SG 61 Reissueのボリュームポットを300kΩからCTS製500kΩに交換してみた

通常ハムバッキングの載ったギターは500kΩが一般的なのですが、SG 61 Reissueのボリュームポットは300kΩが載っているって知っていましたか。今回は、そのSG 61 Reissueに搭載されていた純正の300kΩポットを、CTS製の500kΩのポットに交換した際の変化について詳しくレビューします。
300kΩのポットと500kΩポットの違い
Gibson (ギブソン) / SG 61 Reissue ボリュームポットやトーンポットは300kΩが使われています(少なくとも私のSGは)。
ハムバッキングピックアップのボリュームポットは通常500kΩで、カスタムショップ製のSGは500kΩらしいのですが、差別化しているのでしょうか。
300kΩのポットも悪くないのですが、500kΩ搭載のレスポールから持ち替えた時に、やや音が丸いというか、いちいちアンプのトーン設定を見直すのも面倒だし、500kΩのポットに換えるとどうなるのか?も興味があったので換えてみることにしました。
※ヴィンテージのレスポールにも500kΩのものもあれば、300kΩのものもあるようで、当時のギブソン社もかなりいい加減だったようです。
ポットの抵抗値を変えるとどうなるか
ポットの抵抗値を変えるとどうなるかというと、数値が大きいほうが高域がよく出るようになります。例えばストラトキャスターに搭載されているポットは通常250kΩですが、それを500kΩに換えるとかなりシャリシャリした音になります。
それではSSHのストラト(1ボリューム)の場合どうかというと、シングル優先なら250kΩのポットを、リアのハム優先なら500kΩ、中間をねらうなら300kΩなど、色々試してみると面白いですよ。
ちなみに私のSSHのストラトは全て250kΩ、HSHのストラトキャスターには500kΩのポットで統一しています。
おすすめのポットはCTS製
SG 61 Reissue のボリュームポット交換にあたり用意したのは、CTS製 ボリュームポットx4(Aカーブ、500kΩ)
CTS 500k スプリットシャフト
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CTS製ポットの魅力
ボリュームポットは500kΩならなんでも良いというものではなく、ここは定番のCTS製です。
安価なポットだとボリュームを絞ると音が痩せてしまうのですが、CTS製のボリュームポットの場合だと、ボリューム10では太い音が、ボリュームを少し絞ることで(音ヤセとは違う)低域が少し抜けた非常に魅力的な音が出せるようになります。
私はハムバッキング・ピックアップのギターに関して言えば、ボリューム10よりは気持ちボリュームを絞った時のサウンドのほうが好きだったりします。
音楽のジャンルにもよりますが例えば、ソロではボリューム10、で弾くとして、バッキングではボリューム7、8、9くらいの少し低域の抜けたクランチサウンドが非常に気持が良いんですよね。
SGのボリュームポット交換
作業前:
レギュラーのギブソンは仕上げが丁寧ではありませんね、ポットはギブソン純正のロゴマーク入りポットですが、実はこれもあまり質の良いものではありません(性能ではなくあくまでも音楽的にということ)。
このタイプのポットは以前レスポールに付けていたことがありますが、(当時は気づかなかったのですが)CTS製のポットに戻した時にあまりの違いにびっくりした記憶があります。
交換する機会のある方は是非CTS製のポットを使ってみてください。
それでは、作業開始です。
ケバケバもついでに綺麗にしてしまいましょう。
ポットはそのまま付け替えるだけなので簡単と思ったら、私のレスポールと配線が違うぞ。
調べてみるとレスポール(SG)でも色々な配線パターンがあるようです。
http://www.mylespaul.com/forums/tonefreaks/558-wiring-library.htmlリンク切れ
ちなみに私のレスポールは、上記サイトのTypically Stock、SGは50s style wiring。
Typically Stock:
50s style wiring:
音にどう違いがあるのか、これもいずれ試してみたいです。
動画がありました👍
#レスポール や #SG などギブソン系の配線にはいくつかのパターンがあって、音がどう違うのか知りたかった😊。
え、変わらない?
Gibson Les Paul: 1950s Wiring Vs. Modern https://t.co/M2Wd1vCD4a
— ギター改造ネット (@guitar_kaizou) December 28, 2019
作業完了!
以前よりは半田付けもだいぶうまくなってきたかな。
まとめ:500kΩのポットに換えてみて
500kΩのポットに換えてみて、やはりハムバッキングには500kΩの方が合う気がします。特に、私はレスポールを持っているので、持ち替えたときのモサッと感はやはり違和感がありましたので交換して正解で、特にリアピックアップの音色はレスポールに近づいたかのような印象です。
また、ボリュームを絞ることで得られるクリーンな音色も、やはりCTSは素晴らしいです。私は、ボリュームは7~8、コンデンサも替えたのでトーンは4~6あたりのいなたい音が好きなので、今回のポット交換は正解でした。
いずれ Typically Stockなど、その他の配線パターンも試してみたいと思います。
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