音の良さと耐久性ならHERCOピック
ジミー・ペイジやマイケル・シェンカー、トミー・ボーリン、テリー・キャスなど名だたるギタリストが愛用する人気のHERCOピックを買ってみたのでレビューします。
HERCOピックとは
HERCOピックとは、ジミー・ペイジやマイケル・シェンカーなどトーンの良さで定評のギタリストが愛用していることで有名なギターピックです。
素材はナイロンで耐久性があるのはもちろん、少し減った時のシャリっとしたトーンは共通していて、一度使ったら虜になること間違いなしなピックです。
HERCOピックの種類
HERCOピックは全部で5種類。
FLEX 75 HOLY GRAILを入れると6種類。
✅FLEX:
✅Vintage 66:
FLEXシリーズは昔から発売されていて、Vintage 66というのはさらに昔の1966年のピックを型から起こしたものですが近年になって復刻されたものです。
カラーがFLEXシリーズと同じなので、デザイン以外は一緒なのかな?とずっと買うのを控えていたのですが、それぞれ違っていました。
厚みはノギスで計測したところ。
FLEX 50(約0.6mm)、EXTRA LIGHT(約0.7mm)、LIGHT GAUGE(約0.8mm)、HEAVY GAUGE(約0.9mm)、FLEX 75(約1.0mm)で、Vintage 66シリーズは今までのFLEXシリーズの間を埋めるようなサイズとなっています。
HERCOピックの特徴
HERCOピックの特徴をあげると。
- 音が良い
- 耐久性がある
- 滑らない
の3つでしょうか。
1の音が良いについてですが、新品から弾き込んでピックが少しすり減って以降のシャリっとしたトーンがたまらなく良いんです!
弦を引っ掻く感じも、引っかかりすぎてしまうとダメですが、その微妙な引っかかるか引っかからないかの微妙なところが極上のトーンを生み出します。
特に昔のギタリストの音を聴いているとそういうシャリっとかカリッとした音が入ってることがあって、あ、HERCOかも?とつい想像してしまいます。
セルロイドのピックでもカリッとしたトーンが得られますが、ちょっと音色が違うんですよね。
2の耐久性ですが、これは弾いてみてくださいとしか言えませんが、ストロークをガッツリやっても全く減りません。
セルロイドと同じ値段なのにね、これはコスパ良すぎ!なピックです。
3の滑らないは、表面のイボイボ見れば分かりますよね。
これのおかげで本当に滑りません。
このイボイボ部で弾くのがマイケル・シェンカーで、1972年のデビューのから1983年くらいまではHERCOピックでカリッとした極上のトーンを出しています(Vintage 66シリーズは反対側にはありません)。
HERCOピックのダメなところ
HERCOピックにもダメなところがあって、それはFLEXシリーズだけですが、エッジ処理が雑な点。
写真のようにピックのエッジ部の周りの一段低い部分に型の跡(バリ)のようなものが残ってしまっています。
これが残っていると良い音しないので弾き込んでなくすか、弾く前にヤスリ等で削ったほうが良いです。
Vintage 66にはそのバリのようなものはないので、買ったその日から弾くことが出来ます(といっても良い音になるのは少し削れてからですけど)。
HERCOピックのおすすめは
HERCOピックにも厚み(硬さ)がありますので、弾き心地やトーンは微妙に違います。
私の好みでいうと、一番好きなのはVintage 66のLIGHT GAUGE:約0.8mmですかね。
これはストロークからソロフレーズまでマルチに使えるように感じました。
シカゴのギタリスト テリー・キャスが愛用していたピックです。
次に、Vintage 66のEXTRA LIGHT:約0.7mm。
少し柔らかいですが、こちらもマルチに使えます。
Vintage 66のHEAVY GAUGE:約0.9mmも少し硬めですけど弾きやすいです。
要はFLEXシリーズ以外ということですが、今までのFLEX 50は柔らかすぎて、FLEX 75は硬すぎてという感じだったのですが、その中間サイズを3つも揃えてくれたのはありがたいですね。
どのピックもトーンは最高なのですから。
もちろん好みもあるでしょうから、試してみたい方は全種類買ってみて自分にあうものを見つけてみてください。
HERCOピック愛用のギタリスト
ジムダンロップのページにHERCOピックの愛用のギタリストがちょこっと書いてありました。
長年にわたってHercoピックを使用してきた偉人のリストは豊富で、ジミー・ペイジ、ジョー・ウォルシュ、シン・リジィのスコット・ゴーハム、ブライアン・ロバートソン、ピート・タウンゼント、デヴィッド・ギルモア、ドン・フェルダー、トミー・ボーリン、ロリー・ギャラガー、ゲイリー・ムーア、キース・アーバン、スティーブ・ジョーンズ、ジーン・シモンズ、ビリー・ダフィー、トロイ・ヴァン・レーウェン、ドン・フェルダー、エディ・ヴァン・ヘイレン、ウィルコ、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、ニッキー・シックス、マドンナなど、
A Return to Form – Lifestyle – Dunlopより~
ジミー・ペイジ、トミー・ボーリンは知っていましたが、ジョー・ウォルシュや、シン・リジーのスコット・ゴーハム、ブライアン・ロバートソン、ゲイリー・ムーアも使っていましたか。
皆、トーンに定評のあるギタリストですよね。
もしかしたらJames Gang(ジョー・ウォルシュ)の Funk #49のイントロのカリッとした音はHERCOだったのかもしれませんね。
James Gang – Funk #49:
マイケル・シェンカーも貼っておきましょうか。
ソロ部のカリッとした音はHERCOのイボイボ部で弾いた音です。
UFO – Oh My:
レッド・ツェッペリン(ジミー・ペイジ)も1つ。
イントロの巻弦を引っ掻くような音はHERCOっぽいです。
Led Zeppelin – Moby Dick:
ジョーもジミーも共にグリップ部分のイボイボで弾いているのでしょうか。
詳細は分かりませんが、HERCOはそういう使い方も出来るんです。
最近は弾きやすさから同じナイロンのJAZZ IIばかり使っていましたが、音抜けの良さなら断然HERCOですね。
しばらく使ってみます👍
HERCOピックはこちらで購入出来ます
✅FLEX:
✅Vintage 66:
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