リッチー・ブラックモアサウンドを再現するための最適機材ガイド:ギター、アンプ、エフェクターを徹底紹介
![FENDER](https://guitar-kaizou.net/wp/wp-content/uploads/2020/10/fender_ritchie-blackmore-stratocaster.jpg)
ディープパープル~レインボーのギタリスト Ritchie Blackmore(リッチー・ブラックモア)の象徴的なサウンドを手に入れるためには、使用していたギター、アンプ、エフェクターなど、細部にわたる機材選びが重要です。本記事では、リッチー・ブラックモアが実際に使用していた機材を元に、彼の音を忠実に再現できるおすすめのギター、アンプ、エフェクター、アクセサリー等を詳しく紹介しています。
音作り
リッチー・ブラックモアのサウンドは、ディープ・パープル期とレインボー期で分けられると思います。
ディープ・パープル期の音作り
ディープ・パープル期のリッチーサウンドは、VOX AC30やMarshallなどのチューブアンプの歪み+トレブルブースター(ファズ)。
トレブルブースターやファズはアンプがクリーンだと、パキパキした硬い音になってしまうので、アンプ(orオーバードライブ等で)で軽くドライブさせてからONにするのがポイントです。
トレブルブースター(ファズ)で歪んだ音を出していおいて、クリーンはペダルをOFFにするのではなく、ギターのボリュームを絞ることでファズ独特の艷やかな鈴鳴りサウンドを出すのもディープ・パープル期のリッチー・ブラックモア・サウンドを再現するのには欠かせないポイントかと思います。
特に HORNBY SKEWES TREBLE BOOSTERはフロアに置くタイプではないため、ボリュームコントロールがより重要になります。
リッチー愛用の代表的なモデルHORNBY SKEWES TREBLE BOOSTER
Hornby Skewes Treble Booster:
レインボー期の音作り
トレブルブースター/ファズのサウンドメインだったディープ・パープル期に比べ、歪みの少ないレインボー期(厳密に言うとDP後期のStormbringerあたりから歪みは減ります)。
代表的なイクイップメントは、AIWAのオープンリール(TP-1011)によるブースト効果です。
![リッチー・ブラックモアとAIWA TP-1011](https://guitar-kaizou.net/wp/wp-content/uploads/2021/12/rainbow_1977-aiwatp-1011.jpg)
接続は、ギター▶TP-1011(マイクイン→ラインアウト)▶アンプ で、コントロールはマイクインでGainを、ラインアウトでLevelを調整し、アンプへ送っていたようです。
どちらもリッチー・ブラックモア・サウンドを再現するための歪みエフェクターとして発売されていますので参考にしてみて下さい。
ギターはもちろんストラトキャスターで、ディープ・パープル期はメイプルネック(指板)、レインボー期はローズウッド指板のストラトキャスターを選びましょう。
このページでは、リッチー・ブラックモアサウンドを再現するためのギター、アンプ、エフェクターなどの機材を紹介しています。
ギター
リッチー・ブラックモアのメインギターはラージヘッドのストラトキャスターです。スモールヘッドからラージヘッドに変わるのは1966年からなので、狙うのは1960年代後半から1970年代前半のモデルがおすすめです。
FENDER Ritchie Blackmore Stratocaster
ブラックのピックアップカバーとブラックのノブが特徴的なストラトキャスターはレインボー後期にリッチー・ブラックモアが愛用していたモデル(74年製)です。
ディープパープルの絶頂期にリッチーが愛用していた68年製ストラトキャスターもカスタムショップ製として発売されています(こちらはノン・スキャロップド)。
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YouTube – Ritchie Blackmore Stratocaster (動画)
【デジマートNew Gear Showcase】Fender Custom Shop / Ritchie Blackmore Tribute Stratocaster:
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FENDER Late 60s Stratocaster
ES-335に代わりメインの座に昇格したのが1968年製のストラトャスターです。1968年製のストラトャスターは、おなじみのラージヘッドに、アルダーボディ、メイプルネックにメイプル指板を貼った、通称”貼りメイプル”ネックが特徴。
ウッドストックで ジミ・ヘンドリックスが使用した白いストラトキャスターも68年モデルです。
FENDER Late 60s Stratocasterあたりのストラトキャスターはどうでしょうか。
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YouTube – FENDER Late 60s Stratocaster (動画)
FENDER 70s Stratocaster
リッチー・ブラックモアといえば70年代のストラトキャスターも忘れてはなりません。
70年代のストラトキャスターのボディー材はアルダーやアッシュ等が発売されましたが、1974年のカリフォルニア・ジャムで使われたストラトキャスターは1972年製でボディ材はアッシュです。
70s Stratocasterならバッチリですね。
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YouTube – Fender 70s Stratocaster(動画)
GRASSROOTS G-SE-58 /SC
G-SE-58 /SCは、GRASSROOTSから発売のストラトキャスターモデルです。お手頃価格で、しかもスキャロップドフィンガーボードが採用されているので、スキャロップド・フィンガーボードを試してみたい方にとって、最適な一台です。
G-SE-58M/SCはメイプル指板、G-SE-58R/SCはローズウッド指板です。
ボディにはアルダー材を使用しており、サウンド面でもバランスの良いトーンが期待できます。
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GRASSROOTS G-SE-58 – YouTube (動画)
SEYMOUR DUNCAN Quarter-Pound ( SSL-4 )
Quarter-Pound ( SSL-4 )は、リッチー・ブラックモアが1979年~1985年にかけて愛用したシェクター製F-500Tピックアップ(廃盤)を彷彿とさせるデザインのピックアップです。
ポールピースが大きく、出力も通常のシングルコイル・ピックアップより約2倍ものパワーを持つモデルです。
RW/RP(逆巻き/逆磁極)、TAPPEDモデルもラインナップされています。
直流抵抗値:Neck: 12.37k, Middle: 12.87k, Bridge: 13.4k
マグネット:アルニコ 5
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SEYMOUR DUNCAN SSL-4 – YouTube (動画)
アンプ
MARSHALL 1959 ( 100W )
ディープ・パープル初期にはVOX AC30を愛用していたリッチーですが、後に200WモデルのMARSHALL major1967にスイッチします。
200Wという出力のアンプは改造されていたとはいえ、100W以上に歪みにくいと思われるので、あの歪みはトレブルブースター/ファズやAIWAのオープンリール(TP1011)によるブースト効果によるものと思われます。
現行モデルなら100Wの1959になるでしょうか。
Spec;
真空管:ECC83x3、EL34x4
重量:20.5kg
最近はマーシャル・サウンドの出るエフェクターも多数発売されているので、それを利用しても良いでしょう。
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YouTube – marshall 1959SLP (動画)
MARSHALL SV20 ( 20W / 5W )
お手頃サイズの1959をお探しならこのSV20(Studio Vintage)がおすすめです。
SV20は、MARSHALL 1959SLPを元に開発された出力20W(5W切り替え可能)のモデルで、オリジナル1959同様の4インプット仕様で、マスターボリュームは未搭載ですが、5Wモードもあるので100Wの1959よりは歪みが得やすくおすすめです。
リアパネルにはエフェクトループ、DIアウト、スピーカーアウトが搭載され、さまざまな環境で柔軟に使用できます。
コンボとヘッドがラインナップされています。
Spec;
スピーカー:1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ)
スピーカー出力: × 5 (16Ω×1、8Ω×2、4Ω×2)
真空管:3xECC83 / 2xEL34
重量:
H460xW500xD245、15.85kg(コンボ)
H240xW500xD230、9.25kg(ヘッド)
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Studio Vintage | Official Demo | Marshall:
![Tsuneくん](https://guitar-kaizou.net/wp/wp-content/uploads/2021/05/tsune-fukidashi.jpg)
歪むアンプではないですが、クランチサウンドの美しさ、音の粘りなどが1959同様に素晴らしいですね。
IbanezのチューブスクリーマーやBOSSのSD-1など使ってドライブさせれば70年代から80年代ロックなら何でもこなせそうなサウンドです。
MARSHALL Origin シリーズ
Marshall ORIGINシリーズは、ヴィンテージマーシャルのデザインを踏襲しつつ、モダンな機能を搭載したモデルです。
特に、ゲインブースト機能とサウンドキャラクターを変化させられるTILTコントロールが特徴で、これによりモダンなオーバードライブサウンドを得ることも可能です。
TILTコントロールは、THE AMP SHOP西田製作所さんの動画によると、ヴィンテージの4インプット仕様のマーシャルアンプのチャンネルリンクのサウンドを再現したものだそうです。
ラインナップには、5WのORIGIN 5、20WのORIGIN 20、50WのORIGIN 50があり、いずれも出力を落とすことができるパワーリダクションスイッチが搭載されていますので、小音量での使用にも対応できます。
ORIGIN 5を除き、アンプヘッドとコンボの両方がラインナップされており、さらに、付属の2Wayフットスイッチを使用することで、ゲインブースト機能とエフェクトループ機能のON/OFFが可能です。
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Marshall: ORIGIN 20C Combo:
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ENGL RITCHIE BLACKMORE SIGNATURE ( 100w )
ENGL RITCHIE BLACKMORE SIGNATUREは、エングルのリッチー・ブラックモア・シグネチャーモデルです。
クリーンとリードのチャンネルに加えて、ゲインのHi/Loスイッチによる合計4段階のゲイン切替によりクリーンからクランチ、ハイゲインなリードまでカバーします。
さらにContourスイッチをONにすればミッドレンジがブーストされ厚みのあるリードサウンドを得ることが出来ます。
背面にはエフェクトループ、ノイズゲートを搭載。
Spec;
出力:100W
コントロール:3BAND EQ、コンツァーSW、ブライトSW、ゲイン、ボリューム、エフェクトループバランスコントロール
真空管:ECC83×4、5881×4
重量:71W×27H×27Dmm、19kg
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YouTube – ENGL RITCHIE BLACKMORE SIGNATURE (動画)
エフェクター
Manlay Sound M-200(オーバードライブ)
Manlay Sound M-200は、リッチー・ブラックモアが愛用したアンプ Marshall Major(The Pig)のサウンドを細部まで再現したエフェクターです。
『The Pig』の愛称で知られるMarshall Majorは200Wの個性的なアンプで、そのサウンドはどの時期のマーシャルと比較しても異なる、独自のサウンドを持っていました。
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YouTube – Manlay Sound M-200 (動画)
JIM DUNLOP Fuzz Face(ファズ)
使用頻度は高くなかったようですが、ファズフェイスも使用していたようです。
ファズフェイスのファズサウンドは、アルバム「Fireball」の Fireballで聴くことが出来ます。このアルバムで聴けるファズサウンドは前後のアルバムと比較してもエッジ感が少なく感じますのでおそらくファズフェイスなのだろうと思います。
現行モデルでは小さなFuzz Face Miniがおすすめです。
小さなFuzz Face Miniは全て、トゥルーバイパス、ステータスLED、電池交換が容易なバッテリーボックス、ACアダプターが使えるDC入力装備と小さいだけでなく、使いやすくなってるのもポイントです。
ラインナップ:
- FFM1 Fuzz Face Mini Silicon(青):
FFM1は1970年代のシリコントランジスタを使用したFuzz FaceのMINI版。ブライトでアグレッシブなサウンド。
- FFM2 Fuzz Face Mini Germanium(赤):
1968-69年代のゲルマニウムトランジスタを使用したFuzz FaceのMINI版。わずかにミスマッチな特性のトランジスタの組み合わせによるウォームなサウンドが特徴。
- FFM3 Fuzz Face Mini Hendrix(水色):
FFM3はJHF1 Hendrix Fuzz Faceと同じ回路を使用したFuzz FaceのMINI版。太くてスムースなFuzzサウンドが特徴。
- FFM4 JOE BONAMASSA FUZZ FACE MINI DISTORTION(黒):
Joe Bonamassaのハムバッカーギターにフィットするように設計されたファズフェイス。厳選したゲルマニウムトランジスタを使用。
- FFM6 Band of Gypsys Fuzz Face Mini(赤/白ノブ):
ジミ・ヘンドリックスの最も有名なライブパフォーマンスで聴ける攻撃的で噛みつくようなファズトーン再現したモデル。
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YouTube – Dunlop Fuzz Face (動画)
Germanium vs Silicon Fuzz Face Which Is Best? JDF2 or JHF1?:
CATALINBREAD Skewer(ファズ)
Skewerは、リッチーブラックモア愛用のファズ/トレブルブースターHornby-Skewes Treble Boosterのサウンドを再現したペダルです。
Catalinbread Skewerのコントロール:
SKEW:
ブーストの周波数レンジを調整します。ゲインにも少し影響します。反時計周り最小でフルレンジ・最大ゲインとなります。時計回り最大でオリジナルH-S Treble Boosterと同じ設定となります。
BOOST:
ブーストレベルを調整します。オリジナルH-S Treble Boosterの設定は2/3あたりです。
EXTRA:
トランジスタのゲインレベルを調整します。高くすると乱暴なブーストになります。
また内部にはトリムポットを搭載し、トリムポットでマスターボリュームのコントロールが出来ます。最大でデフォルト設定、80%くらいがブラックモアの設定と言われます。
SkewerはタンダードなセンターマイナスDC9Vアダプターで駆動します、電池はご使用になれません。
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YouTube – Catalinbread Skewer (動画)
Grind and Boost – Catalinbread Skewer & Dreamcoat:
![Tsuneくん](https://guitar-kaizou.net/wp/wp-content/uploads/2021/05/tsune-fukidashi.jpg)
Dreamcoatと比べると中域にピークのあるファズ/トレブルブースターですね。使いやすそうなのはSkewerですが甲乙つけがたいです。
CATALINBREAD Dreamcoat(ファズ)
Catalinbread Dreamcoatは、リッチーブラックモアが多くのレコーディングやライブで使用したアイワのオープンリールデッキ TP-1011のプリアンプ回路を再現したペダルです。
Dreamcoatはさらに、リッチーのストラトキャスターに搭載されていたブースター回路も組み込み、ブーストの後からテーププリアンプ間のクリーンブレンドが加えられているため、ピックアタックを維持したままクリーンと歪みをまとめてEQで調整できます。
内部電圧は20Vで動作し、これはオリジナルアイワより少し高く、プリアンプならではのヘッドルームが得られます。
Catalinbread Dreamcoatのコントロール:
FREQ:
内部トリムポットで調整した2.4kHz~5khzまでの特定の帯域のブーストレベルを調整します。
反時計周り最小でブーストがバイパスされます。最大にすると、トリムポットで設定した帯域に+10dBのブーストがかかります。ノイズレベルの調整ができることもあります。
BLEND:
FREQからのシグナルをアイワデッキ回路とブレンドします。
最大から少し下げるとピックアタックが復活し、最小にするとイコライジングされたドライシグナルのみとなります。
音量にも影響しますので、設定によりMASTERと合わせて調整します。
逆に、SATとMIC VOLが高く設定され、BLENDが0を少し超えるとドライシグナルと極端なDreamcoat設定によるダイナミクスで、ユニークなトーンを作ることもできます。
SAT:
アイワユニットの第1ステージにあるフィードバックレベルを調整します。
ゲインレンジコントロールのように考えることができます。
オリジナルユニットにはこのコントロールはなく、固定値でした。オリジナルモデルと同等の設定は12時を少し超えたところです。
MIC VOL:
アイワデッキの歪みをコントロールします。
回路全体の歪の強さに影響します。
MASTER:
全体の音量を調整します。
FREQUENCYトリムポット:
内部にはトリムポットがあり、周波数を2.4khzから5khzの間で設定可能です。
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YouTube – Catalinbread Dreamcoat (動画)
Catalinbread Dreamcoat and Skewer // Guitar Pedal Demo:
![Tsuneくん](https://guitar-kaizou.net/wp/wp-content/uploads/2021/05/tsune-fukidashi.jpg)
オープンリールのプリアンプを再現と聞くと、軽いブースター程度なのかなと想像していましたが、リッチーは元々マイクを接続するために設計されたユニットにギターを接続したため、独特のナチュラルなオーバードライブを生み出しました。
さらに、TP-1011を愛用していた当時にストラトキャスターにマウントしていたというブースターを回路に組み込むことで、このペダル1つでクリーンからクランチ、さらには過激なファズサウンドまで多彩な歪みを生み出すことができます。
※DreamcoatはスタンダードなセンターマイナスDC9Vアダプターで駆動します。内部で昇圧されているため、9V以外の電源は接続しないでください。電池はご使用になれません。
BOSS OC-5(オクターバー)
リッチーは、Difficult To CureのFreedom Fighterのソロなど、曲によってオクターバーも使っています。オクターバーの定番、BOSSのOC-5あたりで再現できるでしょう。
BOSS OC-5はVintage/polyの2つのモードを持つBOSSの新しいオクターバーです。
Vintageモード:
1982年に誕生した単音(モノフォニックオクターブペダル)の BOSS OC-2のサウンドを忠実に再現。
polyモード:
和音(ポリフォニックオクターブ)に対応したモードで、さらに+1オクターブのサウンドも加えられるようになり、3オクターブという広範囲の音域に対応します。
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YouTube – boss oc-5 (動画)
Boss: OC-5 OCTAVE:
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