FENDER Player Duo-Sonicのポットとコンデンサ交換

FENDER Player Duo-Sonicのコンデンサ交換。ワニ口クリップでいろいろ試します

2022年11月2日コンデンサ,ポットデュオソニック,導電塗料,Fender,改造

2シングルコイルのデュオソニックのポットとコンデンサを交換しました。

ポットはCTSの250kΩ、コンデンサは0.047μFのビタミンQに決定!作業中にちょっと意外な事実?も発見しましたので紹介します。

Fender Player Duo-Sonic純正の500kΩのポット


デュオソニックの改造。今回はポットとコンデンサの交換と導電塗料の塗り足し

先日購入したFENDER Player Duo-Sonicを早速改造(調整)です。

まずは定番のポットとコンデンサ(キャパシタ)の交換です。

Fender Player Duo-Sonicのボディー

と、その前に、前回バラしたときに発覚した、雑な導電塗料も塗り足します😣

Fender Player Duo-Sonic内部(導電塗料が雑です)

 

導電塗料の塗り足し

以前、ストラトキャスターやテレキャスターのノイズ防止にと、導電塗料を塗って色々実験したことがあるのですが、その導電塗料の残りがあるのでこのデュオソニックにも塗り足しておきましょう。

FENDER Player Duo-Sonicのキャビティー。導電塗料が雑です

今回はしっかりマスキングして2~3度ほど塗りました。

FENDER Player Duo-Sonicのキャビティー。導電塗料をマスキングして塗り足しました

FENDER Player Duo-Sonicのキャビティー。導電塗料を塗り足しました

本当はピックアップガードの裏全体もシールドしないと効果は出ないと思うのですが、それは次回(行いました>デュオソニックのノイズ対策~ピックガードのシールド)。

導電塗料はこちらで購入できます

導電塗料

コントロール・キャビティやピックアップ・ザグリに塗布することでノイズを軽減、ラグを使用しアースに落とすことで更に効果を発揮します。

 

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ボリュームポットとトーンポットをCTSに交換

塗料が乾くを待ってからポットの交換を行います。

ポットはいつものCTSで抵抗値はシングルコイルなので250kΩを使います。

CTS製のポットはボリュームやトーンを絞った時の音質が素晴らしいので、私はギターを購入したら必ずCTSに交換します。

FENDER Player Duo-Sonic用に購入したCTS製250kΩのポット

純正のポットはテレキャスターで使われる溝のないソリッド・シャフトですが、スプリット・シャフトでもこのようなスペーサーを入れてあげれば問題ありません。

Pot Spacer/ポットスペーサーはスプリットシャフトをソリッドシャフトに対応させるためのスペーサーです

※スペーサー部分でネジ止めすればギザを傷つけることもありません。

純正は韓国製CTS風ポット、コンデンサは(0.047μF)。

FENDER Player Duo-Sonic純正のコンデンサ

FENDER Player Duo-Sonicのポットとコンデンサ交換完了

ポットのトルクは今回は軽めのへそ付きを選びました。

へそ付きとはヴィンテージタイプと呼ばれるものでこのタイプはトルクが軽いものが多いです。

CTSのへそ付きポット

一方、トルクが重めはこんなタイプ。

CTSのへそなしポット

このタイプは、耐久性を上げるためか、内部に粘度の高いグリスが大量に入っているために重いものが多いようです。

詳しくは:

ボリュームポットのトルクは重要

このようにボリュームやトーンポットには重めと軽めがあって、この選択が結構重要になります。

 

例えばストラトキャスターなど弾く位置のすぐ近くにある場合、触れてしまってボリュームがすぐに下がってしまうという方は重めのトルクが良いでしょうし、ボリューム奏法/バイオリン奏法をよくやる方は軽いトルクのほうが便利などなど、用途に応じて選ぶ必要があります。

 

今回軽めを選んだのは、このデュオソニックにはストラトキャスターのようなトレモロユニットがありません。

私はストラトキャスターを使うときはフレーズの終わりに”ウニウニ”とトレモロユニットで軽くビブラートをかけるのですが、このデュオソニックにはそういった事ができないので、トレモロの代わりにボリュームの音量を上げたり下げたりといった、エフェクターのトレモロのような使い方をしたかったから。

 

シングルコイルなのに500kΩ?

早速交換!!と、純正のポットを外してみたところ、なんと500kΩのポットが付いているではないですか??

Fender Player Duo-Sonic純正の500kΩのポット

パッシブのシングルコイルには通常250kΩを使いますがなんで500kΩ??

 

一般的にシングルコイルのピックアップは高域が出るので抵抗値が低めの250kΩのポットを使い、ハムバッキングなど太い音のするピックアップは高めの500kΩのポットを使います。

 

もちろん例外もあるし間違いではないのですが何でだろ??

 

このデュオソニックはテレキャスターライクなシャリシャリした音がしていて、理由はテレキャスターと同じ弦を裏から張るハードテイルだからなのかな?と思っていましたが、これも1つの要因だったようです。

 

このFENDER Player Duo-Sonicにはリアにハムバッキングの載ったSH仕様があるので面倒くさいから500kΩで統一してしまえ!ってことなんですかね😮

FENDER DUO-SONIC HS

デュオソニックの一般的な配線図を調べてみても250kΩになってますけどね。

 

フェンダー・デュオソニックの回路図/配線図

以前、ストラトキャスターに500kΩのポットを試してみたこともありますが、キンキンしすぎててすぐに元に戻したこともあるので、シングルコイルには500kΩよりも250kΩのほうが適してる思います。

※調べてみたらやはり私のPlayer Duo-Sonicだけではなく、以下のブログでも500kΩ→250kΩに交換しています(ハードテイルブリッジなので同じ機種です)。

 

コンデンサをチョイス

次にコンデンサ(キャパシタ)を選びます。

コンデンサはストラトキャスターやテレキャスターなどのシングルコイルのギターには0.047μF、レスポールやSGにはハムバッキング・ピックアップのギターには0.022uFのコンデンサを載せるのが一般的です。

 

それ以外にもコンデンサにはオイルやフィルム、セラミックなど種類があってそれぞれ音が違うので凝りだすとキリがないくらい。

 

私もコンデンサは少し持っているので、バラしたついでにワニ口クリップを使って色々試してみたいと思います。

手持ちのコンデンサー(キャパシタ)

 

交換前にコンデンサをワニ口クリップでテスト

まずはどのコンデンサーにするのかを、ワニ口クリップで繋ぎ変えながらテスト。

FENDER Player Duo-Sonicのコンデンサ交換。ワニ口クリップでいろいろ試します

Duo-Sonicはシングルコイルなので通常は0.047μFのコンデンサーを使うのですが、前回色々な数値のコンデンサーを試してみたところ、ハムバッキング用と言われる0.022μFのコンデンサは中域の立ち上がりが非常に音楽的でシングルコイルのギターにもばっちり合うということがわかったのでこのギターでも色々テストしてみます。

まずは定番の0.047μFから。

  • 純正の小さなフィルムコンデンサ=こもりが強い
  • オレンジドロップ=こもりがさほど強くなく音楽的なトーン。トーン全開でも音が明瞭で◎
  • All Parts製ビタミンQ=オレンジドロップよりこもりがさらに少なく絞りきっても音抜けが良い◎
  • HGC=私のほとんどのギターに載せているヒグチ電子(HGC)のコンデンサーですが、デュオソニックとの相性は今ひとつかな?オレンジドロップに似てるがややブーミーな印象○
  • セラミック=やや平坦な音ながら悪くない○
  • フィルム(緑)=可もなく不可もなくですがオリジナルよりは良い△

と言った感じ。

一方、0.022μFのコンデンサーですが、前回ストラトキャスターでテストしたときはものすごく良かったのですが、このデュオソニックでは中域がややしつこく好みじゃなかった。

0.033μFと、0.1μFのコンデンサも試してみましたが、今ひとつでした。

 

結果、コンデンサはAll Parts製のオイルコンデンサ/ビタミンQ(0047μF)に決めました。

FENDER Player Duo-SonicにビタミンQ0.047μFを取り付けました

ボディーの薄いデュオソニックですが、大きなオイルコンデンサでも問題なく取り付けでしました。

FENDER Player Duo-Sonicのポットとコンデンサ交換完了

配線も変えられる部分はヴィンテージタイプのクロスワイヤーケーブル(布被覆ケーブル)に交換しました。

やはりポットは250kΩが正解

シングルコイルなのに500kΩのポットが載っていたという意外な事実を発見しましたが無事終了です。

 

もちろん同じシングルコイルでも、FENDER Jaguarには1MΩのポットが使われているので500kΩでも悪いわけではないと思いますが、今回250kΩのポットに変えてみて、かなり音が落ち着いた印象です。

 

ストラトキャスターやテレキャスターから持ち替えたときに、今までは音が派手過ぎて似たような音にするにはトーンをかなり絞る必要がありましたが、今回250kΩに替えたことでトーン全開でも使える音になりました。

 

FENDER Player Duo-Sonicを使ってるオーナーさんは絶対ではないですが替えたほうが良いんじゃないかな??特に音がキンキンしすぎると感じている方は。

 

さらに、コンデンサを今回はビタミンQの0.047μFに替えたことで、より音楽的に使えるトーンになりましたし、軽いトルクのへそ付きポットに交換したことでフレーズの終わりにウニウニとノブを動かすのも楽になりましたので言うことありません。

CTSポット(250KΩ)はこちらで購入できます

定番のCTS製ポット。テレキャスターには溝のないソリッドタイプが一般的です

定番のCTS 社製ポット、抵抗値は250KΩ。

ストラトキャスターやテレキャスターなどシングル・コイルのギターに。

 

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ついでにノブを角のない丸いものに替えてみました(手が当たると痛いので)。

FENDER Player Duo-Sonicのノブ交換

ノブはテレキャスター用で大丈夫です。

テレキャスター用メタルノブ(ブラスノブ)

 

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まとめと今後の予定

FENDER Player Duo-Sonicは特に高いギターではないですが、ショートスケールで弾きやすいしおそらく今後もずっと使っていこうと思っているギターなので、このように手を加える(改造する)ことで音も良くなりましたし、オンリーワンではないですがより愛着もわきますよね👍

 

特にポットをCTSの250kΩに替えたことで音が落ち着き、ストラトキャスターやテレキャスターと比較しても更に遜色なくなりました。

 

FENDER Player Duo-Sonicはまじで良いギターです🎉

 

今後やりたいこと

今回はピックアップの交換はしませんでしたが、機会があればやってみたいですね(純正も悪くないですが)。

 

さらに確認したいのは、ピックアップの交換ではなくピックアップのプラスチックカバーを外したらどんな音になるのか?ということ。

Fender Player Duo-Sonicのピックアップとピックアップカバー

ストラトキャスターなどはポールピースがむき出しですが、デュオソニックは隠れてますよね。

これって絶対音に影響ありますよね。。。。

 

これは絶対やってみたい。

▼やってみた!!

以上、FENDER Player Duo-Sonicのポットとコンデンサ交換でした。

※トーンを絞った状態でボリュームを絞ると音が急に小さくなっちゃうのはどうしてだろう?これは改造前からで、他のギターでは見られない症状です(トーンを絞らないとボリューム変化はスムーズです)🤔

唯一気に入らないのはそこですかね?いつかPU交換をして、ミックスでハムバッキングになる配線(上に貼った回路図)も試してみようかしら。。。

 

その場合、ピックアップはこれを使う予定です。

ANTIQUITY for Duo Sonic

SEYMOUR DUNCAN ANTIQUITY for Duo Sonic

ヴィンテージのDuo-Sonicはピックアップセレクターのセンターポジションでネックとブリッジピックアップがシリーズ配線(ハムバッキング)になるように設計されていますので、ネックとブリッジピックアップの磁極とコイルの巻き方向が互いに逆になっていないとノイズも増えてしまいます。

Antiquity for Duo-Sonicはもちろんそのことを考慮して、ネックはN極トップ、ブリッジはS極トップ、互いに違う巻方向のコイルで作られています。

AQ-DS-n / AQ-DS-b (Neck/Bridge)

直流抵抗値:Neck: 6.4k, Bridge: 6.5k
マグネット:アルニコ 2

 

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 SEYMOUR DUNCAN ANTIQUITY for Duo Sonic – YouTube (動画)

FENDER Player Duo Sonicはこちらで購入できます

FENDER DUO-SONIC SS
FENDER DUO-SONIC HS

 

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 FENDER Duo Sonic – YouTube (動画)

 

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