ジェイク・E・リーサウンドを再現するための最適機材ガイド:ギター、アンプ、エフェクターを徹底紹介
元オジー・オズボーン・バンドのギタリスト Jake E. Lee(ジェイク・E・リー)の象徴的なサウンドを手に入れるためには、使用していたギター、アンプ、エフェクターなど、細部にわたる機材選びが重要です。本記事では、ジェイク・E・リーが実際に使用していた機材を元に、彼の音を忠実に再現できるおすすめのギター、アンプ、エフェクター、アクセサリー等を詳しく紹介しています。
音作り
BOSSエフェクターフリークで有名なジェイクの歪みの基本は、マーシャル・アンプにBOSSのオーバードライブOD-1(SD-1)をON。SD-1などのオーバードライブは、中域が膨らみドンシャリと言われるマーシャル・アンプのサウンドをマイルドにする効果があります。
さらに、同じくBOSSのコーラスやフランジャーで味付けしたサウンドに、ソロ時にはBOSSのグラフィックイコライザーGE-7でブーストします。
BOSS製品は価格もお手頃で、手に入れやすいのも良いですね。ギターはSSHのストラトキャスターモデルを用意できれば完璧です。
このページでは、ジェイク・E・リーサウンドを再現するためのギター、アンプ、エフェクターなどの機材を紹介しています。
ギター
Charvel Jake E. Lee Signature
ジェイク・E・リーのメインギターのオリジナルは、ラージヘッドでおなじみの70年代のフェンダーストラトキャスターです。
これを、Charvel (シャーベル)の工房にて、カラーをサンバーストから白に塗り替え、ヘッドをスモールに、ピックアップキャビティーを大きくザグリ、逆にスラントしたシングルコイルピックアップ2機とリアにハムバッキングピックアップを搭載するという大改造を施しています>ちょっともったいない気も。。。
ストラトキャスターを買うきっかけは、アイドル「トミー・ボーリン」の影響で、本当はトレモロ付きのギターが欲しかったのだが、お金が足りなくて、安いハードテイルのものを購入したとのこと。
しかしトレモロがなくてもネックベンドなどトレモロ付きのストラト以上の効果を出してしまうジェイクのテクニックは凄いです。
Charvel Jake E. Lee Signatureは、ジェイクの愛機はそのままに、ピックアップには、リアにSeymour Duncan JB、フロント、ミドルにはDiMarzio SDS-1が搭載されています。
ジェイクが愛用していたストラトキャスターはフェンダーの70年代のものなので、ネックジョイントは3点ですが、シャーベルのシグネチャーモデルでは4点止めになっています。
また、Bark At The Moonツアーのスペアで使用していた1ハム仕様のストラトキャスター(アラン・ホールズワース・モデル)は、ハードテイルではなく、普通のシンクロナイズドトレモロ搭載モデルも使用していますので、コアなファン以外はハードテイルにこだわらなくても良いでしょう(設定はノンフローティングでアームバーは外しています)。
激しいネックベンドでネックを折ってしまわないように気をつけましょう。
Blue Burstカラーも発売されました。
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YouTube – Jake E. Lee charvel (動画)
ピックアップ
ジェイクEリーの愛器(オリジナルモデル)のピックアップは、オールドソープバー(P90)ピックアップのようなウォームなサウンドとゲインを得られるというディマジオのSDS-1 ( DP111 )をフロントとミドルに、リアにはセイモアダンカン製のアラン・ホールズワース・モデルSH-AH1(廃盤)が搭載されていました。
現行のシグネチャーモデルには甘くウォームなトーンで定評の、ジェフ・ベックモデルJB(SH-4)が搭載されています。
直流抵抗:
SDS-1 ( DP111 ):8.68k
JB ( SH-4 ):16.40k
お手持ちのSSHのギターにいかがでしょう。
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☑DIMARZIO DP111:
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☑SEYMOUR DUNCAN JB(SH-4):
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SEYMOUR DUNCAN SH-4 – YouTube (動画)
GIBSON SG Junior
2ndアルバム、ULTIMATE SINあたりから、Charvel製ストラトキャスターとともにP90(シングル・コイルピックアップ)1機搭載のGibson SG Jr.を使い始めます。
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YouTube – Gibson SG Jr. (動画)
アンプ
MARSHALL 1959 ( 100W )
ジェイク愛用のアンプはマーシャル1959。英国にツアーに行った際にはヴィンテージの1959を大量に買い込んだとか。
オリジナルの1959はもちろん、50Wの1987や、ハイゲインにモデファイされた1959も使用しています。
Spec;
真空管:ECC83x3、EL34x4
重量:20.5kg
最近はマーシャル・サウンドの出るエフェクターも多数発売されているので、それを利用しても良いでしょう。
マーシャル系ペダル特集
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YouTube – marshall 1959SLP (動画)
MARSHALL JCM800 ( 100W )
オジー・オズボーン・バンド加入して間もなくの1983年のUSフェスティバルでは JCM800の使用が確認できます。
JCM800は1959などのアンプとは異なり、マスターボリュームが搭載されており、ハイゲインな特性を持っていますので、80年代のハードロックやヘヴィメタル系ギタリストがこぞって愛用したアンプとして有名です。
Spec;
真空管:ECC83×3、EL34×4
重量:74W×29H×21Dcm、21kg
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YouTube – MARSHALL JCM800(動画)
MARSHALL SV20 ( 20W / 5W )
お手頃サイズの1959をお探しならこのSV20(Studio Vintage)がおすすめです。
SV20は、MARSHALL 1959SLPを元に開発された出力20W(5W切り替え可能)のモデルで、オリジナル1959同様の4インプット仕様で、マスターボリュームは未搭載ですが、5Wモードもあるので100Wの1959よりは歪みが得やすくおすすめです。
リアパネルにはエフェクトループ、DIアウト、スピーカーアウトが搭載され、さまざまな環境で柔軟に使用できます。
コンボとヘッドがラインナップされています。
Spec;
スピーカー:1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ)
スピーカー出力: × 5 (16Ω×1、8Ω×2、4Ω×2)
真空管:3xECC83 / 2xEL34
重量:
H460xW500xD245、15.85kg(コンボ)
H240xW500xD230、9.25kg(ヘッド)
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Studio Vintage | Official Demo | Marshall:
歪むアンプではないですが、クランチサウンドの美しさ、音の粘りなどが1959同様に素晴らしいですね。
IbanezのチューブスクリーマーやBOSSのSD-1など使ってドライブさせれば70年代から80年代ロックなら何でもこなせそうなサウンドです。
MARSHALL SC20 ( 20W / 5W )
SC20(Studio Classic)は、80年代の名機「JCM800 2203」を元に開発された、20W/5W切り替え可能な小型アンプです。マスターボリュームを搭載し、さらに5Wモードもあるため、オリジナルのJCM800よりも扱いやすくおすすめです。
背面にはエフェクトループ、DIアウトが搭載されています。
コンボとヘッドがラインナップされています。
Spec;
スピーカー:1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ)
スピーカー出力: × 5 (16Ω×1、8Ω×2、4Ω×2)
真空管:3xECC83 / 2xEL34
重量:
H460xW510xD255、14.55kg(コンボ)
H240xW510xD240、9.4kg(ヘッド)
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Studio Classic | Official Demo | Marshall:
SV20よりも若干歪み、ハイも強めにセットアップされている印象。
といっても現代のモダンなアンプほど歪みませんので1959同様、チューブスクリーマーやBOSS SD-1などのコンパクトエフェクターをゲインブースターとして使用することで往年のロックサウンドが得られます。
MARSHALL Origin シリーズ
Marshall ORIGINシリーズは、ヴィンテージマーシャルのデザインを踏襲しつつ、モダンな機能を搭載したモデルです。
特に、ゲインブースト機能とサウンドキャラクターを変化させられるTILTコントロールが特徴で、これによりモダンなオーバードライブサウンドを得ることも可能です。
TILTコントロールは、THE AMP SHOP西田製作所さんの動画によると、ヴィンテージの4インプット仕様のマーシャルアンプのチャンネルリンクのサウンドを再現したものだそうです。
ラインナップには、5WのORIGIN 5、20WのORIGIN 20、50WのORIGIN 50があり、いずれも出力を落とすことができるパワーリダクションスイッチが搭載されていますので、小音量での使用にも対応できます。
ORIGIN 5を除き、アンプヘッドとコンボの両方がラインナップされており、さらに、付属の2Wayフットスイッチを使用することで、ゲインブースト機能とエフェクトループ機能のON/OFFが可能です。
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Marshall: ORIGIN 20C Combo:
EVH 5150
5150III (100W):
ジェイクが近年使用しているのは、エドワード・ヴァン・ヘイレンのシグネチャーモデルである5150 III。
100Wヘッドはもちろん、50Wや15Wのヘッド、コンボなどもラインナップされています。
マーシャルサウンドなら同じパワー管にEL34を搭載した5150III EL34が良いかも。
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YouTube – 5150 III (動画)
FRIEDMAN JEL-20 Jake E Lee Signature ( 20W )
FRIEDMANから発売のジェイク・E・リー・シグネチャー・アンプ JEL-20は、完全独立の2チャンネル(JEL Plexi / JEL Drive)仕様で、プレキシマーシャルライクなクリーンサウンドから、ジェイク E. リーのルーツである70年代~80年代のハードロックサウンドまで極上のトーンで出力します。
また、JEL Drive Channel のGAINノブを”PULL”することで、更なるゲインUPも可能です。
リアパネルにはプレゼンスコントロールのほか、ダミーロード機能付きの「XLR端子」が搭載されており、キャビネットを接続することなく、その極上のサウンドをPAミキサーやオーディオインターフェイス等へアウトプット可能です。
エフェクトループ搭載。
12インチスピーカー1基搭載の専用キャビネット(JEL 112CAB)もラインナップされています。
Spec;
スピーカー:Celestion G12M-65 Creamback(専用キャビネット)
スピーカ出力:8、16Ω
真空管:2 x EL84 power tubes、3 x 12AX7 preamp tubes
重量:
ヘッド:21.5 cm(D) x 46cm(W) x 21cm(H)、10.5Kg
キャビネット:30.4 cm(D) x 48.2 cm(W) x 42.5 cm(H)、14.3Kg
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Friedman JEL-20 20w amplifier:
限定で発売されていた 100Wモデル JEL-100 HEADのスモールバージョンがこのJEL-20です。JEL-100にはないDIアウトが搭載されるなどより便利になっています。
▼Friedmanのジェイク・E・リー シグネチャーアンプ「JEL-100」及び「JEL-20 HEAD」のサウンドを再現したプリアンプ「IR-J IR-J DUAL TUBE PREAMP JAKE E LEE SIGNATURE」も発売中です。
エフェクター
オジー・オズボーン時代のジェイクのエフェクターはBOSS製品がメインです。現行モデルだと以下のものになります。
BOSS SD-1(オーバードライブ)
コンパクトエフェクター愛好家のジェイクEリーのメインの歪みはOD-1。マーシャル・アンプとBossのオーバードライブはザック・ワイルド同様、定番の組み合わせ。
現行モデルではトーンの付いたBOSS SD-1( スーパー・オーバードライブ )になります。
SD-1は、OD-1 OverDriveの革新的な非対称クリッピング回路を継承し、また新たにトーンコントロールが搭載されたために、音作りの幅が広く、表情豊かな歪みを得ることが出来ます。
※非対称クリッピング回路とは、信号の正負の波形を異なる方法でクリッピング(波形を切り取ること)する回路のことで、より自然な倍音成分が含まれ、真空管アンプのようなサウンドが得やすくなるのが特徴です。
モードスイッチ搭載の、SD-1W(WAZA CRAFTシリーズ)が発売されました。
- スタンダードモード:
スタンダードモードでは、オリジナルのSD-1の音色を新設計のディスクリート回路で再現しています。 - カスタムモード:
カスタムモードでは、よりパワフルでピッキングニュアンスを忠実に再現するワイドレンジサウンドを提供します。
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YouTube – BOSS SD-1 (動画)
BOSS GE-7(イコライザー)
ギター・ソロ時のブースターとして定番のBOSS GE-7グラフィックイコライザー。ジェイクの場合、800Hzを頂点に中域を少し持ち上げ、レベルを上げて使用していたようです。
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YouTube – BOSS GE-7 (動画)
BOSS BF-3(フランジャー)
オジー時代のジェイクEリーのプレイに欠かせないフランジャー(BOSSのBF-2)。現行モデルはこのBF-3です。
スタンダード、ウルトラなど4つの多彩なモードを持ち、ギター/ベースそれぞれのインプットを装備しています。
また、本体のペダルでモジュレーション効果の周期をタップテンポ入力することも可能です。演奏時にテンポが変わっても、ペダルをタップし直すだけで、周期をリアルタイムにコントロールできます。
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YouTube – BOSS BF-3 (動画)
BOSS CE-5(コーラス)
よく聴くと意外と使っているコーラス。BARK AT THE MOONツアー時にボードに鎮座していたのはBOSS CE-3(廃盤)。
現行モデルではBOSS CE-5あたりはどうでしょうか。
BOSS CE-5 Chorus Ensembleは、名機CE-1 Chorus Ensembleの後継機種として登場したモデルで、低域と高域を独立してコントロールできる2バンド・フィルターを備えています。
この機能により、シャープなコーラス効果から、名機CE-1のようなマイルドでナチュラルな効果まで、多彩なコーラスサウンドを調整できます。
ステレオアウトに対応しています。
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YouTube – BOSS CE-5 (動画)
BOSS DD-8(ディレイ)
BARK AT THE MOONツアー時にボードに鎮座しているのはBOSS DM-2というアナログディレイ。
BOSSのコンパクトエフェクター・シリーズの最高峰DD-8は11種のディレイタイプが搭載されており、BBDを使用したヴィンテージ・アナログディレイ・サウンドを再現したモードも搭載されています。
- Analog:クラシックな、BBDを使用したアナログディレイ・サウンドを再現
- Standard:クリアなデジタルディレイ
- Tape:ビンテージのテープ・エコーがベースのサウンド
- Warm:マイルドで温かみのあるデジタルディレイ
- Reverse:逆再生されたディレイ・サウンド
- +RV:リバーブが付加されたデジタルディレイ
- Shimmer:ピッチ・シフトされた音を付加したディレイ・サウンド
- Mod:ゆらぎのあるデジタルディレイ
- Warp:幻想的なアンビエント・サウンド。ペダル・スイッチをホールドすることで、フィード・バックとレベルが上昇します
- GLT:新開発の機関銃のようなディレイ・サウンド。FEEDBACKとTIMEを調節することで様々な効果が得られます
- Loop:最大40秒の録音/再生/オーバーダブが可能なルーパー(ステレオ使用時は最大20秒)
DD-8にはクリアなサウンドのデジタルも搭載されているので、ラックタイプのデジタルディレイも併用していたジェイクのサウンドを再現するには最適なモデルです。
DD-8はコンパクトながらディレイタイムも最大10秒と長く、音質もラックタイプに匹敵。
さらにディレイタイムを足元でコントロール可能なタップテンポ機能、最大40秒の録音/オーバーダブが可能なルーパー(ステレオ使用時は最大20秒)も搭載しています。
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YouTube – dd-8 boss (動画)
BOSS DM-2W(ディレイ)
DM-2Wは、ジェイクも愛用したアナログディレイの名機、DM-2を技Waza Craftで復刻したモデルです。
フルアナログ回路設計:
DM-2Wは、BBD(遅延素子)を使用したフルアナログ回路を採用しており、暖かなディレイサウンドを出力します。
サウンドモード:
DM-2Wには2つの異なるサウンドモードが搭載されています。
- スタンダード:
オリジナルDM-2のディレイサウンドを完全再現したモード(ディレイタイムは20-300ms)。 - カスタム:
アナログ独特の暖かさを保ちつつ、よりクリアで明瞭なディレイサウンドを生成します。さらに、オリジナル機より2倍以上長い最大800msのディレイタイムを実現。
ステレオ出力に対応:
2系統のアウトプット端子を備え、ディレイ音とダイレクト音を別々に出力可能。
エクスプレッションペダル対応:
ディレイタイム(RATE)を足元でリアルタイムに操作するためのエクスプレッションペダルにも対応しています。
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YouTube – DM-2 boss (動画)
BOSS DM-2W Delay Sound Preview:
80年代の名機が蘇る!80年代のDM-3(DM-2の後継)は所有していますが、ディレイタイムが短いのがネックでしたがこれならOK👍
アナログなので発振もします(2:20~)。
※カスタム/スタンダードどちらのモードでも発振します> BOSS 技 WAZA CRAFT DM-2Wを発振させペダルでコントロールしてみた
その他イクイップメント
ちなみにバッドランズ期のジェイクは、BOSSのグラフィックイコライザー(GE-7)の代わりに、ピートコニッシュ製ブースター、そしてつなぎ方もセオリーとはかけ離れた以下のような独自のものになります。
ギター⇒コーラス(BOSS CE-3)⇒ディレイ(BOSS DD-2)⇒オーバードライブ(BOSS OD-1)⇒ピートコニッシュ製ブースター⇒ワウ
※レジェンダリーギタリストジェイクEリーp.31より~
アクセサリー
弦 / HYBRID SLINKY
ジェイクEリー愛用のギター弦は、009、011、016、026、036、046のセットです。ERNIEBALL ( アーニーボール ) HYBRID SLINKY/ハイブリッド・スリンキー(バッドランズでの来日時)。
他にも、010、013、017、026、036、046のREGULAR SLINKY/レギュラースリンキーを使うこともあったようです。
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