レスポールを改造するならここをチェック!~Gibson LesPaul Reissue編
Gibson LesPaul の特徴と使い方、改造のポイント、改造履歴を紹介。
初めてのレスポール Gibson LesPaul Reissue
Gibson LesPaul Reissueは、1950年代のレスポールをリアルに再現したレスポールモデルです。後に発売される「カスタムショップ製」と比べると、ヴィンテージレスポールの再現度という点においては甘い部分もありますが、そのサウンドはなかなか素晴らしいです!!
無骨なサウンドと、クランチ気味にセットアップしたときの色気のあるトーンはレスポールならでは!特にピックアップセレクターをセンターにしたときのコンプレッション感はたまりません。
コンデンサ(キャパシタ)はブラック・キャット(0.022uF 600V)に、テールピースはヴィンテージ同様、アルミに交換してあります。
レスポールのおすすめセッティング
私の中でレスポールの一番良いトーンは、ボリュームとトーンを少し絞った時の音。アンプの設定にもよるのですが、ボリュームは7~9、トーンは4~7くらいの、シングルコイルほど細くもなく、ボリュームフルのハムバッキングピックアップほどブーミーでない、いなたい音が好きです。
ボリュームとトーンのポットやコンデンサを交換すると更に良くなりますよ。
以下で、レスポールを改造するためのおすすめパーツの紹介と、このレスポールの改造履歴をご覧いただけますのでよろしければどうぞ!
レスポールをカッコよくするためのパワーアップ・パーツ
ピックアップ
音を変える一番の近道はピックアップ交換。注目のピックアップを集めてみました。レスポールには余計な色をつけないヴィンテージ系のPAFピックアップが似合います。
SEYMOUR DUNCAN / Seth Lover model ( SH-55 )
Seth Lover model ( SH-55 )は、バーストレスポールに載っていたギブソン・オリジナルPAFを、開発者であるセス・ラバー氏とセイモアダンカンがタッグを組んで開発したピックアップです。
PAFと同じくニッケルシルバーのプレート、プレーンエナメルワイヤーなど、素材にもこだわり含侵処理もあえて施していません。
- 直流抵抗値:Neck: 7.20K、Bridge: 8.10k
- マグネット:アルニコ 2
SEYMOUR DUNCAN SH-55 – YouTube (動画)
DiMarzio / PAF 59 ( DP274 / DP275 )
PAF 59 ( DP274 / DP275 )は、2.5インチの磁力を落としたアルニコ5マグネットから始まり、当時と同じ42AWGのエナメル・ワイアー、コイルをワックス・ポッティングせず、当時のワインディング・マシン(現在に比べて性能が落ちる不均一なワインディング)で巻き上げた、1959年製のPAF(Patent Applied For)ピックアップをリアルに再現したモデルです。
ネック用、ブリッジ用をラインナップ。
※歪ませて使うことの多い方は、ハウリングを起こしやすいのでワックスポッティング(浸透処理)を施した従来のPAF系モデルの使用をおすすめします。
PAF 59(DP274)Neck:
- 直流抵抗値:8.2k
- マグネット:アルニコ 5
PAF 59(DP275)Bridge:
- 直流抵抗値:8.5k
- マグネット:アルニコ 5
Gibson / 57 CLASSIC
57 Classicピックアップは、ギブソン社の初のハムバッキング・ピックアップ「PAF」を再現したピックアップです。コイルタップ可能な4C SHIELDED仕様もラインナップされており、多彩なサウンドを得ることも可能です。
50年代後半のPAFに確認されているコイル巻き数が多めのバージョンを再現した57 Classic Plusもラインナップされています。。
- 直流抵抗値:8k(57 Classic)、8.3k(57 Classic Plus)
- マグネット:アルニコ 2
Gibson 57 Classic – YouTube (動画)
Gibson / BURST BUCKER
BURST BUCKERは、PAFのレプリカ「57 Classic」をより緻密に細かく分類したピックアップです。
Burstbucker 1:
Burstbucker 1は、コイル・ターン数を押さえた低出力タイプのピックアップ。
- 直流抵抗値:7.8k
- マグネット:アルニコ 2
Burstbucker 2:
Burstbucker 2は、コイル・ターン数は標準的なモデル。
- 直流抵抗値:8.4k
- マグネット:アルニコ 2
Burstbucker 3:
Burstbucker 3は、コイル・ターン数を増やした最もハイゲインなピックアップ、リア向き。
- 直流抵抗値:8.7k
- マグネット:アルニコ 2
Burstbucker Pro:
Burstbucker Proは、アルニコ 5マグネットを使用し、従来のBurstbuckerよりエッジの効いたトーンが特徴のピックアップです。
- 直流抵抗値:8.3k(ブリッジ用)、Rhythm用7.8k(ネック用)
- マグネット:アルニコ 5
60s Burstbucker:
60s Burstbuckerは、同じくアルニコ 5マグネットを使用し、ワックスポッティングのないオリジナルPAFを再現したモデルです。
- 直流抵抗値:8k
- マグネット:アルニコ 5
Gibson Burst Bucker – YouTube (動画)
Gibson / Custombucker
Custombuckerは、カスタムショップのヒストリックリイシューに標準装備されているピックアップで、その伝説的な「PAF」トーンが世界中のプレイヤーに愛されています。
Custombucker はアルニコ 3 マグネット、42AWGワイヤーとアンバランス コイルを使用した暖かくて甘いトーンで初期のハムバッカーの音響特性を正確に再現しています。
- 直流抵抗値:8k
- マグネット:アルニコ 3
Gibson Custombucker – YouTube (動画)
ペグ
ペグでロック出来ればチューニングが安定します。ペグには径の異なるクルーソンタイプとロトマチックタイプがあり、互換性はありませんが、コンバージョン・ブッシングを使用すれば、ロトマチック→クルーソンへは交換可能です。
ブリッジ/テールピース
弦が乗る部分なのでここを良い物に替えると音質アップに効果的。ナッシュビルタイプのブリッジからヴィンテージ風のABR-1ブリッジに交換できる、コンバージョンポストも人気です。
アルミのテールピースに交換するのも定番ですね。
コンデンサ/キャパシタ
トーンの効き、ヌケの改善はコンデンサ/キャパシタの交換がおすすめ。レスポールなどハムバッキングピックアップには0.022uFが一般的。その他コンデンサ、ポットがセットになったワイヤリングキットも好評です。
ボリュームポット
安価なポットだと、ボリュームを絞ると音が痩せてしまうのですが、CTS製ポットは太いままクリーンになってくれるので非常に使いやすいんです。もちろん耐久性もあります。
ハムバッキングピックアップには通常500kΩ、または300kΩのポットを取り付けます。
Gibson LesPaul の調整・改造の履歴
レスポールの改造の定番であるテールピース交換など、過去に行ったGibson レスポールの調整・改造 履歴一覧。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません