ヴィンテージ系ピックアップとターボブレンダー – ストラトをとことんいじる

ストラトキャスターの心臓部、ピックアップ、ボリュームポット、トーンポットなどサーキット関連の改造と調整の手順を解説します。
ターボブレンダーとは
SONIC TURBO BLENDERとは、ストラトの見た目はそのままで、リアピックアップにフロントの音をハムバッキング・ピックアップのように直列でブレンドし、音を太くすることが出来るという優れもののサーキットです。
結局、私のSSS 3シングルコイルのストラトには全て付いています。
スイッチでフロントの音を足すものもありますが、それだと音が太くなりすぎてしまうため、任意の量をブレンドできる"ブレンダー回路"のほうが良いのです。
コントロールは、マスターボリューム、マスタートーン、ブレンダーという配列になり、ブレンダーをフルにするとレスポールのセンターポジションのようなのようなコンプ感のあるサウンドも出すことも出来るんですよ。
ターボブレンダーは、魅力的な回路に加え、CTSのボリュームポットやトーンポット、オイルコンデンサなど、ハイグレードなパーツで組まれているので、サーキットのグレードアップも同時に出来ますので一石二鳥です。
ピックアップはヴィンテージサウンドにこだわったFENDER 57/62 Stratocaster Pickupsを使用します。
※SONIC TURBO BLENDERの場合。それ以外のブレンダー/ブレンダー配線キットはこちらで紹介しています。
※ブレンダー回路は電池の要らないパッシブ回路です。
JAPANはミリサイズ、USAはインチサイズを使いましょう。
ピックガードの加工が必要になりますが、今回はインチサイズを購入(何故だろう?インチサイズの方が好きなんです)。
フェンダー・ジャパンのギターはミリサイズ、フェンダーUSAはインチサイズと、規格が違うのでピックガードの加工が必要になります。
リーマードリルを使い、ポット用の穴を広げます。セレクターは加工無しで装着できます。
ピックガードの加工にテーパーリーマー
ミリ規格のポットからインチ規格のポットに交換する際、ピックガードの穴を広げるのにあると便利です。
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装着完了!
ターボブレンダーに使われているオイルコンデンサは質が良く、トーンを絞ってもモコモコな音にならずに、音楽的に非常に使えるトーンです。
例えば、トーン10で純粋なシングルコイルの音、トーンを4~6あたりでハムバッキング風サウンドも出すことも可能なので、ブレンダーを使わなくても良い音を出すことが出来ますので用途が広がります。
※通常のストラトキャスターのワイヤリングではリアピックアップにトーンは噛んていませんが、ターボブレンダーのトーン回路はマスタートーンになるので、リアピックアップにも効くようになります。
SONIC TURBO BLENDERはこちらで購入できます
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ピックアップ交換
このギターに付いていたちょっと怪しいピックアップ。音自体は悪くないのですが交換します。
このギターは、Fender JapanのST62 (1960年代前半のモデル)なので、一応それらしいピックアップをセットで選択したいところです。かといってあまり高価な物はNG。
最近は、クリーン/クランチのサウンドが好きなので、素のストラト・サウンドを綺麗に出力してくれそうな、ヴィンテージ系ピックアップの中から、1963年製ストラトに付いていたピックアップを再現したという「FENDER 57/62 Stratocaster Pickups」をチョイス。
57/62 Stratocaster Pickups
- 直流抵抗値:5.9k
- マグネット:アルニコ 5
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FENDER 57/62 Stratocaster Pickups – YouTube (動画)
これは、現行のUSAヴィンテージ・モデルやエリック・ジョンソンのストラトキャスターにも標準搭載されているピックアップです。
フロント/センター/リアの指定は特に無く、抵抗値を計って見ましたが、5.8~5.9kとほぼ同じなので、適当に取り付けました(ミックス時にノイズキャンセル出来るリバースワイヤリングではないようです)。
FENDER 57/62 Stratocaster Pickupsレビュー
FENDER 57/62 Stratocaster Pickupsは、ヴィンテージ系モデルだけあって、3弦のポールピースが高くなっています。ミントグリーンの、やや丸みを帯びたピックアップカバーもイイ感じです。
こちらは私のお気に入りのLINDY FRALIN ( リンディーフレーリン ) の BLUES SPECIAL ですが、3弦のポールピースが低くなっていますね。
どちらがよいか?は分からないですが、今回のテーマであるヴィンテージ系にこだわるとこういう選択になります。
音の方は、ストラトをよりストラトらしく再生するピックアップという感じでしょうか。音を加工したピックアップと違い、若干の弾きにくさも感じますが、慣れてしまうと、リンディーフレーリンのブルーススペシャルやフェンダーのテキサススペシャルなど中域を太くしたピックアップは癖がありすぎてちょっとという感じになります。
フロント、センター、リアの指定はないですが、出力バランスが取りやすく、ピックアップの高さ調整は簡単でした。
ケーブル交換
ついでなので、ギター内部の配線も変えてみましょう。今回は、ターボブレンダーを使用するのでアース線と、ジャック周りのみ交換です。
ギター内部の配線としては、Belden #8503 が有名で、今回は白と黒を購入。
マニアックな人はハンダ線にもこだわります。KESTER44(ケスター44)はギター/エフェクター界では音が良いと評判のハンダ線です。
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BELDEN 8503:
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Kester44:
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その他ケーブルはこちらから:
組み込み完了!!
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次はフレットに少々問題があったので修正してみました。
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