エリック・ベルの音を再現するならこの機材!
Thin Lizzyの初代ギタリスト Eric Bell/エリック・ベル・サウンドを出すための音作りのコツと機材の紹介。
音作り
Thin Lizzyというとブライアン・ロバートソンやゲイリー・ムーア、スノウィー・ホワイト、ジョン・サイクスとスコット・ゴーハムとのツインリードが有名ですが、初代ギタリスト"エリック・ベル“の時代もなかなかカッコいい。
エリック・ベル期で最も有名な曲はThe Rockerでしょうか。
The Rockerは歪んだストラトキャスターで弾く激しいリフが非常にカッコイイ曲です。
ストラトキャスターをMarshall 100-watt head with 2×12 cabinetにプラグインし、歪みはトーンベンダー(ファズ/トレブルブースター)を使っていたようです。
ソロの手前のリフでシュワシュワしているフランジャーっぽい音は何でしょうか?当時はまだフランジャーというエフェクターはなかったと思いますのでテープ・フランジ効果をレコーディングスタジオで付加したものでしょうか?
そんなテープ・フランジ効果を再現したペダルがCATALINBREADから発売されています。
さらにワウの使い方もカッコいい!
その他ユーチューブに上がっているものをいくつか紹介しますと、
Thin Lizzy Ray-Gun:
めっちゃジミ・ヘンドリックスです。
エリック・ベルはストラトキャスターにワウを効かせていてフィル・ライノットもジミ・ヘンドリックスに似せて歌っているところもすごい。
Thin Lizzy Mama Nature Said:
スライドもカッコいい!
エリック・ベルが参加しているのは1stの『Thin Lizzy』 (1971年)、2ndの『Shades of a Blue Orphanage』(1972年)、3rdの『Vagabonds of the Western World』 (1973年) ですがどれも素晴らしいのでぜひ聴いてみてほしい。
3枚のうち、おすすめを1枚選ぶなら3rdの『Vagabonds of the Western World』 (1973年) ですかね。
The Rockerも入っていますし、特に2010年のDeluxe Editionに収録されているBBCライブは必聴!
エリック・ベルもそうですが、ぶっといベースのフィル・ライノット、軽く叩いてるんだけど後ノリ気味で重厚さを出してるブライアン・ダウニーのドラムも良いです。
▼Eric Bell’s Gear:
ギター
エリック・ベルが愛用したギター、もしくはエリック・ベルになりきるためのギターの紹介。
Fender Stratocaster
動画で確認すると、エリック・ベルのストラトキャスターはヘッドが大きいので1965~1966年にかけて生産が始まるラージヘッドのストラトキャスターを使用していたようです。
指板はローズ。
後にHSH仕様のストラトキャスターも愛用。
現行モデルならラージヘッドでジミ・ヘンドリックスも愛用した1960年代後期の仕様を再現したFENDER Late 60s Stratocaster、もしくは1970年代のFENDER 70s Stratocasterが良いと思います。
トーンを絞ったウーマントーンを多用するのもポイントで、(ストラトキャスターはリアにトーンは噛んでいませんが)センターやフロントピックアップでトーンを絞ればエリック・ベル・サウンドに近づくと思います(コンデンサを良質なものに変えれば尚良し!)。
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FENDER Late 60s Stratocaster:
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YouTube – FENDER Late 60s Stratocaster (動画)
FENDER 70s Stratocaster:
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YouTube – Fender 70s Stratocaster(動画)
アンプ
エリック・ベルが愛用したギターアンプ、もしくはエリック・ベルになりきるためのギターアンプの紹介。
MARSHALL 1959 ( 100w )
エリック・ベルの使用アンプは不明な点も多いのですが、HAIWATTやMARSHALL 100w Headを使用していたようです。
最近はマーシャル・サウンドの出る素晴らしいエフェクターも多数発売されているので、それを利用しても良いでしょう。
➡マーシャル系ペダル特集
現行モデルならマーシャル1959でしょうか。
Spec;
真空管:ECC83x3、EL34x4
重量:20.5kg
この動画の後ろにあるアンプは何でしょうか?気になります。
反対側にはマーシャルと思われるヘッドと4×12キャビネットも見えますがそっちにケーブルは伸びていないので使用していないと思います。
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YouTube – marshall 1959SLP (動画)
MARSHALL SV20 ( 20w / 5w )
お手頃サイズの1959をお探しならこのSV20(Studio Vintage)がおすすめ。
MARSHALL 1959SLPを元に開発された出力20w(5w切り替え可能)のモデルです。
オリジナル1959同様の4Input入力をもち、マスターボリュームは未搭載ですが5wモードもあるので100wの1959よりも歪みは得やすいでしょう。
リアパネルにはエフェクトループ、DIアウト、スピーカーアウト搭載。
コンボとヘッドをラインナップ。
Spec;
スピーカー:1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ)
スピーカー出力: × 5 (16Ω×1、8Ω×2、4Ω×2)
真空管:3xECC83 / 2xEL34
重量:
H460xW500xD245、15.85kg(コンボ)
H240xW500xD230、9.25kg(ヘッド)
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MARSHALL Origin シリーズ
さらにMarshall ORIGIN シリーズもおすすめです。
Marshall ORIGIN シリーズはヴィンテージマーシャルを踏襲しながらも、ゲイン・ブースト機能、サウンドキャラクターを変化させられるTILTコントロールを搭載し、モダンなオーバードライブ・サウンドも出力可能なモデルです。
※TILTコントロールはTHE AMP SHOP西田製作所さんの動画によりますと、ヴィンテージの4インプット仕様のマーシャルアンプのチャンネルリンクのサウンドを再現したものだそうです。
※写真はORIGIN 20
5wのORIGIN 5、20wのORIGIN 20、50wのORIGIN 50をラインナップ。
それぞれ出力を落とすことの出来るパワーリダクションスイッチを搭載しているので音量を出せない自宅練習にも。
エフェクトループ搭載。
アンプヘッドとコンボをラインナップ。
※ORIGIN 5はコンボのみ
※付属の2Wayフットスイッチでゲインブースト機能とエフェクトループ機能のON/OFFが可能です。
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エフェクター
エリック・ベルが愛用したエフェクター、もしくはエリック・ベルになりきるためのエフェクターの紹介。
エリック・ベルのサウンドは歯切れのよいハイの効いた歪みが特徴です。
その正体はトーンベンダー(Colorsound Tonebender)。
トーンベンダーとは当時の英国のギタリストがこぞって使用してたファズ/トレブルブースターで、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベックなどが使用していたことでも有名です。
参考:
エリック・ベルはトーンベンダーによる歯切れのよいサウンドはもちろん、ストラトキャスターのトーンを絞った色気のあるウーマントーンなども出しています。
現行モデルで探すなら、トーンベンダー系ペダルはいくつかのメーカーから発売されていますがおすすめは種類の豊富なManlay Soundのトーンベンダーレプリカをおすすめします。
Manlay Sound Bender
Manlay Sound ( マンライサウンド )のトーンベンダーはマークIと呼ばれる初期のものからトーンベンダーの完成系ともいえるマークIIIまでのレプリカをラインナップ。
※2014年3月以降のモデルには"ヴィンテージ/モダン"のバイアススイッチを搭載しています。
Ronno Bender(65 Bender):
Yardbirds時代のジェフ・ベックや、The Whoのピート・タウンゼントなどが愛用したTone Bender MK1のレプリカ。
ゲルマニウム・トランジスタをベースにコンプレッション感のある中域に特徴のあるウォームなファズサウンドを表現しています。
66 Bender:
かの有名なFuzz FaceとVox Tone Benderにインスパイアされたサーキットが印象的なTone Bender MK1.5のレプリカ。
2つの完全ハンドセレクトのゲルマニウム・トランジスタにより極上の60′s ファズトーンを生み出しています。
ビートルズ・ファンにはあのRubber Soulの Think for Yourself のファズサウンドといえば良く分かるクラシックファズの銘機です。
Super Bender:
ジミー・ペイジがヤードバーズ後期からレッド・ツェッペリンの初期のアルバムで使用したことでも有名なTone Bender MK2のサウンドを再現。
ZOSO logoバージョンもラインナップ。
MK3:
トーンベンダーの完成系ともいえる1968年のサウンド再現。オリジナルのトーンベンダーMK3はRotosoundブランドのバージョンが有名です。
※MK3は電池駆動のみ。その他のモデルは9VセンタープラスACアダプターに対応(一般的なBOSSタイプの9VセンターマイナスのACアダプターは使用できません)。
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YouTube – Manlay Sound Bender (動画)
CATALINBREAD Zero Point
The Rockerのソロの手前のリフで聴けるシュワシュワしたサウンドはフランジャーだと思われますが、当時はまだフランジャーというエフェクターはなかったのでテープ・フランジ効果をレコーディングスタジオで付加したものだと思われます。
Zero Pointは、フランジャーの起源である“スルーゼロフランジャー(Thru Zero Flanger)"を再現したペダルです。
スルーゼロフランジャー(Thru Zero Flanger)とは、オープンリールテープとそのコピーを同時に再生した際、2つのテープの再生速度のずれにより、あるポイント(ゼロポイント)で位相がキャンセルされることにより起こるエフェクトで、さらに再生中のオープンリールテープの縁(フランジ)を触れることによって、その摩擦で再生速度を微細に変えることができることからフランジャーという名前が付いたと言われています。
Zero Pointには多くのフランジャーペダルにあるようなノブはなく、”テープの縁を押す”効果を再現したFlange Pushスイッチ(モメンタリースイッチ)のみで操作します。
Flange Pushスイッチを押しながら電源を入れるとZero Pointはインバーテッドフェイズモード(逆位相/赤色のランプ)となり、位相をキャンセルすることでよりドラマティックな効果を作るサブトラクティブフランジモードになります。
内部にはGainトリムポットがあり、Zero Pointの全体のゲインを微調整することが可能です。
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YouTube | CATALINBREAD Zero Point (動画)
こちらのデモ動画ではその"The Rocker"のリフを弾いています。
マニアックな方はフランジャーではなく、このCATALINBREAD Zero Pointですね👍
JIM DUNLOP EP103 Echoplex Delay
この時代はまだディレイはありませんから当然テープエコーです。
テープエコーとは名前の通りギターの音を録音して再生することで現在のディレイのような効果を出す機器。
有名なのはMaestro Echoplexですが、エリック・ベル愛用のテープエコーはWEM Watkins Copicat。
テープエコーはテープに録音するがゆえの音の劣化による太さ(こもり)や、音の揺れなどが特徴で、各社からテープエコーを模したペダルが沢山発売されていますが、おすすめはこのジムダンロップとCATALINBREADのBelle Epochですかね。
EP103 Echoplex Delayはテープエコーの名機マエストロ「Echoplex(エコープレックス) EP-3」のエコー部を再現したもの。
JIM DUNLOP EP103 Echoplex Delayのコントロールは、ディレイ(タイムを設定)、サステイン(リピート回数を設定)、ボリューム(エフェクト・レベルを調整)に加え、テープエコー独特のテープ・サチュレーション(歪み)がアップする AGEモードを搭載。
ディレイタイムは65~750msですが、外部タップテンポ・スイッチを接続することにより、最大4000msのディレイタイムを実現しています。
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YouTube | Jim Dunlop EP103 Echoplex Delay (動画)
Dunlop EP103 Echoplex Delay Pedal Demo:
VOX V847-A
ワウはどこのものを使用していたのかは探せませんでしたが、当時はVOXかJENあたり?でしょうから現行でも手に入れることが出来ます。
[ 定番ワウ ] VOXとJIM DUNLOPのワウ おすすめはどっち?[ 比較 ]
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YouTube – V847-A (動画)
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