CELESTION / G12 EVH

ギターアンプ用スピーカーの選び方

2019年8月2日ギターアンプ用スピーカー,特集

スピーカーユニットの選び方と人気のスピーカーメーカーCELESTION、EMINENCE、JENSEN のスピーカーを紹介。

ギターアンプ用スピーカーの選び方


スピーカーの選び方

音を変える一番の近道は出口であるスピーカーを交換すること。

交換には口径、アルニコ、セラミックなどのマグネットの種類、インピーダンスΩ、許容入力、小さなアンプの場合奥行き、ライブ等で運搬するなら重量もチェックしましょう。

マグネットの種類

アルニコ・マグネット

スピーカーのマグネットとしては最も古い アルニコマグネット(磁石)。

アルニコとは、アルミニウム、ニッケル、コバルトの合金の略称で、50~60年代のギターアンプやエレキギターのピックアップに採用。

中低域が豊かな泥臭いヴィンテージ・サウンドが特徴ですが、許容入力が低いものが多いので注意が必要です。

価格はちょっと高めです。

代表的なモデル
JENSEN Pシリーズ
CELESTION BLUE、GOLDシリーズ
EMINENCE EJ-1240 など

 

 

セラミック(フェライト)マグネット

1960年代に開発されたマグネットで、アルニコに比べ、高域の伸びが良く、クリアーでヌケの良いサウンドが特徴。

歪みサウンドとの相性はアルニコよりもセラミックが優れています。

許容入力が高く、価格も安いので手軽に交換できおすすめです。

代表的なモデル
JENSEN Cシリーズ
CELESTION G12、Vintage 30
EMINENCE CV-75 など

 

 

ネオジウム・マグネット

近年開発されたマグネットで、非常に強力な磁力を持っています。

そのため、マグネットを小さく出来(軽量)、かつハイパワーであり、許容入力も100W以上のものも多数あります。

持ち運ぶことの多いライブ用のアンプのスピーカーにおすすめ。

代表的なモデル
CELESTION Neo 250 Copperback、Neo Creamback
EMINENCE LIL TEXAS、TONKERLITE など

 

 

許容入力

スピーカーには許容入力というものがあります。

許容入力とは、これ以上入力するとスピーカーが壊れますよという指標のようなもの(スピーカーが飛ぶ)。

チューブアンプの場合、例えば10wのアンプでもフルアップにすると最大出力は倍の20w程度になりますので、それを頭に入れて1.5~2倍程度の余裕を持った許容入力のスピーカーを選んだほうが無難です。

また、許容入力の大きな(同じモデルならマグネットが大きい)スピーカーは音量が大きくなるという特性もあり、例えば10wのスピーカーで音量に不満を感じている方は許容入力の大きなスピーカーを選ぶと良いでしょう。

その反面、許容入力の大きなスピーカーは、高域特性が悪くなるという欠点もありますので、あまり大きすぎるのも考えものです。また、重量もアップするので、持ち運びに弊害が出る可能性もあります。

 

インピーダンス

スピーカーにはインピーダンスというのもあります。

お手持ちのギターアンプのインピーダンスが8Ωなら、8Ωのスピーカーを選びましょう。

例:アンプ側が8Ωで、スピーカーが16Ωでもスピーカーを接続することは可能ですが、その場合適正値での使用に比べると、音量が下がります。

逆に(8⇒4Ω)と数値が小さくなる場合はアンプ側に負荷がかかり故障の原因にもなりますので注意しましょう。

スピーカーが複数ある場合は、つなぎ方によってインピーダンスを変えることが出来ます。

参考:
エミネンスのサイト Eminence Speaker – Wiring Diagrams より~

スピーカーを複数ある場合は、つなぎ方によってインピーダンスを変えることが出来ます

スピーカー交換してみよう

 

ギターアンプ用スピーカー聴き比べ!アルニコvsセラミック

ユーチューブで見つけた、ギターアンプ用スピーカー聴き比べ動画です。

スピーカー選びの参考になりますよ。

まずはじめにアルニコマグネットのスピーカーとセラミックマグネットの比較(ブラインドテスト)です。

あなたは分かりますか?日本語字幕をONにして見てみてください。

ALNICO VS CERAMIC Blind Test – Which Speaker Sounds the Best??:

アルニコとセラミックの違いは特にクリーンは違いがはっきり分かりますね。

アルニコはギターの音1つ1つが粒立ってよく聞こえる印象ですが、セラミックは音が平坦に感じます。

しかし歪みサウンドになると、アルニコの音の粒立ちの良さが邪魔になってしまい音が硬く感じまが、セラミックはクリーンでは平坦だった音が逆に滑らかさとなって再生されている印象を受けます。

 

こちらの動画は、純正のJENSENのCシリーズ(セラミック)と、CELESTIONのクリーンバック(セラミック)と同じくCELESTIONのアルニコブルー(アルニコ)との比較動画です。

The BEST Way To Improve Your Amp’s Sound || Celestion Alnico Blue vs. Greenback:

上の動画でも感じましたが、やはりクリーン~クランチの泥臭さと力強さはアルニコ、歪みはセラミックですね、特にグリーンバックは最高!

 

おすすめのスピーカーメーカー①:CELESTION ( セレッション )

CELESTION スピーカー
英国🇬🇧を代表するスピーカー。

マーシャル・アンプやVOXアンプに搭載され、今も人気ナンバーワンのスピーカ・ブランドです。

ヴィンテージ系なら、G12M GREENBACK/CREAMBACK、モダンなサウンドならVINTAGE 30が人気です
CELESTION ( セレッション ) スピーカー一覧

 

おすすめのスピーカーメーカー②:EMINENCE ( エミネンス )

EMINENCE スピーカー
フェンダーを始め多くのアンプ・メーカーが採用しているエミネンス。

アメリカン・サウンド🇺🇸はパトリオット(青)、ブリティッシュ・サウンド🇬🇧(セレッション系?)はレッドコート(赤)とラベルのカラーで分類されているので分かりやすいです。

価格もお手頃ではじめての方にもおすすめです。
EMINENCE ( エミネンス ) スピーカー一覧

 

おすすめのスピーカーメーカー③:JENSEN ( ジェンセン )

JENSENスピーカー
フェンダーのヴィンテージ・サウンドを狙うならジェンセン。

50年代のツイード系サウンドならJENSEN P(アルニコ・マグネット)シリーズ、60年代のブラックフェイス系サウンドならJENSEN C(セラミック/フェライト・マグネット)シリーズがおすすめ。

*末尾のアルファベット(R=25w、Q=35w、N=50w、K=100w)順に許容入力が大きくなります
JENSEN ( ジェンセン ) スピーカー一覧