チャーのギターサウンドを再現するための機材ガイド

日本が誇るギタリスト Char(チャー)の象徴的なサウンドを手に入れるためには、使用していたギター、アンプ、エフェクターなど、細部にわたる機材選びが重要です。本記事では、Charが実際に使用していた機材を元に、彼の音を忠実に再現できるおすすめのギター、アンプ、エフェクター、アクセサリー等を詳しく紹介しています。
- 1. 音作り
- 2. ギター
- 3. アンプ
- 4. エフェクター
- 4.1. MAXON POWER BOOSTER
MAXON OD880
MAXON ROD880 - 4.2. OSD9 Overdrive Soft Distortion(オーバードライブ)
- 4.3. OOD9 Organic Overdrive(オーバードライブ)
- 4.4. CERIATONE Centura Matte(オーバードライブ)
- 4.5. VOX V847-A(ワウ)
- 4.6. MAXON CS550(コーラス)
- 4.7. JIM DUNLOP EP103 Echoplex Delay(ディレイ)
- 4.8. JIM DUNLOP Echoplex Preamp(ブースター)
- 4.9. BOSS OC-5(オクターバー)
- 4.1. MAXON POWER BOOSTER
- 5. その他ギタリストの機材はこちらから
音作り
チャーといえばムスタングが有名ですが、近年はストラトキャスターの方をよく使用している印象です。ムスタングとストラトキャスターは同じフェンダーのシングルコイルが搭載されたギターですが、弦長(スケール)が違うために音はかなり異なります。
ムスタングは弦長24インチ(609.6mm)のショートスケール、ストラトキャスターは弦長25 1/2インチ(648mm)のロングスケールになりますので出来れは両方揃えたいところです。
それと忘れてはならないのがストラトキャスターのピックアップは常にセンターピックアップをセレクトすることです。センターピックアップはリアやフロントとは違う”いなたい”音になるのか特徴ですが、Charサウンドには欠かせないポイントです!
ロック系でセンターピックアップを使用する方はあまりいませんが、Char以外ではエリック・クラプトンやトミー・ボーリンが有名です。
このページでは、チャーサウンドを再現するためのギター、アンプ、エフェクターなどの機材を紹介しています。
ギター
FENDER Char Mustang
FENDER Char Mustangは、Charのアイデアを取り入れた新しいMustang。
トレモロユニットにはストラトキャスターでおなじみのシンクロナイズドトレモロ、スライドスイッチを廃しシンプルな3wayトグルスイッチに、ボリュームノブをストラトキャスターのように弦の近くに配置するなどより実用的な仕様になっています。
Made in Japan
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FENDER Char Mustang – YouTube (動画)
【Char解説】Char 2020 Mustang -Zicca Limited Model-:

FENDER Char 1959 Stratocaster
Char 1959 Stratocasterは、フェンダー・カスタムショップから発売のギターで、Char本人のバーガンディーミストカラー、マッチングヘッドの1959年製ストラトキャスターを再現したモデルです。
※Made in japanからもリリースされました。
ストラトキャスターは1959年から指板がメイプル1Pからローズに変わり、ピックガードも3Pの11点止めに変わりますが、Charのストラトキャスターは指板はローズですが、ピックガードがまだ1Pの8点止めなので1959年の初期モデルだということが分かります。
ストラトキャスターのピックアップはピックガードに取り付けられているために、ピックガードの違いにより音も変化します。
1Pは空気感のある柔らかなサウンド、3Pはカチッとしたタイトなサウンドになるので交換して違いを楽しむのも面白いと思います。
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Fender Char 1959 Stratocaster – YouTube (動画)
Char the Guitar #2:
FENDER Mustang
FENDER Mustangは、歯切れの良いサウンドが特徴のショートスケールのギターです。ショートスケールとは、ナット~ブリッジまでの弦長が24インチ(609.6mm)と短いギターで、女性など手の小さな方にもおすすめです。
Made in Japanシリーズからは’65年’69年’73年モデルが発売されています。
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YouTube – fender mustang (動画)
Char the Guitar #8:
FENDER Stratocaster
多くのストラトキャスターを使いこなすチャーですが、代表的なのはバーガンディー・ミスト(ワイン色)のストラトキャスターです。
ネックはローズウッド指板が採用される60年代初期のモデルがおすすめです。
さらにこだわりたい方は(ビス穴の数が異なりますが)ピックガードを1Pに交換しましょう。
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60s Stratocaster:
サウンドハウスで見る
イシバシ楽器で見る
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FENDER 60s Stratocaster – YouTube (動画)
Char the Guitar #12:

ESP BAMBOOINN
BAMBOOINNは、Charプロデュースのミニギターです。ボディーのバックorサイドにはくり抜かれたマホガニー単板、トップにはシダー単板を採用。ネック材はマホガニーにローズ指板です。
スケールは610mmのショートスケールとなっており自宅で爪弾く用途はもちろんピエゾ搭載モデルはレコーディングやライブにも便利です。
ラインナップは用途に合わせて3種類。
- BambooInn-CE:BambooInn-Cにピエゾピックアップを内蔵させたモデル。
- BambooInn-C:十分な音量のあるフォーク弦タイプ。
- BambooInn-K:やわらかな音質で、弦も押さえやすいナイロン弦タイプ
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BambooInn – YouTube (動画)
アンプ
チャーは、過去にはHIWATT ( ハイワット )や、HUGHES and KETTNER(ヒュース&ケトナー)なども使用していましたが、近年はMATCHLESS DC-30を使うことが多いようです。
MATCHLESS DC30 ( 30W )
近年のチャーのメインは「MATCHLESS(マッチレス)」。主にこのDC30とスーパーチーフ(スタック)を使用しています。
ハンドワイヤリング、クラスA級動作でピッキングニュアンスを忠実に再現します。
エフェクトループ搭載の2チャンネルアンプです。
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YouTube – matchless dc-30 (動画)
エフェクター
チャーの歪みはアンプで作ったクランチサウンドにオーバードライブやブースターでブーストしています。さらにコーラスをかけると完璧ですね。
MAXON POWER BOOSTER
MAXON OD880
MAXON ROD880
デビュー時は MAXONのPOWER BOOSTER、ジョニー・ルイス&チャー期は MAXONのOD880オーバードライブ、90年代?は真空管の入ったオーバードライブ ROD880オーバードライブなどを使用します(共に廃盤)。
OSD9 Overdrive Soft Distortion(オーバードライブ)
OSD9 Overdrive Soft Distortionは、チャーも愛用していた名機OD880のサウンドキャラクターを受け継いだオーバードライブです。
OD880のキャラクターを受け継いだシンプルな2コントロールで、入力レベルに応じてスムーズに変化し、ナチュラルで柔らかな真空管特有のウォームなディストーションを生みだします。
オーバードライブ回路には、UA741オペアンプを使用しノイズの少ないオーバードライブサウンドが得られ、OD808/OD9系とは異なるパッシブタイプの歪み回路を搭載しています。
トゥルーバイパス。
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YouTube – MAXON OSD9 (動画)
Maxon OSD9 | Overdrive Soft Distortion:
OOD9 Organic Overdrive(オーバードライブ)
OOD9も、マクソン・オーバードライブの1号機 OD880の系譜を継承したシンプルな2コントロールのオーバードライブです。
ポストインテグレーション回路から作り出されるオーバードライブサウンドは、マクソン・オーバードライブのキャラクターを継承し、入力レベルに応じてスムーズに変化し、つぶだちの良い真空管のウォームなオーバードライブサウンドを生みだします。
オペアンプは評判の良い JRC NJM4558Dを使用し、ノイズの少ないオーバードライブサウンドを得ることが出来ます。
オーバードライブ回路は、OD808/OD9系とは異なるパッシブタイプを採用しています。
トゥルーバイパス。
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Maxon OOD9 OSD9 guitar pedal comparison:

CERIATONE Centura Matte(オーバードライブ)
チャーの現在のメインはKLON CENTAURです。CENTAUR/ケンタウルスは激しく歪むペダルではないですが、きめ細かなオーバードライブとしてはもちろん、アンプの個性を生かしたままプッシュするゲインブースターとしても人気があります。
KLON CENTAURのオリジナルモデルは廃盤である上に、プレミア価格なので各社からクローンが発売されています。
現在人気なのはマレーシアのアンプ/エフェクターメーカーであるCERIATONEから発売のCentura Matteでしょうか。
カラーはゴールドとシルバー、ブラック、絵入りと絵なしがラインナップされています。
オリジナル同様のバッファードバイパス仕様です。
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YouTube – Ceriatone Centura Matte (動画)
Ceriatone Centura Professional Overdrive Demo:

VOX V847-A(ワウ)
VOXの文字が眩しいワウ。チャーといえばVOXのワウですね。名演は沢山ありますが The Leading Of The Leaving Lonelinessのワウプレーはカッコいいです。
【LIVE】 Char The Leading Of The Leaving Loneliness:
VOX V847-Aは、1960年代のオリジナルVOXワウのスペックをベースに設計されたワウです。9V電池の他にACアダプターでも使用でき、インプットジャックはエフェクトオフ時のギターサウンドに色付けをしないバッファが内蔵されています(旧モデルのVOX V847はバッファー未搭載です)。
また、ペダルのインダクタを新たに設計し、これまで以上にオリジナルVOXワウのスペックに肉薄し、トーンはもちろんのこと、ダイナミクスも向上。あらゆる音楽スタイルで使えるワウペダルに仕上がっています。
VOXから限定500台で発売されたワウ『VOX × Char WACATCON ZICCA ax V847-W』も。
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YouTube – V847-A (動画)
VOX Wahペダル[V846-HW / V847A / V845]紹介映像:
MAXON CS550(コーラス)
CS550は、オリジナルCS550をTBS(トゥルーバイパス)仕様に改良したステレオコーラスです。
コーラスユニットは、1995年にChar監修により完成されたオリジナルモデルと同じものです。
トゥルーバイパス。
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YouTube – MAXON CS-550 (動画)
Maxon CS-550 Stereo Chorus Pedal:

JIM DUNLOP EP103 Echoplex Delay(ディレイ)
チャー 愛用のディレイは WATKINS のCopicatというテープエコーです。
JIM DUNLOP EP103 Echoplex Delayは、テープエコーの名機「Maestro Echoplex EP-3」を再現したモデルで、テープエコーは現在主流のデジタルディレイと比べると柔らかなサウンドで、またテープエコーのプリアンプはつなぐだけで音が太くなると言われ、当時のギタリストの多くが愛用していました。
JIM DUNLOP EP103 Echoplex Delayは、ディレイ(タイムを設定)、サステイン(リピート回数を設定)、ボリューム(エフェクト・レベルを調整)に加え、テープエコー独特のテープ・サチュレーション(歪み)がアップする AGEモードを搭載したテープエコーのサウンドをリアルに再現した定番モデルです。
ディレイタイムは65~750msですが、外部タップテンポ・スイッチを接続することにより、最大4000msのディレイタイムを実現します。プリアンプ部は再現されていませんので、下記「Echoplex Preamp」と組み合わせればEchoplex EP-3の完成です。
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YouTube | Jim Dunlop EP103 Echoplex Delay (動画)
Dunlop EP103 Echoplex Delay Pedal Demo:

JIM DUNLOP Echoplex Preamp(ブースター)
Echoplex Preampは、MaestroのEchoplex EP-3のプリアンプ部を再現したブースターです。Echoplexはエコー機能のほか、繋ぐだけで音が太くなるというブースター/プリアンプとしても評価が高く、多くのギタリストに愛用されていました。
Echoplex Preampは、FETを使用したMaestro Echoplex EP-3のオリジナル回路レイアウトをそのまま再現し、ゲインを最大+11dBまでアップさせることが出来ます。
エコー機能はありませんが、上記EP103 Echoplex Delayと組み合わせれば「Maestro Echoplex EP-3(エコープレックス) 」の完成です。
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YouTube – JIM DUNLOP Echoplex Preamp (動画)
BOSS OC-5(オクターバー)
シングルコイルの音の細さを補う目的か?かなりの頻度で使用しているオクターバー。
BOSS OC-5は、Vintage/polyの2つのモードを持つBOSSの新しいオクターバーです。
Vintageモード:
1982年に誕生した単音(モノフォニックオクターブペダル)の BOSS OC-2のサウンドを忠実に再現。
polyモード:
和音(ポリフォニックオクターブ)に対応したモードで、さらに+1オクターブのサウンドも加えられるようになり、3オクターブという広範囲の音域に対応しました。
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YouTube – boss oc-5 (動画)
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