DIMARZIO FS-1(DP110)~ピックアップレビュー
DIMARZIO FS-1(DP110)は、ハイパワーなのにシングルコイルらしさを失わない非常に優れたピックアップです。
DIMARZIO FS-1(DP110)とは
FENDER Player Duo-Sonicはとても良いギターで、最近はこればかり弾いているのですが、ストラトキャスターやテレキャスターと比べ、音に深みがないように感じます🤔
理由としてはスケールが短いショートスケールだとか、ボディーが薄いからとか色々あるのでしょうが、ピックアップ交換で改善できないものだろうか?と思いDIMARZIOのFS-1(DP110)を購入し、取り付けてみましたのでレビューします。
DIMARZIOのFS-1(DP110)のFSとは、FATストラトの略で、文字通り出力が高くファットなサウンドのするピックアップ。
マグネットはアルニコ 5、直流抵抗は14.23kΩとかなりハイパワーなPUで。
※ヴィンテージ系のシングルコイルPUの直流抵抗値は6kΩ前後。
✅DIMARZIOのFS-1(DP110)説明:
多くのプレーヤーは、ストラトキャスターのリア・ピックアップのサウンドがクリアで華やかであると思う一方で、それを過剰に明るすぎるサウンドと捉えるプレイヤーも存在するのが事実です。
FS-1は、まさにそんなギタリストのためのピックアップです。
他のシングルコイルよりも大きなサウンド(当社比:25%パワーアップ)で、かつ太く、スムーズなサウンドをもたらします。
より大きくアグレッシヴな音にするためには、フロント、センター、リアすべてにFS-1をマウントすることもお勧めです。
ヴィンテージのサウンドを念頭に置いてFS-1を設計したわけではありませんが、メイプル・ネックのStratのブリッジ・ポジションでブルース・サウンドを得ようとする場合は、ボリュームを下げていってもクリーンさを保つサウンドと、中音域と低音域特性とを共に強化することが出来れば満足が得られることでしょう。
DIMARZIOのFS-1(DP110)は、イングヴェイ・マルムスティーンがディマジオのHS-3以前に使用していたPUとして有名で、アルバムで言うと、アルカトラスの1st~ソロ2枚目のマーチング・アウトあたりまで使用していたと言われています。
参考:DIMARZIO FS-1が載ったストラトキャスターを弾くケリー・サイモン氏:
また、同じく大好きなギタリストであるヨーロッパのギタリスト ジョン・ノーラムもかなりの頻度でこのFS-1 (DP110)を載せているんですよね。
ピックアップはディマジオのシングルコイル・ピックアップ“DP110 FS-1”を3基搭載。
このセレクトはジョンによると「“FS-1”がシングルコイル・ピックアップの中ではベストだと思っているんだ。
シングルコイルらしいトゥワンギーな音がしっかり出て、出力が“P.A.F”系のハムバッカーと同じぐらい高いところが気に入っている」というのが理由だそうだ。
他にはU2のジ・エッジもFS-1ユーザーです。
ーあなたの73年型ストラトでは、ブリッジ側のピックアップにディマジオのFS-1が使用されています。
あれは自分で考案されたのでしょうか?
そうだよ。
俺が使ってるアンプで鳴らすと、オリジナルのピックアップだと音が細くなって、少し棘があり過ぎたんだ。それで自分なりにいろいろ調べて、太めの音が特徴のディマジオFS-1を使うことにしたんだ。
結果はバッチリだった。それ以来、俺のすべてのストラトは同じ仕様になってるよ。
~U2のエッジが語る、「理想」を形にした初のシグネチャーモデル誕生秘話 _ Rolling Stone Japanより~
DIMARZIOのサイトでトーンチャートを見てみると、例えばヴィンテージ系のTRUE VELVET ( DP176 )と比較すると中低域がパワフルになっているので、シャリシャリしていて低域の足りないFENDER Player Duo-Sonicには意外と合うかもしれません。
✅TRUE VELVET BRIDGE [DP176]:
- Output: 142
- Bass: 3.5
- Mid: 5.0
- Treble: 8.0
✅FS-1 [DP110]:
- Output: 160
- Bass: 6.0
- Mid: 6.5
- Treble: 7.5
DIMARZIO FS-1(DP110)をFENDER Player Duo-Sonicに付けてみた
ということで早速、FENDER Player Duo-SonicのPUをオリジナルからDIMARZIO FS-1(DP110)に交換してみることに。
Duo-SonicやMustangはストラトキャスターと同じサイズのPUなので、デュオソニックやムスタング用のピックアップだけでなく、(ポールピースが見えてしまいますが)ストラトキャスター用をそのまま使えるんですよ。
Rory Gallagher(ロリー・ギャラガー)氏の愛用するDuo-Sonic(オフィシャルサイトによると元々は1ピックアップのMusicmaster)もストラトキャスター用のピックアップを2基載せています。
今回は思い切ってフロントとリアの両方をDIMARZIOのFS-1(DP110)に交換してみます。
ちなみにPUの抵抗値をテスターで計測してみると、14.73kΩと14.44kΩとほぼ同じですが、弦振動が大きく音が大きくなるフロントに出力の弱い方を取り付けます>テスターがあるとこういう事ができるので便利です。
ちなみにPlayer Duo-SonicのオリジナルPUの直流抵抗値は実測でフロント用が6.14kΩ、リア用が6.58kΩでしたので、こちらはヴィンテージ系のピックアップですね。
DIMARZIO FS-1(DP110)は、一体どんな音がするのでしょうか((o(´∀`)o))ワクワク
気に入らなかったことを考え、ケーブルは短くカットせずそのまま取り付けです。
交換完了!
フラットで引っ込んでいたポールピースがスタッガード仕様になりました。
DIMARZIO FS-1(DP110)レビュー
はじめにFENDER Player Duo-Sonicは良いギターだけど音に深みがないと書きましたが、このFS-1 (DP110)に交換してみて、硬くペラペラだった音がダーティーさと柔らかさが増し、手持ちのストラトキャスターやテレキャスターと比べても遜色のないサウンドになりました。
FS-1 (DP110)は、通常のストラトキャスター用ピックアップに比べ25%パワーアップとのことですが、例えばストラトキャスターに付いているヴィンテージ系のPUと比べてみても確かにパワフルにはなりますが ”シングルコイルらしさ”は全く失われていないところは素晴らしいです。
また、ギターのボリュームを絞ったときのクリーン~クランチのサウンドも良くてジャンルを選ばず使えるPUだと感じました。
ただ少しゲインが高めなので、他のPUやギターと出力を合わせるならギターのボリュームを少し絞るか、通常よりもPUを下げ目でセットすると良いと思います。
まとめ:FS-1はパワフルだけど万能なPU
イングヴェイ・マルムスティーンやジョン・ノーラムなど、私の大好きなギタリストが使っているDIMARZIO FS-1(DP110)ですが、FENDER Player Duo-Sonicに載せても大正解でした!!
正直、FENDER Player Duo-Sonicには合わないかも??と思ったのですが、ここまで化けるとは思いませんでした😍
Duo-Sonicはショートスケールのギターなので手の小さな方にはおすすめのギターですが、(ギターの完成度とは別に)PUをはじめとするパーツのグレードが今ひとつなので、今回のようにPU交換などのパーツ交換で、さらに良いギターに変わりますので興味のある方はやってみてくださいね。
デュオソニックを改造するならここをチェック!~FENDER Player Duo-Sonic編
機会があればストラトキャスターにも載せてみたいな((o(´∀`)o))ワクワク
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