。
バンド周波数は、31.25Hz、62.5Hz、125Hz、250Hz、500Hz、1kHz、2kHz、4kHz、8kHz、16kHzとなっており、各周波数帯域ごとに12dB幅でブーストおよびカットが可能です。また、Input GainとOutput Volumeのコントロールも搭載されているため、EQ使用時の音量変化にもきめ細かく対応できます。
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YouTube – MXR 10 BAND GRAPHIC EQ (動画)
VOX V847-A
VOX V847-Aは、1960年代のオリジナルVOXワウのスペックをベースに設計されたワウです。9V電池の他にACアダプターでも使用でき、インプットジャックはエフェクトオフ時のギターサウンドに色付けをしないバッファが内蔵されています。
また、ペダルのインダクタを新設計し、これまで以上にオリジナルVOXワウのスペックに肉薄し、トーンはもちろんのこと、ダイナミクスも向上。あらゆる音楽スタイルで使えるワウペダルです。
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YouTube – V847-A (動画)
VOX Wahペダル[V846-HW / V847A / V845]紹介映像:
BOSS RE-202 Space Echo
ランディー・ローズの写真を見ていたら左足元に置いてある大きな箱を発見。
RolandのテープエコーRE-201かと思ったら、つまみの配列が違うので調べてみると、Roland RE-301 Chorus Echoのようです。
RolandのテープエコーRE-201はテープエコーとリバーブですが、Roland RE-301 Chorus Echoはテープエコー、リバーブ、コーラスがかけられるもののようです。
Roland RE-301 Chorus Echo – YouTube(動画)
アウトプットを見ると、ステレオ対応のようですので、以下の動画のような音を左右に振るダブリングも可能です。
Randy Rhoads Solo/Instrumental Jam 1982 with pics from last show:
現行モデルのBOSS / RE-202 Space Echoなら同じくステレオ対応なので、上記のランディーと同じことも可能(通常ダブリングのディレイタイムは10~50ms程度ですが、少し長めに設定しましょう(コーラスは別途用意しましょう)。
BOSSのRE-202 Space Echoは、(RE-301ではなく)Roland RE-201 Space Echoのサウンドを、かつてないレベルで再現したテープエコー系ペダル。
オリジナルの2倍のREPEAT RATEに拡張可能で、4つの再生ヘッドを組み合わせることで、12種類のサウンド・バリエーションを実現しています。
コンパクトサイズのSpace Echo RE-2でも良いでしょう。
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YouTube | BOSS RE-202 (動画)
BOSS RE-202 Space Echo:
テープエコーやアナログディレイのような発振もします(動画の8分過ぎから)。
弦・ピックなど
GHS
ランディー愛用の弦はGHS。GHSはスティーヴィー・レイ・ヴォーンも愛用のNICKEL ROCKERS(写真)が有名ですが、ランディーはGHSのメタリックな音が気に入ってるとインタビューで語っています。
太さは.010または.010を使用。
ベーシストのルディー・サーゾのインタビューでは「ランディーは太い弦を張って軽く弾いていた」と語っています。
ピックはミディアムだそうです。
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