ストラトキャスターのナット交換 今回はデルリン
ストラトキャスターのナット交換を行いました。
いつもは定番の牛骨を使うのですがデルリンを試してみました。
はじめて使うデルリンナット
本日はナット交換ネタです。
いつもは定番の牛骨を使うのですが、価格の安いデルリンを試してみました。
デルリンとは聞き慣れない方もいると思いますが、ヴィンテージのギブソンのナットにはこのデルリンが使われていたそうです(ストラトではあまり聞きませんが)。
ピックの素材としても有名ですね。
どんな音がするのでしょうか楽しみです。
ナット交換の動画
ナット交換に参考になる動画を見つけましたので貼っておきます。
ちなみにナットの接着は低粘度の瞬間接着剤を両サイドから少量流し込むのがおすすめ。
瞬間接着剤は接着力は強力ですが、衝撃には弱いので意外とかんたんに外すことが出来ます>経験済み。
これは私独自の方法ではなくてリットーミュージックから発売の"エレクトリックギターメカニズム“p.100に載っている方法ですので、詳しくはそちらをお読み下さい(私が所有しているのは旧版)。
ここ重要✍:あくまでも少量です
ナット交換作業
それでは作業開始です!現在のナットを外しまました。
現在のナットを元に加工開始!
鉄工ヤスリと、各弦用に溝の切られたナットファイルで溝を掘ります。
万力(リードバイス)に固定しながら作業すると楽です。
牛骨は堅く、ちょっとしたことで欠けてしまうのですが、デルリン素材は牛骨に比べ柔軟性があるので加工がし易いです。
削ってみると繊維のかたまりという感じです。
完成!
ナットの高さの目安
ナット高の目安は、エレクトリック・ギター・メカニズムによると、2フレットを押さえ、1フレットの隙間を見て僅かに開いていればOKとのこと。
ここを失敗すると全てやり直しになるので一番緊張するところです。
少し高いですが、弾きながら調整していきますので、とりあえずはこんな感じで・・・
デルリンナットの音質は
加工のし易さから、牛骨に比べもっと柔らかな音を想像していたのですが、押し弦時と開放の音質差は意外と感じません。
若干、牛骨に比べマイルドかな??くらい。
それとチューニングがさらに安定しました👍結構ツルツルした素材なのできっと有利なのでしょう。
牛骨のように作業中に欠けてしまうこともないし、デルリンナットは加工性、音質、値段、共におすすめかも。
※交換時には感じなかったのですが、数年後にこのデルリンから牛骨に交換したのですが音が全然違いました。牛骨のほうが音がシャープでナット材としては牛骨が無難だと思いました。
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ナットの素材色々
ナットには今回使用したデルリン以外にも沢山の種類があります。
主なものは以下の通り。
牛骨
定番の素材。
白く漂白されたものと、無漂白/オイル漬けされたのものがあります。
固く割れやすいのが難点ですが、オイル漬けされたナットは割れにくく、またチューニングにおいても若干有利なようです。
TUSQ(タスク)
骨や合成素材では得られない、更に象牙に勝るとも劣らないクリアでリッチなサウンドとサスティーンが得られる人工のナット。
加工のしやすさも◎。
ブラス
フレットに近い素材でブライトなサウンドが特徴。
定期的に磨かないと黒く変色するのが難点です。
ナットの底面
ギターによりナットの底面がストレートなものとアール付きのものがありますので自分で交換する場合は間違えないようにしましょう。
ちなみに私の手持ちのギターでは、ストラトキャスターは全てストレート、テレキャスターはアール付きでした。
自分で加工するよりは便利です。
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