ヴィンテージ系ピックアップとターボブレンダー – ストラトをとことんいじる

ストラトキャスターのピックアップ交換、ブレンダー回路の搭載

2018年4月12日ストラトキャスター,コンデンサ,ポットストラトキャスター,改造,調整,レビュー

ストラトキャスターの心臓部、ピックアップ、ボリュームポット、トーンポットなどサーキット関連の改造と調整の手順を解説。

これらは本来であれば別々で交換するものですが、今回はCTSのボリューム、トーンポット、オイルコンデンサ、CRL5wayセレクター一式で組まれたキット"ターボブレンダー“を使用します。

ピックアップはヴィンテージサウンドにこだわったFENDER 57/62 Stratocaster Pickupsを購入して使用。

ストラトキャスターのピックアップ交換、ブレンダー回路の搭載


ターボブレンダーとは

結局、私のSSS 3シングルコイルのストラトには全て付いているという、SONIC TURBO BLENDER。

 

ターボブレンダーとは、ストラトの見た目はそのままで、リアPUにフロントの音をハムバッキング・ピックアップのように直列でブレンドし、音を太くすることが出来るという優れもの。

 

スイッチでフロントの音を足すものもありますが、それだと音が太くなりすぎてしまうため、任意の量をブレンドできる"ブレンダー回路"のほうが良いのです。

 

コントロールは、マスターボリューム、マスタートーン、ブレンダーという配列になり、ブレンダーをフルにするとジミー・ペイジが良く使うレスポールのセンターポジションのようなのようなサウンドも出すことも出来ます。

 

ブレンダーは、PUセレクターがリアまたはリア+センター、センターの時に効き、セレクターがフロントの時にはパイパスされるので、ストラトキャスターのフロントPUの音が好きな方にもおすすめできます。

※SONIC TURBO BLENDERの場合。それ以外のブレンダー/ブレンダー配線キットはこちらで紹介しています。

※ブレンダー回路は電池の要らないパッシブ回路です。

 

SONIC TURBO BLENDERはCTSのポットや、CRL製のセレクター、オイルコンデンサですでに組み込まれているので、取り付けも簡単で、交換と同時に音質アップも期待できます。

 

JAPANはミリサイズ、USAはインチサイズを使いましょう。

 

ピックガードの加工が必要になりますが、今回はインチサイズを購入(何故だろう?インチサイズの方が好きなんです)。

ターボブレンダー取り付け

フェンダー・ジャパンのギターはミリサイズ、フェンダーUSAはインチサイズと、規格が違うのでピックガードの加工が必要になります。

既存の穴を大きくするテーパーリーマー
リーマー・ドリルを使い、ポット用の穴を広げます。

セレクターはそのままでOK!

 

ピックガードの加工にテーパーリーマー

テーパ-リーマー / TAPERED REAMER

ミリ規格のポットからインチ規格のポットに交換する際、ピックガードの穴を広げるのにあると便利です。

max10Φ以上の物を。ドリルに装着するタイプもあります。

 

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装着完了!
FENDER JAPAN ST62-70?にインチサイズのポット取り付け完了

裏側、オイルコンデンサがはじめからセットされているのでお得です。
FENDER JAPAN ST62-70?にターボブレンダー取り付け完了
ターボブレンダーに使われているオイルコンデンサは質が良く、トーンを絞ってもモコモコな音にならずに、音楽的に非常に使えるトーンです。

 

例えば、トーン10で純粋なシングルコイルの音、トーンを4~6あたりでハムバッキング風サウンドも出すことも可能なので、用途は広がります。

※通常のストラトキャスターのワイヤリングではリアPUにトーンは噛んていませんが、ターボブレンダーのトーン回路はマスタートーンになるので、リアPUにも効くようになります。

後はPUをつなげは完成です!!

 

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PU ピックアップ交換

このギターに付いていたちょっと怪しいピックアップ・・・音自体は悪くないのですが、交換です。

FENDER MEX製PU?

このギターは、Fender JapanのST62 (1960年代前半のモデル)なので、一応それらしいPUをセットで選択したいところです。かといってあまり高価な物はNG。

 

最近は、クリーン/クランチのサウンドが好きなので、素のストラト・サウンドを綺麗に出力してくれそうな、ヴィンテージ系PUの中から選んでみました。

 

 

’63年製ストラトに付いていたPU を再現したというFENDER 57/62 Stratocaster Pickupsをチョイス。

57/62 Stratocaster Pickups

FENDER 57/62 Stratocaster Pickups

直流抵抗値:5.9k
マグネット:アルニコ 5

 

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 FENDER 57/62 Stratocaster Pickups – YouTube (動画)

 

 

ツイード模様のケースに入れられてきたヴィンテージ感あふれるこのPUは、’63年製ストラトに付いていたPU を再現したものらしい(57/62とは1957年から1962年の間に作られたPUということだろうと思います)。

 

これは、現行のUSAヴィンテージ・モデルやエリック・ジョンソンのストラトキャスターにも標準搭載されているPUです。

FENDER ( フェンダー ) / 57/62 Stratocaster Pickups

フロント/センター/リアの指定は特に無いようです。

抵抗値を計って見ましたが、5.8~5.9kとほぼ同じなので、適当に取り付けました(ミックス時にノイズキャンセル出来るリバースワイヤリング仕様でもないようです)。

 

FENDER / 57/62 Stratocaster Pickupsレビュー

FENDER ( フェンダー ) / 57/62 Stratocaster Pickupsは、ヴィンテージ系モデルだけあって、3弦のポールピースが高くなっています。

 

ミントグリーンの、やや丸みを帯びたPUカバーもイイ感じです。
FENDER ( フェンダー ) / 57/62 Stratocaster Pickupsのポールピース

こちらは私のお気に入りのLINDY FRALIN ( リンディーフレーリン ) の BLUES SPECIAL ですが、3弦のポールピースが低くなっています。
LINDY FRALIN BLUES SPECIALのポールピース
どちらがよいか?は分からないですが、今回のテーマであるヴィンテージ系にこだわるとこういう選択になります。

 

 

音の方は、ストラトをよりストラトらしく再生するPUという感じでしょうか?

 

音を現代的に加工したPUと違い、若干の弾きにくさも感じますが、慣れてしまうと、リンディーフレーリンのブルーススペシャルやフェンダーのテキサススペシャルなど中域を太くしたPUは癖がありすぎてちょっと・・・・という感じになります🤔

 

フロント、センター、リアの指定はないですが、出力バランスが取りやすく、PUの高さ調整は簡単でした。

ヴィンテージ系からハイゲイン、ノイズレスPUまで
➡ ストラトキャスター用PU一覧

 

 

ケーブル交換

ついでなので、ギター内部の配線も変えてみましょう。

今回は、ターボブレンダーを使用するのでアース線と、ジャック周りのみ交換です。

 

ギター内部の配線としては、Belden #8503 が有名です。今回は白と黒を購入。

BELDEN ( ベルデン )の #8503

マニアックな人はハンダ線にもこだわります。

KESTER44(ケスター44)はギター/エフェクター界では音が良いと評判のハンダ線です。

 

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BELDEN 8503:
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Kester44:
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その他ケーブルはこちらから:

組み込み完了!!
ターボブレンダー& PU交換完了

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次はフレットに少々問題があったので修正してみました。

ストラトキャスター フレット修正