イーグルスサウンドを再現するための最適機材ガイド:ギター、アンプ、エフェクターを徹底紹介
ホテル・カリフォルニアで有名なアメリカ・ウエストコーストロックの雄イーグルスの歴代4人のギタリスト「バーニー・リードン」、「ジョー・ウォルシュ」、「ドン・フェルダー」、「グレン・フライ」の象徴的なサウンドを手に入れるためには、使用していたギター、アンプ、エフェクターなど、細部にわたる機材選びが重要です。本記事では、イーグルスが実際に使用していた機材を元に、彼等の音を忠実に再現できるおすすめのギター、アンプ、エフェクター、アクセサリー等を詳しく紹介しています。
▼Eagles’s Gear
ギター
イーグルスのメンバーが愛用したギター、もしくはなりきるためのギターの紹介。
FENDER Telecaster
イーグルス初期に在籍していたギタリスト、バーニー・リードンやジョー・ウォルシュ、ドン・フェルダーが愛用するテレキャスター。
カントリー色を出すのには最適なギターで、バーニー・リードン(フロントにハムバッカーをマウントしたローズ指板のテレキャスターを愛用)以外はメイプル指板のテレキャスターを愛用することが多いようです。
メイプル指板なら1950年代のモデル 50s Telecasterが最適です。
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50s Telecaster:
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FENDER 50s Telecaster – YouTube (動画)
GIBSON Les Paul Standard
4thアルバム”One Of These Night”から正式加入するドン・フェルダーがメインで愛用するのはレスポール。
ジョー・ウォルシュもレスポールコレクターで有名です。
バーニー・リードンのレスポールはミニハムバッカー搭載のデラックス。
グレン・フライは塗装を剥いだ?レスポールカスタムを愛用。
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Les Paul Standard:
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YouTube – Gibson Les Paul Standard(動画)
Les Paul Deluxe:
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GIBSON Les Paul 70s Deluxe – YouTube (動画)
Les Paul Custom:
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YouTube – Gibson Les Paul custom (動画)
GIBSON EDS-1275
ホテル・カリフォルニアで有名なSGシェイプのWネックEDS-1275(12弦、6弦)。
過去にはドン・フェルダーが使用したホワイトカラーのEDS-1275が、Don Felder “Hotel California" EDS-1275として発売されていましたが現在は廃盤。
通常版との違いは、カラーがホワイトの他、2ボリューム1トーン、アウトプットが12弦用、6弦用で2つあり、ドンは12弦用の方をレスリースピーカー(フェイザーのようなもの)に繋ぎ使用していました。
Eagles – Hotel California Live (動画)
もちろん通常のEDS-1275でも良いでしょうし、最近は12弦ギターのサウンドのでるエフェクターもありますのでそちらで代用しても良いでしょう。
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YouTube – EDS-1275 (動画)
GIBSON ES-330
Eaglesの1977年のライブ ” Eagles Live At The Capital Center March 1977”でグレン・フライが使用しているギターはGIBSON ES-330。
ES-330はES-335に似ていますが、ボディ内部にセンターブロックのないのが特徴でエピフォン・カジノに近い仕様になっています。
後ろに見えるのはフェンダーの(デラックスリバーブになる前の)デラックスアンプでしょうか。
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YouTube – Gibson ES-330(動画)
アンプ
イーグルスのメンバーが愛用したギターアンプ、もしくはなりきるためのギターアンプの紹介。
FENDER DELUXE REVERB ( 22w )
グレン・フライ、バーニー・リードン共に小型のフェンダーアンプを愛用しているのが確認できます( IN CONCERT, BBC TV 1973より~)。
別のライブ(Eagles Live At The Capital Center March 1977)では、グレン・フライは60年代のFENDER DELUXE AMP(リバーブが搭載される前のブラックフェイス期のアンプ)を使っているのが確認できます。
現行モデルではこのデラックスリバーブですね。
デラックスリバーブは、出力が22wのお手頃サイズなのでマスターボリューム仕様ではありませんが比較的ドライブさせやすいアンプです。
Spec;
スピーカー:12インチ×1(Jensen C-12K)
真空管:12AX7×4、12AT7×2、6V6×2、5AR4×1
重量:19.1kg
※現行のデラックスリバーブにはブラックフェイスの65、64、シルバーフェイスの68モデルがラインナップされていますが 64 DELUXE REVERBはハンドワイヤード仕様、Tone Masterシリーズは真空管未使用のデジタルアンプになります。
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YouTube – FENDER DELUXE REVERB (動画)
FENDER TWIN REVERB ( 85w )
同じEagles Live At The Capital Center March 1977でジョー・ウォルシュが使用しているアンプ(ヘッド)は、よく見えませんがフェンダーの ショーマンアンプでしょうか?
Fender Showmanは、廃盤ですが現行モデルではTWIN REVERB(コンボ)に近い仕様です。
65 TWIN REVERB Spec;
スピーカー:12インチ×2(JENSEN C12K)
真空管:12AX7×4、12AT7×2、6L6×4
重量:67.3W×50.4H×26.7Dcm、29kg
※現行のツインリバーブにはブラックフェイスの65モデル、シルバーフェイスの68モデルがラインナップされています。Tone Masterシリーズは真空管未使用のデジタルアンプになります。
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YouTube – FENDER TWIN REVERB(動画)
FENDER PRINCETON REVERB ( 15w )
さらに小さなアンプですとブラックフェイス期のモデルを再現した’65 プリンストンリバーブもおすすめです。
内蔵された10インチスピーカーはブーミーになることなく自宅でも安心して使えるサイズです。
リバーブ、トレモロ搭載。
※このPRINCETONアンプは、ドン・フェルダーも愛用するMESA BOOGIEの元になったアンプで、MESA BOOGIEの創業者”ランドール・スミス”は、このPRINCETONに同じフェンダー・ベースマンの回路を組み込み、マスターボリュームを搭載したのが始まりと言われています。
Spec;
スピーカー:10インチ×1(Jensen C-10R)
真空管:12AX7×3、12AT7×1、6V6×2、5AR4×1
重量:15.4kg
※現行のプリンストンリバーブにはブラックフェイスの65、64、シルバーフェイスの68モデルがラインナップされていますが64 PRINCETON REVERBはハンドワイヤード仕様、Tone Masterシリーズは真空管未使用のデジタルアンプになります。
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YouTube – Fender Princeton Reverb (動画)
MESA BOOGIE MARK FIVE
イーグルスの1977年のライブ( Eagles Live At The Capital Center March 1977)を確認すると、ドン・フェルダーはMESA BOOGIEのアンプを使用していたようです。
このライブで聴けるドン・フェルダーのサウンドは、レスポールにしろ、テレキャスターにしろめちゃくちゃ良い音しています😍
現行モデルなら、MESA BOOGIE / MARK FIVEシリーズはいかがでしょう。
MARK FIVEシリーズは25 ( 10w / 25w )と、35 ( 10w / 25w / 35w )がラインナップされ、共に2チャンネル、6モード、5バンドグラフィックEQ、All-Tube Spring Reverb、フル・バッファードFX ループ CabCloneヘッドフォン端子搭載と、ライブから自宅まで非常に使いやすいアンプになっています。
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MESA BOOGIE MARK FIVE – YouTube(動画)
エフェクター
イーグルスのメンバーが愛用したギターエフェクター、もしくはなりきるためのギターエフェクターの紹介。
TC Electronic Combo Deluxe 65
TC Electronic Combo Deluxe 65は、イーグルスのメンバーが愛用したフェンダーの1965年のデラックスリバーブアンプのサウンドを再現したペダルです。
TC Electronic Ampworx Vintage Series:
Combo Deluxe 65は、1965年のFender Blackface Deluxe Reverbのサウンドを再現したギター用デュアルチャンネルプリアンプペダルです。
フットスイッチモード:
AMPWORXは、デュアルチャンネルモードとバイパスモードの2種類のフットスイッチモードが備わっており、用途に応じてCHANNELフットスイッチの機能を変更することができます。
両方のフットスイッチを同時に押すことで、フットスイッチモードが切り替わります。
- デュアルチャンネルモード:
デュアルチャンネルモードでは、AMPWORXペダルは常にONの状態になっていて、CHANNELスイッチを踏むたびにGREEN/RED 2つのアンプチャンネルを切り替えることができます。
- バイパスモード:
バイパスモードは、CHANNELスイッチでペダルのON/OFFを行うモードで、GREEN/REDのチャンネルはデュアルチャンネルモードで最後に選択したチャンネルが適用されます。
- GREENチャンネル:
1965 Fender Blackface Deluxe ReverbのNORMALチャンネルサウンドがベースになっています。 - REDチャンネル:
1965 Fender Blackface Deluxe ReverbのVIBRATOチャンネルサウンドがベースになっています。
主な特長:
- 1965 Fender Blackface Deluxe Reverbのサウンドを完全に再現
- リアルなサウンドとディティールを提供する革新的なTC AMPWORXモデリングテクノロジー
- オリジナルユニットのNormal Channel/VIBRATO Channelそれぞれをベースにした2チャンネルを切り替え可能
- オリジナルユニットと同様のGIBBSスプリングリバーブユニットからキャプチャされた4秒のIRを使用した高品質なコンボリューションリバーブを搭載
- Celestion公式 1 x 12” G12M Creamback IRキャビネットシミュレータを搭載
- サウンドの表現を広げるREVERB TONE、BRIGHT SWITCH、MIDDLE CONTROLを搭載
- 自宅での練習に最適なヘッドフォンアウト
- ホームレコーディングに使用可能なDIアウトプット
- 9V センターマイナス 300mA (電源アダプター別売り、電池駆動不可)
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YouTube – TC Electronic Combo Deluxe 65 (動画)
Ampworx Combo Deluxe 65′ -TC Electronic:
DIGITECH Mosaic
DIGITECH Mosaicは、12弦ギターの音色を6弦で再現するためのエフェクターです。これがあれば Hotel Californiaの12弦サウンドも可能です。
LEVEL:
1オクターブ上のエフェクトサウンドのレベルを調整します。上げることで12弦ギターのような音色を強調したり、控えめにすることができます。
TONE:
エフェクト全体のブライトネス(明るさ)を調整します。
トゥルーバイパス:
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YouTube – DIGITECH Mosaic (動画)
DigiTech Mosaic 12-string Guitar Emulation Pedal Review by Don Carr:
JIM DUNLOP EP103 Echoplex Delay
JIM DUNLOP EP103 Echoplex Delayは、テープエコーの名機マエストロ「Echoplex(エコープレックス) EP-3」を再現したディレイペダルです。
テープエコーは現在主流のデジタルディレイと比べると柔らかなサウンドが特徴で、またテープエコーのプリアンプはつなぐだけで音が太くなると言われ、当時のギタリストの多くが愛用していました。
ジョー・ウォルシュの曲 ”Asstonpark~Woman” のような柔らかなディレイサウンドを出すならやはりテープエコーを模したペダルが良いですよね。
JAMES GANG – Asstonpark / Woman ’70:
JIM DUNLOP EP103 Echoplex Delayは、ディレイ(タイムを設定)、サステイン(リピート回数を設定)、ボリューム(エフェクト・レベルを調整)に加え、テープエコー独特のテープ・サチュレーション(歪み)がアップする AGEモードを搭載したテープエコーのサウンドをリアルに再現した定番モデルです。
ディレイタイムは65~750msですが、外部タップテンポ・スイッチを接続することにより、最大4000msのディレイタイムを実現。
プリアンプ部は再現されていませんが、下記のEchoplex Preampと組み合わせればEchoplex EP-3の完成です。
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YouTube | Jim Dunlop EP103 Echoplex Delay (動画)
Dunlop EP103 Echoplex Delay Pedal Demo:
JIM DUNLOP Echoplex Preamp
Echoplex Preampは、マエストロ社のエコープレックスEP-3のプリアンプ部を再現したブースター。
エコープレックスなどのテープエコーはつなぐだけで音が太くなると、当時のギタリストがエコー効果だけでなくブースター/プリアンプとして愛用したペダルとして有名です。
JIM DUNLOP Echoplex Preampは、FETを使用したそのオリジナル回路レイアウトをそのまま再現し、ゲインを最大+11dBまでアップさせることが出来ます。
エコー機能はありませんが、上記EP103 Echoplex Delayと組み合わせれば「Echoplex(エコープレックス) EP-3」の完成です。
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YouTube – JIM DUNLOP Echoplex Preamp (動画)
MXR PHASE 90
Hotel Californiaなどのレスリースピーカーサウンドを再現すにはフェイザーが便利です。
フェイザーは70年代の定番エフェクターなので1つ持っていると色々使えますよ。
代表的機種はMXRのPHASE90ですが、70年代のものを再現した’74 Vintage Phase90やヴァン・ヘイレン・シグネチャーもラインナップ。
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YouTube – Phase90 (動画)
MXR Phase 90:
アクセサリー
DR エレキギター弦
ジョー・ウォルシュが愛用するのはこのDRエレキギター弦。
Tite-Fit (写真)は音抜けがよく、豊かなトーンとサステインでマルチに使える弦、PURE BLUES は文字通りブルージーで枯れたサウンドが特徴の弦。
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HERCOピック
FLEX:
Vintage 66:
イーグルスの2人のギタリスト、ジョー・ウォルシュとドン・フェルダーはHERCOピックの愛用者。
HERCOピックとは60年代から製造している老舗のピックで、ジミー・ペイジやマイケル・シェンカー、テリー・キャスなど多くのギタリストに愛用されており、トーンの良さに定評があります。
現在HERCOピックを製造しているジムダンロップ社のサイトにお二人の名前がありました。
HERCOピックのラインナップは、FLEXシリーズと、1960年代の型から起こしたというVintage 66シリーズをラインナップ。
厚みは薄い順に、FLEX50(約0.6mm)▶Vintage 66 EX Light/ホワイト(約0.7mm)▶Vintage 66 Light/ゴールド(約0.8mm)▶Vintage 66 Heavy/シルバー(約0.9mm)▶FLEX75(約1.0mm)となっていて、薄いものでもナイロン独自の厚みとしなりがあり、ガシガシ弾いてもほぼ減らず耐久性抜群です。
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