テレキャスターのフロントPUをピックガードマウントからダイレクトマウントに変更

テレキャスターのフロントPUをピックガードマウントからダイレクトマウントに変更

テレキャスター,Fender

ピックガードマウントで締まりのないサウンドだったFender American Standard Telecaster(現American Ultra Telecaster)をヴィンテージのテレキャスターと同様のボディー直のダイレクトマウントに変更してみました。音に変化はあったのでしょうか?

テレキャスターのフロントPUをピックガードマウントからダイレクトマウントに変更


ヴィンテージのテレキャスターとアメリカン・スタンダードの違い

Fender American Standardのというテレキャスターはヴィンテージのテレキャスターと比較するとかなり違うんです。

 

例えばブリッジプレートの形状も、ヴィンテージのテレキャスターは3wayサドルに角の立ったブリッジプレート。

ヴィンテージのテレキャスター用ブリッジプレート

アメリカン・スタンダード・テレキャスター(現American Ultra Telecaster)はフラットなブリッジプレートに6wayサドルで見た目もかなり違いますね。

モダン仕様のテレキャスター用ブリッジプレート

弾きやすさや調整のし易さではアメリカン・スタンダードはとても優秀で全く問題ないのですが、最も重要なのがフロントPUがピックガード・マウントなこと。↓

ピックガードマウントのテレキャスター

 

ピックガードマウントの理由

ヴィンテージ系テレキャスターはもちろん、日本製のテレキャスターもダイレクト・マウントなのに何故なのでしょう。

 

理由は、ヴィンテージ系テレキャスターのフレット数は21、アメリカン・スタンダードはつば出し22フレットだからですね😬

 

ヴィンテージタイプのテレキャスターのピックアップはボディに直付けなので、調整はピックガードを外す必要があるのですが、アメリカン・スタンダードは飛び出た指板が邪魔でピックガードが簡単に外せないんですね。

つば出し22フレットのテレキャスター用ネック

 


それでもダイレクトマウントにこだわる理由

ダイレクトマウントとピックガードマウントは見た目が違いますが、何よりもフロントPUの音が全く違います。

 

特に低音弦があまりにも締まりのないモワ~っとした音なので、もしやこれが原因か??と思ったので、早速ダイレクト・マウント化を実行!

 

ピックガードを外してみると、ザグリもオリジナルとは違います。隠れてしまうものだけど何か適当というか、その辺りはジャパンの方がしっかりコピー出来てますよね。

アメリカン・スタンダード・テレキャスターのピックガードを外したところ

ダイレクトマウントと簡単に言ってみたものの、何処を穴開ければ良いのだ??

適当にやっちゃいます!

ピックガードマウントからダイレクトマウントに変更するための作業

ちょっとずれたかも??

 

テレキャスター用のピックアップ・マウントスクリューも買ってあったのでこれで取り付けます。

テレキャスター用のピックアップ・マウントスクリュー

 

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なんとか上手くいきました👍

ピックガードマウントからダイレクトマウントに変更するための作業02

ピックガードを装着してみました。

ピックガードマウントからダイレクトマウントに変更しました

 

 

締まりのない音の原因はやはりピックガードマウントだった

アンプに繋いで音を出してみると、やはり、締まりのない低音弦の原因はこれでした😅

 

ダイレクトマウントにしたことでテレキャスターらしいハリのある音が出るようになったのでこの改造は成功ですね👍

 

アメリカンスタンダードやアメリカンデラックス(現American Ultra TelecasterやAmerican Professional Telecaster、American Elite Telecaster)など指板が22のテレキャスターをお使いの方はやってみる価値ありますよ。

 

ダイレクトマウントは結構大変なので、それ以外の方法としてはピックアップの下にスポンジなどを詰める方法もあります。

テレキャスターに限らずスポンジなどを敷いてPUを半固定すると、出音がタイトで締まった音になりますのでおすすめです。

 

ハウリング対策にもなるので一石二鳥🐤🐤

 

ピックアップの高さ調整

ダイレクトマウントになって音が素敵になったこのテレキャスターですが、ピックアップの高さ調整にはやはり一苦労。

 

だってピックガードが外れないんだもん😓

 

ピックアップの調整はそうそうするものではないですが、フェンダーがピックガードマウントを選択したのは正解ですね。

※ピックガードを外すにはピックアップを手で押し込むことでも何とか可能ですが、ネックを外して行うのが無難です。
※▼ピックガードが簡単に外せるように加工しました。

 

ピックアップはリンディーフレーリンに交換

ピックアップの調整を色々していたら断線してしまったのか?音が出なくなってしまったので、欲しかったリンディーフレーリンのピックアップに交換しました。

Lindy Fralin BROADCASTER SET

LINDY FRALIN BROADCASTER SET

BROADCASTER SETは、ブロードキャスターと呼ばれていた時代の50s仕様のテレキャスターモデルで、ポールピースがフラットなモデルです。

段差のあるスタッガード・ポールピース仕様(60年代のモデルであるTELECASTER SET)でも良かったのですが、このテレキャスターはヴィンテージ系テレキャスターに比べ指板がフラットなので、フラットなポールピースでも良いかな??と。

Lindy Fralin BROADCASTER SET

ビス穴のないピックガードも注文していたので一緒に交換します。

テレキャスターのピックアップをリンディーフレーリンに交換

ピックガードを装着してしまうとPUの高さ調整が出来ないので、この状態で弦を張って調整します。

テレキャスターのフロントPUをピックガードマウントからダイレクトマウントに変更

装着完了!!カッコイイですね~😊

 

Lindy Fralin BROADCASTERで音出し

Lindy Fralin BROADCASTERピックアップはかなり良いです!ゲインは高めだと思うのですが、特にリアピックアップの耳に痛い成分がなく、フェンダーのツイード系アンプであるコーネル・ロマニー・プラスのEQカットモードで弾くと、キース・リチャーズのような枯れた素晴らしいサウンドが出るようになりました。

 

またフロントピックアップをダイレクトマウントにしたおかげで、今までのピックガードマウントでは決して出なかったエッジが効いた音で、やはりテレキャスターはダイレクトマウントだなと実感。

 

アメスタなのにダイレクト・マウント!ちょっとだけ??自慢です。

 


LINDY FRALIN テレキャスター用ピックアップ

LINDY FRALIN TELECASTER SET

*日本でも人気のLindy Fralinピックアップは、公式WEBサイトからのみの販売になるそうです。まだの方は早めにゲットしましょう。

 

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テレキャスター用ピックガード

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*テレキャスターの年代によりビス穴の数が異なりますので確認しましょう。

 

関連リンク

2009年6月14日改造,レビュー,ギターパーツ

Posted by Tsune