
希少?Seymour Duncan SH-55 Seth Loverモデルのピックアップカバーを外してみたら…まさかの「ダブルクリーム」だった!
「ダブルクリーム(ダブルホワイツ)ボビン」のピックアップは、商標の関係で DiMarzio 以外はないはずなのですが、Seymour Duncan SH-55 Seth Loverモデルのピックアップカバーを外したところ、希少なダブルクリーム(ダブルホワイツ)でした!
Seymour Duncan SH-55 Seth Loverとは
ギター好きなら誰もが一度は憧れるPAF(Patent Applied For)ピックアップですが、その開発者であるセス・ラヴァー(Seth E. Lover)氏の名を冠したピックアップが、Seymour Duncanから発売されています。
Seymour Duncan SH-55 Seth Lover modelは、オリジナルの1955年製PAFと同じくニッケルシルバー(ジャーマンシルバー)のプレート、プレーンエナメルワイヤー、アルニコ2マグネット、木製のスペーサーなど素材にもこだわったピックアップです。
ピックアップカバーは自然なハイエンドを損なわないように、ニッケルシルバー(ジャーマンシルバー)を採用しています。 また、オリジナルのトーンに拘ったため、あえて含侵処理を施していません。
- 直流抵抗値:Neck: 7.20K、Bridge: 8.10K
- マグネット:アルニコ 2
SEYMOUR DUNCAN SH-55 – YouTube (動画)
先日、このピックアップが搭載されている「SG」の音質を改善しようと、ピックアップのカバーを外してみたのですが、なんとボビンのカラーが「ダブルクリーム」だったのです!
ダブルクリームとは
オリジナルのギブソンPAFピックアップのボビンカラーは基本的に黒なのですが、当時はパーツの供給が安定しておらず、白(クリーム)ボビンが使われることもありました。
その結果、黒ボビンの他に「ゼブラ(白黒)」や「ダブルクリーム(白白)」といった個体がいくつかあるんですね。

オリジナルのギブソンPAFピックアップでは、特に両ボビンが「ダブルクリーム(白白)」のものはヴィンテージ市場では希少価値が高いと言われています。
そんな希少性の高い「ダブルクリーム(白白)」ですが、巷にある多くのPAF系ピックアップのコピーモデルではDiMarzio(ディマジオ)以外ありません。
理由は「商標登録」です。
この話はマニアの間では有名ですが、この「ダブルクリーム(白白)」のボビンカラーは、DiMarzio社が商標登録しているんですね。
そのせいで、PAFを作った本家ギブソンでさえも自由には使えないという特殊な状況なのです。
試しにサウンドハウスさんピックアップ+クリームで検索してみて下さい。
ダブルクリームはディマジオ以外出てきません(一部マイナーなピックアップメーカーではたまにありますが)。
2025年6月現在、DiMarzioの公式サイトでもこの「Double Cream Trademark」が明記されていますね。

SH-55はなぜダブルクリームだったのか
で、Seymour DuncanのSH-55ですが、ピックアップカバーを外してみたところ、ダブルクリームだったんですね。
はじめはリアだけ外すつもりでいたのですが、気になってしまい、結局フロントも外してしまいましたが、共にダブルクリームのボビンでした!!
Seymour DuncanのSH-55は、基本的にメタルカバー付きで出荷されるモデルで、カバーを外さない限り、その下のボビンの色は見えません。つまり、「見えない部分」であれば DiMarzioの商標に抵触しないと判断してあえてダブルクリームにしている可能性があります。
Reverb.comでも同じSH-55の販売ページがありましたが、やはりダブルクリームで「レアもの」として販売されていました(外周にアセテートテープが巻かれていないのでメタルカバーを外したものでしょう)。

まとめ
商標の関係で、ダブルクリームのピックアップを手に入れたい場合は、大手メーカーではDiMarzioを選ぶ以外はありませんでしたが、PAF系ならSeymour Duncan SH-55 Seth Lover modelの内部はダブルクリームである可能性が高いです(これらの個体のみの可能性もありますので保証はできません)。
もしDiMarzio以外のPAF系ピックアップが欲しい!という方がいらっしゃいましたら「Seymour Duncan SH-55 Seth Lover model」を選んでみるともしかしたら?ダブルクリームに出会えるかもしれませんよ。
もしかしたら、Seymour Duncanのカバードモデルは全機種ダブルクリームだったりして???なんて適当なことは言えませんけどね。
もちろんDiMarzioでも良いのですが、手持ちのピックアップを見ると、ボビンの形状がいまいちカッコよくないのです(私のだけかもしれませんけど)。
音とは全く関係ないけど、ダンカンに比べ(手持ちの)ディマジオはボビンのエッジが丸いのでよく見るとあまり格好よくないね。
ピックアップ選びは見た目も大切ですよね。#ピックアップ pic.twitter.com/N81MH3cNUi
— ギター改造ネット (@guitar_kaizou) June 14, 2025
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