弾きやすさと音の良さの両立 GOTOH 510TS ストラト用ブリッジレビュー
ヴィンテージ系シンクロナイズドトレモロFREEDOM SP-ST-01から、510="ごとう"の名前を冠した後藤ガットの自信作、GOTOH 510TSブリッジに交換してみましたので両ブリッジの比較とサウンドのレビューをします。
GOTOH 510TS SF2 レビュー
ヴィンテージライクな音が欲しくてスチールブロック仕様のシンクロナイズドトレモロ( FREEDOM SP-ST-01 )に替えていた FERNANDES ( フェルナンデス )のストラトキャスター・モデルですが、6点支持のトレモロGOTOH 510TS SF2に交換してみました。
➡FREEDOM SP-ST-01 のレビューはこちら
FREEDOM SP-ST-01 は、イナーシャブロックがスチール製で、ヴィンテージ風のサウンドを出すにはもってこいのシンクロナイズドトレモロです。
しかし、ヴィンテージタイプのシンクロナイズドトレモロは、弦間ピッチが11.2mmで現代のトレンドと比べるとやや幅広のブリッジになります。
弦間ピッチとは
弦間ピッチとは、文字通り弦と弦のあいだのピッチのこと>そのまんまやないか(^_^;)。
この部分ですね。
ヴィンテージ・タイプのストラトキャスターの弦間ピッチは、11.2mm(11.3mm)とやや幅広のピッチが採用されていますが、近年のストラトキャスタータイプは10.8mmや10.5mmが主流です(フェンダージャパンは10.8mmが標準サイズです)。
ギブソン系ギターの弦間ピッチは10.0mmや10.5mmがほとんどで、ギブソン系ギターから持ち替えた時に、弦間ピッチ11.2mmのストラトキャスターはやや弾きにくく感じます。
逆に言うと、11.2mmのブリッジで慣れてしまうと、10mm/10.5mmのギブソンのピッチが狭すぎて弾きにくく感じたりもします。
ほんの僅かな違いなのですが、人の指って繊細なんですよね。
そのせいもあるのでしょうか?最近のフェンダーのアメリカンスタンダードやアメリカンデラックスなど、モダンなモデルは10.8mmどころか10.5mmピッチを採用しています。
Fender American Standard Tremolo
私も最近は弦間ピッチは10mm/10.5mmのGibson SGを弾くことが多いので、11.2mmピッチのギターは違和感あります。出来れば統一したいくらいです。
10.8mmのシンクロナイズドトレモロを探してみる
最近はそんなヴィンテージ系ストラトキャスターは違和感があるので、10.8mm採用のギターを手にとることが多いです。
➡Crews Bottom’s UP (3TSB) :
Crews製のこのギター、上は2点支持のGOTOH 510TS、下はWilkinson VS100Nと共に10.8mmピッチのギターです。
このFERNANDESのストラトキャスターも、弾きやすい10.8mmのシンクロナイズドトレモロに交換してみたくなりました。
✅10.8mm スチールブロック採用:
GOTOH 510TS
弦ピッチは10.8mm、510TSのSがスチールブロック仕様です。
510Tシリーズには6点止めタイプと 2点支持アンカーナットタイプがありますが、こちらは6点タイプ。
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SCHECTER Synchronized Tremolo Bridge
サドルとブリッジプレートに音響特性に優れたブラス素材を使用。
ブロックにはスチールを使用することで豊かな鳴りとサステインを得ることに成功しました。
また、弦ピッチをより最適な10.8mmとすることで弦落ちを防ぎ、弦振動を安定して出力することが可能になりました。
アームには耐久性に優れたステンレスを使用していますので、アーム折れなどの問題も軽減されます
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SONIC STT-C Stable-Tune Tremolo Kit
SONIC ( ソニック )の STT-C Stable-Tune Tremolo Kitは、弦ピッチ 10.8mm、スティール・ブロック仕様のシンクロナイズドトレモロ・ユニット。
ブロック後方がカットしてあるために、大きなアームダウンも可能です。
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GOTOH VSVG
6点止めのヴィンテージタイプながら、サドルをレンチでロックする事で共振を防ぎ、音のボディーへの伝達率向上と、独自設計のナイフエッジ構造でシャープなアーミングを可能にしたトレモロ。
弦ピッチは10.8mm、スチールブロック採用。 GOTOH VSVGは、Ibanez アイバニーズ / AT100CL アンディ・ティモンズモデル Andy Timmons 等にも採用されるブリッジです。
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さらに探してみると、10.5mmのシンクロナイズドトレモロも発見。
✅10.5mm スチールブロック採用:
GOTOH NS510TS-FE2
弦ピッチは10.5mm、510TSはスチールブロック仕様。
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Gibsonと同じ、10.5mmピッチのものと迷ったのですが、結局10.8mmの、FREEDOM SP-ST-01のサウンドは好きだったので、イナーシャブロックが同じ鉄のGOTOH ( ゴトー )/ 510TS SF2を購入しました。
GOTOH / 510TS SF2 詳細
Gotoh 510TはSuhr(サー)やJames Tyler(ジェームスタイラー)などハイエンドなギターにも採用される信頼のブリッジ。
SF2は上のCREWS BOTTOM’S UPに付いている2点支持のGOTOH 510TSの6点仕様。
ヴィンテージ系シンクロナイズドトレモロ同様イナーシャブロックが鉄で作りも良さそうです。
GOTOH 510TSはヴィンテージ同様のスチールブロック仕様ですが、ヴィンテージ系のシンクロナイズドトレモロ(FREEDOM SP-ST-01)と比較すると、トレモロアーム下部までイナーシャブロックが伸びていません。
GOTOH 510TS SF2とFREEDOM SP-ST-01の比較
そのため、重さもはFREEDOMの0.4kgに対して、0.3kgと少し軽め(体重計で計測したのでおおよその数値です)。
音に影響あるのでしょうか??
ブリッジサドルの比較
こちらはゴトー510TSの10.8mmサドル。
こちらはFREEDOMの11.2mmサドル
GOTOH 510TS SF2を装着してみた
GOTOH 510TS SF2 FREEDOM SP-ST-01 音の比較
FREEDOM SP-ST-01と比較すると、やはりイナーシャブロックが小さいせいか、無骨で、ガツンとした低域が少し減りましたが、柔らかく、そしてキラキラした高域が出るようになって素晴らしい音になりました(^^)。
Suhr(サー)やJames Tyler(ジェームスタイラー)などハイエンドなギターの音が素晴らしいのは、このブリッジも一役買ってるのかな??なんて思いますね。
気に入りました(≧∇≦)b。
GOTOH 510TS SF2 の弾き心地 10.8mmは弾きやすい
11.2mmから10.8mmに持ち替えてもさほど変わらないのですが、10.5mmピッチのGibson から持ち替えても10.8mmは違和感なく弾けますね。
弦落ちの心配もなくなった
11.2mmのブリッジのときは、グリッサンドや大きなビブラートをかけたときに弦落ちがごくまれにあったのですが、10.8,mmのシンクロナイズドトレモロに変えてから、その心配はなくなりました。
11.2mm:
10.8mm:
ハイポジションで、1弦と6弦がこれだけ内側にはいるので弦落ちはもちろん、大きなビブラートもかけやすくなります。
チューニングが狂わない
それと弾いてみて思ったのが、GOTOH 510TS SF2はアーミングが非常にスムーズで、しかもチューニングが狂わないです(°д°;;)。調整がうまく行ったのでしょうか??
11.2mmのトレモロユニットと比較すると、バランスも非常に良いですね。
さらに良く出来てるな?と思ったのが、6弦と1弦のサドルの下のブリッジプレート。
ここに溝があることで、激しいアームダウンをしても、テンションの緩みによってサドルが横にズレることがなく、チューニングの狂いにも有効なのかな?と思います。
2~5弦に溝はありませんが、1弦と6弦に挟まれてるので動く心配はありませんよね。
これは2点支持タイプ、ブロックサドルの510TSも同様です。
結果、キラキラ、ツヤツヤ感が増し、弾きやすくなった GOTOH 510TS SF2には満足です。PUもノイズレスに替えたので、ますます活躍してくれそうなギターです。
GOTOH / 510TS SF2はこちらで購入できます
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弦間ピッチ10.5mmも気になります。
11.2mmや10.8mm、10.5mmのストラトキャスター用ブリッジやブリッジパーツはこちら
シンクロナイズドトレモロの調整に関しては以下を参照して下さい
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