おすすめの教則本紹介~一生使えるギター基礎トレ本 ギタリストのためのハノン
渡辺 具義著『一生使えるギター基礎トレ本 ギタリストのためのハノン』は特に初心者から中級者におすすめのギターの基礎トレーニング本。
単なるエクササイズだけでなく、キーがCに統一してあるので繰り返し練習することで、スケールとコード/アルペジオの関係性を理解しつつ、同時にイヤートレーニングも出来てしまうという優れもの。
エクササイズのパターンはCD2枚分(157パターン+α)と豊富です。
一生使えるギター基礎トレ本 ギタリストのためのハノン
今すぐ購入譜面(TABですら)を読むのが苦手な私は、こういう教則本をみるだけで疲れてしまうのですが😅、この『一生使えるギター基礎トレ本 ギタリストのためのハノン』は、ドレミなどのスケールを元にした短いシーケンス・フレーズ集なので、覚えるのが簡単で、即、効果的な運指練習が可能になります。
しかもその数はCD2枚分の157パターン+α!!
一生使えるギター基礎トレ本がおすすめの理由
よくあるエクササイズ本は、たくさんの使えそうなフレーズを練習出来るのは良いのですが、スケールやキーがバラバラだったりして実は役に立たないものが多いのですが、この『一生使えるギター基礎トレ本 ギタリストのためのハノン』で練習するキーはC。
ただひたすらCのスケール(メジャー、マイナー、ペンタなど)と、トライアド(ルート、3rd、5thという3つの音で出来たコード)のシーケンス・フレーズを弾くだけ。
※後半に4和音(7th)も出てきます
地味ですがこの練習が大切なんですよね、理由はこの本の前書きに書いてあります。
一部を引用すると、
本書の最も大きなコンセプトは、基礎トレーニングの際も音の並び、つまりスケールやアルペジオを十分に意識して練習するということです。
これにより、実戦に役立つ基礎トレーニングを行えることになります。
本書を毎日の基礎トレーニングの材料として練習するということで、指板上の音の配列(コード、スケール、アルペジオ)の理解は深まり、規則性を持った音列を弾くことにより、イヤートレーニングができるはずです。
例えば、5弦3フレットからのドレミ(Cメジャー・スケール)を弾いたあとに、Cのコード(Aフォーム)を弾く、5弦3フレットからのドレミ(Cメジャー・スケール)を弾いたあとに、メジャー・ペンタを弾く、トライアド(三和音/コード)を弾くという練習を続けることで、各スケールとの違いやトライアドの関係が理解できるようになってくるんですね。
単にスケールをなぞるだけではなく、トライアド(三和音/コード)を常に意識するというのはトモ藤田氏の本にも書いてありますね。
また徹底的に同じスケールを練習するということは、イヤートレーニング👂にもなるので、目だけではなく音で外れたのがすぐ分かるようになります。
同じキーで練習することの重要性
Cのスケールだけ練習するなんて退屈~と思う方もいると思いますが、実はCのメジャースケール/イオニアンスケールを練習するということは、Aナチュラル・マイナー・スケールを練習してることにもなってるのをご存知ですか(これを平行調といいます)。
※Cのドレミファソラシドのポジションはそのままでラ(A)をドとして弾くと、暗~い響きのAナチュラル・マイナー・スケールになります
Cの音から始まるCメジャースケール:
CメジャースケールをAの音から弾いてみると:
同じ音の並びなのにはじまる音が違うだけで雰囲気が変わるなんて面白いですよね。
同じようにCメジャースケールのポジションはそのままで、2番めのD音から弾いてみると、ドリアン・スケールというマイナー系の少し暗い音階になります(この場合キーがDに変わるので、Dドリアン・スケール)し、他にも、CメジャースケールのEから始めるとEフリジアンスケール、Fから始めるとFリディアンスケール、Gミクソリディアンスケール、Aエオリアンスケール(ナチュラルマイナー)、Bロクリアンスケールになるので、1つのスケールを繰り返し練習するということは意味ないどころかとても大切なのです(これをチャーチ・モード/教会旋法といいます)。
『一生使えるギター基礎トレ本 ギタリストのためのハノン』は、基本的なスケールが覚えられて、運指練習が出来て、スケールとトライアドの関係が理解出来て、しかもイヤートレーニングまで出来てしまう一石二鳥にも三鳥にも四鳥にもなる、特に初心者~中級者の方には本当におすすめの本です🐣🐤🐤🐔🐔🐔
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